記事タイトル:剣道のつまらなさ 


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お名前: Hide.   
to 柳に風さん

>Hide.さんは色々な所で稽古をされ、ご指導もされているので、多くのものが見え、
>考えもまとまっているので、カキコを読んでヒントを頂くことが少なくありません。

アハハ、私はそんなに大それたものではありません(^^;
私もまた、自分のサイトで多くのことを勉強させていただいております。剣道をはじめて
35年になり、一通りのことはわかっているつもりでおりましたがとんでもない! 知ら
ないことが続々出てまいりまして、もう、「毎日が勉強」って感じです。でも、楽しいか
ら苦になりませんねヽ(^.^)ノ
これからも、共に勉強していきましょう!
[2002/03/15 12:57:24]

お名前: 柳に風   
to Hide.さん
 前回、ちょっと支離滅裂な書き方になりましたが、書きながら、「ああそうか!」
と思うところがあり、書きなおそうかと思ったのですが、疲れていたので、そのまま
最後だけ付け足して送ってしまいました。
 Hide.さんは色々な所で稽古をされ、ご指導もされているので、多くのものが見え、
考えもまとまっているので、カキコを読んでヒントを頂くことが少なくありません。
 今後ともよろしくお願いします。
[2002/03/14 13:15:07]

お名前: Hide.   
to 柳に風さん
>ただ、子供や初心者のうちは、剣道の楽しさを前面に出しても良いかな、と思う所
>もあります。
おっしゃる通りです(^^)
楽しく、しかしキチンと指導できるかどうかが指導者の腕の見せ所なんじゃないでしょう
か(^_-)〜☆
そういった意味では、我々指導者は、もっともっと勉強しなくてはいけません!

>しかし、大学、一般でさえ、試合に勝つことをメインに指導され、スポーツ剣道の練
>習をしてきた人と話をすると、試合でポイントを取るための剣道しか頭にないことが
>多いんですね。そういう人がまた指導をするから、悪循環です。
それを、年長者がいさめるようにしていくのが剣道の文化性ではありませんか(^^)
若い指導者には、その若さゆえに良く見えていない部分もたくさんあります。彼のよさを
引きだしつつ、正しい剣道の伝承の方向に導いていくことが大切なのだと考えます。

>前に、他の所で書きましたが、「技を出すまでが剣道、出したら運動」という言葉は、
>至言だと思います。私も稽古の重点は技前、剣先の攻防・胆の練りあいにおいてます。
>そこが一番苦しくも楽しい所です。
そうですね。しかし、ここの部分の楽しみがわかるためには「打つ楽しみ」「打たれる苦
しみ」を知らなければいけません。一足飛びにはこの境地に進むことはできませんから、
「打った、打たれた」を経験することは「剣道の楽しさ」を追及するうえから大切だと思
いますよ(^_-)〜☆

>実は、その当たりのことを、違う点から、最近指摘されていて、直そうとしていたので
>すが、今Hide.さんにレスを書きながら、ああ、そういうことだったのか、とちょっと開
>眼しました。Hide.さんに感謝です。(礼)
アハハ、なんだかわかりませんが、これからも共に頑張っていきましょう(^^)


to らぐらさん
本来、美しいものはうまくて強いはずです。そうなっていないところに、現代の競技剣道
(試合)の問題点があるのだという考え方もできると思います。
事実、私が若いころ見た全日本選手権は、姿勢といい態度といい本当に格調が高くて美し
かったものです。「美しい剣道の復活」も21世紀に提言していかなければならないこと
かもしれませんね(^^)
[2002/03/14 12:58:17]

