記事タイトル:禁手と為す 


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お名前: 心刀   
剣接業者様

受くるは我が身と再読しますと非難がましくも感じ、
拙文を恥じていたところ、温かいご返信、有難う御座います。

剣接業者様からお伺いしたことを踏まえ、愚考したところを下記に、
飽くまでもこれは同人ならぬ一つの考えようとして御参考頂ければと存じます。

>かの次第にて、「できません」と臆病風に吹かれた如き返答は、
>どなたであっても、致しかねるのではないでしょうか。
確かに、かかる事の次第を経ては恥辱ではあること痛切に同感ですが、
私であれば、指導職は後進に利するか否かが判断基準と心得、
我が力と引き比べて言葉過ぎたれば深く恥じ、これを謝罪して及ぶ限りを努めます。
ただ、繰り返しながら剣接業者様の仰ることも重々に得心するところで、
まして一連の事は剣接業者様の気性等も含み、御師匠様の思惑通りに進められたように思われ、
経緯に関わらずお引き受けせざるを得なかったところやも、と感じます。

となれば、現況に対する冷静な判断が再度、肝要になるかと存じます。
ここで今までのお話では明確ではないように感じ、又、お察し申し上げるところでは御座いますが、
かような荒い稽古を為す方々に対する御師匠様のご意見、お考えが気になります。

と申しますのも、御師匠様のお考えが剣接業者様と同様のものであるならば、
(これは飽くまで少年指導より、との意なので問題ないかとも思いますが)
かような方々に「ご退場」頂くことは御師匠様、すなわち道場の総意でもあり、
剣接業者様が躊躇う理由は全くないということになるからで、
それをご確認されたことがないとは考え難い気が致します。

して、従前の状況をお伺いすると、荒い稽古をされる方々に対する御師匠様は
 一に良しとされている
 二に改善の要ありて剣接業者様に委ねられた
などが考えらましょうが、思うに後者ながら「ままならぬ縛り」があり、それ故のお悩みのようです。

かようなお話であれば、他に察するところあるも御師匠様のことに話が至りかねない様子も伺われます。
誰しも師匠の難題には苦悶すること多々あるものですが、
明に問題あらんと思われる他は、これら語るべからざるものにて、
ましてや師伝外の者がお伺いすることは不適当か、とも。
ただ、皆、同様の苦中にあるものと御身のみ追い立てることなどなきよう、
是非とも心強く臨んで頂きたいものと存じます。

何事も変化成長の折に生じる障害は避けられぬものと申します。
この難事を乗越えられ、貴道場がより一層のご発展を見られること、
並びに幼少の剣士達が大いに伸びゆくことを御祈念申し上げる次第です。

追伸
過分なお言葉には不足の身、大いに恐縮しております。
>人に黒き怒りを抱く
身勝手も含めて私も憤怒を抱くことは多々あり、
怒りを解くことも修行の一つと思い修練するも、
およそ心こそ手なずけ難いものはないと痛感しております。

また私は関東圏のものですが、地域ごとの習わしもまた多分に心得る必要も感じ、
ほんに、近くあれば、より剣接業者様の仰られるところも、と。
広域交流可能な場ですので、その辺りも熟慮すべきと思い至ったところです。

お名前: 剣接業者   
 >心刀様

 私如き若輩者に、詳細、尚且つ、鄭重な書き込みをいただき、恐縮に存じます。心刀
様の仰せの事、一つ、一つ、頷きながら、拝読させていただきました。されど、故あれ
ば安易に承服を致しかねる点もあり、でき得る限り、其をご説明させていただくと共に、
お伺いの仕儀に、答えたいと存じます。


 >この「恥辱」は何故の恥辱なのでしょうか

 かの師との会話の以前より、私は自らの指導論を幾度か申し上げておりました。され
ば、持論あり、尚且つ、「考えがあるならば、己が責の範囲にてやってみよ」とまで師
の口より仰せいただいた上、「できんのか」のお言葉には、私を挑発するが如き響きあ
り。かの次第にて、「できません」と臆病風に吹かれた如き返答は、どなたであっても、
致しかねるのではないでしょうか。或いは、師の考え、最初から私に断らせるつもりは
なかったのかも知れません。

 >本当に「指導全権」を委ねられた者にとって「越権行為」でしょうか

 此より先は、私の胸の内だけの事なれば、些か、記すに心苦しくございます。或いは、
「詭弁」と申される事にもなりましょうが、お伺いなれば、ご返答差し上げたいと存じ
ます。
 前記しました通り、私は、「己が責」の範囲にて行動しているつもりです。然るに、
「少年指導」は私、されど、「道場」は師、即ち、私ではない、人様の物である事は、
ご理解いただけるでしょうか。例えるならば、私が門人の一人を破門に処した場合、か
の方は、「道場より破門された」事になります。明確に破門を伝えた事が、「道場全体
の総意」となり、破門された方より遺恨を受けるのも、道場であり、師であります。
 但し、かの方が「私個人」と争い、ご自身の意思で道場を去られたのであれば、其は
飽く迄、私とその方との、個人同士の諍い。恨みに思われますのも、悪評が立ちますの
も、私のみと、相成ります。仮にこの先、私の行為が問題視されたとて、破門等の処置
を受けますのも、私一人。
 道場、及び、師を矢面に立たせる事無く、私の指導の在り方を貫くには、此より他に
思いつきませんでした。
 恐れながら、心刀様が仰られる通り、自身の破門、私一人で済むのであれば、いつな
りと覚悟の上にございます。但し、前記致しましたように、道場に累が及びますのは、
なんとしても避けたいと存じます。


 >大いに気になるのは剣接業者様が少年指導の責任者になられる前の状況で

 内部の恥と、お笑いになるやも知れませんが、ばらばらでした。師がおられる時は兎
も角、おられぬ際のお稽古は、各指導者の教え方、それぞれに違い、一人の教えた通り
に、お弟子が他の指導者に懸かれば、「そうではない」と叱られ、時には苛立った指導
者に手を上げられる。必然、教法の優しい指導者にお弟子が集まれば、「何故、自分に
は懸からないのか」とお怒りになる。私も、幾度となく抗議しましたが、その当時の私
は、「一般人の一人」尚且つ、二十歳を僅かに越えたばかりの若輩者。自然、言い方は
大人しく、実際の言いたい事の半分も申せませんでした。「こんなやり方は間違ってい
る」と、内に不満を覚え、「いっそ、立場を忘れて全てぶちまけるか」と、随分に葛藤
し、結局は其を露わにする事無く、時折、師に我が理想論を愚痴の如く申し述べるのみ
でした。
 師より、一般人の中で最も年下であった筈の私に、「少年指導を取り仕切ってみない
か」とのお言葉をいただいたのは、そうした時期にございます。

 此所までは、打ち明けましたが、ご得心いただけるでしょうか。

 尚、心刀様に措かれましては、

 >横槍のようにて心苦しくもあるのですが

 >委細を知らぬ部外者の無礼高慢とは存じますが

 >長文にて恐縮です

 恐れながら、それらの謝罪、ご無用であられる程に、申されます事に、「儀」溢れ、
「是」なるご意見にございました。此が「非」たる揚げ足取りであれば、私は目を背け
たでしょう。
 未だ、申しかねる事はございますが、人様に胸の内を開くは久しく、些か、安堵致し
ました。


 >よしんば、それが故に自身が破門になろうとも、です
 >私も又、大いに励んで参りたいとの自省を込めてのこと

 >荒?喧嘩稽古自体は互いの切磋琢磨のためであれば大いに為すべき考えます

 久しく見ぬ、見事な「師道」のお覚悟。近しい方におられたならば、と惜しく思いま
す。私のように、人に黒き怒りを抱く輩より、遥かに清々しい心、万一、でき得るなら
ば、目指したいと存じます。
 失礼致します。

お名前: 心刀   
剣接業者様

始めまして、中年リバ剣の心刀と申します。
多大な御労苦を伴う少年指導に取組まれている御様子、お察し申し上げます。

横槍のようにて心苦しくもあるのですが、
剣道を始めてもおかしくない年頃の子に恵まれ、
また折に触れ少年少女とも剣を交える者として
些か気になりましたので書きこませて頂きます。

委細を知らぬ部外者の無礼高慢とは存じますが、
かような意見もあると、ご容赦下さい。
(長文にて恐縮です)

1.子供達のために出来る最大のことは?道場とは?
私自身は、我々大人が子供達のために出来る最大のことは
至らぬままながらの我が身と常の自省を有態に晒すことであり、
また子供達の手に余る問題には恥、外聞なく身を呈するのが
保護または指導者の務めであると愚考しております。

>止どめとばかりに、「できんのか」と申されては、退き下がるは恥辱。
とありますが、その諾否の影響を最も強く受けるのは他ならぬ子供達、
然るに、この「恥辱」は何故の恥辱なのでしょうか?

