記事タイトル:胴打ちについて 


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お名前: Hide.   
下にも書きましたが、片手打ちのすべてが認められないわけではありませんから。片
手で打ってもしっかりした打突であれば一本と認められるのです。
とくに栄花選手の面応じ返し胴は、相手の面を引きだして胴に返している素晴らしい
技でした。けっしてタイミングを計って盲打ちをした胴とは次元が違います(^^) む
ろん、回転していませんから、目付も離れておらず有効打突でしょうね。


「片手横面」ですが正確には「左片手半面(横面)」と「右片手半面(横面)」の2
種類があります。
左手で相手の右半面を打つか、右手で相手の左半面を打つかによって呼び方が変わっ
てきます。後者の方は、最近ではあまり使われなくなってきた技ですね。左腰が開き
やすく、また、柄の鍔元を握っているため打突が安定しないので一本になりにくいた
めでしょうか(^^)

お名前: トマトマン    URL
また質問ですが、全日本の栄花選手の胴打ちは、右手一本で抜いていたけど、
回転してませんよね?あれは認められるんですか?
それと、左片手半面って、僕がこの前言っていた「片手横面」の別名です
か??

お名前: Hide.   
右回りに回転する胴・・・、僕は「回転胴」と名付けたんですが、あれはやはり一本
ではないと思います。その理由ですが、
--------------------------------------------------------
 1.打突の瞬間に片手になっており、完全に目が離れた状態で打っている
 2.打突後の体さばきで相手に背中を向け一回転している
--------------------------------------------------------
の2点です。

片手の打突については、上段からの片手技や二刀での片手技もありますので、「ぜっ
たいに一本にならない」といっているのではありません。中段からだって、左片手半
面などの技もありますからね。でも、打った瞬間に「目付」が離れてそっぽを向いて
いたのでは、「体制が崩れている」と判断して差し支えないのではないでしょうか。
実際、そっぽを向いて打った小手や出小手などは一本にならないはずです(笑)

2の方ですが、打突後相手に背を向けてしまうということは、「残心がない」と判断
できると思います。たとえば、面を打ったあと不必要な走り込みがあった場合、審判
はそれを有効打突とは認めません。また、つばぜり合いからの引き技で、小手や胴を
打って一瞬でも背中を向けて走り去った場合、同様に一本にならないのです。
これと同じ理由で、回転して打った胴は、瞬間ではありますが打突後相手から目が離
れています。日本剣道形の太刀七本目でも、仕太刀は胴を両手で打ち目付けを離さな
いように抜いて左回りで折り敷き残心をとっていますね(^^)


剣線での攻防ですが、本来はゆったりと持って攻め合うのが正しいのです。ただ、国
体や全日本クラスの試合ですと、勝ち負けを争う一瞬の攻防ですから、「ゆったりと」
といった感じではありませんね。
とくに、一足一刀の間合いまで入ってしまったら、右手の力でかなり剣線をコネって
相手に技を出させず自分が有利な状況を作ろうと苦慮しているようです(^^; そんな
無理な力のかかった状態からでも打突できるところが、ふだんの稽古の賜物といえる
かもしれませんね(笑)

お名前: トマトマン    URL
胴を打ってぬけていくときに、右回りに回転するように打った胴は
一本になりませんよね?
まったく別の質問になりますが、国体や全日本クラスの選手は
竹刀の動きがすごく鋭いですよね?あれは日々の稽古のたまもの
なことは分かっているのですが、竹刀でお互いに攻防しあう場合は、
右手に力ははいっているんですか?それとも普通に構えているときのように
ゆったりと持って攻防するんですか??

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