お名前: らぐら   
私の言った「強い≠上手」論が皆様に受け入れられ、様々な解釈
生んで
頂いたことを嬉しく思います。(別でトピ立てようかなぁ)
ちなみに、私の言う「強い」は、試合で勝つ剣道、「上手」は、なんて
言いましょうか、竹刀を刀に持ち替えた時に切れる剣道と言いますか、
綺麗で正しい剣道ですね。
スポーツとしての剣道、武道としての剣道は、私は両方あっても良いと
思いますよ。
試合においては、やはりスポーツとしての側面が色濃く出るわけですし
稽古においては、武道としての度合いが濃いと思います。
結局、「武道」として捉えた場合、最終的には「己」と向き合う
わけで
すから、試合でスポーツをエンジョイし、稽古で己を磨くぐらいの器用
さがあっても良いのではないでしょうか?
私は、稽古の時は、切れる、切れないに拘って剣道をします。
竹刀と刀とでは、刀法そのものが違いますが、(俗に竹刀は押し切り、
刀は引き切りと言いますね。)有効打突の定義に「刃筋正しく」がある
限りは竹刀を刀と捉えた見方だと思います。
[2002/03/14 09:46:26]

お名前: 柳に風   
to Hide.さん
>まず、この一点で、我々は剣道をスポーツ化してはならないことを認識しなければいけな
>いと思いますよ(^^)
 全くその通りだと思います。「剣道の理念」、これは我々が剣道を稽古する上で、
忘れてはならないものですね。私も、剣道はスポーツではないと思って稽古してい
ます。
 ただ、子供や初心者のうちは、剣道の楽しさを前面に出しても良いかな、と思う所
もあります。防具をつけて、基本が身について、更に深いところを求めるようになる
のではないでしょうか。それは先生・師匠と呼ばれる人の勤めでしょう。
 幸い、私の師匠も立派な剣道家で、亡くなった今でも敬愛していますが、私は子供
の頃からそういうことを教わってきてますから、全く違和感はないのです。
 しかし、大学、一般でさえ、試合に勝つことをメインに指導され、スポーツ剣道の練
習をしてきた人と話をすると、試合でポイントを取るための剣道しか頭にないことが
多いんですね。そういう人がまた指導をするから、悪循環です。
 なので、体力のあるうちは、そういう考え方でも仕方がないのかな?と思ったわけ
です。まぁ、妥協しているわけですが・・・ それで、私は、スポーツ的な考え方では
結局行き詰まる、と言うにとどめたのです。

おそらくHide.さんは、私が
>スポーツをしているという意識はほとんどないですね。体を動かして楽しむ、という所にあまり
>重点を置いていないからです。(少しはあります。(笑))
 と書いたことを指して、レスを付けられたのだと思いますが、この、「(少しはあります。
(笑))」は、体を動かして楽しむ、つまり、気剣体の一致した気持ちのいい一本が打て
たら嬉しい、ということだったんですが、確かに読んだ人にはそこまで伝わらないですね。
 前に、他の所で書きましたが、「技を出すまでが剣道、出したら運動」という言葉は、
至言だと思います。私も稽古の重点は技前、剣先の攻防・胆の練りあいにおいてます。
そこが一番苦しくも楽しい所です。
 でも、自分が納得のいく打突ができた時に、ある種スポーツ的な満足感があることも
正直言って、認めます。そこが、まだまだ自分の剣道の甘い所だとは思うので、これか
らの課題ですね。おそらく、そこで、私の稽古の縁が切れているのですね。
 実は、その当たりのことを、違う点から、最近指摘されていて、直そうとしていたのです
が、今Hide.さんにレスを書きながら、ああ、そういうことだったのか、とちょっと開眼しまし
た。Hide.さんに感謝です。(礼)
[2002/03/13 15:43:51]

お名前: Hide.   
to アオダイさん
>やはりこの掲示板に集まってこられる方々は、素晴らしい方ばかりだと思いました。
まさにその通りですね。
礼節をわきまえた品の良い方ばかりがお集まりです。これぞ「剣徳」といって差し障りな
いでしょうヽ(^.^)ノ