これは師匠の術中に、ということもあるようでは御座いますが、
経緯はいずれにせよ今は今、
>「では、何故に小児にはあれほど乱暴な事をするのか。
> 己を高めるを考えず、弱い者いじめをしたいだけならば、此所に来るな。」
>かく申せば、越権行為。私の負う処を逸脱した発言となりましょう。
とは、本当に「指導全権」を委ねられた者にとって「越権行為」でしょうか?

私が剣接業者様のお立場であれば(なければ指導育成方針を明確にした上で)、
飽くまでも穏やかにではありますが、はっきりと指導育成方針を伝え、
不心得の改善が見られぬ無法が続けば「我らが道場を踏み躙る不心得者」として
師匠の諾否に委ねるまでもなく即座に退場を命じます。
ましてや「出稽古」の立場なら上位者とは言え分際あってしかるべきで、
よしんば、それが故に自身が破門になろうとも、です。
平素は和気陽気溢れる決して堅苦しいだけでない場であるべきとは存じますが、
「(武)道場」とは、本来かかる尊さ厳しさが不可欠のものと信じております。

2.力技では屈し難い
「力も技のうち」である点、もちろん決して疎かにするべきではなく、
むしろこれを軽んずることは大いに戒める必要がありますが、
一方で剣道は技術を以って大力に勝り得る可能性が格段に大きい武道の一つです。

>力はあるのだから、手首だけでも充分に一本になる打突ができる筈
とまで言われる方であれば尚のこと、現況下の荒・喧嘩稽古にしても、
力頼みであればあるほど、相手も得心し難く往々にして要らぬ遺恨を招きかねないものと存じます。

敵意ある荒・喧嘩稽古に対してこそ、心静かに冴えたる技量にて制し以って、
はじめて己が無体無様を悟らしめることが出来るのではないでしょうか?
とはいえ、こちらは一朝一夕に成ることではありませんので、
私も又、大いに励んで参りたいとの自省を込めてのこととご容赦下さい。
*荒・喧嘩稽古自体は互いの切磋琢磨のためであれば大いに為すべき考えます

ただ、大いに気になるのは剣接業者様が少年指導の責任者になられる前の状況で、
仮にかかる無法が従前にはなかったことであるならば、
よくよくに御自省あるべし、との無言の師匠の教授かもしれないと思う次第です。

hide.様

遅れ馳せながら、新年、おめでとう御座います。
指導者向けとのことにて場違いとも思いましたが、
少々、気になっておりましたので失礼させて頂きました。
新年早々の長文になりましてお恥ずかしいばかりですが、
本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

お名前: 剣接業者   
 >管理人様


 >そこまでやられるにもかかわらず、どうして狼藉が止まらないのでしょうか

 私に反意のお考えの方が同一ではない、別の方々な故にございます。年の内、一人、
或いは二人、私との相違にて去られ、或いはこちらの考えを「認めた振り」をなされて
も、年月経ち、その諍いすら忘れた頃に、気が付けば、よく出稽古に来られる先生の中
に、慮外な真似をなさる先生が、またぞろお出でになられます。最初の内は、さほどの
荒さもございませんのに、段々と下位のお弟子とのお稽古が乱暴になられ、私等が抗議
しますと、「何を言うか」との申され様。以降は、前記に記しました通り、私と争い、
敗れ、私が一安堵致しておりますと、いつの間にか別の方が、方針に異を唱えるが如き
行動を為される。
 皆が皆、そうではありませんが、さればと申して、古のお留流のように、「余所より
の出稽古、他流試合を禁ず」とはできず、他方よりお出でになられた先生に、初手より、
「当道場はこういう方針ですので」と厳しく押し付けるも好ましからず、私も最初は柔
らかく申し上げますが、或いは、其が私を軽んじて「我が意のままに」と先生方に悪し
き欲を持たれる要因かとも考えます。
 今一つ、私の性、堅固なれば、そのような方々のご意見が正しくば兎も角、「非」た
るお考えには一歩たりとも譲りません。管理人様のご指摘の如く、中には堅牢な粘り強
さにて私に相対される方もおられますが、私が一分たりとも妥協を見せぬ故、お相手も
意固地となられるのやも知れません。
 又、そうした方々に多いのは、前記させていただきました通り、如何なる理由か、強
豪と知られた、「有名学校」を卒業された方。尚且つ、お若い方は、こちらが諫言致し
ますと、まだ、ご理解いただけるようですが、頑強にお手向いされますのは、年上の方
に多く、或いは、「強豪学校卒業者、年長者たる矜持」かの理由もあるやも知れません。
 最も、此らは私の推測。或いは、違う理由があられるかも知れませんが、恐れながら、
未だ未熟なれば、読心の術は身に着けておりませず、人様の心中の詳細は測りかねます。
 但し、「表向きの理由」は、かの方々も、「言うだけは只」とばかりに、ご立派な講
釈を、口先だけにて並べ立て、私を我が意に取り込もうとなさいます。耳にする度、嫌
悪を覚えますが。
 唯、断言致しますのは、かの方々の愚言に妥協し、我が教道を歪れば、其は私を信じ
ていただいております師、朋輩、お弟子に対する、明白な裏切り。なんとしても致しか
ねます。


 >たいへんでしょうが身を賭して頑張ってくださいね

 勿体ないお言葉なれば、より一層、精進したいと存じます。
 失礼致します。

お名前: Hide.    URL
To 剣接業者さん

>私と仲悪しき先生方は、私に荒稽古を以て屈伏させようと為される方が多くおられま
>す。しかし、不肖、かような方々には身命、賭してでも遅れは取りませぬ。

そこまでやられるにもかかわらず、どうして狼藉が止まらないのでしょうか?
私の道場では、私の指導方針に従わない方はいらっしゃらなくなりましたが(^^)

そういう不心得な方がいらっしゃらなくなりますよう、たいへんでしょうが身を賭して頑
張ってくださいねp(^-^)q

お名前: 剣接業者   
 >管理人様


 >内情も知らず、失礼なことを申しました。お詫び申し上げます

 私こそ、平心を忘れ、全て曝露した上、無頼漢の如き言動、申し訳ありません。
 平に、ご容赦賜りたく存じます。


 >年長者から軽く見られ、「早く年をとらねーかなぁ」なんて思っておりましたっけ
 当道場の師範代は、かく申されます。「お前も十年、待てば、誰も文句を言わなくな
る」されど、その十年の間に、私の怠慢により、傷付くお弟子達の事を思えば、安穏と
は構えておられずにおります。


 >年長者と喧嘩まがいのお稽古もたくさんいたしました。全て撃破してまいりましたが

 批判は致しません。現在の私が、正にかくあります。
 私と仲悪しき先生方は、私に荒稽古を以て屈伏させようと為される方が多くおられま
す。しかし、不肖、かような方々には身命、賭してでも遅れは取りませぬ。
 突っかけの連打、こちらが打突した際のかち上げるような体当たりは、力ずくにて押
し切って撃ち破り、打突後の走り抜けに、背後より道具外れを打とうとされれば、直ぐ
様、振り返ってお相手の竹刀を打ち落とし、打突。体当たりし、強引にお相手を後退さ
せて打突、此を繰り返し、羽目板まで追い込む事も、しばしばございます。
 足絡み、柔業等は、「お相手が仕掛けて来られれば」逆に投げ返しております。
 ご自身から仕掛られたにも関わらず、其を撃ち破られれば、「礼儀知らず」との申さ
れ様。誠、笑止極まる。私如きに遅れを取り、奮起しようとは思われぬのか。


 >剣接業者さんのお気持ちもよくわかるつもりではいるんですがね

 それ程までにお察しいただいたとは気付かず、無礼な申し様、重々、お詫び申し上げ
ます。
 少年少女のお弟子への、手荒い指導態度を見ておられぬ、とは、私の甘さ、未熟さ故
でしょうか。しかし、「叩かねば分からぬ」等の愚言、愚行を為される方は、許し難く、
又、看過致しかねます。
 失礼致します。

お名前: Hide.    URL
To 剣接業者さん

なるほど、いろいろおありのようですので、これ以上、私がとやかく言うのは不適切です
ね。内情も知らず、失礼なことを申しました。
お詫び申し上げますm(_ _)m


私も若かりしころ、とある道場の雇われ師範をしておりました。実力は十分だったと思う
のですが、年長者から軽く見られ、「早く年をとらねーかなぁ」なんて思っておりました
っけ(笑)

