記事タイトル:自分の防具を見てください。自分以外の汗の成分が観えますか 


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お名前: waruimario   
チェック!チェック!意外と人からは見られてるものですね、私のことなんか誰も見てないと
思っていましたが、意外と見られてました。(そりゃ、君が変だからだ、と思っているHide
さん、あなたも見られてますよ!)
[2003/01/05 23:59:35]

お名前: Hide.   
to waruimarioさん

>新しければ良いとは思いませんし、継があたっていても、きちんと手入れがしてあれ
>ば、私的にはOKだと思います。

おっしゃる通りです。ただ、それが貧相に見えるようではいけませんので、着装したら必
ず鏡でチェックすることも忘れてはいけませんね(^0^)


剣道の道具は、効果だから立派に見えるというものではありません。それを使う方の心映
えが現れるはずです。古く安い防具でも大切に使われているものであれば高価に見えるも
のですが、新しく高価なものであっても野卑た感じに見えてしまうこともあります。外見
だけ着飾っても意味はありませんね(^^)
[2003/01/05 11:56:21]

お名前: waruimario   
>竹刀も、「後家竹刀を組んで」なんてことをあまりしなくなっていませんか?
やってるやってるぅ!恥も外聞も無く、やってます。
今言っている道場で、学生時代のぼろくなった防具と、稽古着、袴でいたところ、“貧乏く
臭い”と怒られましたが、新しければ良いとは思いませんし、継があたっていても、きちんと
手入れがしてあれば、私的にはOKだと思います。社交場での見栄を張りあう場ではなく
稽古を積むところという定義で考えれば、そんなことはどうでも良くなると思います。
しかしながら、同じボロでも、穴があきっぱなし、何の手入れもしてなければ、それはNG
ですね!“貧乏臭い”と怒られたのは、着装が悪かったのかな(笑)
[2003/01/05 00:15:32]

お名前: Hide.   
to Ogaさん
>そういえば、剣道具店でも修理用具・材料まではあまり売られていないんですよね。
最近では、修理に出すという感覚も少なくなってきているのではないでしょうか。小手
も、手の内の張り替えをするよりも、「新しいものを購入したほうが」っていう方向に
行ってないでしょうか(^^;

竹刀も、「後家竹刀を組んで」なんてことをあまりしなくなっていませんか?

>あと「汗」だけでなく、剣道具の材料には皮革が多く使われているわけですから、
>動物たちの生命のことも考えてみるとよいと思います。道具を大切にしなかったら、
>生命を投げ出してくれている彼らに対して失礼です。
まさにその通りですね。
そういう視点も、子供たちに少しずつでも話していかなければいけないと思います(^^)


to waruimarioさん
>自分で働いた金で、ほしい物を買う、金払ってんだから、当たり前といったところ?
>景気が悪く、過剰サービスが当たり前になってきて、それがないと今度は文句?
物があるのがあたり前になってしまっているので、感謝の気持ちやそれに関わる多くの人
たちの「汗」に気がつかないのですね。労働力が安いからといって、外国に第一次産業を
依存してしまっている社会情勢も、物に対する感謝の気持ちを薄れさせているのではない
でしょうか。

我々が子供の頃の先生方は、剣道着も防具もツギだらけでしたよね。今の先生方のように
立派な防具こそ着けておられませんでしたが、それらは先生に使われることによって輝い
ていたように思います(^^)
[2003/01/04 20:34:40]

お名前: waruimario   
あちこち、かいつまんで覗かせて頂いてますが、いいお話でした。
昔から、“篭に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を作る人”といわれるように、
今は、当たり前と思われてしまっていることが、其処に至るまで、携わる方が
どれだけの苦労をしたか、要するに、感謝の心が全く無いのですね・・・。
自分で働いた金で、ほしい物を買う、金払ってんだから、当たり前といったところ?
景気が悪く、過剰サービスが当たり前になってきて、それがないと今度は文句?
日本人が本来持っていた、日本の心は、アメリカナイズされ、個人主義に走り、
どんどん脱線していってますね、すみません。
私の防具の手入れは、小手に関しては、手の内が、うっすら穴があき始めているのを
見つけた時点で、(笑わないでね)古くなった柄皮を小さく切って、アロンアルファーで
貼り付けます。すると、穴は、広がらずに、そのまま使ってやがて全部穴になってしまう
よりは、長持ちするし、手の内の皮張り替えると、高いもんね、両方かえると、少し足せば
新品買えちゃう、お〜っと、感謝の心がないね〜っ!言いたかったのは、ツカイッパではなく
使用後に点検し、ほんの少しのトラブルでも、見逃さずに補修しておくと、長く使えます。
愛情を注いでやると、道具もそれに答えてくれる、(何かカッコ良過ぎ?お前そんな稽古して
無いだろ!Wo)のでは?今度お会いしたときに、”破れてるよ”といわれないように
しっかりと点検しとこ〜っと(笑)
[2003/01/04 11:59:53]

お名前: Oga   
私は自分で剣道具の応急修理をしますが、針と糸を使うようになって初めて分かる
ようになった「汗」があります。「想像力をはたらかせてごらん」と言うだけでは、
今の使い捨て文化に慣れた人たちには足りないのでは。そういえば、剣道具店でも
修理用具・材料まではあまり売られていないんですよね。

あと「汗」だけでなく、剣道具の材料には皮革が多く使われているわけですから、
動物たちの生命のことも考えてみるとよいと思います。道具を大切にしなかったら、
生命を投げ出してくれている彼らに対して失礼です。
なお、岩波新書の「ドキュメント 屠場」なども一読されることをおすすめします。
[2003/01/04 01:36:40]