>自分が今まで大好きでやってきた「剣道」で培ったことを
>これからどう社会生活に活かすのか?
>そして剣道をこれから学んでいくのか?
>これから社会人となる僕の大きなテーマであります。
そうです。
私の師匠はそれを一言で「剣理精通」とおっしゃり、私が剣道の指導者になるにあたって
この言葉を託してくださいました(^^)
剣道を如何に善用するか・・・これが我々剣道を学ぶものに与えられた最大にして最難関
の命題と思われます。共に頑張っていきましょう(^_-)〜☆


to kenshiさん
>家主のHide.さんがいらっしゃらない間に、不用意な書き込みをたくさんしてしまい、
>申し訳有りません。またまた、寛大なお言葉を戴き、恐縮しております。
いえいえ、アオダイさんもおっしゃっている「鞘の内」を実践しておられたではありませ
んか。それでよろしいのです(^^)


to エミコさん
>なんて表現したらいいか分かりませんが・・・。
>現代剣道。もう、無理なんですかね?スポーツなんですかね?
アハハ、何を悲観的なことをおっしゃるのですか。剣道はれっきとした武道を父にもつ、
日本の誇るべき文化(芸道)であり、けっして遊びから発祥したスポーツと立場を同じく
するものではありませんぞ(^^)
むろん、スポーツ的な側面はあるものの、それは剣道のホンの一部分ですから(^_-)〜☆


to 柳に風さん
全剣連という剣道を統合する団体が発する「剣道の理念」「修業上の心得」を指針にして
我々はお稽古をしていうrわけです。このような理念や憲章が存在するスポーツって、お
そらくないと思います。
まず、この一点で、我々は剣道をスポーツ化してはならないことを認識しなければいけな
いと思いますよ(^^)


to らぐらさん
>「剣道程、強いと、上手いが、イコールにならない競技も珍しい」と言う事です。
いい言葉ですね。
私もエミコさん同様、パクらせていただきます(^_-)〜☆


to kさん
>私の考えで不愉快な思いをされた方もたくさんいらっしゃると思いますが、まー剣道が
>好きな人間の中にも様々な思考があるのだと広い心でお許しいただきたいです。
いえいえ、様々な考えをこうして披歴しあえるからこそ、己の中の世界観が広がろうとい
うものです。掲示板って楽しいでしょ(^_-)〜☆

>人間形成・肝を練る・などなどうまく表現できませんがそのへんの所をこれから道場に
>通いながらもう一度本当の剣道というものを目指したいとおもいます。
>と同時にやはり武としての強さも手にいれれるような心構えも常に持ち合わせて取り組
>んでいきたいと思います。
そうですね、kさんが目指される方向性で、kさんの理想とする剣道(?)を身に付けられ
ますことを、心よりお祈りいたしております。

また、いつでも拙サイトを訪れ、様々な問題にご意見をまたまわれればうれしく存じます(^^)


to けいさん
剣道って奥深いでしょ?(^^)
我々道半ばにいるものも、どれくらい奥が深いのか、今の段階で走ることすらできませ
ん。ただただ、諸先生、諸先輩が歩まれた道を、いきせききらして追いかけていくばかり
です。小武蔵君も、そんな剣道の奥深さの一端を感じてくれたのでしょう。頼もしいです
ねヽ(^.^)ノ 共に同じ道を歩む同士として、剣道の深みを知る旅をしてまいりましょう!
[2002/03/13 14:11:34]

お名前: 柳に風   
to けいさん
 こちらこそよろしくお願いします。

 小武蔵くんは、本好きなんですか?良いことですね。感受性の強い子供のうちから、
いろいろな考え方、生き方に触れて、感じることがあるでしょう。いっぱい吸収して、
成長していくことを信じています。いつか会えることを楽しみにしています。
[2002/03/13 05:18:23]

お名前: けい   
柳に風さん

小武蔵は、まだまだ子どもでございますが、今後とも、
いちに会を通じて、ご指導のほど、よろしくお願い
いたします。

p.s. 最近、歴史群像シリーズの宮本武蔵を一生懸命
     読んでおります。
[2002/03/12 23:06:37]