けっこう荒っぽいこともしましたし、年長者と喧嘩まがいのお稽古もたくさんいたしまし
た。全て撃破してまいりましたがヾ(・_・;)オイオイ
剣接業者さんのお気持ちもよくわかるつもりではいるんですがね(^_-)〜☆


ともあれ、全てが己の修行です。
頑張ってくださいねp(^-^)q

お名前: 剣接業者   
 >おやじ様

 >「正しい」ということが一番なんだと教えて欲しいと
 心気、極めるに遠い未熟者なれど、かくあるべく、精進させていただいております。
「正しい」貫く為には、「非」を「非」と言える巌の如き精神、「非」を「是」と言え
と強制する者に矢を向ける強さも又、要かと考え、私如きが望めるならば、其を子供達
に伝えたいと存じます。されど、一つの事を生涯、貫く。簡単な様ながら、なんと難し
い事か。私自身も又、歪む事無く、此を貫くを、生涯としたくあります。


 >管理人様

 >そこがお若い感じを受けます。

 ご推察、恐れ入ります。私、二十七歳なれば、仰せの通り、若輩者にございます。
 あまり内情を明かせば、私の素性、或いは人の知る処となりましょうが、打ち明けた
いと思います。私がご教授いただいております道場、未だ完成より年月浅くあります。
然るに、師を除けば、少年指導に携わる主要な剣道家、皆、若く、最年長の師範代です
ら、三十二歳にございます。師範代は社長職におられ、日々、忙しく、連日のお稽古、
休日の大会引率等もままならぬ事もあり、余暇多き私が、若輩ながら代行をさせていた
だいております次第です。


 >何事につけ、お相手を傷つけずにわが意に沿わせる

 >これが「和す」の極意ではないかと。

 御意。更に、詳細を申し上げさせていただきます。
 時折、嘗て師のおられた剣道団体のご剣友方が見えられますが、ご自身も指導者たる
御身なれば、極偶にお出でになるのみ。
 されば、師が留守にされ、師のご友人方も来られぬ際、若手の剣道家の方は「手荒い
お稽古をしても、さほどは注意されまい」との甘え。
 中年程の方には「自分のやり方はこの道場の其とは違う。若造どもの思うようにはさ
せぬ」との驕りを、それぞれに思われるようです。
 無論、そのような方はごく一部なれど、かの方々の行為を制止する事によって、「邪
魔をされた」と私が疎まれておりますのも事実。私も、二度、三度は穏便にお止め致し
ますが、聞く耳をお持ちいただけません。
 「お相手を傷付けずに我が意に沿わせる」は誠に真理。私も、かくありたく存じます
が、こちらが大人しい物言いを致す内は、決して聞こうとせず、逆にこちらを責め立て
る方々に其を為すのは、甚だ難儀にございます。
 故に、私と諍い、或いは私を排しようとし、失敗し、結局はご自身が道場を去られる
ようです。
 そして、此より先は私の私事であり、誠に見苦しき文面。「ご理解、ご賛意いただき
たい」とは申しませぬが、敢えて下記に記しますのを、ご容赦願いたいと存じます。
 道場主たる師のおられぬ処で、こそこそと、己には逆らえ得ない下位の方に、乱暴、
罵声あり、されど手心なきお稽古を為し、時には心傷つけ、止められれば此を聞き入れ
ず。逆に醜悪たる己が我意を通す為に、己を制止した者を、「邪魔者」と姑息に攻撃し、
排そうとなされる。
 かの輩の門弟達への致し様、見るに耐えず、時に激しい怒り、果ては憎悪まで覚える
事すらございます。
 師のおられぬ際の彼らのお稽古を見し折、怒りの余り、直ぐ様、走り寄ってかの輩を
撃ち倒し、幼き門人を庇いたいのを、幾度、堪えてきたでしょうか。
 ご厚意ある管理人様のせっかくのお言葉なれど、恐れながら、申し上げます。
 唾棄すべきかような方々と、「和」を保ちたいとは、私には、どうしても思えませぬ。
或いは、我が心気、未熟な故かも知れません。
 無礼の言、失礼致しました。
 失礼致します。

お名前: Hide.    URL
To おやじさん
今年もよろしくお願いいたします(^^)

>Hide先生は熱血だけど基本的に真面目で争いごと好まないから、、、
そんなことはありません。愛するものを守るときには刃を抜きますよ。それ以外は基本的
に「無益な争いはしない」方針です。抜かずに勝てれば、それに越したことはありません
から(^_-)〜☆

>館長「心は?」
>おやじ「はい、強く、正しく、明るくです!」
>館長「強いとはどういうことか?」
>おやじ「はい、勇気、我慢、礼儀です!」
素敵なやり取りですね。
いいお師匠様をお持ちでうらやましい(^0^)


To 剣接業者さん
>私、人並ではございますが心得がございますので、やはり太刀にて受けます。しかし
>ながら、直ぐ様、返す刀を打ち返させていただいております。即ち、「言われ放しには
>させない」との意にございます。
そこがお若い感じを受けます。
私は若かりしころは、抜き身をちらつかせ「寄らば斬る」の状態でした。でも、年を経る
に従い、師匠がおっしゃっていた「和す」の心が少しずつではありながらもわかるように
なってまいりました。

何事につけ、お相手を傷つけずにわが意に沿わせる・・・これが「和す」の極意ではないか
と。「鞘の内の勝」と同じ考え方ではないでしょうかねぇ。
むろん私もまだまだその境地には達しえませんが、日々努力していきたいものです(^^)

>「人格は剣に映る」と申しますが、正に、かくの如しにございます。
すばらしいお師匠様をお持ちでうらやましいですよヽ(^.^)ノ

お名前: 剣接業者   
 >管理人様

 >どのように受け流し懐に入れば、お相手に対して最大限の効果を与えることができ
るか。これを工夫し実践するのも矛を止める「武の心」なのではありませんでしょうか。

 ご教導、しかと承ります。
 しかし、「私に向けられた切先、存分に受けて立ちましょう。」との文面に、少々、
説明が足りなんだ由。失礼致しました。

 >達人はお相手の刃は受けませんぞ。

 仰せの通りなれば、私もお相手の刃、むざと「体で受け」は致しません。
 細かにご説明致しますと、諸先生方が疎ましく思うております私に、「扱き下ろすお
言葉」「嫌がらせ」との太刀にて斬り懸かられる事態、まま、ございます。
 然るに、私がよほど未熟であれば、そのまま斬られて手傷を負いましょう。
 業前に心得あれば、受け太刀にて我が身を庇うか、お相手の敵意を読んで、自ら先を
仕掛ける事もできます。
 そして、剣客であれば、気制を以てお相手の殺気を封じるか、管理人様が仰られる如
く、受け流し、或いは見切って躱し、斬らずしてお相手を無効化なさいます。
 私、人並ではございますが心得がございますので、やはり太刀にて受けます。しかし
ながら、直ぐ様、返す刀を打ち返させていただいております。即ち、「言われ放しには
させない」との意にございます。
 但し、返し技にて致命傷を負わせば、其は過ぎたる行為。「お相手が反論できぬ程度
に手傷を与える」現状の私に出来得る、対処法です。
 されど、本来であれば上記しました通り、又、管理人様の仰せのように、「達人、剣
客」たる対応が、最も相応しくあります。
 事に、私が修業せし抜刀術には、「鞘の内の勝」との理あり、抜かずして、お相手を
制するが極意。
 未だ、そこに到らぬ未熟者なれば、かくありたいと存じます。


 >それだけ、剣道だけでなく内面までよく見てくださっての「ものいい」なんだと思
いますが。

 我が師に過分なお言葉、嬉しく思います。
 師の在り方は、剣に於いても又、然り。引き出されたのに気付かず、こちらが優位に
立ったつもりにて、「此所ぞ」と思い、撃ち込みましても、必ず痛烈な出端技、返し技
を用意しておられます。
 「人格は剣に映る」と申しますが、正に、かくの如しにございます。
 失礼致します。

お名前: おやじ   
くう〜っ!面白いなぁ、、、

あっ、Hide先生新年のご挨拶頂きながら欠礼いたしまして本当に申し訳ありませんでした。実は叔父貴が年末に亡くなり喪中となり、どなたさまにも不本意ながらご挨拶を致さぬまま小正月の過ぎるのを待っておりました次第であります。
今年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します!。

Hide先生は熱血だけど基本的に真面目で争いごと好まないから、、、

でも、ひと殺しのおいらは損得抜きで「もののふ」、武士道は損得勘定を取らない(新渡戸稲造先生曰く)のほうが大好きさ!
でもって、剣接業者さんのお弟子さんに是非、卑怯とか、弱いものいじめとか、狡いということがサムライとしてダメなんだと、弱くても、貧乏でも、頭悪くてもそんなことはどうでもよくて、「正しい」ということが一番なんだと教えて欲しいと、、、。
今日鏡開きのぜんざい食いながら、むかしむかし館長がひとりひとりに鏡開きのぜんざいを注ぎながら「今年も元気でがんばりやっ」って言うとったなぁと思い出しながら泣きそうになった。

館長「心は?」
おやじ「はい、強く、正しく、明るくです!」
館長「強いとはどういうことか?」
おやじ「はい、勇気、我慢、礼儀です!」

剣接業者殿 日本をよろしくお願い致します!

