記事タイトル:超人技 


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お名前: Hide.    URL
to 猫銀さん

>わざの内容が複雑なので素人目には理解できない、ということでしょう。

なるほど、私が古武道演武大会でそれらを理解できないのも「無理はない」ってことな
んですね(笑)
ちなみに、小野派一刀流太刀組太刀の一本目「切落」は、一刀流の極意技にして実にシン
プルです。見た目にはすごくもなんともないのですが、まごう事なき「超人技」だと思い
ます。
真剣での斬り合いの中から、あんな恐ろしい技を考え付き、体系付けてしまうとは・・・。
まったくをもって驚きですね(^0^)


>さて、Hide.さんには高い所からあれこれ持論を押し付けて参りましたが、はやく
>もネタ切れですのでこれにて退散します

おや、そうなんですか。残念だナァ・・・(^^;
まぁ、私のようなシロウトがお相手では話し甲斐もなかったかと思われます。また、お暇
なときがありましたら、ぜひぜひ拙サイトをお訪ねくださいますようお願いいたします。
いろいろとお教えいただき、ありがとうございましたヽ(^.^)ノ

お名前: 猫銀   
お邪魔します、猫銀です。 上達論についてチョット補足を・・・・

宮本武蔵は「兵法三十五箇条」の中で、兵法に上中下段(構えではありませんよ)の別有り
と説いています。 そして名人達人の稽古を「良きようにも悪しきようにも」見えないもの
と述べています。 わざの内容が複雑なので素人目には理解できない、ということでしょう。

また「剣道の真悌」等を書かれた堀正平範士は、

  初めには すなほに大き わざをもて   中はいろいろ 後は無駄なく

という教歌を遺しています。 個人的には「守破離」より具体的なので好きな訓えです。

さて、Hide.さんには高い所からあれこれ持論を押し付けて参りましたが、はやくも
ネタ切れですのでこれにて退散します。 お相手していただき有り難うございました。
 

お名前: Hide.    URL
to GENさん

>もしかすると「達人の技は、さりげなくて意外に地味」なのかもしれませんね。

すごそうなことをさもたいへんそうにやるのは、「見せ物」だってことぐらいわかります
よ(笑)
まぁ、私の目が節穴だから、古武道演武大会でも「見えない」てことなんでしょうね(^^;
もっと勉強します。
いろいろと教えていただきましてありがとうございましたヽ(^.^)ノ

お名前: GEN   
to Hide. さん
>実は、その部分を、…

好意的に解釈すると、
1 一般の人に分かるように(稽古の型を)ゆっくり演武した
2 実は、一番すごい部分は見せたくなかった(笑)

だったのかな?
あくまで私見ですが


友達から、この流派の居合はとにかくスゴイ!、見ておくべきだ、と居合のビデオを借りたことがありました。
居合の演武は、そのビデオで初めて見ました。

正直言って、その流派のスゴさは最初に見た時は全然、まるっきり分かりませんでした(笑)

自分で居合を始めて、初めてその凄さが分かった気がしました。
でも、まだその流派の神髄は理解してないですね、断言できます。

もしかすると「達人の技は、さりげなくて意外に地味」なのかもしれませんね。

お名前: Hide.    URL
to GENさん

>その黒田氏の居合の速さに匹敵する居合を抜いてみせる役者がいたというのだから驚きです。
>時代劇も捨てたもんじゃないなと思います。

なるほど、そんな御仁がおられますか(^o^)
その役者さんが抜いておられる映画(?)を拝見してみたいものですね。


>歴史上の超人技は映像では見られませんが、名人達人の技なら今でも映像で見れますね。

実は、その部分を、古流剣術をおやりになっている皆さんに期待したかったわけなんですがね(^^;

お名前: GEN   
黒田鉄山氏の剣術のDVDの中でみせる動きは大変すばらしかったです。
予備動作を消した体捌き、剣捌きが勉強になりました。
スローで再生してもまだ速かったですから。

その黒田氏の居合の速さに匹敵する居合を抜いてみせる役者がいたというのだから驚きです。
時代劇も捨てたもんじゃないなと思います。

歴史上の超人技は映像では見られませんが、名人達人の技なら今でも映像で見れますね。

お名前: Hide.    URL
to GENさん

解説ありがとうございました(^0^)

そりゃ、どちらも真剣勝負ですから、そのレベルにおいては「比較することは失礼」とい
ったことは誤りですね(^^;


ただ、真剣を使用し他人を殺傷する技術として生まれた剣術と、それらしく見せること
を目的とした殺陣とでは、やはり比較にならないと思いますがね。むろん、ベースに剣術
などをしっかり勉強しなければならないことは十分に理解できましたので、「殺陣の稽
古が剣術に通じる」のではなく「剣術の稽古が殺陣に通じる」ってことで納得しておきま
す(^_-)〜☆

