記事タイトル:剣道を教えることと自分の剣道の両立について 


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お名前: Hide.   
to 稲雲さん

>自分は時々元立ちが足りないとき子供の懸かり稽古を受けることがありますが、
>それだけでもどれだけ厳しくすれば良いのか、どうすれば子供たちの良いところ
>を引き出していけるのかなど考えて、それだけど苦労してます。

そうですね。元立ちひとつとっても、けっこう難しいですからね。これは、自分が
かかる側になってみるとすぐにわかりますよね。上手な元立ちだと、とてもうまく
打てますから、なんだか自分までうまくなったような気がいたしますが、下手な元
立ちですと、やる気まで失ってしまいます(^^;
ホント、元に立つ・指導するっていうことも自分自身の大きな勉強なんだと思いま
すね。

稲雲さんも、チャンスがありましたら、積極的に指導の側にもまわってみることを
お勧めしますヽ(^.^)ノ
[2002/02/14 12:34:10]

お名前: 稲雲   
しんやくん、こんにちは。
自分はしんやくんよりも年上なんですが、剣道の指導なんてしたことがないので、生徒の
指導をしながら、自分の剣道も伸ばしていっているしんやくんは立派だと思っていつも
見ています。自分は時々元立ちが足りないとき子供の懸かり稽古を受けることがありますが、
それだけでもどれだけ厳しくすれば良いのか、どうすれば子供たちの良いところを引き出して
いけるのかなど考えて、それだけど苦労してます。これからも、大学での剣道部の指導も(第一
線は退くようですが)、そして自分の稽古も頑張っていってください。
[2002/02/14 07:36:01]

お名前: Hide.   
to しんやさん

>もどかしいときもありますが、やっぱり生徒がこれは自分たちの剣道部なんだっ
>て言うのを自覚してもらわないと、自分が卒業した後が心配になります。それ
>に、自分たちで学んでいこう盛り立てていこうという意思が、彼らにより剣道を
>真剣に学ぶ機会を与えるのではないかと思います。

そうですね。日本と違い剣道における土壌が整っているとは言いがたい土地柄です
から「自主自立」は難しいとは思いますが、生徒達にそういう機運が盛り上がって
くるよう、上手に誘導してあげてくださいねヽ(^.^)ノ


>ヒロさんの様に自分と同じ年代で同じような悩みを持っている方がいると思うと
>変な言い方ですが、非常に励みになります。

これからも励ましあい刺激しあいながら、お互いガンバっていってくださいね(^^)
[2002/02/12 16:51:25]

お名前: しんや   
そうですねぇ。HIDE.さんの言うとおりだと思います。
初めて生徒たちが防具をつけて稽古したとき(ここまでに一年半かかりました)
初めてチームで試合に出たとき(このときは監督兼審判でした)それから、
思い出すときりがないんですが、そういった姿を見ていくたびに
親になったらこういう気分になるんだろうなぁっておもいました。
(ただし、もう子育てはこりごりですが・笑)
苦労が大きかった分だけ、自分の生徒が立派になって行く姿を見るのは
うれしいものです。
ほかの先生に、生徒が「いい剣道をしている」といわれた時は自分のことのように
うれしかったです。
自分の生徒が自分と同じような悪い癖を持っているのを見るのは
自分の姿を見ているようで少し恥ずかしいです。

剣道部の運営は、今はできるだけ第一線を退くようにしています。
教える回数もなるべく減らし、ほかの人にも指導するチャンスを与えることが
できるようにしています。もどかしいときもありますが、やっぱり生徒が
これは自分たちの剣道部なんだって言うのを自覚してもらわないと、
自分が卒業した後が心配になります。それに、自分たちで学んでいこう
盛り立てていこうという意思が、彼らにより剣道を真剣に学ぶ機会を
与えるのではないかと思います。そんなことをこの二年半で思いました。

なんだかトピとはなれた平凡な経験談をしちゃいましたが、
ヒロさんの様に自分と同じ年代で同じような悩みを持っている方がいると思うと
変な言い方ですが、非常に励みになります。
いつかまた稽古をつけていただく機会があれば、そのときはどうぞよろしく
お願いします。
[2002/02/09 15:07:24]

お名前: Hide.   
to ゆうさん

子供たちが教えてくれることっていっぱいありますよね。そして、子供たちから観
れば、駆け出しだろうと年寄りだろうと、先生は先生なんですね。だから、指導者
足るもの、常に子供たちに恥ずかしくない自己を作り上げるべく勉強を続けなけれ
ばなりません。指導者はやりがいがあると同時に、果てしない苦難の道でもありま
す。自分一人ならサボっても投げ出してもかまいませんが、多くの教え子が育ち、
また、新たな教え子が自分を待っていてくれます。休むことは許されません。ただ
ただ、歩き続けなければなりません。たいへんな道だと思います。

でも、喜びも多いですよね。
自分が試合で勝つのとは違った感動と興奮、達成感を子供たちからいただくことが
できます。でも忘れてはいけません。子供たちがいるからこそ、自分が指導者でい
られるってことを・・・。やはり、感謝の気持ちを忘れれば、傲慢な指導になり心
は通いあいませんから(^_-)〜☆
[2002/02/09 13:44:07]