           押忍

お名前: Hide.    URL
To 剣接業者さん

>それと申しますのも、当道場の師範は、申し上げては見苦しくございますが、なかな
>かの「狸」なれば、前記致しました会話に於いても然り。お相手を持ち上げながらも、
>気が付けば、実は師の思惑通りとなっております事、多々ございます。

アハハ、多くの師匠ってそんなものなんじゃないですか。弟子を上手にコントロールする
すべを心得ています(笑)
私も師匠の前では、お釈迦様の手のひらの孫悟空状態でしたねぇ。それだけ、剣道だけで
なく内面までよく見てくださっての「ものいい」なんだと思いますが。


>その傷に比すれば、其を止める事によって、私に降り懸かる火の粉、何程の物にござい
>ましょうか。確かに、避けて通るが得なれど、私の一念により出し事ならば、「いらぬ
>恨み」にて私に向けられた切先、存分に受けて立ちましょう。

もちろん、そのお覚悟は立派なことでございます。しかしながら、達人はお相手の刃は受
けませんぞ。どのように受け流し懐に入れば、お相手に対して最大限の効果を与えること
ができるか。これを工夫し実践するのも矛を止める「武の心」なのではありませんでしょ
うか。
お師匠様も、その部分を求めておられるように思われますが(^^)

お名前: 剣接業者   
 >管理人様

 ご多忙と存じます中、早急なご返信を承りました事、有り難うございます。


 >お師匠様は、剣接業者さんに全幅の信頼を持っていらっしゃるのですね。

 お褒めに与かり、嬉しく思います。
 しかし、未だ未熟でありますので「全幅の信頼」とのお言葉はお恥ずかしく、師にと
って、又、同門の方々にとって、かくあるべく、日常の修業を怠らぬ次第です。
 私は、この折の師のお言葉は、「信頼」よりも、「明確な線引き」を為されたのだと
思うておりました。
 前記致しました、私が警察署への出稽古に誘いし先生方が、ご自身は幼き門弟に乱暴
なお稽古をなさるのに、「稽古が荒いから」と私の誘いをお断りなされた際の会話を、
例えに使わせていただきます。
 この折、私は幾つかの返答が可能でした。
 「では、またの機会に。」と申しましたなら、只の追従に過ぎず、私の意をお相手に
伝えた事になりません。
 さればと、「では、何故に小児にはあれほど乱暴な事をするのか。己を高めるを考え
ず、弱い者いじめをしたいだけならば、此所に来るな。」かく申せば、越権行為。私の
負う処を逸脱した発言となりましょう。
 上記二者の半程、「ご自身が手荒いお稽古に耐え抜いているのを弟子に見せねば、範
を示せません。それでは、『所詮は口先だけの先生』と侮られますぞ。」
 かの申し様ならば、「不作法な。」との謗りを受けしは、私のみと相成りましょう。
 即ち、師が申されたのは、「一人で責任を取れる範囲ならば、言いたい事があれば、
言って良し。但し、それ以上の事はならん。」との、玄妙なる境界線を、私にご教授下
された物、と理解しておりました。誠、師の仰られた通り、私に全てを投げ渡したなら
ば、師は道場主としての責を放棄された事になってしまいます故。
 只今、管理人様の書き込みを拝読し、「成程、信頼されておるとの考え方も在りか」
かく思い、師の言葉の裏を見すぎた己を、恥じ入る次第です。
 それと申しますのも、当道場の師範は、申し上げては見苦しくございますが、なかな
かの「狸」なれば、前記致しました会話に於いても然り。お相手を持ち上げながらも、
気が付けば、実は師の思惑通りとなっております事、多々ございます。
 師の申されますに、「それはお前が素直だから引っ掛かるのだ」との事。畏れながら
「素直」ではなく、「単純」が、最も相応しいのではないかと、己を省り見ます。


 >とくに上位者への物言いは、細心の注意を払われるのがよろしいかと。いらぬ恨み
を買っては剣接業者さんの損ですからね

 諫言、しかと胸に刻み、又、ご懸念いただくお言葉、忝く存じます。
 しかしながら、せっかくのお言葉に、敢えて物申しますのを、ご容赦願いたくあります。
 心肝、悪しき先生方が一時の「ご機嫌の良し悪し」にて浅慮な愚行を為し、その為に
謂れなき理不尽な傷を負う門人がおりますのも、又、事実にございます。その傷に比す
れば、其を止める事によって、私に降り懸かる火の粉、何程の物にございましょうか。
確かに、避けて通るが得なれど、私の一念により出し事ならば、「いらぬ恨み」にて私
に向けられた切先、存分に受けて立ちましょう。
 「師」と呼ばれる立場になりました時、その覚悟を肝に命じました。
 ご配慮いただいたお言葉、有り難うございます。
 失礼致します。

お名前: Hide.    URL
To 剣接業者さん

お師匠様は、剣接業者さんに全幅の信頼を持っていらっしゃるのですね。いやぁ、何とも
うらやましい。そのようなありがたき師匠が控えていてくだされば、剣接業者さんは何も
お迷いになることはありませんな(^^)

ただ、こちらが是と考え振り下ろした刃が、お相手に思わぬ傷を負わすこともあります。
私ごとき者が言うことではありませんが、とくに上位者への物言いは、細心の注意を払わ
れるのがよろしいかと。いらぬ恨みを買っては剣接業者さんの損ですからねd(^-^)!

お名前: 剣接業者   
 >管理人様

 年明け以降、身辺、些か忙く在り、返信が遅くなりました事、お詫び申し上げます。
 先ずはお伺いの仕儀に答えさせていただきます。


 >館長先生は、それら門人に対して、何ともおっしゃらないのでしょうか

 後に詳細な説明を致しますが、師、自ら説論なさる事は稀にございます。何故と申さ
れますと、私の性分、傲岸不遜にできており、異議を申し立てますのに、お相手の上位
、下位を選ぶ事無く、師より先んじて私が口を開いてしまう次第です。
 私が少年指導に任じられし折、指導態度が目に余る数名の先生方がおられ、私より師
に「一度、お言い聞かせ願いたいのですが」と進言致しました。なれど、ご返答はかく
の如し。「委細構わず、お前が言って良し」然るに、日頃、諸先生方に言いたい事が山
と在るのを、半分程ではございますが、私が堪えておりますのを、師はお察し下された
ご様子。遠慮は無用に致せ、との申され様にございました。しかしながら、その際には
既に、私の言動、一部の先生方より、「傲慢である」との批判を、浴びておりました。
されば、私が諸先生方に諫言する事によって、師に苦情を告げに来られる方、道場を去
られる方もおられるのでは、との斟酌を申し上げましたが、極めて、簡潔明瞭なお答え
にございました。最早、数年前の事ながら、しっかと覚えておりますそのお言葉は、か
く在りました。
 「何か言って来れば、『少年指導は、全て剣接業者に一任しております。苦情等は、
本人に直接お申し付け下さい』で済む。後は、お前が本人と直に渡り合え。つまり、全
ての厄介事はお前に行く事になる。方針に納得いかずに此所を去る者も気にせずとも良
し。もう一度言う。全てお前が片付けるのだ。儂は怠け者故、何も言わんぞ。あまり年
寄りを働かすな。」
 即ち、好きにやって良し。責任は全て負え。との申され様。お言葉は光栄にございま
したが、人と申しますのは、与えられし権力が大きい程、それに溺れ、時には過ちを為
す事もございます。不敵ながら、私、師にその事を申し上げ、「私もそうなるやも知れ
ませんぞ。」と、畏れながら、一種の試問を投げかけました。常人なれば、迷い、表れ
る問い掛けであり、僅かでも師の表情に迷い見えれば、責任者をお断りする存念にござ
いましたが、師は申されました。
 「その時は、即座に張り倒す。ねじ曲がった性根を叩き直してやる故、心配するな。
但し、先ほども言った通り、儂は年寄り故、怠けたい。儂に仕事をさせたくないのであ
れば、又、要らぬ口出しをされたり、痛い目を見るのが嫌なら、やはり、お前がしっか
りやるしかない訳だ。」
 かく申されては、お断りするどころに非ず。「応」と返答するより他無く、更に、止
どめとばかりに、「できんのか」と申されては、退き下がるは恥辱。「では、遠慮無く
そうさせていただきます」と、確かに承りました。
 しかしながら、後になって思い返しますに、あの折の師の申し様は、私の性分を読ん
だ上で、体良く、私にご自身の仕事を押し付けたようにも思われ、術中に嵌まった感も
拭えません。
 かくして、かのやり取り以降、私、上記に記しました通り、上位の方、下位の方を問
わず、心根悪しき諸先生方には、刃の如く斬り付けるような諫言を申し立て、時には毒
も吐かせていただいております。
 唯一の例外は、傷付き易き心を持つ、少年少女を含む「一部の方」がお相手の場合の
み、慎重に言動を選び、尚且つ、穏やかな心、保つ様にて、物申しております。
 しかしながら、未だ、師、師範代よりご加勢いただく事もあり、己が未熟を恥じる一
方にて、更なる昇華を求めたいと存じます。
 失礼致します。

