記事タイトル:素朴な疑問 


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お名前: Hide.   
to 秋水さん

>それを練習の最後にとってつけたように行うのは、武道の表現としてすこし安っ
>ぽい感じがします。それに「瞑目して内なる自分を見つめる」のは、家に帰っ
>て一人でしてほしいですね。

そうでしょうか?(^^;

黙想は、お稽古の最初の例の前と最後の例の前に行なっていまるのが一般的だと
思います。くにさんもおっしゃってますが、「日常と非日常」の境目が黙想であ
るのでしょう。お稽古の最初と最後にそうした時間を持つことはとても意義深い
ことと考えますが(^^)


先人が作り上げてきた作法や所作の中には、「なんでこんなことを・・・」と言
う疑問が少なくありませんが、そのひとつひとつに様々な文化的・精神的意味合
いがあるものです。私にしても、そのすべての意味や意義を実感しながら取り組
んでいるわけではありませんが、秋水さんの先生がおっしゃるように「そういう
もんや」ってな感じでしっかりと身につけていかれるのがよろしいのではないで
しょうか(^^)

「意味を知って取り組む」のではなく「取り組みの中から意味を知る」という学
び方もステキですよ(^_-)〜☆

お名前: くに   
黙想ですが、座禅とは違うと思います。
私は、そんなに短時間座って、常座三昧の境地が得られるとは思えないのです。
結跏しているわけでもないですし。
むしろ、日常と非日常を分けるために黙想するように思っていました。
剣道は、精神を集中し、高揚させなければできないスポーツだと思います。日常の延長では、集中しにくいのでは
ないでしょうか。
黙想することによって日常を捨て去り、剣道という競技に立ち向かっていく自己にし、終わって、
高揚した精神を鎮め、集中を解いて、日常に戻る。その為の黙想だと思ってやっています。
座っての着替えですが、私は、やりにくければ立ってもいいと思います。
禅僧の個人が使う空間は、起きて半畳寝て一畳だそうですが、本来、それだけの広さの中で、生活はできる
のです。
着替えや着装も、大勢が狭い場所で行い、竹刀や木刀など、粗略に扱うことが出来ないものが置かれている場所では、
立って、うろうろしながら着脱されたのでは迷惑だと思います。
また、立っているというのは、相手に挑みかかれる状態ですから、周囲も殺伐とした目で見ることに
つながるように思います。剣を交えるとき以外は戦闘する気がないことを示すことは、木刀の置き方
などでも同じだと思います。

以上、私見ですので、間違いかも知れませんが、私はそう思ってます。

お名前: 秋水   
Hide様長々とお答えいただき本当にありがとうございました。
田丸胴さんのトピック拝見しました。重複した質問で申し訳ないです。
「発声」と「残心」は、勝敗の分かりづらい竹刀剣道において必要であると理解できました。
「正座」と「正座での防具付け」については、「そこまで上品にしなくても〜〜。」と言いたい
ところですが、礼儀と作法を重んじる武道ですからしょうがないですね。
「黙想」についてですが、禅の座り方というのは非常に複雑で高尚なものです。
それを練習の最後にとってつけたように行うのは、武道の表現としてすこし安っぽい
感じがします。それに「瞑目して内なる自分を見つめる」のは、家に帰って一人で
してほしいですね。以上、本当にありがとうございました。
  つたない文面ではありますが、何とぞご容赦下さい。
                                                                  秋水

お名前: Hide.   
秋水さん、ようこそ。管理人のHide.です。
レスが遅くなってもうしわけありませんm(_ _)m

別段、ここでも「ハズシツ」でも、どちらでも構わないんです。書き込みしやす
いところにカキコしていただければOKです(^^)

さてご質問の方ですが、あくまでも私見ですので「これが正しい」というものか
どうかわかりません(^^; そこのところ、ご了承ください。


>その壱> 剣道はなぜ自らの技を発声して打ち込まなくてはならないのでしょうか?

たぶん、剣道具が考案されてからのことですから、江戸後期でしょう。
それまでは無声もしくは「エイ」とか「ヤァ」とか「トォ」なんて掛け声だった
んじゃないですか(笑) 声を出すと力がこもりますよね。刀での斬り合いにはか
なりのパワーが必要だったと思いますので、そんなところから「発声する」とい
うことが起こったものと推察されます。

ただ、剣道具が考案されて以後の打合いですが、立会いでお相手に致命的なダメー
ジを与えることがなくなった変わりに、勝敗が傍目にもそれから当事者同士にも
分かりにくいものになったはずです(^^; そこで、「明らかにそこを狙って打っ
たのだぞ!」という自己表現(主張)の意味で、「メン」「コテ」「ドウ」「ツ
キ」の発声が生じたのでしょう。
これに関しては、「なぜ剣道は自己申告制なのですか」というトピックがこの掲
示板の下の方にありますので、ご参照ください(^^)


>その弐> 残心は何故とるのでしょうか?