お名前: GEN   
お待たせしました。
殺陣が剣術の稽古に通じる理由です。

剣道形を学ぶ上で大切なことに「間合い」と「拍子」があげられます。
もちろん通常の剣道の稽古にも古流剣術にも大切なことですね。

間合い = 距離を測る能力
拍子 = タイミングを測る能力
と言えますね。

殺陣の勘所は、お互いの距離感と攻防のタイミングではないでしょうか?
当たっていないけど斬っているように見せる技術には距離感が必要です。
攻防のタイミングが合わなければ、お芝居にリアリティーはでませんね。
時代劇役者は剣術で大切なことを、殺陣の稽古の中で体得するわけです。

また時代劇では、
礼儀作法、礼法から始まり刀法、体術、果ては受け身の稽古までするそうです。
立廻りの現場には怪我、事故が多いそうです。
殺陣に慣れない役者さんは特訓を行うそうです。

やり直しがきかない舞台での立廻りに失敗は許されません。一瞬一瞬が真剣勝負です。
映画、TVの撮影は撮り直しがききます。
しかし何度も失敗すれば他の役者やスタッフに迷惑がかかります。
やはり殺陣は真剣勝負となりますね。
さらに、人から見られる、評価される世界ですから、動作に見栄え、美しさも要求されます。

殺陣の厳しさだって、武道と比べ、遜色がないと思いませんか?

以上が殺陣の稽古が剣術の稽古に通じる理由です。

比較することが失礼とおっしゃいますが、殺陣と古流、どちらかを貶めるつもりで比べたのではありません。
相違点に注目し、きちんと把握してこそ、双方から学べると思いますが。

時代劇は武道にとって生きた教科書になる、が持論です(笑)

お名前: GEN   
脱線ついでに、
『風姿花伝(花伝書)』には
「初心忘るべからず」、「上手は下手の手本、下手は上手の手本」、などの名言がちりばめられています。

お名前: むささび   
GENさん,詳しい解説ありがとうご在ます.自分の
知識は混乱していましたね.成程世阿弥から但馬守
を経て.剣道の方はやはり博道先生からですかね.
昨晩は中村獅童の丹下左膳でしたが,まぁ〜歌舞伎
役者でもあんなものですから今日では.差を確認にも
阪妻〜高田馬場や伝次郎の〜百万両の壷は是非もの
です.初めて見た際はカルチャーショックすら感じました.
踊りに就いては,最後は確かに至藝として武藝と一致しま
すでしょうね.四世井上八千代,武原はん等日本人の
宝でした.同じ感動を与える武芸藝者を目指したと
したら〜もう大変ですね.

お名前: Hide.    URL
to GENさん
太極拳ならびに空手のご説明ありがとうございます(^^)

ゆっくり動く目的は、「正しい動き&バランスをつかむため」と考えてよさそうですね。
だとするならば、熟練してくれば、同様の動きをすばやく行なえる道理にもなりましょ
うか?(^o^) 

>舞踊じゃないんだから、と言いますが、舞踊の美しい動きに達するのもなかなか難儀で
>はないでしょうか?
おっしゃる通りです。
剣道の名人達人の動きは、やはり舞踊を見ているかのように動きに隙がなく優美ですね。

ただ、私が勉強している組太刀に関してですが、これが作られた当時は、「そんな動きだ
ったんじゃないのではないかナァ・・・」と想像しているに過ぎませんが。
よって、他の流派も、「本当にそうだったのかナァ・・・」って(^^;


to むささびさん
>Hide.さんにお勧めは〜
>阪東妻三郎なら先ずは’血闘,高田馬場’や’魔像’’稲妻草子’
( 後略 )
ありがとうございます。
せっかくお勧めいただきましても、見る機会がありますかどうか。
なにせ忙しい毎日を送っておりますゆえ(^^;

お名前: GEN   
参考までに

剣道では、「守破離」という言葉が浸透していますね。
この「守破離」という言葉を最初に使ったのは川上不白という江戸時代の茶人です。
やがて武芸の世界にこの言葉が用いられるようになったそうです。
この「守破離」の言葉に影響を与えた言葉が、むささびさんのおっしゃる「序破急」だと言われています。

