松下電器の松下幸之助さんの本の中で、例えで剣道を用いて
「カンを働かす」ことについて語っていられるページを発見しました。
私はとても面白く感じたので皆さんにも紹介&感想を頂ければと思い,
トピを立てさせて頂きました。
その一文です↓。(もしネチケット違反でしたら削除願います)
剣を持って合い向かう。緊張した一瞬、白刃がキラめいて、打ちこむ、
はねる、とびすさる。目にもとまらぬ早わざである。
そこには理屈はない。相手の刃が右から来た、だからこれを右にはねかえそう、
などと一つ一つ考えて打ち合っているのではない。
目に見えぬ気配から、からだ全体にひらめく一瞬のカンで、トッサの動きが
きまってゆく。しかもそれは、理屈で考えた以上の正確さ、適確さを
持っているのである。
カンというと、一般的には何となく非科学的で、あいまいなもののように
思われるけれども、修練に修練をつみ重ねたところから生まれるカンと
いうものは、科学でも及ばぬほどの正確性、適確性を持っているのである。
そこに人間の修練の尊さがある。
世に言われる科学的な発明発見の多くのものは、科学者の長年の修練による
すぐれたカンに基づいて、そのカンを原理づけ、実用化するところから
生み出されている。つまり、科学とカンとは、本来決して相反しないのである。
要は修練である。練磨である。カンを働かすことを、もっと大事にして、
さらに修練をつみ重ねたい。
[2007/12/08 16:26:04]