記事タイトル:「倭剣」 


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車蛇軸湿酌実酌軸

お名前: くに   
>北学議, 兵技総敍 そして 武芸図譜通志 
>皆 朴斉家 先生(1750~1805)が 係わっていますね.
さすがによくご存じですね。
大石さんの論文はお読みになったのでしょうか?読んでおられるようだと話が早いですね。
「北学議」の「兵論」を使ってその実学思想を述べ、なかなか興味深い内容であったと思います。

ただこの論文、書誌学の面から言うともう少し調査して欲しかった事がありまして、
それは↓下にも書いた通り、韓国にある本では「諺解本」「總譜壮図本」の区別がついていないようなんです。
その点を調査していただけたら、更に良かったんじゃないかと思います。
でもまぁ、『武芸図譜通志』の研究を更に深めようと言う意図が見えますので、
『武道学研究』の今後の号を注視したいですね。

お名前: Akio   
北学議, 兵技総敍 そして 武芸図譜通志 
皆 朴斉家 先生(1750~1805)が 係わっていますね.

お名前: くに   
>武芸図譜通志の韓国語版 あまり高くないです. 4000 yen程度です. 
ソウルにいる友人が、必要なら買って送ると言ってくれましたが、韓国語はそんなに得意じゃないから、どうしようか迷っています。

>剣道の起原に対しては 私もあまり関心ないですが, 
>韓国ではとても重要な事です.
>韓国人は起原に対して重要に思うきらいがあります.
Akioさんもあまり感心がないなら、話題にしても仕方ないですね (^^)

起源の話なんかしてると、訳のわからないところへ行ってしまいそうです。
余談ですが、檀君紀元で言うと、韓国は起源から4337年になるんでしょう?
韓国でも光復以後、檀君紀元をしばらく使用していた事があるそうですね。
北韓では、檀君を祀った廟もあるとか。
民族の誇りを持ち、団結するためには必要な事なんでしょうね。
事実かどうかは量り知らない事ですが、アフリカに始った人類がユーラシアに広がる過程で朝鮮半島に
渡ってきたと言ってしまうより、桓雄が白頭山の檀の木に降りたち、熊と結婚して朝鮮が始ったと想像する方が、
楽しいんじゃないかなんて思ったりしてます (^^;ゞ

さて、『武芸図譜通志』の話ですが…。
大石純子さんの「『武芸図譜通志』(「諺解本」「總譜壮図本」)の成立の背景についてー『武芸図譜通志』
(「兵技總叙」よ『北学議』(「兵論」の分析からー」という論文の内容について見ていきましょう。
…と思ったら、かなり遅くなってしまいました。
明日また書き直します。

お名前: Akio   
こんにちは! くにさん.

武芸図譜通志の韓国語版 あまり高くないです. 4000 yen程度です. 

剣道の起原に対しては 私もあまり関心ないですが, 

韓国ではとても重要な事です.

韓国人は起原に対して重要に思うきらいがあります.

お名前: くに   
>1冊(107張)が当たります.
この本は御覧になりましたか?
わたしはこの「張」というのが気になっていました。
「頁」のことなんでしょうかね?
国会図書館にある「總譜總図本」は、本文が34丁、これに凡例と目録がついています。
糸で綴じてある昔の本は、1枚の紙を二つ折りにして2頁にして使っています。
「丁」というのは、この1枚の紙を指すものですので、34丁ということは、68頁ということになります。
つまり、本文が68頁、凡例が1頁、目録が2頁で71頁の本という事になります。
もし「張」がこの「頁」を指すとしたら、「71張」の本が「總譜總図本」ということになりそうなんですよね。
でも、「諺解本」が何頁だったかメモしてくるのを忘れたので、これ以上の事は言えないんです (^^;)