「序破急」は室町時代に世阿弥によって書かれた『風姿花伝(花伝書)』のなかで述べられています。
この書は、世阿弥が能の心得として書いたものです。

新影流の柳生但馬守宗矩も能を好み、その動きを研究していたそうです。

お名前: むささび   
剣道や古流でも序破離を云いますね,序めは緩っくりと
軟らかく行います.問題はその先にいざ本物に発展させる
方法論がないとまさに’踊り’で終わってしまい兼ねない
事でしょう.
その為にある流派では激しい荒稽古でしごき抜いて無駄
を削ぎ落とす方法もありますし,ある流派は柔術を並行し
型が正しいなら柔術にも即転用出来る事で確かめたり,亦
長得物の薙刀等を行い剣だけの通用でない真の運用を確認
する,二刀で片手斬りを行い手の内を高める〜等工夫がある
様です.
しかし身体運用の変化は深刻で,それだけ昔日の真意を理解
し難くなっています.殺陣を研究する価値もここにあると謂
えましょう.殊け戦前からの6大スターは江戸人が保存された
様な動きを見せます.
Hide.さんにお勧めは〜
阪東妻三郎なら先ずは’血闘,高田馬場’や’魔像’’稲妻草子’
等’剣戟王’の殺陣は歌舞伎で見られないスピードに驚かれる筈.
嵐寛寿郎はもう鞍馬天狗です.美空ひばりさんなんかも子役で共演
してます.
最近相次いでリメイクの話のある大河内伝次郎さんの丹下左膳の
’百万両の壷’は国民必見の名作ですね.
国民栄誉賞の長谷川一夫は大川橋蔵より先に’銭形平次’を当てて
います.綺麗な動きです.
某政党CM登場の金さんは片岡千恵蔵さん,高橋英樹より先に桃太郎
は市川歌衛門さん.
やっぱりバンツマ阪東妻三郎さんは疾くて巧いですよ.ああ,昔の人
ってこんな癖が所作にあったのか〜って御参考になると思います,
一寸脱線でしたかね〜.

お名前: GEN   
まず太極拳について簡単に説明します。

太極拳とは、相手の動きに逆らわず攻撃を受け流し、相手のバランスを崩すことが特徴です。
ゆっくり動いて練習する目的は、正しい姿勢、バランス感覚を獲得するため、脳神経の働きを高め、全身に意識を行き渡らせることにあります。

前述の空手の稽古法ですが、私の友人が稽古を見学し、私は直接見ていません。
その理由も直接うかがったわけでわないので正確なことは言えません。
私に思いついた理由は、
1 その流派の空手の稽古も太極拳の稽古と同様の目的がある
2 対人での約束組み手をゆっくり行う目的は、受け、捌きのタイミングを正確に掴むため。
3 速度を変える理由はタイミングを測る能力を高めるため
あくまでも私見ですが。

5段の審査を見学した時、ひとり素晴らしい形をなさった方がいました。
その姿勢は、無駄なリキミがなく、すっと立っていて、動作は流れるように滞りがない。
まるで舞踊だ、どうすればあんな美しい形ができるんだ、スゴイ、と感心しました。

舞踊じゃないんだから、と言いますが、舞踊の美しい動きに達するのもなかなか難儀ではないでしょうか?

殺陣については次のカキコに

お名前: Hide.    URL
To むささびさん

>大変な御議論になって来ましたね.

まったくです。見事に脱線しております(笑)


>只今日には表技を伝えるのが
>精一杯の方も多いと推測します,そこを指摘するのは
>正直酷なのかも知れません.

なるほど、そういうものなんですかねぇ・・・。


>自分はやはり,板東妻三郎さんはじめの6大スターの映像
>には,身体習慣の違う昔日の日本人の模範が遺されている
>と思い参考にしています.

へ〜、そうなんですか。
その人たちの映画をほとんど見たことがありませんのでなんともコメントのしようがあり
ませんが(^_^ メ) 
機会があったら拝見してみたいとおもいます。

お名前: むささび   
大変な御議論になって来ましたね.
GENさんの仰るとおり型は緩慢なのが本来ですが,
更に秘伝から表は穏やかに,裏には真意を〜と謂う
事情もありましょうし.只今日には表技を伝えるのが
精一杯の方も多いと推測します,そこを指摘するのは
正直酷なのかも知れません.
あと,自分も殺陣や剣舞は好きです.こちらにも大変な
遺産が込められておりますし,有名な俳優さんを古流に
見掛けた事も度々です.ですが,殺陣を語るには往年の
剣戟スターまで遡らなくてはならないのでは?今日の
俳優さんでは較べるべくもありません.
自分はやはり,板東妻三郎さんはじめの6大スターの映像
には,身体習慣の違う昔日の日本人の模範が遺されている
と思い参考にしています.

