記事タイトル:振りかぶりについて 


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お名前: Hide.   
To 親馬鹿一刀流さん

たいへん系統立てられた稽古内容、勉強させていただきました。ありがとうござい
ますm(_ _)m
「大きく」と指導しても子供達は「小さく」打ちがちですよね。「おシリまでつけ
る」という具体的目標は、「大きく」の実践のためには有益かもしれません。
私の基本指導とは理論を異にしますが、「どちらがどう」ということではなく、双
方の考え方や指導法を研究するのはとても有意義ですね。そこで出てきた疑問を、
ディスカッションできるわけですから・・・。本当に有り難く存じます!

>●振りかぶるとき、頭がお辞儀をするように前に出てしまう(さがってしま
> う)子が多くはありませんか?(^^)
>  います。床をみてしまうようです。やはり因果関係がありますか?

ハイ、あると考えます。
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 1.頭を下げることによって、振りかぶりの軌跡を小さくすることができる
 2.頭を前に出すことによって、肩関節を容易に後ろにさげることができる
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という理由です。
これらの現象は、力の弱いと思われる子に現われていませんか?

お名前: 親馬鹿一刀流   
Hideさん項目を作って頂き有り難うございます。
案山子さん、冴さんご意見有り難うございます。

私、普段は初心者を指導してまして、防具を付けて連続撃ち込み稽古が出来る様になったら
先輩指導者が指導する防具組にいかせます。

今年度の稽古パターンは
1.構え、足さばきが形になったら、上段、中段の構えを号令を掛けながら繰り返す。
2.右足を前にだしながらお尻まで振りかぶり、左足を引き付けながら床上まで振り下ろす。
    握りが変わらない様にし、振り下ろした時に手首が伸びるように指導する。
3.右足を前にだしながらお尻まで振りかぶり、左足を引き付けながら面の高さまで振り下
    ろす。握りが変わらない様にし、振り下ろした時に手首が伸びるように指導する。
4.右足を前にだしながら竹刀が水平になるまで振りかぶり、左足を引き付けながら面の高
    さまで振り下ろす。握りが変わらない様にし、振り下ろした時に手首が伸びるように指
    導する。
5.4の事を正面撃ちだけの切返しと称して、二人組にさせて竹刀に撃ち込ませる。

2から5までを前進のみ、後退のみを段階的に繰り返し、慣れてきたら面の高さで止める時
に小指、薬指を締める(絞るとは指導しない)。左足の引き付けを速くさせる指導をしてい
ます。更に慣れてきたら踏み込み足の指導を段階的に混ぜていきます。
現在は私が元立ちになり、頭上までの振り上げで、踏み込み足を使って連続撃ち込みをやっ
ています。

お尻まで振り上げる目的は、肩関節の可動域を広げる事、右手に力が入ると真っ直ぐ振りか
ぶれない事を理解させる事、筋力トレーニングです。
一番の目的は、防具を付けた時に左肘を伸ばさずに、上段の位置まで振りかぶり振り下ろせ
るようにする事です。
私、難しい、苦しい稽古をしておけば、普通にやった時に楽に出来るという指導を社会人に
なってから習った先生に教えられていまして、少年指導も同じ傾向にあります。
ただ、筋力、内臓が出来ていない子供達には、慣れるまでゆっくりやらせたりして調整する
様にしています。

Hideさんのご質問に
      剣先を水平以上に寝かせ、さらにおシリまで竹刀をつけるためには
          3.右左の肘を折り畳むように指導しています。
          あくまでもトレーニングですので、上段からの打ちを主にしています。