お名前: 柳に風   
to けいさん
 そんなに誉めていただくと、照れてしまいますが、なにかしら得る所があったと
思っていただけたら幸いです。私自身まだまだ未熟ですが、亡くなった先代の師匠
から常々、「人間、胆だよ。」と教えられてきましたから、それが少しずつでも身
についていけば良いなと思って稽古しています。
 小武蔵くんの頑張っている様子、他のトピで拝読させてもらっています。小さい
うちから正しい剣道観(一つとは限りませんが)を養えるような指導を受けられる
のは良いですね。最初の方向付けが全てにおいて大事だと思いますから。

 今度どこかの稽古会ででもお会いできて、稽古できると良いですね。
[2002/03/12 14:48:24]

お名前: けい   
柳に風さん

<私の考える「正しい剣道」、年を取っても若い人に負けない
剣道をする為には、正しく基本通りに正々 堂々と相手に向かっ
ていくことで、時期が来れば、「体力」の剣道から「胆」の剣道
に変わってきて、その部分で体力・スピードをしのぐものと信じ
ます。

<胆ができてきて、相手の攻めに動じず、相手の精神状態まで読
めるようになり、最小限の力・動きで相手を制する、私はそういう
剣道を目指しています。


素晴らしい・・・・。柳に風さんのこの素晴らしいお言葉の数々、
思わず保存させて頂きました。 小武蔵は、2月の電脳会で、
大勢の大人の剣士の方々のすばらしい剣道のお稽古を見させ
て頂きました。そして、柳に風さんのおっしゃる本当の剣道
のすばらしさに触れ、また一つ精神的に成長したように思い
ます「自分もこういう剣道を目指したい」と、どうしても勝
つことにこだわってしまう自分の剣道を、静かに見直してい
るような気がします。それは、小武蔵の何気ない言葉の端々
から感じられます。母は静かにその成長を見守り、後方から
そっと息子にエールを送っております。このいちに会に集ま
っていらっしゃる皆様のおかげで、息子は、本当に多くのこ
とを学ばせて頂いていると感じるこの頃です。
[2002/03/12 12:04:20]

お名前: 柳に風   
to えーじさん
 最後の所にお名前を入れようと思っていたのに落としてしまいましたすみません。
フォローありがとうございました。
[2002/03/12 00:25:49]

お名前: 柳に風   
to Kさん
 お久し振りです。
>私の意見を真っ二つに叩き割る意見、
 というのは私のレスかな、と、苦笑しながら読ませていただきましたが、確かに、私の書き方は、
少々ストレート過ぎたかな、と思います。恐らく、Kさんもショックを受けたことでしょう。私もKさんの
カキコを読んで、少なからずショックを受け、それをそのままレスにしてしまったので、少し時間を置
いて書きなおせば良かったかな、と今思います。至らない点がありました。
 とはいえ、私は今でも、剣道をお金儲けの手段にしたり、見世物にしたり、人を傷つける手段にす
るのは反対ですけど。
 色々な方がつけているレスを読んで、Kさんが少しでも考えを変えられたという事を知り、私も勉強
させて頂きました。
 トピ主のKさんを始め、皆さんこれからもよろしくお付き合い下さい。
 
 遅くなりましたが、kenshiさん、大さん、私の言葉足らずなレスをフォローしていただき、ありがとう
ございました。これからもお互い意見交換して勉強していきましょう。
[2002/03/12 00:17:34]

お名前: エミコ   
to.Kさん

Kさんは、本当に心から剣道が好きなのですね。
色々考えることはあると思うけど、好きだから、楽しいからこそ、考えちゃうんですよね。
好きなのが一番!楽しいのが一番!

他の方のように、私にはあまり難しいこと分かりませんが(バカで普段あまり考えないから)
「好きなことを楽しく」をモットーに私なりに頑張ってます。

Kさんも、皆さんも色々考えて、楽しく行きましょう!