『武芸図譜通志』には、韓国語訳した本もあるそうですね。
わたしのほうは、友人から原本のコピーをいただけそうなので、それで読んでみる事にしたいと思います。

>そして, 剣道の起原は 勿論 日本です.
>私は武芸図譜通志を読んで 確信します
剣道の起源がどこかには、わたしはあまり興味がないので、どうでもいいのですが、
『武芸図譜通志』にそう書いてあるというなら、どの辺に書いてあるのか、コピーが来たら
見てみたいと思います。

大石純子さんも論文の中で書かれていましたが、壬辰・丁酉の倭乱、丁卯・丙子の胡乱で
大きな被害を被ったため、「敵」の武術も含めた総合的な武術の研究が成され、その成果が
『武芸図譜通志』だったのだろうと思いました。

お名前: Akio   
くにさん!
1冊(107張)が当たります.
そして, 剣道の起原は 勿論 日本です.
私は武芸図譜通志を読んで 確信します.

お名前: くに   
>歴史を勉強するということはとても面白い事です。
そうですね。いろいろなことがわかります。

>武芸図譜通志に剣道の起原は日本にあると言いますね。笑
どこかにそんな事が書いてあるんですか?
わたしはその辺は読んでいませんが。

ただ、全ての武道は人類が発生したアフリカに起源を求められると思っていますので、
それでお気に召さなければ、好きなところを“起源”にして区切ればいいんじゃないかと思いますが… (^^;)

本の話に戻ります。

『武芸図譜通志』・「諺解本」・「總譜總図本」というのは、大石純子さんが分類した呼び方なんですが、
今調べた限りでは、「總譜總図本」というのが出てきません。
奎章閣に無いはずがないように思いますので、目録に載るどれかがその本なんだろうと思います。
わたしが「いろいろなところにあった本をとりまとめたもののようで…」と書いた本か、
『武芸図譜通志諺解』と題された本(3部ある)のどれかではないかと思います。
奎章閣の目録では、『武芸図譜通志諺解』について、1つ目と2つ目の本は「1冊(71張)」と書いてあり、
3つ目の本だけ「1冊(107張)と書いてあります。
なんか怪しいですね(笑)
『武芸図譜通志諺解』は梨花女子大学にもあり、こちらは「1冊(71張)」と書いてあります。
同じ本なのか違う本なのか?気にかかります。

お名前: Akio   
歴史を勉強するということはとても面白い事です。
武芸図譜通志に剣道の起原は日本にあると言いますね。笑

お名前: くに   
>くにさん! すごいですね.
Akioさんがお相手してくださるので、ついつい深入りしてます (^^;)

さて、『武芸図譜通志』ですが、高麗大学。大阪府立図書館、筑波大学にもあるようです。
筑波大学の本は、大石純子さんが論文を書かれる時、結構活用されたんじゃないかと思う本ですね。
昨日、国会図書館に行ったので、大石純子さんの「『武芸図譜通志』(「諺解本」「總譜壮図本」)の成立の背景についてー『武芸図譜通志』(「兵技總叙」よ『北学議』(「兵論」の分析からー」
という論文を見てきました。
そこでも書かれているように、『武芸図譜通志』は本文4冊、「諺解」本1冊、そのほかに、漢文が読めない兵士などが理解しやすいように、図を中心にした「總譜總図」本1冊があるようです。
このうちの4冊本の第1冊と「總譜總図」本が日本の国会図書館にあるわけです。
そしてこの4冊本と「諺解」本1冊は1970年に限定150部で学文閣から影印出版されています(6500ウオン。高いですねぇ〜)。
この本は、東洋文庫にあり、この本も昨日見てきましたが、前にわたしが書いた事の誤りを発見しました。
>附録は「????????」となっているのですが、『武芸図譜通志諺會』とでも言うのかな?
と書いた部分ですが、「會」だと思ったハングルは「解」の古い書き方だったようです。
失礼しました。

お名前: Akio   
武芸図譜通志(諺解本)は

易しく説明した翻訳本です. 

くにさん! すごいですね.