    ●子供の意識が「振りかぶり」に集中してはいませんか?
        握り、左足の事をうるさく言うせいかあまり感じません。
    ●おシリにつけることが目的化され、打突時に手首までしっかり伸ばして
   「打ちきる」という意識が乏しくはなりませんか?
        これもうるさく言うせいかあまり感じません。
  ●打突後にすぐに反動を使ってヒョイと振りかぶってはいませんか?
        通常の素振りの時にみられますが、前進のみの稽古の時は、撃った時の形を確認
        するように、先生に見せるように止まってやりなさいと指導しています。
  ●振りかぶるとき、頭がお辞儀をするように前に出てしまう(さがってしま
   う)子が多くはありませんか?(^^)
        います。床をみてしまうようです。やはり因果関係がありますか?
        構えの時から下をみている傾向にありましたので、先生の顔を見ながらやりなさい
        と指導していました。

案山子さん、冴さんに
 振り上げた時の左手の握りは、構えの握り、足さばきを教える時のように、繰り返し繰り
 返し辛抱強く教えます。
 お尻まで振りかぶる早素振りはこういう苦しい、難しいやり方もあるんだよと言って、私
 自らやってみせますが、子供達には筋力的に無理があると思いやらせていません。

お名前: Hide.   
To 冴

>早素振りってどうやって教えたらいいんだあ!といつも悩んでしまいます。何か
>いい案ないですか?

早素振りは「ゆっくり振りかぶり、素早い打ちを意識させる」と教えています。
その前に、カラダを前後に跳躍移動する方法(とくに足)を別個にやらせておかな
くてはね。
それから、後ろに跳びさがるときは「後ろ」というより「上」の意識をつけてやり、
「足と上体のバネで竹刀を上に引き上げる(振りかぶる)」感覚をマスターさせま
す(^^)

お名前:   
私の高校でも初心者に教えるときに、肩の動きや剣先が中心線を通っていることの確認のため
に「お尻まで振り上げる」といった動作を取り入れていますが、どうしてもその後素振りの時
左手の握りが甘くなったり、振りかぶり自体に集中してしまい肝心の打突がおろそかになって
しまいます。(お尻まで振りかぶらないようにしても。何か変な癖ついちゃうのかな?)

打突がおろそかになるので、二人組を作らせ一方が相手の面の高さくらいに竹刀をもって、そ
れを打つようにさせると打突に意識がいくようですが、今度は反動を使って振りかぶるのが気
にかかります。面を着けた相手に的になってもらい、打突するようにすると少しは違うようで
した。
左手の握りについてですが、頂点でどうしても緩んでしまいます。特に女子なんかは最初筋力
があまりないので上手く支えられないのかなって感じもありますし、また、大半が右利きの人
が多いので男女問わず右でもってしまう傾向にあるように思えます。だから、素振りの時も右
手が体に一番近いところを通ってしまい、左手が抜けたような状態によくなります。鏡を見せ
たり、左手の軌跡をたどらせるようにもってったりして教えてますが、ナカナカ難しいみたい
です。

あと、前進後退面とかの時は注意したこと(左手の握りや、打突について)がまだ守れるので
すが、早素振りとなると崩れてしまうんですけど・・・。(初心・経験者とわず)
早素振りってどうやって教えたらいいんだあ!といつも悩んでしまいます。何かいい案ないで
すか?

何かテーマからそれてきたみたいなのでこの辺で。

お名前: 案山子   
おじゃましまーす。案山子です。

論点はおシリにまで竹刀がつくまで振りかぶるか、否か・・ということですよね。

私は素振りとは別に、竹刀の軌跡を確認・習熟させる目的で、大きくゆっくりとおシリに
竹刀が付くまで振りかぶらせることがあります。このときには、左拳が自分の中心線を通る
ことと、おシリに竹刀が着いたときに尾てい骨にあたる感触に留意させます。
こうすることで、左拳とその延長である剣先が中心線を通っていることの確認ができると
思うのです。

でも、素振りとなると話は別です。理由はHideさんのおっしゃる通りですね。
だから、早素振り(前後跳躍素振り)でおシリまで着ける振り方をしているのを見ると
アリャリャ・・と思います。これでは、振りかぶりと振り下ろしのスピードが同一に
なってしまい、早素振りの効用の一つである振り下ろしのスピードアップを図ることが
できませんし、振りかぶりの頂点での左の握りがおろそかになります。