※私だけ雰囲気違ってごめんなさい。(でもこのレス大真面目なんです(笑))
[2002/03/11 23:14:55]

お名前: k   
会社があるときしかHP見れないのですが、その間また様々なご意見いただきありがとう
ございます。
私もあれこれいろいろ考えて、考え直すところもありました。私の考えで不愉快な思い
をされた方もたくさんいらっしゃると思いますが、まー剣道が好きな人間の中にも
様々な思考があるのだと広い心でお許しいただきたいです。

振り返ってみるとなかなかこの掲示場というものはオモシロイですね。
私の意見を真っ二つに叩き割る意見、考えをただしながら補足をつける意見、同意見、相手にされない・・等々様々でした。
私もついムキになって失礼(批判的)なカキコミをしたこと申し訳なくおもっており
ます。

しかしながら散々ご指導頂いたもののやはり底にある考えはかわらないような気が
します。(でも前よりは格段に良くなったと思います)
人間形成・肝を練る・などなどうまく表現できませんがそのへんの所をこれから道場に
通いながらもう一度本当の剣道というものを目指したいとおもいます。
と同時にやはり武としての強さも手にいれれるような心構えも常に持ち合わせて取り組
んでいきたいと思います。
ご意見くださった皆様、これからもご指導の程ヨロシクお願い致します。
[2002/03/11 20:49:03]

お名前: 柳に風   
to kenshiさん、エミコさん、

 レスありがとうございました。今までに、自分の師匠をはじめ色々な人に教わったこと、
自分が稽古をして考えたことなどを総合して、現在この様に考えています、ということを、
書かせてもらいましたが、なにかしら参考になるところがあったら幸いに思います。

to ラグラさん、

 剣道を知らない人と話すと、ほとんどの人が、一番強いのは四―五段でしょ?と言いますね。
六段以上は名誉段だと思っているのですね。柔道ではそうですが、剣道はちゃんと審査をして
云々・・・と言うと、みんな驚きます。私は単純に、段が上のほうが原則的には強い、と言いま
す。20―30代で全国で上位にいくような人でも、60歳の8段にはかなわないというようなことを
言います。結局、ラグラさんも言うように、剣道の質の問題なんだと思います。相手の心をうつ
ことができるかどうか。
 「強い」と「上手い」という言葉の使い分けも、人それぞれ、その言葉に込める意味が違ってく
ると思うので、難しいですが、私の頭の中では、「上手い」は技術的なもの、「強い」は胆も含め
て総合的なものという捉え方をしているので、ラグラさんのカキコは新しい見方を提示してくれま
した。
 また考えてみます。
[2002/03/11 20:35:06]

お名前: エミコ   
to.柳に風さん

>取り組み方次第で「剣道」の「質」は変わるように思います。

そうですね。取り組み方次第かぁ・・・。
分かりやすい説明ありがとうございます。勉強に成ります。


to.らぐらさん

>「剣道程、強いと、上手いが、イコールにならない競技も珍しい」

うん、うん。ごもっともですね。
私も良く同じ事聞かれます。そして、今まで適切に答えることができませんでした。
パクっていいですか?(笑)
[2002/03/11 19:01:41]

