記事タイトル:先先の先 


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お名前: Hide.   
to スマイルさん

>あと先を心法から説明するのは私のレベルでは当然わかりません。しかしまず
>は身法から入っていかないと勘違いするのではないでしょうか?

「先」はともかく、「先々の先」ですと、相手の心の動きを読みきって打つため、
どうしても心法のレベルにならざるを得ません(^^)


>先先の先の先先ってどういうことなんですか?

一般的な「先論」ですが、相手の攻撃より先に攻撃を仕掛けることを先といいま
すが、単に動作の上のことだけではなく、精神的な要素も含んでいるのです。

三つの先については、出典により多少呼び方や説明の仕方が異なりますが、一般
に言われるのは、「先の先」、「対の先」、「後の先」という分け方です。

「先の先(=先々の先=懸かりの先)」とは、相手の打ち込もうという気持ちを
認めて、相手が仕掛けないうちにこちらから動作を起こして打ち込んでいくこと。

「対の先(=先=先前の先)」とは、相手の動きをあらかじめ知ってそれに負け
ぬように動作を起こし、同時に仕掛けながらも一瞬早く打ち込んで勝つこと。

「後の先(=先後の先=待の先)」とは、相手が先に打ち込んできたが、その動
きを読んで動作を起こし、相手の竹刀を押さえたり払ったりして、応じ技で勝つ
こと。

となります。「先々の先」は「先の先」とほぼイコールです。ただ、とくに「先々
の先」といった場合は、「相手の心の動きを見透かして打つ」という「攻め以前
の部分に対する先」を示す場合もあります(^^)

お名前: スマイル   
to Hideさん IMAINGさん
どうもありがとうございます。あとHideさん調子に乗りすぎましたすみません。

剣道形の説明は納得いきます。しかし私もそうですがあのような説明だと初心者は
誤解するように思います。あと先を心法から説明するのは私のレベルでは当然
わかりません。しかしまずは身法から入っていかないと勘違いするのではないでしょうか?

私の習っていた先生も身法と心法2つの先の取り方をごちゃ混ぜにして指導されていたので
当時は理解できず困りました。後、質問ばかりで恐縮なんですがまた質問させて下さい

先先の先の先先ってどういうことなんですか?

お名前: Hide.   
to IMAINGさん

まったくおっしゃる通りですヽ(^.^)ノ

お名前: IMAING    URL
>ものすごくふざけた回答をしているように見えるかもしれませんが、「先々の先
>で」と指導書に書いてあるからです(^^) 
私もそう思います(^^)
つまり、「面抜き面」が先先の先の技なのではなく先先の先の気を持って「面抜き面」をやることが
1本目の意味だと考えています。
とにかく仕太刀は先先の先の気位を持って攻め入って行き、打太刀が面に来るのを読みきって
その上から面を斬るという感じではないでしょうか?

お名前: Hide.   
to スマイルさん

「剣聖」だなんて冗談でもやめてください(^^; それにかろうじて説明はできま
すが、体現できるかどうかは定かではありません。実際に打ってみたところで「後
の先」の相小手面か「先々の先」の相小手面かははた目には見分けは不可能なの
ではないでしょうか。先論は「心法」の領域ですし、技そのものが「後の先でも
打てる技」だからです(^^)

むろん、スマイルさんがおっしゃるように通常の相小手面は「後の先」で打って
いることが圧倒的に多い(むしろ「後の先の技」)と思いますが、「先々の先」
でも打つことは可能です。
一番いい例を、我々は「素面素小手で相小手面の手本を見せようとする指導者」
に見ることができます。彼らは打たれると痛いのがわかっていますから、相手の
動きの先を完全に読みきって技に入ります。元立ちに立っている生徒も「先生を
ひっぱたいたらいかん」と思って「抜けた」打ちを出しますので、見るも鮮やか
に技が決まります(笑) 「後の先」で手本を見せようとおもったら、こうはいき
ませんね(^^;


>質問なのですが、何で剣道形の一本目は技としては明らかな後の先の技なのに
>先先の先なんでしょうか?

ものすごくふざけた回答をしているように見えるかもしれませんが、「先々の先
で」と指導書に書いてあるからです(^^) 小太刀の1、2本目と違って「後の先」
で打ってもそれなりの「同じような形」には見えますよね。だから、そういう特
別な指定があるから「先々の先」だといっているだけで、技そのものは上で説明
した相小手面同様「後の先」でも打てる(むしろ「後の先」の)技だということ
になるでしょうヽ(^.^)ノ

お名前: スマイル   
3行目の段ですが結局いいたいのは相小手面は後の先です。読みにくいですね。すみません

to 剣聖Hide.さん
質問なのですが、何で剣道形の一本目は技としては明らかな後の先の技なのに先先の先
なんでしょうか?

