記事タイトル:剣道に「技有」を導入しては? 


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お名前: レントゲン   
「浅い」という言葉が無くなると一本の深みも消えますね。
[2008/12/10 00:08:23]

お名前: 悩める中年剣士   
外道剣さん

>「相手を止める第一撃を決めるのが竹刀稽古」

ひょっとして五回を招いていないか心配したので、念の為繰り返しますが、
最初の一撃を鍛える稽古法が竹刀剣道であり、とどめを刺す行為はせず、
その代わり残心を示すところまでを一本の基準として求めている・・・
こんなところですかね。
本当に相手を仕留めるためには、重心低く切り下ろす動作が求められる
でしょうし、攻撃箇所も首筋、わきの下、内股等の方が効果的な筈です。
なんか殺伐とした話になってしまいましたね(^^;

いずれにせよ「竹刀剣道をどう捉えるか」でガラッと変わる話ですし、
貴方の剣道観を否定するつもりは毛頭ありません。ただ、違いを少しでも
明確にしておいた方が、見解の相違を理解する上で気持ちが良いかなぁと
思った次第です。

ただし、「最初の一撃を鍛える稽古法が竹刀剣道」だという前提があれば
「現行の一本であっても説明は付く」というのは、誤解されているのでは?
一本の基準は試合者のレベルで変動すると前述しましたが、八段や七段の
高段者の生成のような打突を全ての人に求めていたら、いつまで経っても
試合が終わりませんよね。中学生には中学生、高校生には高校生のレベル
に応じて、これくらいなら一本と認めても良いだろうという基準が、レベル
に応じてあって然るべきだと思います。従って、(不十分な打ちの一例と
して言われているのでしょうが)放り込み打ちが一本になるのは、そうい
うレベルの試合だということではありませんか?

P.S.放り込み打ちは、必ずしも不十分な打ちではないと思うのですが・・・
[2008/12/08 13:27:39]

お名前: Hide.    URL
To 外道剣さん

外道剣さんがおっしゃる「放り込み打ち」や「刺し面」という打突の定義がよくわかりま
せんので、何ともコメントのしようがないところですが、私が言うところの「小さく早い
面」は刺すようにして面に乗せる「刺し面」とは別物と考えておりますし、拙サイトでは
そのように説明させていただいております。


>放り込み打ちで竹刀が上がっているのは決して「振りかぶっている」からではなく、手
>首の操作と手の内の作用で竹刀を「立てている」だけです。

それだけではありませんよ。
ちゃんと、形も肘も使っています。
通常行う素振り(振りかぶって行なう)を限りなく小さくしていったものが「小さく早い
面」です。決して、手首と手の内の作用だけの内ではないと考えております(^^)

私はこの打ち方で、必要十分な打突力が得られていると思ってるんですがねぇ。


神奈川の高鍋選手の面などは、かなり振りかぶりが小さい打ち方ですが、外道剣さんから
見ると、あれを一本とするのは問題ありとお考えになっておられるのでしょうか??

なお、私以外の方は、「技あり性」を導入することによって一本を取りに行くよりもポイ
ントを取りに行く剣道になってしまうのではないかという危惧を持っておられますが、そ
のあたりに関しての外道剣さんのお考えはいかがでしょうか?(^^)
[2008/12/07 06:23:06]

お名前: 外道剣   
皆様のコメント、ありがとうございます。
たいへん興味深く読ませて頂きました。

コメントのほとんどが、Hide先生の「剣道はall or nothing」というお言葉に
現れているように、技有のポイント制には反対の様ですね。
ただ、私が技有制を提言したのは、現代の試合で「一本」となっている打ちが
本当に「all or nothing」のallに相当する技なのか?という疑問の為です。

全日本選手権も含む剣道試合で多用される「放り込み打ち」は、そのメカニズムは
基本技の「突き」を面打ちや小手打ちに応用した様なものといえます。
Hide先生は「小さい打ち(=放り込み打ち)は、いわゆる刺し面等とは違う」と説明
されますが、放り込み打ちで竹刀が上がっているのは決して「振りかぶっている」から
ではなく、手首の操作と手の内の作用で竹刀を「立てている」だけです。

刺し面の場合は、この手首の操作と手の内の作用が未熟なために、竹刀が立たず、結果
として「刺すような」「擦るような」打ちになっているだけで、いわば「放り込み打
ちの崩れ技」といえましょうか。