お名前: らぐら   
らぐらと申します。
よろしくお願いします。
う〜ん様子を見ていたら入り辛くなっちゃいました・・・
でも、一言。
ちょっと前のQ&Aにあった、『現代社会における剣道の技術体系の位置付け』
https://ichinikai.com/bbs4/135223388671875.html
を思い出してしまいました。
Kさんはもうどこかへいっちゃったのかなぁ?
とりあえず、私の甘い理想論から一つ。
皆がみんな、剣道を真剣にやれば、ナイフでいきなり人を斬り付ける暴漢は、この世から消えます。
真に剣の道に触れた者ならば、そのような行動を起こすはずがないからです。
ここに書き込んでいるみなさんは、そう言った暴漢にならないように、青少年の指導、育成に心砕いて
いるはずです。まぁ、予防策ってことで・・・。
剣道は武道かスポーツか?
私は仕事柄(夜の街で酔っ払い相手の商売)剣道の経験のない方と剣道の話をします。
そこでよくある質問が、何歳くらいが一番強いの?とか、何段くらいが一番強いの?などなど・・・。
みなさん、「強さ」に興味があるみたいです。そこで、私がまず答えるのは、
「剣道程、強いと、上手いが、イコールにならない競技も珍しい」と言う事です。
やはり、スポーツとしての剣道と、武道としての剣道の違いの差なのでしょうか?
私は、「上手い」剣道家を目指してますので、私の中の有効打突は厳しいですよ(生涯2回)
と、まあ、横から失礼しました〜(^^;
[2002/03/11 17:00:26]

お名前: kenshi   
アオダイさんへ、
身に余るお言葉、ありがとうございます。
ただ、この掲示板があれなかったのは、やはり、kさんが、”剣道を一番好きだ”
とお書きになったからだと思います。それで、みなさん、kさんを、”剣道を愛する
もの同士”として受け止め、kさん自身も、剣道を愛するものとしてお話を進めて
いけたのではないかと思います。もし、これが、剣道を知らない方で、他の自称武道家
からのなぐり込みみたいな書き方で始まれば、Hide.さんや、その他の方の”他でやって
下さい”みたいな短いコメントで終わったと思います。

えみこさん、柳に風さん、
剣道が、スポーツか武道家という問題、大変勉強になります。
この掲示板でも再三、話題になった問題ですが、柳に風さんのご説明は、大変わかりや
すいです。おっしゃるとおり、剣道をやる人の取り組み方により、スポーツにもなれば
武道にもなると思います。私の場合、日本の過去の偉大な武士の残した言葉に、
”剣”という共通の道具を手にすることで、少しでも近づけるということが喜びです。
たとえ、それが、竹刀であろうとも木刀であろうとも、また、命がけの戦いでなくても
です。私の場合、居合いもお稽古させていただいています。模造刀であっても、
刀を抜くとき、手にしたときの、緊張感というか、身を正さざるを得ない気持ち、
というのがとても好きです。それは、剣道着を着て、防具をつけ、竹刀をもっても同じ
気持ちになります。剣道で強くなくても、昔のさむらい達が使ったものと同じ道具を
手にする、というだけで身が引き締まります。私は、剣道や居合いの、こういうところ
好きでたまりません。
[2002/03/11 12:51:11]

お名前: 柳に風   
to エミコさん
 剣道がスポーツか武道か?私にもはっきりとスポーツと武道の定義を述べることが
できないので、このような議論をする方には、まずその定義から始めていただきたい
とは思うのですが、取り組み方次第で「剣道」の「質」は変わるように思います。

 打突部位にいかに速く巧みに竹刀を当てるか、というのを「スポーツ的」剣道とするな
らば、20代の体力のピークにある人に60−70代の体力的には衰えてきている人が勝
てるわけはありませんね。これは他のスポーツを見れば、わかります。野球、サッカー、
テニス、大抵のものがそうでしょう。
 剣道も、スピードと体力だけでやっているうちはスポーツ的と言われてもしょうがないと
思いますが、若いうちは体力をつけることや技を覚えることも大事だと思いますし、胆を
練ってきた高段者に対して、まだ練れていない人が対抗し得るものとしては、スピードや
体力といったものを利用するのは当然のことでしょう。
 しかしそれだけでやっていると、引っ掛け、誤魔化し、基本から外れていても当たれば
いいということで、「人間形成」から外れていきますよね。そこで、体力やスピードを利用
しながらも、正しく、基本通りに、反則から一番遠い所で勝負しなければならないわけで
す。こういうことは、ちゃんとした師匠・先生につかないと教えてもらえないのかも知れま
せん。それはさておき、「当たればいい」と思ってやっている剣道はせいぜい30代まで、
私のように別にトップクラスでもないような週に何度か時間をつくって稽古をする人間であ
れば、30を過ぎれば体力の衰えをいろんな所で感じます。その時に、勝てなくなり、稽古
でも打てなくなります。今まで打てた人にも簡単に応じられたりします。
 そこで、剣道が面白くなくなってやめるか、上達をあきらめて体力維持のためだけに続
けるか、あるいは考え方を変えて(気がついて)自分の「剣道」を変えていくか、ということ
になると思います。