お名前: Hide.    URL
To 剣接業者さん

>所詮は、舌先三寸の講釈に過ぎぬ、と聞き流しておりますが、時折、首を傾げたくな
>る、異なご意見を申される事もあり、その際は、遠慮なく否定させていただいております。

はい、厳しく&容赦なく突っ込んで差し上げた方がよろしいかと(^_^ メ) 


>しかしながら、解せませぬのは、「それほど荒稽古を好まれるのなら」と、私が懇意
>にさせていただいております、お稽古の荒さで有名な警察署への出稽古にお誘い致しま
>すと、此をお断りなさる。理由をお伺いしますと、「あそこは稽古が乱暴なので」との
>お答え。誠に笑止千万。己が嫌な事を、何故に下位の方には為すのか。

くー、なんともヘタレですなぁ。
己を強く見せたいとでもいうのでしょうか。心映えにかなり問題がありそうですね。
館長先生は、それら門人に対して、何ともおっしゃらないのでしょうか??(>_<)


>無論、此を貫く為には、指導上での問題点、学ぶべき事、技倆、心身の鍛練と、為すべ
>き事は山積みにございますが、此も又、修業なれば、「望む処」と存じます。

はい、指導者たるもの、常に向学心を持ち続けなければなりません。創意工夫が途絶えた
ところに慢心が起こります。
また、恐れなければならないのは「裸の王様状態」ですね。
お互い心して修行いたしましょう(^^)

お名前: 剣接業者   
 遅ればせながら、新年、明けましておめでとうございます。皆様に措かれましては、
本年が良きお年となります事を願っております。


 >管理人様

 >「歴史」を語る資格はありませんね。

 所詮は、舌先三寸の講釈に過ぎぬ、と聞き流しておりますが、時折、首を傾げたくな
る、異なご意見を申される事もあり、その際は、遠慮なく否定させていただいております。


 >場合によって「荒稽古」が必要なこともありましょう。頭から否定してしまうこと
はできませんが、それが常であるとすると問題でしょうね。

 常時ではございませんが、一方にてお相手を選んでの上にも非ず。即ち、お稽古の際
の「先生のご機嫌」にございます。若い先生方の中には、常日頃より荒々しいお稽古を
学生、小児に為す方もおられ、いずれにせよ、双方の場合共、しばしば、此を制止致しております。
 しかしながら、解せませぬのは、「それほど荒稽古を好まれるのなら」と、私が懇意
にさせていただいております、お稽古の荒さで有名な警察署への出稽古にお誘い致しま
すと、此をお断りなさる。理由をお伺いしますと、「あそこは稽古が乱暴なので」との
お答え。誠に笑止千万。己が嫌な事を、何故に下位の方には為すのか。


 >立派なお考えだと敬服いたします。これからもその信念に従い、子ども達を導いて
いってあげてほしいと思います

 ご賛同いただき、又、お褒めに与かり、心より嬉しく存じます。
 反意、批判を浴びる事も、多々ございますが、私自身、この存念にて数年の少年指導
を経て、現時点では、「間違っておらぬ」との思いを自負しております。無論、此を貫
く為には、指導上での問題点、学ぶべき事、技倆、心身の鍛練と、為すべき事は山積み
にございますが、此も又、修業なれば、「望む処」と存じます。



 >おやじ様

 >心だに まことの道に かなひなば いのらずとても 神やまもらむ

 菅原道真公の短歌にございますな。私が剣の上で歩んでおりますのが「まことの道」
と仰っていただける程の物になるか否かは、まだまだ精進し、歩き進まねば分かりません。
 しかしながら、生来、性分がしぶとくできておりまして、「貴様の考えは間違ってい
る」との反意を放たれましても、此を打ち返し、己が存念をこれまで通してきておりま
す。事に、おやじ様の仰られる、「子供は国の宝なれば」とのお言葉は、誠に真理。私
に取りましては、「宝」より遥かに重き「命」と心得ております。或いは、「甘い」と
一笑に付される方もおられましょうが、幼き子供達の泣く顔は、見るに胸痛み、如何に
剣の道が険しいと言えど、でき得る限り、あどけない笑顔を見たく思います。


 >工夫致し魂を入れたるはお見事なり。

 お褒めに与かり、光栄に存じます。なれど、未だ「魂」を入れるには及ばず、「業」
の領域を出ません。魂こもりしは、最早、業ではなく、それは「奥義」となりましょう。
 尾張柳生新陰流の高弟、高田三之丞は、柳生流にて「雷刀」と呼ばれる上段より斬り
下ろす太刀を得手とされたそうです。その業前は、真剣にて二つ重ねの兜すら両断する
凄まじき物だったとの事。此ぞ正に「魂」入りし秘奥。沖田総司の三段突き、林崎甚助
の抜刀術もまた然り。
 そこに達するかは判然と致しませんが、魂、入れるべく、此を精進したいと存じます。
 失礼致します。

お名前: おやじ   
剣接業者殿

「心だに まことの道に かなひなば いのらずとても 神やまもらむ」


形に宿る先人の血と汗のなかから生まれた伝統の技、工夫致し魂を入れたるはお見事なり。左片手突きの左足前は槍術ならば順手順足で何の不思議もござりません。
また、明治に西洋軍隊の左右の手と足を交互に振り踏み出す歩き方を学ぶまでは、日本人は右足を踏み出す際には右手、左足を踏み出す際には左手であったそうであります。
絵巻物などを見ますとなるほどそのように、、、。

示顕流の始祖、東郷重位が稽古のあと年少の門弟を門の所まで必ず見送りされたと聞き及んでおります。
どうか、厳しく優しく真のあるご指導をお続け下さい、伏してお願い申し上げます。
子供は国の宝なれば、、、

お名前: Hide.    URL
To 剣接業者さん

>そうでありながら、「剣道は剣術からの歴史が…。」等と下位の方に説かれますので、
>笑止極まる次第です。

臆面もなく(-_-)
自分が通う道場が、古流も学ぶことができるという好条件にありながら、それを放棄する
など「歴史」を語る資格はありませんね。


>少年指導に於いて、「良し」とされる物でしょうか。私の考えは「否」にございます
>が、それを「可」と為される先生方には、私の考え方さえも「話にならぬ」事なのでし
>ょう。

場合によって「荒稽古」が必要なこともありましょう。頭から否定してしまうことはでき
ませんが、それが常であるとすると問題でしょうね。


>「心気、礼節、思いやりを尊びながらも、剣の道の面白さの何たるかを知ってもらい
>たい。楽しく剣道をしてもらいたい」そう考えて指導者の道に踏み込んだ事にさえ「お
>前の考えは間違っている」と正面から言われた事もございます。

立派なお考えだと敬服いたします。
これからもその信念に従い、子ども達を導いていってあげてほしいと思います(^^)