お名前: くに   
Akioさん
早速教えていただき、ありがとうございました。

奎章閣にある『武芸図譜通志』ですが、目録を見ると3部あるようです。

1つは、4巻附録1巻の合5冊本で、附録は「????????」となっているのですが、『武芸図譜通志諺會』とでも言うのかな?
おわかりになるでしょうか?↑ハングルを書いたんですが、文字化けしてしまったようです (^^;)

1つは「壮勇営蔵版」「萬幾之暇」という印が押してあるという、巻1・2・4だけが残る零本。

もう1つは、いろいろなところにあった本をとりまとめたもののようで、「壮勇営蔵版」「萬幾之暇」の印が残るもの。
「壮虎営蔵版」「萬幾之暇」の印が残るもの。「奎蔵(章?)之寶」印があるもの。
また、鼎足山城・太白山城の蔵書記があるものもあるようです。
ここは朝鮮の王朝実録が納められていた場所ですよね。
こんな本も所蔵されていたのかと思いました。

お名前: Akio   
そうですね.
現在の大統領の秘書室です.

お名前: くに   
Akioさん
壮勇営について教えていただいて、ありがとうございました。
『韓国古印刷技術史』は他に訓練都監・軍器寺での軍事・兵事関係の出版物を記載しています。
正祖の時代には多くの本が役所から木版本として出版されたんですね。
奎章閣にある『武芸図譜通志』には「壮虎営蔵版」という印があるようですが、この役所も国王の護衛をするところですか?

お名前: Akio   
tokuさん! いいです.

"壮勇営"は 朝鮮時代後期(1784)に設立された国王の護衛軍隊を言います.

お名前: くに   
Akioさん
>許善道先生の専攻は朝鮮時代の儒学史,戦争史,兵器史などです. 
ありがとうございました。よくわかりました。

『韓国古印刷技術史』金斗鍾著 1981年 探求堂 に、『武芸図譜通志』は「中央官署」の「壮勇営蔵版」となっていますが、
この役所はどういうところかご存じですか?

質問ばかりでスイマセン m(_ _)m

お名前: Akio   
くにさん! こんにちは.

返事遅れてすみません.

許善道先生は国民大学の教授でしたか。
壬辰の倭乱についての著作がおありというと、韓国史がご専門かな?
-> 許善道先生の専攻は朝鮮時代の儒学史,戦争史,兵器史などです. 

前掲の論文は韓日間の武技交流-学術会議で韓国語訳が配布されたのですね。
題名がちょっと違っているようなので、どうしたのかなと思ったのですが、Akioさんが韓国語を日本語に翻訳して書いて下さったのか、
講演の演題であったわけですね。
-> 私の翻訳が問題でした. 

韓国語版では、「土由流」「運光流」「千柳流」「柳彼流」
について触れているのでしょうか?

-> 簡単な説明だけなっています.

お名前: くに   
Hideさん
>レスがついてよかったですね(笑)
おかげさまで (^^;)

tokuさん
>なんだか、わたしには大変難しい問題になってしまったようです。
まぁそうおっしゃらず、お付き合いの程、お願いしますよ (^ー^)
 
香取神刀流というのは初めて聞きましたね。いろいろな流派があるものです。
tokuさんはお父様から、この流派の技の手ほどきを受けられたのでしょうか?
もし、あまり伝承者が居ないような流派だと、貴重な存在という事になろうかと思いますが。

最近、「千神百歩流剣術」というのを曾祖父の代まで伝えていたという方の書込みがありまして、一子相伝で来たのと、
戦災で伝書の類が焼けてしまったため途絶えてしまったとお聞きしました。
曾祖父というと、明治くらいでしょうか?あの頃には多くの流派が断絶してしまったのでしょうね。

Akioさん
許善道先生は国民大学の教授でしたか。
壬辰の倭乱についての著作がおありというと、韓国史がご専門かな?