 「正しい」という言い方は語弊があるかもしれませんが、私の考える「正しい剣道」、年を
取っても若い人に負けない剣道をする為には、正しく基本通りに正々堂々と相手に向かっ
ていくことで、時期が来れば、「体力」の剣道から「胆」の剣道に変わってきて、その部分で
体力・スピードをしのぐものと信じます。
 これは自分で気がつくこともあるでしょうし、先生や先輩から言ってもらうこともあるでしょう。
20代のうちに気がついて徐々にそういうものを覚えていければベストでしょうが、いつ気がつ
いてもいいと思います。そういう心構えがあれば、人によって速い遅いはあるでしょうが、でき
るようになるでしょう。そういうものを指して武道としての剣道と言うのではないでしょうか?

 胆ができてきて、相手の攻めに動じず、相手の精神状態まで読めるようになり、最小限の
力・動きで相手を制する、私はそういう剣道を目指していますが、そうすると、自分の中で、
スポーツをしているという意識はほとんどないですね。体を動かして楽しむ、という所にあまり
重点を置いていないからです。(少しはあります。(笑))
 体を動かすことが楽しい、ゲームとしての勝負が楽しい、そういう楽しさもありますが、個人
的には、相手との非言語コミュニケーション・自分の心が動くか相手の心を動かすかという緊
張感(一種の肝試しですね。)を楽しんでいます。
 爺になるまで続けたいですからね。
[2002/03/11 00:58:48]

お名前: エミコ   
TO.ケッペルさん

>そもそも現代剣道はスポーツなのでは?
>敢えて精神論、根性論を説けば武道と通じるかもしれませんが。
>技術論などを挙げてみればもはやスポーツと言わざるを得ないでしょう。
>バスケやってる人と大差無いのでは?

そうなんですよね。
自分ももしかしたら「スポーツ」してるのかも知れませんが、
でも、わたし的には「剣道」=「スポーツ」と考えたくはないです。
なんて表現したらいいか分かりませんが・・・。
現代剣道。もう、無理なんですかね?スポーツなんですかね?
[2002/03/10 22:15:11]

お名前: アオダイ   
kenshiさんへ

こんばんは。いえいえ、kenshiさんの対応が素晴らしかったから
このように良いトピに仕上がったのだと思います。

kさんが問題提起されたことは、僕が思うに、剣道を愛して
真剣に取り組んでいる人であればあるほど、考えたくない!
聞きたくもない!問題だと思うのです。
僕も「強さ」って何だろう?っていう問題に一時悩まされました。
本当の強さって何だろう・・・・と。
それで自分は学生という、大変ありがたい身分でしたので、色々本を読みました。
それで、やはり人間は「命」を大切にすることが大事なんだなーと当たり前の
結論に達して今に至っています。