お名前: 剣志郎   
福田武道具さんへ☆
心温まるお話ですね☆職人さんならではの話だと思います☆私は今まで「高価な品物だから…
」「買ってくれた親に感謝しなくては…」と思って大切にしてまいりましたが、よくよく考え
ると、そうした多くの皆さんに支えられて防具が手に入り、「稽古ができるんだなぁ」と思い
ながら本文を読ませていただきました☆私は中学から剣道を始め、16年振りに個人の防具とし
ては2代目の防具を購入しました。16年ぶりとはいえ、その間学校のレギュラー用の防具を4
組使用し、面は2つ(面綿露出)、小手は7つ(皮の張り替えと小手綿露出)、胴が1つ(胸
紐破損)、垂も1つ(腹帯部綿露出)面紐・胴紐は毎年…交換していました。稽古がキツかっ
たと言えばそれまでですが、多量の道具のお世話になっている訳です…(涙)。年の瀬にジン
ワリとくる、よいお話でした☆「高価だから大切に…」ではないですよね…。本当の意味での
防具への愛着を感じさせていただきました☆
[2002/12/29 21:10:05]

お名前: Hide.   
管理人のHide.です。いつもお世話になっております。
この度は、貴サイトの素晴らしい書き込みを拙サイトに転載してくださいましてホントあ
りがとうございます。

私も一指導者として、子供や生徒達に「剣道具を大切に」と言い続けておりますが、「自
分以外の汗」については考えたことすらありませんでした。むろん、職人さんにも知り合
いがおりますので、まったく無頓着だったわけではありませんが、今改めてこうして考え
てみますと、その感謝も通り一遍のものだったように思います。

私は剣道具は「使われてこそなんぼ」と考えております。高価な剣道具を購入しても1年
に何度も使わないのではいったいどんな意味があるのでしょう。お一人で10組近い剣道
具を持っておられる方もおられますが、稽古場ごとにそれを置いておくというのならまだ
わかるのです。だから、単なる「防具自慢」のような方には疑問を感じてしまいます。も
ちろん、剣道具が単なる道具ではなく、芸術品といっても過言ではないくらい素晴らしい
技術の集成であることを認めながらも、使われない剣道具には悲哀を感じますしお作りに
なった職人さんの汗も報われないのではないかと愚考します。


ちょっと論点がずれましたが、今一度「剣道具を大切にする」っていうことの意味を考え
てみたいと思います。ありがとうございましたヽ(^.^)ノ
[2002/12/29 08:01:13]

お名前: 福田武道具    URL
始めまして福田武道具です。
最近、弊社HPに掲示板を作りましたところ素晴らしい書き込みがありました。
是非お読みになって考えてください。

投稿者/ 剣道具おじさん 初段(2回)-(2002/12/27(Fri) 23:42:17)
 
 剣道具は、日本の伝統工芸の集大成。
面 面の皮 面金が付いている黒いところ 牛の皮 皮の加工職人(鞄靴の材料を提供する人)
  面金  ・・・・・・・ 金属加工職人(金属加工品全般)
  紺反  布団布地・・・ はた屋さん 藍染め職人(昔足袋や農家の作業着もんぺ半天鎧
              の一部材料を提供していた人々)
  糸   顎 布団に付いている太い飾りらしき糸 撚糸屋さん(糸全般)
  紺皮  布団に張ってある紺色の皮 獣皮を加工する職人それを藍染めする人
  漆   面の黒い部分・ 漆加工業の職人
  面紐  ・・・・・・・ 紐組職人 またそれを藍染めする職人)
そして、それらのものをまとめる職人(この人々が皆さんご周知の剣道具職人)いったい何人もの人々が、ひとつの面を作っているのでしょうか。
そうそう、忘れてならない布団の刺し子さん・・聞いた話ですが、それは それは昔の話、昭和を含めた以前の昔の話。貧しいながらもある幸せな家庭がありました。不景気でおやじの稼ぎも少ない。この子の為に、ランドセル 新しい体操着 修学旅行の積立金と想い、おかあさんは、内職を考えました。そんな時、前出 剣道具職人と縁をえて面布団の刺しの仕事をはじめました。「布団の刺し」想像してみてください。あれをさすんですよ!! なまじの決心では到底刺し上げることはかなわない。刺しはじめは、フワフワしてまっすぐ針が立たない刺し終わり近くなると木を刺すように固くなる。あまりに固くて針の頭が、ゆびぬきを貫通し指に刺さる血がにじむ。寒い冬などは、手がかじかみ、暑い夏は、汗が布団に落ちる。それはそれは、悲しい位孤独な戦い。それもこれも、子供や孫の普通の笑顔の為。
今ごろの、こずかい稼ぎのバイトとは、少し違うわけです。
 ご自分の防具を見てください。自分以外の汗の成分が観えますか?
もしも観えたら、皆さんは、その人々にいくらの対価でその面を買えますか?
定価などメーカーが、流通経路を考え勝手に決めているだけなのです。単に日本製は、高価 中国製は低価値なのでしょうか。中国は人件費が1/30でしたっけ でも、中国人だって、鼻の中を藍で真っ黒にしながら一生懸命チクチク刺しているのです。しかも彼女達は日本の業者から少しでもクレイムが出れば、即解雇。中国大陸の奥地に帰ってゆのです。
 剣道の、大会を思い出してください。子供が、甲手をポイと投げ、転がった面を審判の先生がまたいで行く。
 物言わぬ防具たちは、われわれをどんな目で観ているのでしょうか。
剣道具の価値を生かすも殺すも剣道を愛好する人々の見識なのではないかな?????
[2002/12/28 14:20:24]


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