この様に私の認識は「現行の小さな打ち=放り込み打ち」は、多くの人が一本とは認
めない「刺し面」と同じカテゴリーに属する技であり、そのような技を「一本」と判定
する現行の慣習自体に疑問があったのです。
それなら「現行の一本を技有に落とし」た上で、「真に基本どおりの打ちを一本」と
すればどうだろう、という考えでした。

むろん、悩める中年剣士さんの様に「相手を止める第一撃を決めるのが竹刀稽古」と
いう解釈ならば、現行の一本であっても説明は付くのですが、もし「相手を仕留めう
る心・技・体が揃った技」こそ一本の技と捉えるのであれば、現行の「放り込み打ち」
を一本と判定する慣習は見直す必要があるのでは、と感じております。

駄文を長々とすいません。
[2008/12/07 00:53:20]

お名前: 道道   
試合ではポイント取りになるでしょうけど
案外、1本の難しさがでてきていいかもしれませんね。
ただ勝敗決めるために「技あり」じゃ多くの人が納得しない気がします。
[2008/12/05 20:17:42]

お名前: 義   
To外道剣様
始めまして福岡の義と申します。

私も剣道での導入は難しいと思います。
竹刀剣道は、実際に刀を持って戦っていた武士の時代の考え方や作法を文化として
継承して行く為に生れて競技として発展してきたものだと私は思っています。
それでも、ある程度出来上がってきた竹刀剣道も時代と共に少しずつ変化してきて
います。その変化に対するように、高校生での鍔迫り合いルール等のように元に戻
そうと言う考えから皆さん試行錯誤されているのだと思っています。
ポイント制になってしまうと、柔道のように3ポイントだけを狙うような剣道が
蔓延してしまうことも懸念されます。
(実際、柔道はレスリングのようになってしまっているように感じます)

私の所属している会長先生は、子供達に対して「我々はただスポーツをしている
のではなく剣道(武道)と言う日本文化を伝えていく役目もあり、皆さんは既に
その資格があるのです」とお話をされます。

以上、私見でした。
[2008/12/05 11:41:21]

お名前: 悩める中年剣士   
これは竹刀剣道をどう捉えるかで見解を異にするような気がしますが、私も技あり導入には
反対です。

これは他のサイトで、その主宰者の方が論じられていることの受け売りですが、竹刀剣道は
最初の一撃を鍛える稽古法だそうです。つまり真剣での切り合いならば、最初の一撃で致命
傷までは至らないが、次なる止めの太刀を加えるに十分なダメージを与え、相手の体勢が崩
れたり、気勢が削がれたところを、大きく切り下ろす・・・そういうことだと理解しました。

最初の一撃を鍛錬する方法が竹刀による稽古であれば、止めの斬撃の訓練はどうするか?は
実はよく分かっていませんが、例えば居合や抜刀術、あるいは古流の型(?)等になるので
しょうか!? そこは勉強不足で御免なさいです。ただ、素振りの仕方一つをとっても、竹
刀剣道と居合では全然違いますし、同じ居合でも古流の居合と制定居合でも違うそうです。
従って、たくさんある刀の使い方の一部の訓練の成果を試合で競い合っているのが、現代竹
刀剣道の試合だと解釈しています。
だとすると最初の方で申し上げた「最初の一撃で致命傷までは至らないが、次なる止めの太
刀を加えるに十分なダメージを与え」るのが"一本"であり、「相手の体勢が崩れたり、気勢
が削がれたところを、大きく切り下ろす」ための心や構えの備えが"残心"だということにな
ります。ちょっとくどくなりましたが、この前提の下では、"一本"でなければ竹刀剣道の目
的そのものを果たしていないということになります。
従って、私は技あり導入には反対だということです。
無論、試合者のレベルに応じて一本の基準が変動することはあるでしょうが、一つの試合の
中で評価基準が色々あるのは如何なものかと思います。
[2008/12/05 00:51:53]

お名前: オキクルミ   
ご無沙汰してます。

僕も「技有」導入には反対です。
やはり、剣道は一太刀一太刀に全てをかけるからこそ、強く美しいのであって、
「技有」ルールを導入したら、誰も気剣体一致した「確実な一本」を狙わなく
なりそうな気がします。
むしろ「当てっこ剣道」を助長させるだけになりそう。