前掲の論文は韓日間の武技交流-学術会議で韓国語訳が配布されたのですね。
題名がちょっと違っているようなので、どうしたのかなと思ったのですが、Akioさんが韓国語を日本語に翻訳して書いて下さったのか、
講演の演題であったわけですね。
わけがわかりました。
韓国語版では、「土由流」「運光流」「千柳流」「柳彼流」について触れているのでしょうか?

>武芸図譜通志に説明されている 倭剣…
実はわたしの書いた「※交戦図ではなく武器を使った形が示されている。また、流派の系譜を中心に書き込んであるわけではない。」
という文章は、誤りではないにしろ突っ込まれる可能性のあるものでした。
Akioさんには突っ込まれましたね(笑)
この辺は全体を見てからではないと答えられないと思いますので、近いうちに見に行ってみようと思います。

お名前: Akio   
武芸図譜通志に説明されている 倭剣

○三個の流波
   神道流, 陰流, 新陰流 

○ 九個の家系
   土田, 竹內, 頭軍, 丹石, 山科, 朴田, 柳生, 小野, 鏡中

お名前: Akio   
くにさん !

許善道先生(国民大学教授)の著書では 次があります.
1994 壬辰の乱と李忠武公の勝捷, 
1980 韓国学論叢3 

"武芸図譜通志の双手刀と倭剣の背景はどれか" - 大石純子(目白大学) 

"武芸図譜通志に見る日本の剣術流派" ―上泉信綱の新陰流― 加藤俊一(目白大学)


上記 2論文は 2002年 韓国 京畿道 文化財団の主観で開かれた

武芸図譜通志を通じて見た韓日間の武技交流-学術会議で

捜したんですが, 惜しくも 私には日本語版がないです.  

tokuさん !

そうですね,

個人的な願い必ず遂げてください.

お名前: toku@仙台   
どうも、tokuでございます。

Akioさん
そうですか。奥様が仙台のご出身でしたか。
わたくしは、親子三代東京の生まれで、現在、東京から仙台に単身赴任中です。曾祖父
までは伊達の支藩の藩士だったと聞いています。
奥様とも、どこか遠いご先祖様同士でご縁があったかもしれませんですね。

くにさん
なんだか、わたしには大変難しい問題になってしまったようです。アハハ・・・
懐剣ですが、わたしが師から教わったのは、昔は身分のある人は護身用に懐に短刀をい
れていたもんだ、ということです。男性でも身につけている方はいたものと思います。
そして、懐剣で身を守るということは、場所も御殿内・城中などを想定しているでしょ
うから、脇差し・小太刀を相手にした形が多いのではないでしょうか。

余談ですが、亡くなったわたしの父は「香取神刀流」を伝承していたようで、戦前に剣
道も四段をいただいていました。この「香取神刀流」が分からず、香取神道流なら分か
るがまがいものじゃないかなどと思っていました。ただ、家にこの流名の入った木剣
(いわゆる中刀)があったので、ずっと心に引っかかっておりました。
最近、仙台藩の武芸を調べておりましたら、この流名が見つかりしかも居合術であった
らしいということまで分かりました。
父の亡くなったのが平成元年ですから、もうわたしは居合・剣道の勉強を始めて6年ほ
どたった頃です。なにも言わなかった父ですが、どんな気持ちで息子を眺めていたのか
知りたいですね。このへぼがと苦笑していたかもしれません。

きわめて個人的なお願いですが、この「香取神刀流」についても情報をお持ちの方がお
いででしたらご教授いただければ幸いです。
ちなみに、父の形見の木剣は母がたき火をかき回す棒として使ってしまい、今はもうご
ざいません。

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。

なにやらアカデミックな話で盛り上がってますね。
くにさん、レスがついてよかったですね(笑)

お名前: くに   
Akioさん
許善道先生について教えてくださり、ありがとうございました。
どこの大学の教授だかわかりますか?
また、「朝鮮時代火薬兵器史研究」以外にどんな本を書いていますか?