手抜きをしているようにとられてもいけませんが、これもこの掲示板の下の方に、
「残心をとる必要性が分かりません」というトピックがあり、そちらに私以外の
方も回答されてますので、ご覧ください(^^)

なお、若干、誤解されているようなので補足させていただきますが、残心はスキ
が多くちゃいけません(^^; 残心とは「スキのないカラダと心の備え」ですから、
もし、秋水さんが「一見スキの多い」残心をされていらっしゃるのなら、改善の
必要があると思われます(^^)


>その参> なぜ板間に正座です?

殿様の御前とか、かしこまった席ではあぐらではなく正座だったと思います。剣
道はお相手に対して「例を尽くす」ことを重んじているわけですから、当然正座
がふさわしいのでしょう。

ちなみに、あぐらで防具をキチンと着けるのは難しいですよ(笑)


>その四> 黙想は「禅」からきているのですか?

その影響を受けていることは確かでしょう。瞑目して内なる自分を見つめるわけ
ですから、考え方は座禅と同じですね(^^)
「剣禅一如」を唱え、実践している剣道愛好家も少なくありませんよ。


>その伍> 防具はなぜ立って着用してはならないのでしょうか?

居ずまいを正して着装することが、これからお稽古に臨むにあたっての正しい心
映えを表現することにつながると思います(^^) また、用具を大切にするという
発想も含まれているでしょう。私は防具の取り扱いばかりでなく、竹刀を竹刀袋
からだし、鍔や鍔止めをつけるのも正座で行なうべきと考えます。

高段者の指導者でも、立ったまま防具と着脱をしている人を時々見かけますが、
悲しい気持ちになります。
「道」を学ばんと欲するのであればその「心」をよく知り、屋外などで正座する
と袴が汚れる場所での防具の着脱であっても、蹲踞の姿勢で行なうくらいの気持
ちが欲しいですねヽ(^.^)ノ


と、長文になりましたが、こんなもんでいかがでしょうか?
書き足りないこともたくさんございましたので、他のみな様の補足意見もお待ち
いたしておりますm(_ _)m

お名前: 秋水   
たびたび秋水です。私の質問は「恥ずかしい質問コーナー」に書き込むべきでしたね。こんなコーナーがあるなんて気がつきませんでした。申し訳ないです。
                                                           秋水

お名前: 秋水   
はじめまして。秋水と申します。私は武道好きと時代小説好きが高じて20代後期で竹刀を取った剣道初心者です。山岡鉄舟先生の一刀正傳無刀流の道場を検索サイトで探していた所、「いちにかい」さんのホームページにはまってしまいました。剣道についていろいろと質問が有りますので、よろしくお願いいたします。

その壱> 剣道はなぜ自らの技を発声して打ち込まなくてはならないのでしょうか?そして、それはいつ頃からの決まりごとなのでしょう?・・打突に気合いを入れるという意味での発声は理解できるのですが、技の種類を申告することについては少し納得がいきません。

その弐> 残心は何故とるのでしょうか?・・相手を倒したか倒していないか分からない状況で、残心という一見スキの多い体勢を作るのはなぜなんでしょう?

その参> なぜ板間に正座です?・・戦国の世ならば城中でも板間であれば、あぐらで座ると聞いておりますが、これも現代剣道の厳しさの現われでしょうか?

その四> 黙想は「禅」からきているのですか?

その伍> 防具はなぜ立って着用してはならないのでしょうか?

  以上、先生や先輩の方々に質問すると「馬鹿にしているのか?」とか「そうゆうもんや」とか言われそうなので、いちにかいの皆様に聞いてみることにいたしました。剣道の練習は、自分のようなくだけた武道をしてきた者にとっては、準備体操から数々のしきたりまで事細かく決められていて、非常に窮屈でとっつきにくいです。剣道人口が減少しているのも、そのあたりに原因があるのではないでしょうか?しかしながら、徒手で行う武道が全盛の中、昔ながらに剣の道を志す剣士の方々に尊敬の念を禁じ得ません。つたない文面ではありますが、初心者の素朴な疑問にお答えいただければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
                                                              秋水

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