まさかこの掲示板で、合気道の話が出るとは思いませんでしたが、僕も合気道
合気柔術の類は大好きです。偶然僕の大学の先生が、若いころ塩田剛三の養神館で
稽古された経験がある方で、最晩年の館長の演武を見た話などを伺いました。
先生曰く笑うしかなかったそうです。齢80になろうとする小柄な老人がホイホイと
人を投げ飛ばしていたそうです。この手の話は眉唾と陰口を叩く人がたくさんいますが
そういう人は一度、経験するのが一番でしょうね!!
剣道の世界にもその手の話はたくさん残っていますよねー!!!
あっ!僕専門分野ですからね(笑)
それで、その先生より「透明な力」という「大東流合気柔術」宗範だった佐川幸義氏
に関する本を借りて読みましたが、これはおもしろかったですよ!!!
ちなみに合気道の植芝は佐川に合気を習っています。
しかーし!!佐川先生曰く「植芝は合気は出来ないよ」だったそうです。
たまには剣道以外の分野に触れるのもいいもんです。
[2002/03/09 23:47:23]

お名前: kenshi   
アオダイさん、
アオダイさんの観察力、さすがですね。
お恥ずかしいことに、私は、途中でこいくちを切ってしまいました。
修行不足、反省いたしております。

自分の実力が無いために、歴史上の偉大な方々に代わりにご説明戴くことにしたのです
が、私の意図は、Hide.さんが御解説して下さったとおりです。
かなり、遊んでしまいましたけど。

で、宮本武蔵様にご登場戴きます。
もう、ブーイングが聞こえてきそうですが。

宮本武蔵:
調べでは、男は「こんな狭いところで大きな犬を散歩させるなと」と文句をつけたところ、宮本さんは「これは気付かず、ご無礼つかまつった。あの犬の隙のない歩き方に
つい見とれてしまった。ご勘弁を。」と答えた。男は「見るとたびの途中のようだ
な。」と尋ねると、宮本さん、「はい、奈良の宝蔵院へ。ご老人、ここでお会いし
たのも何かの縁。その車で京に上ること有れば、この書状を吉岡道場まで届けて下さら
ぬか」と、手紙を頼んだという。

もう、ただの遊びになってしまいました。
皆さん、大変、失礼いたしました。
[2002/03/09 20:03:07]

お名前: kenshi   
Hide.さんへ、
家主のHide.さんがいらっしゃらない間に、不用意な書き込みをたくさんしてしまい、
申し訳有りません。またまた、寛大なお言葉を戴き、恐縮しております。
[2002/03/09 19:17:00]

お名前: アオダイ   
皆さん、こんにちは。
アオダイと言います。
久しぶりのカキコになります。

さて、このトピの題名を初めて見た時は、
気分が悪くなりそうに思えましたので読むのを止めようと
思ったのですが、読み進めて行くうち、やはりこの掲示板に
集まってこられる方々は、素晴らしい方ばかりだと思いました。
皆様は、ちゃんと剣道で培ってこられたことを、社会生活に
活かしておられるのだと思いました。

実は、ある有名某掲示板でも、このトピのようなことの論戦を
やっていたようで、私はそれを見たのですが、いやはやとんでもなく
気分が悪くなる書き込みの連続でした。みんなそれぞれが「剣」を易々と抜いて
お互い切り合っていました。見るも無残な光景です・・・・。
議論を戦わすことは勿論大事なことですが、このトピでは皆さんがギリギリのところで
剣を抜かない努力をしているように思えました。

居合道には「鞘の内」という教えがあるそうですが、これがどういうことなのか
現代の社会生活にどう活かすのか、私には分かりませんでした。
しかし今回の皆様のメッセージを読んでいて分かりました。
皆さんが教えてくれました。
ありがとうございます。
剣道は良いものですねー!!!

自分が今まで大好きでやってきた「剣道」で培ったことを
これからどう社会生活に活かすのか?
そして剣道をこれから学んでいくのか?
これから社会人となる僕の大きなテーマであります。

社会人として、人間として、そして剣道を愛するものとして
皆さんは私の先生です。



「あなたが剣道を好きなことは十分に分かりました。
しているのが分かりました。
[2002/03/09 18:54:48]

お名前: Hide.   
うわぁ、ルスにしている間に、なんか、とんでもないことになっちゃってますね。あ、申
し遅れましたが、私はここの管理人のHide.と申します(^^)