大石純子さんの論文も、紹介してくださってありがとうございました。
『武道学研究』という雑誌に載った論文のようですね。
この論文が載っているという1991年の『武道学研究』は、残念ながらこちらの国会図書館には無いようです。
もしご存じなら、どんな内容なのか紹介していただけませんか?

大石純子さんはこの雑誌に「書誌研究 『武藝圖譜通志』(「諺解本」「總譜總圖本」)の成立の背景について--『武藝圖譜通志』(兵技總叙)と『北学議』(兵論)の分析から 」
という論文も書いていらっしゃるようですね。
これも興味深い論文であり、在庫があるようなので、こんど国会図書館に行ったら読んでみたいと思います。

さらに、大石純子さんには「日本から朝鮮半島への刀剣技伝播に関する諸様相」という論文もあるとか?
これについても何かご存じですか?

加藤俊一(目白大学)氏の「武芸図譜通志に見る日本の剣術流派」―上泉信綱の新陰流―という論文についてはわかりませんでした。
もう少し詳しく教えていただけませんか?

tokuさん
>運光流というのは、ひょっとすると雲弘流のことかもしれませんね。
運光は韓国音で「ウングァング」ですが雲弘は「ウンホング」だからどうでしょうかね…?
上記の論文の中で何かヒントが書かれていると嬉しいんですが、手元にありません。
もしおわかりになればお教え下さい。

懐剣の形に関してですが、小太刀による切り込みを想定しているようでした。
天道流など薙刀の流派で懐剣を使うのは見た事がありますが、居合の形で懐剣というのは、驚きだったもので
お聞きした次第です。
懐剣自体女性のものという風に思いこんでいましたので驚いた訳なんですが、そういうものではないんでしょうか?
どうも、無知でスイマセン(^^;)
「ハズ質」に書き込んだ方がいいでしょうかね?

お名前: Akio   
これも参考してください.

"武芸図譜通志に見る日本の剣術流派" 
―上泉信綱の新陰流―

加藤俊一(目白大学)

お名前: Akio   
許善道先生は

"朝鮮時代火薬兵器史研究"本の著者ですが大学教授でした.

もう死亡しました.  

私は下の論文を参考しました.

"武芸図譜通志の双手刀と倭剣の背景はどれか" - 大石純子(目白大学) 

を参照してください. 

当時, 倭剣の流派に対して説明されています.

お名前: くに   
tokuさん Akioさん
早速レスつけてくださってありがとうございます。
『武芸図譜通志』は朝鮮で出版された本です。
事の起こりは武道辞典の記載がちょっと違うんじゃないかな〜と思ったところから始りましたので、一応そちらも
コピペしておきます。


『図説 日本武道辞典』(笹間良彦著)の「武芸図譜通志」の項目の記載はこうです(区切って感想&訂正を入れておきます)。

「武芸を図譜としたもの。」←[意味不明^^;]

「国会図書館本(68頁)には奥付がないので著者・発行年月不明であるが、おそらくは江戸時代末期のものと思われる。」
  ↑[一部誤り]
 ※この本は我が国の国会図書館に2部ある。
  一つは全4冊本の第1冊で、朝鮮正祖14年(1790)の「御製序」があり、その直後に朝鮮で出版されたようだが、
  刊年に関しては問題がある。【注1】
  
  著者に関しては、凡例で「韓〔キョウ〕(ハンギュ)の武芸諸譜、六技一巻並びに前・後・増。總じて二十四技、
  名を武芸図譜通志と賜る。今既に衆技を蒐輯し、博く群書を引き、奄じて一統を成す」とあるので、正祖の命により、
  韓〔キョウ〕(ハンギュ)の武芸諸譜を拡張整備して作られたもののようである。
  韓〔キョウ〕(ハンギュ)についても、凡例で紹介している。「字 士昂。号 東潭。上当府院君明〔〕(ミョンヒ)
  五世の孫。直長、秀雲の子なり。嘗て文成公・李珥、文簡公・成渾に従い学び、論学、往復の書有り。天文・地誌・
  ト筮・兵略・貫通せざる無し」【注2】という秀才で、武芸諸譜を著わすに当っても“倭奴”を平壌で大いに破った
  李如松提督から、その戦いに用いたという戚将軍の書を見せてもらうためいろいろあったようなのだが、時間がなくて
  これ以上調べられなかったので、その辺はまた機会があれば見ておく事にする (^^;)