お名前: 剣接業者   
 >管理人様

 >自分を伸ばすための創造力が欠如している証拠です。また、文化としての剣道とい
うものも念頭にないのでしょう

 然り。そうでありながら、「剣道は剣術からの歴史が…。」等と下位の方に説かれま
すので、笑止極まる次第です。


 >耐えられる範囲であり、必要不可欠なお稽古であれば仕方がありませんが

 一つ一つ挙げさせていただきますと、小、中学生を相手に、連続での突っかけ。体当
たり、足絡み等にてお相手を転倒させる。悪癖あれば、防具無き箇所であっても竹刀で
幾度も打つ。お相手の人格を無視した、傷付ける言葉を使用して叱責する。それであり
ながら、しごきに耐えるのが当然、と言わぬばかりに、その厳しいお稽古をこなしたお
弟子に労る言葉すらかけない。
 少年指導に於いて、「良し」とされる物でしょうか。私の考えは「否」にございます
が、それを「可」と為される先生方には、私の考え方さえも「話にならぬ」事なのでしょう。


 >何とも残念なお話です

 何卒、お気になさらず。私自身、所詮は戯言と、一笑に付しております。
 道場主である師と、師範代、他の私と共に少年指導に歩んでいただいております数名
の先生方が、私の考えをお認め下さればこそ、今、こうして指導者として有ります。
 先生方の中には、我々の意見に「付き合い切れん」と道場を去られた方、私と指導の
在り方の相違で争い、やはり自ら去られた方、厳しさを見兼ねられ、師から出入りを禁
じられた方もおられます。
 道場にて少年指導をさせていただくようになってから暫くは、私も随分と悩みました。
 「心気、礼節、思いやりを尊びながらも、剣の道の面白さの何たるかを知ってもらい
たい。楽しく剣道をしてもらいたい」そう考えて指導者の道に踏み込んだ事にさえ「お
前の考えは間違っている」と正面から言われた事もございます。「理想論に過ぎぬ」とも。
 或いは、師や、朋輩達、私について来てくれた子供達がいなければ、とうの昔に剣を
捨てていたかも知れません。 少々、気になる当サイトの掲示板があり、本日はそちらにも書き込ませていただきま
すが、何人に「甘い」と言われようと、この一存、生涯、貫きたく存じます。
 失礼致します。

お名前: Hide.    URL
To 剣接業者さん

いえいえ、お気になさらないでください。
皆さんお忙しい中でのカキコですので(^^)


>奇しくも、剣を修業する者であれば、名を聞けばそれと判る高名な強豪高校、大学をご
>卒業された先生でおられながら、逆に型稽古の重要性にご理解をいただけない。

何とも残念なお話ですね。
自分を伸ばすための創造力が欠如している証拠です。また、文化としての剣道というもの
も念頭にないのでしょう(>_<)


>そればかりか、ご自身が学生、選手でおられた頃に余程な辛酸を味わわれたせいか、
>まだ体もできあがらぬ小児、女性の門弟に、なかなかに手荒いお稽古、叱責を為される
>ので、しばしば、見兼ねて止めに入る事もございます。

う〜ん、それはいけませんね。
もちろん耐えられる範囲であり、必要不可欠なお稽古であれば仕方がありませんが・・・。


>しかし、私のその行動が、そうした先生方には「片腹痛い」「無礼者」と思われ、即
>ち、「若造が生意気な」との私への批判となっている、との話も耳にいたします。これ
>も又、私が申し立てた意見への反対に繋がったのではないか、と推察致します。

なんと、ケツの穴の小さい!!!
何とも残念なお話です・・・。

お名前: 剣接業者   
 >管理人様

 既に終わりし案件と思い、永らく返事を致しませんでした事、ご無礼致しました。
 先ほど、久方振りに当サイトを拝見し、漸くお二方の書き込みに気付いた有様。ご容
赦下さい。


 >PM7500様

 >「左足前の左片手突き」ですが故中倉清 範士九段がこの技を使われていたそうで
す。
 本を見てると、昔の先生方はこのような特徴ある技をそれぞれお持ちのようですね。

 件の業を中倉清範士が遣われていたのは、初めて知りました。ご教授、有り難うござ
います。
 かつては、剣道の業も幅広く、多彩な技術が存在したと、我が師より伺った事がござ
います。昨今、そうした業が使用されなくなったのは、「正剣」と一般に言われる剣道
の幅が、非常に狭くなっているからではないでしょうか。中倉範士は、あれほどの技倆
と人物であられながら、ご本人様への剣道界からの批判はなかなかに厳しかった、との
噂も耳にした事がございます。
 現在の剣道界に於いても、見事な業前と、できた人格をお持ちにも関わらず、何故か
理不尽な酷評を浴びる方がおられ、聞き苦しい次第です。

 >管理人様

 >そこの門人の意見とは考えられません

 情けなくも、身内の恥を曝す事となりますが、当道場に通われている皆が古流や抜刀
術を修業しておられる訳ではなく、無論、剣道のみを修業なされている方もおられます。
 型稽古を日常的に行う事に反意を唱えておられるのは、そうした先生方です。又、そ
の中には、知縁を得て他方より来られている先生もおられます。奇しくも、剣を修業す
る者であれば、名を聞けばそれと判る高名な強豪高校、大学をご卒業された先生でおら
れながら、逆に型稽古の重要性にご理解をいただけない。
 そればかりか、ご自身が学生、選手でおられた頃に余程な辛酸を味わわれたせいか、
まだ体もできあがらぬ小児、女性の門弟に、なかなかに手荒いお稽古、叱責を為される
ので、しばしば、見兼ねて止めに入る事もございます。又、私自身は、下位の方とのお
稽古では手心を加えておりますが、お相手が己より業前が上か伯仲、尚且つ「乱暴なお
稽古」を他人に為す方には、こちらも遠慮せず、激しいお稽古で懸からせていただいて
おります。
 しかし、私のその行動が、そうした先生方には「片腹痛い」「無礼者」と思われ、即
ち、「若造が生意気な」との私への批判となっている、との話も耳にいたします。これ
も又、私が申し立てた意見への反対に繋がったのではないか、と推察致します。事実、
私がかの意見を申し立てた折、「そういう事は君の立場で言うべきではない」「上の人
間や仲間に対する敬意を、普段から全く感じない者の言う事は聞けない」との意味の反
論を受け、師匠、師範代が私を擁護して下さる発言をして下さり、しばし、論争となり
ました。 私自身は「それとこれとは別問題である」と考えておりました。又、「下位
の方、及び上位の方に逆らう事の叶わぬ弱い立場の方を庇うのは当然」「人に厳しいお
稽古を強いる以上、本人が範を示さねばならない」との考えでしたので、それを持ち出
して反論を唱えられたのは、些か衝撃でした。私の人格が至らざる故、と此を未熟に思
います。
 失礼致します。

お名前: Hide.    URL
To 剣接業者さん
>仰られる通りと考えます。私は、「型」と竹刀での打ち合いに、刀法、体捌き等にあ
>まりに違いがありますのも、型稽古が基本から離れていった原因の一つではないか、と
>考えております。
まさにその通りですね。
でも、競技のなぎなたとなぎなたの形の中は、やはり動きに大きな差があります。それで
もなぎなたは「それを基本」としてまず教える。
まぁ、剣道の場合、日本剣道形があまりに竹刀剣道と違い過ぎるというのも一つの理由と
してあるかもしれません。

その点、昨今発表された「木刀を使った基本稽古法」は、剣道初心者に対して竹刀剣道の
動きや技に近いものとなっています。まだまだ物足りない部分の多いものではありますが、
一つの方向性として、これをさらに充実発展させていくことが望まれるのではないかと愚
考しております(^^)

>以前、先生方、ご父兄のご都合よろしい方々にお集まりいただき、指導会議を行った
>折、古流の稽古の日の内の一日を、少年でも自由に参加できる剣道形の稽古の日に割り
>当てては如何か、との意見を申し立てた事がございます。
それは驚きですね。
父母は素人ですから形稽古の有用性について理解が乏しいとは思いますが、先生方までそ
ういう人がいるとは。ましてそちらの道場は古流の方にも取り組んでおられるところ。そ
この門人の意見とは考えられません(-_-)

ただ、私ども電脳剣士稽古会でも年に2回「剣道形の会」という催しを行っておりますが、
そこでは一切竹刀稽古は致しません。そうしますと、毎回集まるのは20名そこそこですね。
竹刀剣道の稽古会ですとその倍から数倍は集まるのですが…。
いかに現代の剣道愛好家が、形を軽視しているかがわかる事例ではあると思われます( -o-) フゥ

>「古き良き剣法」が潰える事はないと安堵する一方、「スポーツである剣道」が世に流
>行するのを不快に思うております。
若いころはスポーツ化された剣道でもいいと思うのです。ただ、段位でいいますと、四段
とか五段くらいになりましたら、日本剣道形や古流の勉強にもっと取り組んでほしいです
ね。
そうした流れを、もっと全剣連の方でも打ち出してほしいと思う次第です(^^;


To PM7500さん
管理人のHide.です。

>「左足前の左片手突き」ですが故中倉清 範士九段がこの技を使われていたそうです。
>    *『剣道日本』2003年6月号 P50 より
おお、そうだったんですか!
それは存じ上げませんでした。情報のご提供、ありがとうございます!!