お名前: スマイル   
確かに私の分類だと剣道形の一本目なんか説明できませんね。Hide.さんの先の説明は
さらに高いレベルでは、と思います。
基本的に出鼻面は先の先、相小手面はの面のタイミングだと後の先だと思います。

Hide.さんのおっしゃっているような先先の先を使って出鼻面や相小手面となると
いわゆる夢想剣や西江水といった境地なんでしょう。それを説明・体現できるとは、恐るべし
これからは剣聖Hide.さんと呼ばせてください <(_ _)>

お名前: Hide.   
to スマイルさん

むろん、それでもかまいません(笑)
ただ、すみなりさんが「先々の先で出鼻面や相小手面を」というお話でしたので、
スマイルさんの分類だと説明しにくくなっちゃうかな・・・と考えたわけです。
それで、細かいことを持ちだしたわけでして、けっして煙に巻こうとかややっこ
しいことを書こうという意図ではございません。どちらかというと、そんなこと
をする労力が惜しいヾ(・_・;)オイオイ

お名前: スマイル   
単純に
先々の先(懸かりの先)は仕掛け技
先の先(対の先・相打ちの先)は出端技
後の先(待の先)は応じ技
位にしておいた方が無難だと思いますが

お名前: Hide.   
to すみなりさん

「先論」はたいへん難しくて説明しにくいのですが、そこのところを『剣道談話
室』に「攻めとは?」で不動智さんが時系列に併せて解説してくれてますので、
それが分かりやすいと思います。

これに基づいてお話しますと、「先々の先」は相手の「決意」から「攻め」「打
突直前行為」「打突行為」までを読みきって打突するものですから、出鼻面でも
相小手面でも「先々の先」は存在するわけです(^^)
しかし、相手は自由意志を持っているわけです。こちらの思惑通りに打ってくれ
るというものではありませんね。そこで、「攻め」が大切になるわけなんです。IMAINGさんがおっしゃるように、「相手を打たざるを得ない状況に」追い込むわ
けですねヽ(^.^)ノ これも立派な「先々の先のための攻め」です。

すみなりさんは、「相手の隙を狙う、虚を打つのが剣道だと聞いた」とこれがあ
たかも「先々の先」と無関係のように話されてますが、「先々の先」は相手の心
の「隙」あるいは「無意識の虚」を打つ技ですからお間違いのないように(^^)

なお、出鼻面や相小手面を狙う場合、「後の先」ならあまり剣先を動かすことは
得策ではありません。しかし、「先々の先」を考えた場合はどうでしょうか。あ
くまでも私の技法で応用形ですが、やや左拳を下げて竹刀を立て気味にして間を
詰めていくと「誘い込み」安いと考えています(^^)

お名前: IMAING    URL
すみなりさんはじめまして。
うーん、すみなりさんがどれくらいの方なのか良く分かりませんが、話の感じからお若い方の
ようですね。(^_^;)
先論については剣道談話室の「攻めのセオリー」や「攻めとは?」のスレッドを見ていただくと
「相手の隙を狙う、虚を打つのが剣道」だけでは無いということが分かるのでは無いでしょうか?
それに「隙を狙う」「虚を打つ」自体も剣先を動かして相手を崩すことが全てではありません。

>出鼻面や相小手面が打てるようになりたいです。どうしたらよいのでしょうか?
まず出端面ですが、出端を狙うということは、相手が打とうという気を感じたときに
すでに乗って打っている状態でなければなりません。
その為には打つ前の段階で十分に攻めを効かせて、相手が打つのを待つのでなく相手が
打たざるを得ないようにして(例えば剣道形1本目のように)そこを打つのです。(^^)

次に相小手面ですが、これは「先先の先」の技では無いと思いますが(^_^;)
はじめの小手がどんな状況で入るかによりますが、どちらかというと「後の先」では?
これについてはHide.さんの登場を待ちましょう(^^)

では、がんばって稽古してください

お名前: すみなり   
相手の隙を狙う、虚を打つのが剣道だと聞いたのですが、僕はあまり剣先を動かして
相手を崩すのは好きではありません。なので、いわゆる先先の先の技である
出鼻面や相小手面が打てるようになりたいです。どうしたらよいのでしょうか?

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