記事タイトル:つばぜり合いからの打突 |
to あむあむさん わざわざ私のカキコもろとも引っ越ししていただきまして、ありがとうございます。 たしかに、この話題を継続していくには「剣好き!」はふさわしくありませんでした ので、助かりました(^^) さて、小学生の試合でのつばぜり合いが多いことについてですが、私は反則を適用し ている大会なら、迷わず反則をとっていきます。しかし、なぜそれが反則なのかとい う点については、分かりやすく明確に説明をします。 反則を適用していない大会の場合は、くっついてばかりの試合になりそうな場合は、 早めに「やめ」をかけ、双方ともに指導をします。さらにくっつきが多い場合は、ひ んぱんに「わかれ」をかける以外に方法はありません。 子供の試合ではありませんが、こういう事例があったのでお話しておきます。 学生の試合でのことですが、この秋の男子の団体戦から、関東では試合時間が4分間 になりました。しかし、審判の「わかれ」のタイミングが5分の時のままの審判員が いて、軒並み引き分けばかりの試合になってしまった対戦がありました。 また、それとは反対に、警察系の審判が主審の場合、「わかれ」のタイミングが極端 に短くなっていました。この場合は、学生が機会を見て技を仕掛けるタイミングを逸 してしまい、鍔ぜりになるとすぐに「わかれ」を待つような試合展開になってしまっ ていました。 いずれの場合も、審判が適正な「わかれ」をかけなかったことによって試合者がダレ てしまったと言えます。 審判の試合運営のうまいヘタが、この「わかれ」には明確に表れてくるようです(^^;
「剣すき」のHPで、つばぜり合いの件で大変お世話になりました。 でしゃばるようですがせっかくなので、こちらに引越しします。 最近、鍔競合いについてずいぶん厳しく指導されるようになってきましたね。 子供達に教えるのがむずかしいです。良い知恵をお願いします。 というあむあむさんからのご質問がありました。一行レスではスペースをとりすぎま すので、僭越ですがこちらに書かせていただきますm(_ _)m 子供に教える場合のつばぜり合いのポイントですが、 ------------------------------------------------------- 1.左手の位置・高さは、中段の構えと同じに 2.右手で相手を制するのではなく左手で 3.自分の鍔で相手の鍔にのし掛かるように制し、懐を広くする 4.左脇をぜったいに緩めない 5.前後左右どちらにでも動けるようバランスをフラットに保つ 6.相手が動いたらそれと反対に体さばきし、常に正対を維持する 7.崩しを入れるときは、カラダを前進させ腕の動きに頼らない 8.つばぜり合いに入ったら、3つの方針のひとつを選択する ------------------------------------------------------- です。 8の「3つの方針」ですが、「(自分から崩すなどして)引き技を仕掛ける」「相手 がさがったところをかわして、すかさず追って打つ」「相手がさがろうとする引きば なに技を仕掛ける」です。 「わかれを待つ」というのは「打つ意志のないつばぜり合い=試合時間の空費行為」 で反則ですから、方針に入れてはいけません(^^) 蛇足ですが、先の関東女子学生剣道優勝大会の審判会議で、「つばぜり合いからの打 突」に関して、 1.手先だけの引き技は有効打突としない 2.小さくても振り上げた(肩関節を使っての)打突を取る という申し合わせが行われておりますので参考までにご報告しておきます。 さて本題ですが、つばぜり合いからの打突について、特に、小学生などは、お互いに 分かれられず、試合のほとんどが「つばぜり合い」という試合もみうけられますが。 皆さんはどう考えていますか?