>本を見てると、昔の先生方はこのような特徴ある技をそれぞれお持ちのよう
>ですね。片手半面や居敷胴、両胴打ち等... 今では使われなくなった(秘密にしてい
>る?)技も何らかの必要があって使われていたはずなので、食わず嫌いせずに真摯に
>研究する必要があると感じています。
おっしゃる通りです。
いずれの技も「昇段審査向き」でないことが懸念されます。そうした技を高段位の先生方
が使わなくなれば、当然、下々が目にする機会もなく、どんどん廃れていくのが自然。
昔は、右片手左面なんていう技を使われる先生もおられましたが、まったく目にしません。
左片手右面や折敷胴は、大阪の有馬光男範士が使われますが、それ以外ではあまりお見か
けしませんね(>_<)
両胴打ちも・・・最近はあまり見ませんねぇ…。

こうした味わいのある技がしっかりと残っていってほしいものです。

お名前: PM7500   
普段はROMばかりのPM7500と申します。

 もう解決済みのようですが、気になる内容でしたので書き込みさせていただきます。

>剣接業者様

「左足前の左片手突き」ですが故中倉清 範士九段がこの技を使われていたそうです。
    *『剣道日本』2003年6月号 P50 より

 本を見てると、昔の先生方はこのような特徴ある技をそれぞれお持ちのよう

ですね。片手半面や居敷胴、両胴打ち等... 今では使われなくなった(秘密にしている?)技も何らかの必要があって使われていたはずなので、食わず嫌いせずに真摯に
研究する必要があると感じています。

 遅い書き込み失礼いたしました。

お名前: 剣接業者   
 >管理人様

 >本来、剣術も、そうであったはず。しかし、現代剣道を学ぶ人たちは、最初から自
由乱打に入ってしまう。それゆえの弊害が大きいのでは…と考えております。

 仰られる通りと考えます。私は、「型」と竹刀での打ち合いに、刀法、体捌き等にあ
まりに違いがありますのも、型稽古が基本から離れていった原因の一つではないか、と
考えております。
 剣道のように、跳ぶような踏み込みは、型、古流、いずれにも存在せず、又、「斬る
事」を意識した刀の操作も剣道には大切とはならず、必要なのは、「斬るように撃つ」
ではなく、「力強い打突」となっております。
 管理人様のご意見は誠に得心なる事であり、又、私のように古流、型稽古を剣道でも
重視すべき、と考える者にとっては、身に余る光栄なお言葉。しかしながら、昨今の剣
道の在り方を考慮すれば、実現と為すのは難しいかと存じます。
 私がご教授いただいております道場では、月曜、水曜、金曜が剣道の稽古。火曜、木
曜、土曜が抜刀術、古流の稽古の日となっております。
 以前、先生方、ご父兄のご都合よろしい方々にお集まりいただき、指導会議を行った
折、古流の稽古の日の内の一日を、少年でも自由に参加できる剣道形の稽古の日に割り
当てては如何か、との意見を申し立てた事がございます。
 しかし、剣道のみに携わる方々より反対のご意見多く、此を退き下がるよりありませ
んでした。曰く、「小学生にはまだ難しいのでは」「日常的に形の稽古をする必要性を
覚えない」との事。中には、試合との関連性を述べ、ひどく型稽古を軽んじたご意見の
先生、ご父兄の方もおられ、憤りを覚えた次第です。

 >せめて現場の指導者が、確固たる意志を持って「基礎の充実」「礼の心の実践」等
に努めませんと、剣道はどんどんスポーツ化してしまうと愚考する次第です。

 今の日本に何人、その危惧をお持ちになって稽古、指導に携わられている方がおられ
るでしょうか。「古き良き剣法」が潰える事はないと安堵する一方、「スポーツである
剣道」が世に流行するのを不快に思うております。
 最後は見苦しき愚痴となりました事、申し訳なく思います。
 失礼致します。

お名前: Hide.    URL
To 剣接業者さん

蛇足ですが、なぎなたという競技は、まず、初心者は形稽古からスタートするそうです。
礼法・所作・運足・構え・呼吸・基本(振り方)・技・(基本となる)理合…そういった
ものを身につけさせてから、防具をつけ「自由乱打形式」の稽古に入る。

本来、剣術も、そうであったはず。しかし、現代剣道を学ぶ人たちは、最初から自由乱打
に入ってしまう。それゆえの弊害が大きいのでは…と考えております。


昔であれば、入門して最低1年は「面をつけさせない」なんていうのは当たり前でした。
しかし今はどうでしょう。
そんなやり方では「子どもの興味をつなげない」「子どもが辞めてしまう」などの理由で
どんどん防具をつけさせ打ち込ませる。
そんなことで、しっかりした基礎を作ることができるでしょうか(-_-)

「形稽古→自由乱打制の稽古」という流れを全剣連からして示唆してくれればいいのです
が、その力もないようです。せめて現場の指導者が、確固たる意志を持って「基礎の充
実」「礼の心の実践」等に努めませんと、剣道はどんどんスポーツ化してしまうと愚考す
る次第です( -o-) フゥ

お名前: 剣接業者   
 >管理人様

 私の書き込みに、些か語りが過ぎたか、と思う処あり、品格を欠いたと眉をひそめて
おりましたので、思いがけぬ暖かいお言葉を賜り、嬉しく思います。
 未だ、極めるには万里の如き遠い未熟者なれど、縁あれば、又お邪魔させていただき
たいと存じます。
 長々と至らぬ書き込みにお付き合い下さり、有り難うございました。
 失礼致します。

お名前: Hide.    URL
To 剣接業者さん

いろいろと興味深いお話、ありがとうございました。
いつの日かお目にかかり、お稽古&お話しさせていただけますことを楽しみにいたしてお
ります(^_-)~☆

お名前: 剣接業者   
 >管理人様

 昨晩は同門の方々と話し込み、帰宅が深夜となり、返信できませんでした事、御詫び
申し上げます。

 >なんとかしっかりと後世に伝承していってください!!

 無名な流派に、勿体ないお言葉、有り難うございます。
 同門の方々の中でも、当流を修業せしは、私と師を含め僅かに七名。最年少は中学二
年生であり、昇段審査に伴う型稽古から、此を修業したいと思うた由にございます。然
るに、審査無く、日常の型稽古を行わぬ剣道のみを修業しておられる方々に理解を求め
しは、理不尽な押し付けになるのでは、かように迷いを抱いております。
 やはり、少数ながらも、熱心に修業したいとお考えの方に、此を伝えたいと存じます。


 >高校生のころに気がつかれたのなら立派です。

 お褒めに預かり、光栄に存じます。私が高校生であった頃は、折しも「三所避け」が
最流行を極めており、此よりの手首を返しての面撃ち、三所避けに対抗し得る左胴撃ち
も又、流行しておりました。私も未熟ながら、かの業を使用しており、三所避けから面
撃ちに変化する際の半円を描く足捌き、とかく右手撃ちになりがちの左胴撃ちにて、右
手の力具合が適切であった事等を、当時の剣道部顧問よりご指摘を受け「居合をやって
いるか」とのご質問を伺い、己が身に、少ないながらも古流が染み入っております事を
気付きました。


 >大学で師匠から小野派一刀流の指導を受けるまで、まったく形稽古に興味を示しま
せんでした。

 十代の試合多き学生達に、型の理合を解せよ、と言うのも、難しい事かもしれません。
或いは、社会人としての剣道に関わりを持ち始める大学生にこそ、此を推奨するのが正
しい物でありましょうか。


 >申し訳ありませんが、理解の及ぶところではないようです。

 何卒、お気になさらず。私自身、長所はある、と思う一方にて、出稽古にお邪魔させ
ていただいております企業の実業団道場、警察署道場の方より「若い割には、振りが大
きい」「力はあるのだから、手首だけでも充分に一本になる打突ができる筈」とのご指
導を承る事もあり、恐らくは据え物斬りを修業しております内に身に着いた動作。些か、苦慮しております。


 >日本剣道形すら満足に打てぬ(理解できていない)高段者が少なくありませんので
 確かに、不満を覚えますが、一方的にて、剣道と並んで抜刀術、古流を修業せし方の
剣道形を見取りさせていただきますと、決して、この先も形骸だけの廃れし物になりは
せぬ安堵を覚えるのも事実。
 失礼致します。

お名前: Hide.    URL
>只一度、例外として我が師に件の片手突きを撃った事がございます。必勝の拍子、と
>完璧な自負を持っておりましたが、摺り上げての面撃ち、只一太刀にて此を撃ち破られ、
>己が未熟を恥じた次第です。

アハハ、強いお師匠様をお持ちでうらやましい(^^)


>存知ないのも道理。当流を修業しております、師と私を含めた少ない同門の士でさ
>え、流祖の御名すら知らぬ有様。何卒、お気にされませぬ様、お願い申し上げます。

貴重な教えですね。なんとかしっかりと構成に伝承していってください!!