それならフェンシングの様な電気判定を採用した方が、まだ理に適ってる
気がします。

剣道は他の武道・格闘技と異なり、互いに手にした武器で相手の急所を瞬時に
打ち抜くのを競う競技であって、ボクシングや空手、レスリングや柔道の様に、
相手がノックアウトするまで戦う、相手をねじ伏せる、相手にダメージを
負わせる武術ではありません。
そういう形式の競技でしたら、その試合の進行過程での技を判定基準として
見るのもありでしょうが、剣道はそうはいきません。
全体的に有利な試合運びしてても、相手方が僅かな隙を突いて一本を決めて
しまえば、それで終わりです。

普段の稽古や子供達への指導において、一つ一つの技を大事に打つ(あるいは
打たせる)為にも、「一本」のルールは必要です。
[2008/12/04 17:27:57]

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。
そうですねぇ、審判がより煩雑化しそうですので私は賛同はできません(>_<)


実は私もよく試合を観ていて「今のは技ありだなぁ」などと評することがありますが、そ
れは、残念ながら部位を外してはいたが「気勢」「機会」「打突」「残心」とも申し分の
なかったものに対してです。言わば、「打ち損じ」ですね。

出小手がわずかに上にそれて肘だったとか、逆に明らかに拳だったとか、面応じ返し胴が、
わずかにさがって垂れを打ったとか、面すり上げ面や出ばな面がわずかに流れたとか…、
そういったものを「惜しかった」として「技あり」なんていう言い方をいたします(^^;

でも、それを勝敗に関連付けて考えることはありません。
剣道とは各人が心に思う「理想の一本」を追求する競技です。「あり」か「なし」しかな
いんです。「100点満点」か「0点」のいずれかしかない。そこに剣道という競技の奥深さ
というか厳しさがあると考えています。
99点の技を何本放とうが、たった一本100点満点の内を頂戴すれば、勝負は負けです。私
の師匠は、「剣道はall or nothingじゃ」とよくおっしゃっておられました(^^)
[2008/12/04 07:44:59]

お名前: 外道剣   
「刺し面」「放り込み面」と言われる競技用の打ちについて「あれでは斬れない」
「竹刀稽古のみの技」と言われる一方で、「いくら基本どおりの打ち(斬り)でも、
当たらねば無意味である」という反論もあるのはご承知のとおりです。

私自身は「刺し打ち」「放り込み打ち」の類は、「刀法の基本からは外れているが、
崩しや牽制、浅手を追わせて相手を消耗させる」という意味では、例えばボクシング
のジャブの如き意味で実戦的であろうと思います。
実際に幕末のころ、地方の古流道場出身者が、江戸の竹刀稽古中心の大道場出身者
と真剣で立ち会った際、現代の競技用の打ちに近い斬り方で体中に浅手を追わされ、
そのまま出血多量で負けた、という逸話が残っております。

しかし他方では、いくら相手に浅手を追わせようと、一瞬の隙をつかれて基本どおり
の打ち(斬り)で頭蓋、袈裟、胴を一刀両断され、また喉を突き抜かれれば、それま
での優勢は帳消しとなるとも思います。
これも幕末のころに、先の逸話とは真逆の話として残っております。

以上の相反する現実を鑑みて、「一本」のみの剣道競技ルールに以下の様に「技有」
を導入してはいかがでしょう?

1 刺し打ち、放り込み打ち等の競技に特化した素早い技が決まれば「技有」。
2 基本に則った打ちが見事に決まれば「一本」で勝負あり。
3 「技有」が3回決まった時点で、行動不能と判断して勝負あり。
4 「突き」は喉なら一本、胸なら技有。

これならば、素早い技ではしこく立ち回る剣士も、堂々たる構えから一撃必殺の剛剣
を繰り出す剣士も、各々が自分の特色を生かせるかと考えます。
また、往々にして聞かれる剣道未経験者の「剣道は柔道よりわかりづらい」「見てい
てもスピードばかりの単調な遣り取りで面白くない」という、ある意味もっともな
批評に対する回答ともなり、剣道人口の増加に資するのではないでしょうか。

参考までに、この「一本・技有の複合制ルール」は、空手では割とポピュラーなも
ので、伝統流派、実戦流派を問わず、広く採用されております。

以上、思いつくまま書き殴ってしまいましたが、皆さんの御意見をお聞かせ願えれば
嬉しく思います。m(_ _)m
[2008/12/03 21:54:33]

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