お名前: Hide.    URL
to GENさん

>ある空手の流派ではユニークな稽古法を実践しているそうです。
>約束組手を、1/8(八分の一)のスピードで稽古します。
>次に1/4倍速、1/2倍速、標準速度とスピードを上げます。
>太極拳の場合ですが、表演(演武)も練習もゆっくり丁寧に行います。

それはどうしてでしょうか?(^^)
私どもが子どもに日本剣道形を指導するときも、通常よりもゆっくりとていねいに動きを
追わせることはいたしますが・・・。


>Hide.さんの意見は、演武に対してか稽古方法に対して、どちらでしょうか?
>彼等がゆっくり行うことについて理由を伺いましたか?

演武に対してです。
その理由はうかがってみたことはありませんね(^^;
GENさんは、上記の空手や太極拳のように、何らかの理由があるというご意見なんです
ね?

ちなみに、私が師匠から教わったものは、宗家が打っておられるようなゆっくりした動き
ではありませんでした。で、宗家(あるいは宗家で勉強されている方)の演武を拝見した
とき驚いてしまったわけです。
ただ、あくまでも想像の域を出ないのですが、他流派と真剣で斬りあうことを目的とし
てできた組太刀が、舞踊のようにゆっくりとしたものであったと考えるほうに無理があろ
うと思われるわけです。


>演武で「緊迫感」をみせることがそんなに大事でしょうか?

なにを伝えるかによって違うでしょうね。
ただ私の場合、形の演武を行なうとき一番心がけていることは「緊迫感」ですから。
打方と仕方の間に漂う心の動きこそ「理合の表現」につながるものと解釈しております。
これは、日本剣道形を打っても、学んでいる古流を打ったときも、最近できました「木刀
による基本稽古法」を行なうときも同じです。

ただ最近少し困ったことがありましてね。最近某所で教えていただいている古流の形は
「ゆっくり大きく軽く使う」と言われるのです。まだ、習いはじめですので、形(かた
ち)を追うことに終始しておりますが、このあたりにGENさんがおっしゃりたいことが隠
されているのかもしれませんね(^_-)〜☆


>どちらに対して、どのような点が失礼とお考えでしたか?

古流に対して失礼だと考えました。
殺陣師の方が剣術を勉強されているのは動きを見ればわかりますね。それを見栄えのする
方法で表現される。たいへんなお仕事だと思います(^^)
しかし、古流の形は一本の中に深い真理を表出するものです。命のやり取りの中から編み
出されたものですよね。見せることを主とした殺陣と比較するべき次元ではないと考えま
す。


>殺陣の稽古は、そのまま剣術の稽古に通じます。
>なぜだか分かりますか?

さぁて、わかりませんね。
ちなみに、GENさんは殺陣もされておられるのですか? 殺陣をされる方っていうのは、
動きの中に理合まで考えながら組んでいかれるのでしょうか?(^^;
門外漢の私でもわかるように、専門用語を廃してご説明していただけますことを熱望いた
しますm(_ _)m

お名前: GEN   
Hide.さんへ

>殺陣と古流を比較してしまったら、それこそ失礼なのではありませんか

どちらに対して、どのような点が失礼とお考えでしたか?

殺陣を指導する方を殺陣師と呼びますが、殺陣師は皆、古武道を学んでいます。
また役者さんでも古武道や日本舞踊を学ぶ人もいます。特に時代劇役者さんに多いです。

殺陣の稽古は、そのまま剣術の稽古に通じます。
なぜだか分かりますか?

お名前: GEN   
>まずはスピードですね。舞踊じゃないんですから、ゆっくりやってどうするのでしょう(^^; 
>ゆえに攻めなどの「理合」の部分にも必然性が見て取れない状態になっております。

ある空手の流派ではユニークな稽古法を実践しているそうです。
約束組手を、1/8(八分の一)のスピードで稽古します。
次に1/4倍速、1/2倍速、標準速度とスピードを上げます。
太極拳の場合ですが、表演(演武)も練習もゆっくり丁寧に行います。

流派ごとに理由、解釈はことなると思いますが、ゆっくり動くことにも理合があると思いますが。
Hide.さんの意見は、演武に対してか稽古方法に対して、どちらでしょうか?
彼等がゆっくり行うことについて理由を伺いましたか?


>剣道形の持つ理合は深すぎて、ある程度勉強しなければ理解不能なんですね

古流はなおさらだと思います。
流派によって理合も異なって当然ですから。
演武で「緊迫感」をみせることがそんなに大事でしょうか?

お名前: Hide.    URL
to むささびさん

ありがとうございます。
今後とも、よろしくお願いいたします(^_-)〜☆

お名前: むささび   
Hide.さん素晴らしい御資料をお持ちですね.
今後も形の御研究に活躍期待します.
昇段審査はどうしても受験勉強に通じますね.