>古流と剣道の繋がりを僅かでも見出せたのは、皮肉にも最初の師である祖父が既に亡く
>なった、高校生になってからの事です。

高校生のころに気がつかれたのなら立派です。
私などは、大学で師匠から小野派一刀流の指導を受けるまで、まったく形稽古に興味を示
しませんでした(^_^ メ) 


>私は、据え物斬りの稽古にて身に着いた、手の内の改良等の利点もございま
>したので、やはり、此を推奨したいと存じます。

申し訳ありませんが、理解の及ぶところではないようですm(_ _)m


>憂うべきは、長年、剣道を修業されている方々の中にも、古流に否定的なお考えを示
>される方もおられ、些か、不満を覚える事もございます。

同感です。
まぁ、日本剣道形すら満足に打てぬ(理解できていない)高段者が少なくありませんの
で・・・( -o-) フゥ

お名前: 剣接業者   
 >管理人様

 >ただ、上位にはやらない方がよさそうですね

 仰られる通り、お相手の体、年齢、技倆を熟考した上で使用すべき業と存じます。
 只一度、例外として我が師に件の片手突きを撃った事がございます。必勝の拍子、と
完璧な自負を持っておりましたが、摺り上げての面撃ち、只一太刀にて此を撃ち破られ、
己が未熟を恥じた次第です。
 >「田宮真剱流」というのは名前に記憶がありません。
失礼いたしました。

 ご存知ないのも道理。当流を修業しております、師と私を含めた少ない同門の士でさ
え、流祖の御名すら知らぬ有様。何卒、お気にされませぬ様、お願い申し上げます。

 >お爺様の教えを、いまでもキチンと実践しておられるとは、剣接業者さんはご立派
ですね!

 お褒めに預かり、光栄に存じます。しかしながら、私が祖父より当流の教えをいただ
いたのは小学生の頃。型稽古の重要性が理解し得る年齢ではなく、当時は奔放に竹刀を
撃ち合う同年代の少年剣士達を羨ましく思うた物です。それ故に、中学校に進学した折、
家では古流を修業しつつ、学校では剣道部に入部いたしました。古流と剣道の繋がりを
僅かでも見出せたのは、皮肉にも最初の師である祖父が既に亡くなった、高校生になっ
てからの事です。

 >据え物斬りはともかく、もっと古流や型稽古には目を向けてほしいと私も考えております。

 据え物斬りは、抜刀術、古流を修業されている方々の間でも賛否は分かれるようでご
ざいます。私は、据え物斬りの稽古にて身に着いた、手の内の改良等の利点もございま
したので、やはり、此を推奨したいと存じます。
 憂うべきは、長年、剣道を修業されている方々の中にも、古流に否定的なお考えを示
される方もおられ、些か、不満を覚える事もございます。

お名前: Hide.    URL
>型の一部を簡略化にて説明させていただきます。私が源としたのは、「半身立ちに右
>足を踏み込みつつ、お相手の左胸に右片手の平突きを放つ」という業にございます。

そういう技はいろいろな流派で何度か見たことがあります。
古流で左片手で突くというのは割と特異な技だと思いましたので(^^)


>かの業を修練しておりました折、「逆に左足を踏み込んでの左片手突きならば、剣道
>でも遣い得るのでは」かように思い当たり、此を工夫、修練を重ね、現在に至る次第で
>あります。

そうですね、より遠い間合いから突くことができますので、お相手の虚を衝くことができ
るはずです。私も研究しようっと♪
ただ、上位にはやらない方がよさそうですね(^_^ メ) 


>紀州藩御家芸であった田宮流抜刀術を祖とし、四国のさる藩に伝わった、「田宮真剱
>流」と申します。

田宮流抜刀術は古武道演武大会で拝見したことがあったはずですが、「田宮真剱流」とい
うのは名前に記憶がありません。失礼いたしました(>_<)


>私の祖父が当流を修業致しており、
>私も祖父より学びました。祖父は私が学生の頃に他界しましたが、現在、私が修業させ
>ていただいております道場の師は、祖父の弟弟子に当たられる方で、剣道の修業をされ
>る一方にて、やはり同流を修業されておられます。

そうなんですか、お爺様は武術家であられましたか!
お爺様の教えを、いまでもキチンと実践しておられるとは、剣接業者さんはご立派ですね!


>しかしながら、昨今、防具を付け、竹刀を手にしての剣道のみが優先され、古流、据
>え物斬り等には若人が興味を示さぬ点は、時代の流れ故、やむを得ぬとは言えど、若干
>の寂寥を覚えます。

据え物斬りはともかく、もっと古流や形稽古には目を向けてほしいと私も考えております(^^)

お名前: 剣接業者   
 >管理人様

 >古流の形の中に「左足を前に出しながらの片手突き」という技があるんですか!

 私の説明が至らず、誤解を招いた事をお詫び申し上げます。
 型の一部を簡略化にて説明させていただきます。私が源としたのは、「半身立ちに右
足を踏み込みつつ、お相手の左胸に右片手の平突きを放つ」という業にございます。
 かの業を修練しておりました折、「逆に左足を踏み込んでの左片手突きならば、剣道
でも遣い得るのでは」かように思い当たり、此を工夫、修練を重ね、現在に至る次第であります。

 >いったいどちらの流儀なんでしょう?

 紀州藩御家芸であった田宮流抜刀術を祖とし、四国のさる藩に伝わった、「田宮真剱
流」と申します。
 現在、各地にてご高名を伺う柳生新陰流、駒川改心流、天然理心流、二天一流、及び
各一刀流、抜刀術諸流に比べ、無名の流派なれど、私の祖父が当流を修業致しており、
私も祖父より学びました。祖父は私が学生の頃に他界しましたが、現在、私が修業させ
ていただいております道場の師は、祖父の弟弟子に当たられる方で、剣道の修業をされ
る一方にて、やはり同流を修業されておられます。
 しかしながら、昨今、防具を付け、竹刀を手にしての剣道のみが優先され、古流、据
え物斬り等には若人が興味を示さぬ点は、時代の流れ故、やむを得ぬとは言えど、若干
の寂寥を覚えます。
 失礼致します。

お名前: Hide.    URL
少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。

へ〜、古流の形の中に「左足を前に出しながらの片手突き」という技があるんですか!
いったいどちらの流儀なんでしょう? 気になります(^^)

お名前: 剣接業者   
 >管理人様

 師走にてのご多忙の中、早急且つ鄭重な御返答を承り、恐縮の限りに存じます。

 白状させていただきますと、案件の業は、私が修業しております古流の型に工夫を加
え、試合での奥の手として使用している業でもあります。私の近しい後進が偶然に此を
見取り、剣道の地稽古にて使用し、他の先生より叱責を受けしは私の責め。故に、此を
気掛かりに思うた次第にございます。
 丁寧な御説明、重ねて、御礼を申し上げます。
 有り難うございました。此にて、失礼致します。

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。

姿勢が崩れてしまうなら問題でしょうが、崩れず突けるなら右足前で突こうが左足前で突
こうが構いません。
打突もどちらの足が前でもいいんですよ。刀法上も問題はありません。

現代剣道とはいえ、そこまで窮屈ではありませんので(^^)

お名前: 剣接業者   
 当掲示板には初めて書き込みをさせていただきます。よろしくお願い致します。

 先だって、稽古の折に些か奇異な状況を見かけ、思う処有り。皆様方の御意見をお伺
いしたく存じます。
 左片手突きの際、右足ではなく、左足を踏み込みつつ技を放った方がおられ、先生よ
り訂正する様、指導を受けておられました。先生が仰られるに、「有効打突の条件であ
る『適正な打突姿勢』にならないのでは」とのご説明。一理有り、とは考えましたが、
左上段よりの片手技がそうであるように、正眼よりの片手突きも又、左足を踏み込んだ
としても支障は無く、逆に遠間のお相手を撃てる有効な手段とも思われ、禁手としたの
は、早計ではなかったか、とも考えるに至りました。
 皆様に於かれましては、お忙しいとは存じますが、お知恵を拝借したく存じます。

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