 もう一つは普及版とも言えるもので、図と簡単な解説が入っている。
  『武芸図譜通志』には『武芸図譜通志諺解』という、普及版があるようなのだが(現物見てない)、或はこれが
  そうなのかも知れない。  

  【注1】問題とは、王命を承けて作ったものであるのに活字を使った内賜本ではない点。「奎章之寶」の刻印を刻み込んで
      いるので、恐らく原本は奎章閣にあったのだろうが、現在は伝わっていない。
      こうした点から、坊刻本かもしれず、序が書かれた直後に出版されたものかどうかはもう少し調べなくては断定
      出来ないが、本書の性質上、すぐに版刻して普及を計ったと考えた方がいいだろう。
      後刷・再刻については調査していないので、不明。
      活字を使わなかったのは、武班しか見ないという事情からか?
  【注2】『韓国人名大事典』1983年重版 新丘文化社 では「字 子仰」。

「長槍・旗槍・双手刀・倭刀など多数の武器の交戦図と各流の系譜を説いたもので稀少の書である。」←[誤り]
 ※交戦図ではなく武器を使った形が示されている。また、流派の系譜を中心に書き込んであるわけではない。
 国内には在庫が少ない(洋装本が東洋文庫にある)が、韓国では、奎章閣・蔵書閣・国立中央図書館・延世大学などにある。

…っとまぁ、ザッと調べてみたんですが、よくわからなかったのが「倭剣」なので、お知恵を拝借したいと思った次第です。

何かご存じでしたら教えてくださいませ。

Akioさん
『韓国の名著』1969年初版ソウル 玄武社刊行 の中で「武芸図譜通志」の解説を書いている「許善道」という人について
ご存じありませんか?

tokuさん
これから稽古ですので、また後で書きます (^^;)

お名前: Akio   
朝鮮時代、

倭乱以前までは 韓国は刀ではない剣を使った片手の剣術でした。

陸軍戦で倭剣を勝つことができなかったでしょう。 

toku@仙台 さん!   

仙台が妻の故郷です。 会って嬉しいです。

お名前: Akio   
こんにちは。

韓国のAkioです。

倭剣 - 過去日本の剣法(または剣術)を朝鮮(韓国)でそのような方式に敍述しました。

朝鮮時代、倭乱の時の倭剣の影響で朝鮮の剣術で 

日本の双手剣術に対する研究があり始めます。

韓国でも 朝鮮の武芸図譜通志があります。 

14世紀から16世紀頃には朝鮮では日本人の海賊を

'倭寇’と低く称しました。

お名前: toku@仙台   
くにさん、いいですねー。こういうトピ!
あ、すいませんtokuでございます。
運光流というのは、ひょっとすると雲弘流のことかもしれませんね。わたしも知りたい
なー。弘流、その流れの雲弘流、肥後雲弘流(こちらはいまでも熊本に伝承者がおられ
るそうです。)。ワクワクしますね。
どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら是非ご教示ください。

あ、それと、くにさん。関口流の懐剣の形ですが、わたしが承知している居合流派で
懐剣の形があるのは関口流だけです。小太刀の形が伝承されている流派は他にもありま
すので、わたしの知らない流儀で懐剣形も残っているかもしれませんね。調べてみよう
と思います。

お名前: くに    URL
『武芸図譜通志』の中に「倭剣」というのがあり、「土由流」「運光流」「千柳流」「柳彼流」という、流派かと思われる名前が
挙がっています。
これは、もしかすると日本では滅びてしまった流派の剣なのかとも思うのですが、どうなのでしょうか?

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