お名前: Hide.    URL
to むささびさん

>剣道形は正直高校の時分には退屈でした,しかし
>今日改めて見れば成る程大変な極意の含まれる
>ものに見えてきます.

おっしゃる通りです。
私は日本剣道形を小学生のときに覚えたのですが、面白いと思って打ったことは一度た
りともありませんでした(^^;
でも、大学に入り小野派一刀流と出会い、その後、日本剣道形を打ってみたら「あら不思
議!」(笑) あんなにつまらなかった剣道形がイキイキとしてそこに見えるではありま
せんか!!

剣道形の持つ理合は深すぎて、ある程度勉強しなければ理解不能なんですね(^_^ メ) 

それを考えますと、初〜三段くらいまでの方に審査で日本剣道形を課すことの意味がある
のか疑問になります・・・。


>剣道形が古流の無限の遺産への窓である事は
>確かですし流派を越えて遺された明治の先人に
>感謝するばかりです.

剣道形そのものも、その制定のころからずいぶん様変わりをしてしまっているようです。
私は幸いにも、制定委員であった高野佐三郎と中山博道の剣道形のビデオを持っておりま
すので、それをベースに勉強をしております(^^)
すばらしい形ですから正しく残したいですね。

お名前: むささび   
Hide.さん,重ねてのお誘い誠に有難うございます.
都合のゆるします様努力致します.
剣道形は正直高校の時分には退屈でした,しかし
今日改めて見れば成る程大変な極意の含まれる
ものに見えてきます.
武蔵も述べております様に’拍子’を知る事は
勝負を制すで,太刀を正しく受けて合わせる事は即,
実戦ならばすかして斬り臥せられる事と同義です.
単純に見えてもそう考えると深いものです.
同様に,武蔵の言葉では’漆膠の着き’とされ
る太刀のいなし,崩しはそのまま太刀の総刃で
離れずまとわり着き刺身びきの様に斬り刻む事
を意味しますから,一見緩慢に見える形も遣い
こなした時の恐ろしさは鬼気迫ります.
剣道形が古流の無限の遺産への窓である事は
確かですし流派を越えて遺された明治の先人に
感謝するばかりです.

お名前: Hide.    URL
To むささびさん

>大変素晴らしい企画だとお見受けします,日程の都合が
>つきます様なら掲示板のほうに書き込ませて頂きます.

いつもですと、必ず古流の形の演武が入るのですが、今回は演武者の都合がつきませんで、
とくに目玉となるような形はございません。「電脳剣士の間」に過去の「形の会」の記録が
残っていると思いますが、けっこう面白い形もたくさん燕尾していただいてきたんですよ(^0^)

今回は、日本剣道形と全剣連が発表した「木刀による基本稽古法」をお稽古していく会に
なります。むささびさんには物足りないかもしれませんね(^^;


>防具以前の型の時代にはこう云う技術が一般的だったのでしょう.

古武道演武大会などを見ておりますと、さばきいなす技が中心になっている形が多いこと
からも、それは想像できそうです(^^)
それゆえ、「間合い、呼吸、運足」といったものを形稽古で何度も何度も繰り返し学ぶ必
然性があった・・・ってことなのでしょう。


>防具が合理的であるが故に,見落とされがちの形にある遺産
>こそ古流と剣道を繋ぐ大切な橋だと思います.

おっしゃる通りです。
私も「お相手の竹刀が自分に触れない」よう意識してお稽古をしておりますが、なかなかで
す(^^;

お名前: むささび   
Hide.さんお誘いどうも有難うございます.
大変素晴らしい企画だとお見受けします,日程の都合が
つきます様なら掲示板のほうに書き込ませて頂きます.
〜先の書き込みに補足しますと,黒田先生の型で興味深い
点は,相手の打ち込みを軟らかく受け,殺し,時にはその
まま相手を崩す事に詳しい処です.防具以前の型の時代には
こう云う技術が一般的だったのでしょう.
剣道形にも一刀流等種々の流れからの崩しいなす技も見られ
ますが,そこにもミッシングリンクが窺える様に感じます.
一説には合気道の崩し技の源流は一刀流にありと謂われ
ますが頷ける話です.
個人的見解では,型や形で丁々発止と刀を合わせるのは,
主にこの崩しを学ぶ事や,相手の太刀筋と呼吸を完全に読み
切る事を学ぶのが真意に思えます.ですから実戦ではやはり
刀が合う事は少ないし上策ではない筈です.そう考えれば,
小刀の形でわざわざ相手の打ちを小刀で受け止める非合理も
その真意が見えてくる気がします.まぁ,剣術の極意は最終的
には無刀で太刀等の仕手を制するにあり,とは流派を超えた
理解だと思いますし.
防具が合理的であるが故に,見落とされがちの形にある遺産
こそ古流と剣道を繋ぐ大切な橋だと思います.

