一般的には構えた時の左手は、親指と人差し指の股のV字が竹刀の弦の位置(竹刀の正中)
に来るようにと言われています。
先日ある先生に、「その握りでは打突時に力が入らない、もっと構えの時から左手を
内側に絞りなさい」と指導され、親指人差し指のV字が1.5cm位右に寄るくらい搾る構え
に直されました。
確かに正面打ちは構えから左手の握り・絞りを変えずに打てるので打突動作そのものは
スムーズになる気がします。しかし、打つ瞬間には手首の前後のスナップはあっても
左右の絞りを行わないために打突は弱くなり、何より構えが窮屈で飛び込み技以外の
応じ技や返し技が行いにくくなる気がします。
その構えで他の先生に掛った所、「左手を絞りすぎている。振りかぶった時は両肘を弛めて、
相手の顔がよく見えるようにしなきゃ。そんなに左手を絞ったら左肘の力が緩められない。
左手の握りは親指人差し指のV字が竹刀の弦の位置だ!」
と、言われてしまいました。
実際にはどのようにすればいいのでしょう?
左手を弦の位置より1.5cmも絞ると、飛び込み技は早く打てるが、応じ技等の他の技が打ちにくく、
また、構えが窮屈になる気がします。
対してV字の位置にすると飛び込み技が速くは打てない気がします。しかし、打突は強くなる気がします。
総合して、左手親指人差し指のV字を弦より5mmくらい右に絞ると両方の真ん中であり丁度
良いような気がします。
本当はどれが正しいのでしょうか?