素振りでの振りかぶりは、日本剣道形にあるように直後方上部45度を越さないことが
肝心だと思います。この位置からスピードと伸びのある打突を心がけるように指導して
おります。これは、初心者からある程度の熟練者まで共通していると言えるでしょう。

お名前: 案山子   
おじゃましまーす。
おシリまでつける振りかぶりは、私は竹刀の軌跡を確認するための動作と認識しています。
ですから、両足を横に開いて大きく上下振りをさせる際にはおシリまで振りかぶらせます。
左拳が体の中心線上をとおり、竹刀が自分おシリの中心(尾てい骨)に当るのを確認させ
る場合に使います。・・それによって左拳と剣先が中心を通っていることが判りますから。

打突が伴う場合には、Hideさんのおっしゃる通りだと思います。
日本剣道形でも後方斜め45度以上に剣先が落ちないことを考えると、これが限度じゃない
かと思います。

よく、早素振り(跳躍素振り)で竹刀をおシリまでつけているのを見かけますが、あれで
は振りかぶりと振り下ろしのスピードが一緒になってしまい、打突の際の手の内とスピー
ドの訓練に乏しくなると考えます。
早素振りの効用は、振り下ろしの迅速化、左足の引き付け、適切な腰の前後移動、それと
持久力の養成と解釈していますから・・・。

お名前: hide.   
勝手に転載して別項を立ててしまったことを、親馬鹿一刀流さんにはお詫びいた
します。


さて、振りかぶりの高さですが、私は「構えた形を崩さないようにそのまま振り
かぶる」と教えておりますので、竹刀がオシリまでつくことは不可能です。

実際やってみていただけるとわかりやすいのですが、構えたときの手首と肘関節
の角度を変えず、かつ、握りを変化させないで上方に引っ張り上げて(振りかぶ
って)いきますと、左手が頭頂部まで上がったところが限度となり、それ以上後
ろには行かないことが確認できます。

剣先を水平以上に寝かせ、さらにおシリまで竹刀をつけるためには、
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 1.左の握りを緩める(放す)
 2.左肘をピンと伸ばして上方に突き上げる
 3.右左の肘を折り畳む
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という三通り(複合する場合もある)しか方法がありません。

「構えた形ができるだけ崩れないで打突動作(打突時の形)につながる」ことが
剣道の最上の振り方であることは万人が認めるところでしょう。しかし、それな
らなぜ、握りも含め振りかぶったときに「構の腕の形」を大幅に崩してしまって
よいという理屈が成り立つのでしょうか?

むろん、「肩関節を大きく動かす」という準備体操代わりにゆっくりとしたスピ
ードでの「上下素振り」を私も指導の中に取り入れてはいます。しかし、素振り
としてしっかり振らせるときには、そこまでの振りかぶりは要求しません。


親馬鹿一刀流さんに質問なんですが、おシリまでつくように振りかぶらせると、
  ●子供の意識が「振りかぶり」に集中してはいませんか?
  ●おシリにつけることが目的化され、打突時に手首までしっかり伸ばして
   「打ちきる」という意識が乏しくはなりませんか?
  ●打突後にすぐに反動を使ってヒョイと振りかぶってはいませんか?
  ●振りかぶるとき、頭がお辞儀をするように前に出てしまう(さがってしま
   う)子が多くはありませんか?(^^)


私の素振り(切返し)では、「振りかぶりはゆっくり、振り下ろしは素早く。打
突は遠くに。手首の先まで意識し、剣先にパワーを凝縮させる」と指導します(^^)

お名前: 親馬鹿一刀流   
1.肩の動きを練習する目的で、お尻まで振り上げる指導を必ずしますが、
  手の握りが 初心者には難しいという事でやらない指導もあると聞きま
  すが、皆さんはどうお考えでしょうか?

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