お名前: Hide.    URL
To GENさん
>可能なら理想的ですが、映像資料があるワケないですから、それは酷ではないでしょう
>か?
では、どうやって伝承されてきたのでしょうか?
ほとんどが口伝と稽古だけだったのではありませんか(^^)
でもたしかに、刀を振りまわして斬り合いをしていない時代ですので、「酷」なのでしょ
うかね。

>どちらかと言うと、その役割は時代劇の殺陣のためにあるとおもいますが。
殺陣と古流を比較してしまったら、それこそ失礼なのではありませんか(^_^ メ)

>Hide.さんの学ばれた流派に関して、差しつかえがなければお答え下さい。
>どのようなケースが形骸化していると感じ、形骸化していない流派はどこが違うと感じ
>ますか?
あまり具体的述べますと「宗家の批判」にとれれると困りますが、まずはスピードですね。
舞踊じゃないんですから、ゆっくりやってどうするのでしょう(^^; ゆえに攻めなどの
「理合」の部分にも必然性が見て取れない状態になっております。
あ、あくまでも私見ですが・・・(^_^ メ)



To むささびさん
>自分の希望としては才能の有る人材が多数輩出し,結果
>剣道と古流の間のミッシングリンクを繋ぐ役割が叶えば
>最良と思います.
そうですね、その両方の真髄をしっかり学び、かつ、両方を融合するように「遣える」人材。
う〜ん、難しそうですが待望したいですヽ(^.^)ノ

ちなみに、7月4日に電脳剣士稽古会としては第6回になる「形の会」が東京は九段下で開催
されます。むささびさんはだいぶ方に対しての造詣がお深いようですが、もしよろしけれ
ばおいでになりませんか?(^^)

あ、もちろん、GENさんもお時間がありましたら、ぜひぜひお越しください(^0^)

お名前: むささび   
Hide.さん,返す返す同意します.全剣連や同居合連と
近しい処の先生方は得てして無形文化財の方に近いの
かも知れません.
一方それらと距離のある方々には,玉石混合ながら一部
評価される方もあるのかも知れません.
例えば振武館の黒田鉄山先生なんか人気もある様で,
嘗てお目に掛かった折は大先生的な憮然とした処のな
い気さくな御人柄で,非常に精妙な技の継承は噂に違わ
ないと感じました.しかし最近は見学は認めず,直接の
拝見は難しい様です.
対して何かと露出の多い甲野善紀先生は公開で汎る
武道,スポーツの見学者に直接手をとり実演されてお
られるのは大したものだと思います.只伝統の継承よ
りも多分に実験的技術との印象を持ちました.
その意味で剣道が持つ客観的普遍性を羨ましく思いま
すし,古流はまだまだ渾沌の中にあると言えるのかも
知れません.
自分の希望としては才能の有る人材が多数輩出し,結果
剣道と古流の間のミッシングリンクを繋ぐ役割が叶えば
最良と思います.得てして昇段審査の方便と把われがちの
剣道型なども古流をする者には物凄い遺産が開示されず
形骸化しているのが残念ですし,将来の課題は多いと思い
ます.

お名前: GEN   
>その形が成立した当時の「緊迫感」というものを表現していただけますとうれしい
ですね。

可能なら理想的ですが、映像資料があるワケないですから、それは酷ではないでしょうか?
どちらかと言うと、その役割は時代劇の殺陣のためにあるとおもいますが。

>同じ流れを汲む流派でも形が「形骸化」してしまっているのを見ると悲しくなります。

Hide.さんの学ばれた流派に関して、差しつかえがなければお答え下さい。
どのようなケースが形骸化していると感じ、形骸化していない流派はどこが違うと感じますか?

お名前: Hide.    URL
To GENさん
>古武道をなさっている方々に失礼ではありませんか?
全否定をしているわけではありませんので誤解なきようお願い致します(^^;
もし、私のカキコをお読みになってご不快に思われた方がおられましたら陳謝いたしますm(_ _)m

>演武で超人的な技を見せろ、ということでしょうか?
いいえ、その形が成立した当時の「緊迫感」というものを表現していただけますとうれしい
ですね。見ごたえもあるでしょうし、「古武道っていいなぁ」って思ってくださる若い人も
増えると思われます(^0^)

>これは、「見たことのない技だけど、想像するに凄そうだ、戦慄する」なんでしょうか?
そうですね、剣道の心得のある人なら、太刀筋や理合などは、すべてではありませんが
ある程度はわかるはずです。そこに「感銘を受けるか受けないか」っていうところではな
いでしょうか(^^)
私もある古流を学んでおりますが、同じ流れを汲む流派でも形が「形骸化」してしまってい
るのを見ると悲しくなります。

>Hide.さんがここでおっしゃる「真理」とは具体的にどのような内容なのですか?
>「十分に伝える」とは、何をすれば十分伝わるものなのでしょうか?
>誤解なく理解するため、お手数ですが説明して頂けないでしょうか?
これにつきましては、上のお答えでいかがかでしょうか(^^)


To むささびさん
>戦前までの道流の継承は殆ど親子相伝に近い形で,それは
>もう壮絶な稽古で鍛え上げた場合にのみ本物の継承が
>叶った様で,お弟子さんの免許と家の者用では基準の違う
>事すらあった様です.
そのようですね。
父子相伝された形と他人に伝わった形とでは、かなりの違いがあったようです。実際斬り
合いをしていた時代には、そうした部分に保険をかけておきませんと、道統が守れなかっ
たはずですから・・・(^^;

>しかし伝統藝能には型の継承の先に稀な才能の輩出を待つ
>という智恵がありますから,全く希望のない話でもない
>のだと信じます.
おっしゃる通りです。
でも、そのためには、もっと宗家の方々に魅力ある形の演武をしていただく必要があるの
ではないでしょうか。「古武道演武大会」はあれだけ広い日本武道館にまったく人が入って
おりません。演武者もしかたがないのだとは思われますが、お年を召した方ばかりで「味
わい」こそ感じられますが・・・、あまり、若い人にアピールするものが感じられませ
んね。

我々が古流を目にするのは、そうした機会しかありません。形は元々「見せるもの」ではあ
りませんので、「演武をして披露する」ということ自体に無理があるのは理解しておりま
すが、もう少し「なんとかならないかなぁ・・」というのが正直な気持ちです(^^;

お名前: むささび   
Hide.さんの仰る事は痛い程判ります,残念乍ら今日の
権威のある継承者の方々は概して無形文化保存会の体
を為しているといわれても仕方のない状況も散見します.
戦前までの道流の継承は殆ど親子相伝に近い形で,それは
もう壮絶な稽古で鍛え上げた場合にのみ本物の継承が
叶った様で,お弟子さんの免許と家の者用では基準の違う
事すらあった様です.これは凡そ藝道全般の閉鎖性と
バーター交換で水準を保つ方法論だったのでしょう.
戦後はしかし家の者でも勤めの片手間に道門の型を保存
するのが精一杯のケースが多く,急速に本質の形骸化が進ん
だ様です.これは今の歌舞伎界を見ればあれだけ人,資金に
恵まれた梨園ですらあの体たらくですから.
しかし伝統藝能には型の継承の先に稀な才能の輩出を待つ
という智恵がありますから,全く希望のない話でもない
のだと信じます.
やはり各流の型を変えず素直に継承していく姿勢が大切
で,徒らに型や過去の逸話まで否定してしまうのは軽々でし
ょうし,この考えの中に一般人には得てして不可解な’一本’
の基準を頑なに守る保守性の正当性も含まれると思います.
古流は殊けその技の達成が困難かもしれませんが,そこが亦
佳い処でありましょう.
議論に脱線があったら済みません.

お名前: むささび   
Hide.さんの仰る事は痛い程判ります,残念乍ら今日の
権威のある継承者の方々は概して無形文化保存会の体
を為しているといわれても仕方のない状況も散見します.
戦前までの道流の継承は殆ど親子相伝に近い形で,それは
もう壮絶な稽古で鍛え上げた場合にのみ本物の継承が
叶った様で,お弟子さんの免許と家の者用では基準の違う
事すらあった様です.これは凡そ藝道全般の閉鎖性と
バーター交換で水準を保つ方法論だったのでしょう.
戦後はしかし家の者でも勤めの片手間に道門の型を保存
するのが精一杯のケースが多く,急速に本質の形骸化が進ん
だ様です.これは今の歌舞伎界を見ればあれだけ人,資金に
恵まれた梨園ですらあの体たらくですから.
しかし伝統藝能には型の継承の先に稀な才能の輩出を待つ
という智恵がありますから,全く希望のない話でもない
のだと信じます.
やはり各流の型を変えず素直に継承していく姿勢が大切
で,徒らに型や過去の逸話まで否定してしまうのは軽々でし
ょうし,この考えの中に一般人には得てして不可解な’一本’
の基準を頑なに守る保守性の正当性も含まれると思います.
古流は殊けその技の達成が困難かもしれませんが,そこが亦
佳い処でありましょう.
議論に脱線があったら済みません.

お名前: GEN   
追加ですが、

>見たこともない技ではどうにもコメントのしようがありませんが、現代にも古流はたくさん伝わっておりますので、それを拝見する事によってその方のできた時代背景を考えるとき、戦慄するものがありますね。

これは、「見たことのない技だけど、想像するに凄そうだ、戦慄する」なんでしょうか?

Hide.さんがここでおっしゃる「真理」とは具体的にどのような内容なのですか?
「十分に伝える」とは、何をすれば十分伝わるものなのでしょうか?

誤解なく理解するため、お手数ですが説明して頂けないでしょうか?

お名前: GEN   
to Hide.さん
>現代の道統を守る方々の演武は、真理を十分に伝えているとはいえないよう
に思われますが・・・

古武道をなさっている方々に失礼ではありませんか?
演武で超人的な技を見せろ、ということでしょうか?

お名前: Hide.    URL
To むささびさん

>沖田に限らず昔日の遣い手を温故し範とするなら,即物的
>な技や逸話を超えてその奥に在る精神や修練を含めた背景
>に思いをするのもよいのではないでしょうか.

見たこともない技ではどうにもコメントのしようがありませんが、現代にも古流はたくさ
ん伝わっておりますので、それを拝見する事によってその方のできた時代背景を考えると
き、戦慄するものがありますね。

その点からいきますと、毎年に本部同感で行なわれる「古武道演武大会」等を拝見いたし
ましても、現代の道統を守る方々の演武は、真理を十分に伝えているとはいえないよう
に思われますが・・・(^_^ メ)

お名前: むささび   
Hide.さん脱線済みません.
さて,沖田は天然理心流でしたね,有名な必殺の三段
突きは詳細が不明で研究者も推測するばかりの様ですが,
一呼吸に咽胸腹の3点のいずれかを読み切れないタイ
ミングで突くものなのでしょうか?,その範囲でなら剣道
の範疇にも入るでしょう.実際近藤と違い沖田は竹刀
の強さに定評がありますし.
しかし持論ですが単純な速さだけで相手を手玉に取る
という発想よりも呼吸で相手を制しているからこそ何も
させないで圧倒する技が成立するものであり,傍目に疾く
見える技も本人には動きや呼吸の質で制しただけの事
ではないかと思うのです.
沖田に限らず昔日の遣い手を温故し範とするなら,即物的
な技や逸話を超えてその奥に在る精神や修練を含めた背景
に思いをするのもよいのではないでしょうか.

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。

う〜ん、このトピは竹刀剣道での技について語る場所ではないのかな?
今ひとつ、トピ主さんの意図が掴みきれないのですが・・・(^^;

お名前: むささび   
ここでのテーマは俊さ,疾さでしょうが現在の剣道の方
にはにわかに信じ難い逸話は過去に多々ありますね.
個人的には沖田総司の三段突きはじめ昔日の遣い手達
には単なる体力や局部的筋力の次元を超えた技術があった
と考えるべきだと思います.
一刀流の斬り落としを例にとっても,相手より後に発して
制する訳ですし,普通に斬るのではとても間に合わないか
只合わせるだけで,1kg超の真剣でもってして尚も間に合い
相手の鍔ごと割れる自信の在る方はまずいないでしょう.
俗に’猫を斬れたら免許’と謂う程の疾さが術を達成
する基準だったわけです.実際戦前はそんな荒業を容易に
なさる方もいた様です.
自分は古流をやりますがその際の基準は〜予備動作が
ないか,初めから最高速で一定に疾い斬りか.と云う点
です.居合でも抜き付けから斬り下しまで0.5〜1秒位を
目標に行います.勿論これは仕上げの技でのみですが.
技の最終的な基準として疾さを考えるのは大切だと思い
ます,体力主義否定の証明ですから.しかし即物的な速さは
誤解のもとでもありますし,長い目で稽古に励むのが本道
だとも思います.
そうそう来年の大河の義経は落ちる柳の葉を七つ程に斬
ってみせたそうで,流石は元祖剣豪の一人です.来年の大河
でどう描かれるか期待です.

お名前: みねお   
どうもこんばんわあ。
僕は本で読んだ新撰組の沖田総司が好きです。
この人の得意技は三段突きで一瞬にしてたてつずけに3回突く技らしいですが、こんな技が
本当にできたのか正直半信半疑です。
この三段突きのような超人技を見たことがあるという方、また自分が使えるという方、
どのようなことでもよいので知っていたら教えてください。

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