お名前: ゆう    URL
僕も高校を卒業してすぐ地元の剣連に入会し地元の少年団で子供達の指導をしています。
今まで教わってた立場にいたのがいきなり教える立場になったときは
いつも何をどうして何をやったらいいのか右往左往してました。
いつも主に指揮をとってる先生から「明日行けないからよろしく頼むわ〜」なんて連絡があると
前の日から緊張して当日も仕事中でも常に「今日何やろうか・・・どうしよう・・・」
なんて不安ばかり募ってました。
僕は指導者として最初の1年は「子供達の指導のために自分自身が何を覚えるべきか、そして
それをどう生かすことができるか」を重要課題としてやってました。
ただ、稽古するだけ、かかり稽古するだけでなく稽古する際に
いかに子供達の力を最大限に引き出すことが出来るか、技術・体力を伸ばすために
どんな稽古がいいのか、そして子供達と一緒に自分自身の腕も磨かなければならない・・・。
最初の1年は常に頭の中に入れてました。
ですから自分なりに今まで教わってきたことをいろいろ工夫したり、それを元に
自分なりの練習メニューを組んだり最初の1年はとにかく「スタートするための準備」でした。
指導者になって今年で4年目になります。
今では緊張や不安はほとんどありませんが、その間に低学年だった子が高学年に、
とひとつずつ上の学年になっていくに連れ、
より高度な技やそれに応じた体力が必要になるわけです。
そして、それに見合った稽古や技の練習が必要になってきます。
いつから次の段階に進んだらいいか・・・・学年が上がったからと言って
全員に同じ練習メニューさせても、ついて来れる子と来れない子がはっきりしてくるし
その見極めが難しいですね。
ある本に「子供が産まれたから親になるんじゃない、子供と一緒に親になっていくんだ」
と言う言葉を見つけたとき、剣道では
「大人になったから指導者ではなく、常に日々精進しながら子供達と一緒に
指導者になっていくんだ」だと思うんです。
本当に日々精進、そして毎日が勉強ですね。

ちなみに僕は周3回子供達の指導しながら子供達の元立ちとして稽古してますが
さすがに同年代や他の先生方と稽古するような熾烈な(?)責め合いは出来ませんから
子供達との稽古では足さばき、応じ技、間合いの確認、気合いの出し方など
打つ機会の確認や子供達を引き出すような稽古をしたいと思い実行してますが
うまく出来てるか少々不安ありますね・・・。
周1回の定例稽古会と月に1回の合同稽古会では僕がかかっていく立場なので
それに見合った稽古をしています。
ただ、いつも感じてることですが両方やると難しいですが、
その難しさの中に剣道のおもしろさ・楽しさがあると思います。

P.S
 年齢言いませんでしたね。しんやさんより1つ上の22歳です。
 今年23歳になります・・・。
[2002/02/08 21:27:04]

お名前: Hide.   
to しんやさん

そうですねぇ、難しい問題だとは思いますが、自分の周りの環境を変えられないの
だとすると、自分の意識を変えるしか方法はないわけでして、「どのように意識
し、どのように取り組むか」の問題以外にはありませんね。

>あれの逆で、それを感じない人たちに対してどういう攻めをすればいいのかと
>か・・・・

たとえばこういう人に対しては、攻めすぎずお相手の「打ち気を引きだす」という
意識が必要ですね(^^)


たしかに同世代との鎬を削るような攻め合いのお稽古はできませんが、「攻め、溜
め、誘い、引きだす」の感覚はかなりつくはずです。剣道では「我以外皆師」とい
われております。下位者とのお稽古では、その方の「もっとも強いところ」で勝負
するようにするとかなりお稽古になるものです。

高い意識を持ってお稽古に臨み、ハンデキャップをはねのけてほしいと思います(^^)
[2002/02/08 12:47:01]

お名前: しんや   
早速のお返事ありがとうございます。
おしゃられるように、同じ悩みを持つ仲間は多いことともいます。
ただ、僕の場合少し違うのは、(小学校)中学高校と剣道を続けてきて
そこで突然指導者という立場に立たなければならなくなったということです。
簡単に言うと、大学生という自分の剣道をしっかり見直す期間が抜けてしまった
という事が悩みの中心なんです。
自分の先生である加藤先生も同じことを心配されているのではないかと思います。
大学生という、一般的に言われるかかり稽古中心の剣道からの卒業が通常の四年間
の稽古という過程を通してではなく、半ば強制的に自分の剣道が変わらざるを
得なくなってしまったのではないかということです。

とまあ、こういう悩みがあったので、去年の夏は高校の師範のつてを頼り
筑波大学の合宿に参加してきました。自分と彼らの稽古の質の違いが身にしみて
わかりました。試合になると少し変わってしまうのかとは思いますが
少なくとも地稽古で、同じレベル(学年)の相手とあれほど中心の攻め合いを
した稽古はこの二三年なかったような気がします。ないものねだりなんですが
ああいう稽古をしたいなあと、すごく強く思いました。

確かに、アメリカに強い先生がいないわけではないんですが(たくさん
いらっしゃいます)、自分の先生の加藤先生もNYに住まわれているため一ヵ月半
に一度しか稽古をつけていただけません(NYからワシントンDCまでは車で四時間ほど
かかります)。そして何よりも同じ年の稽古相手に不足しています。

と、まあ、愚痴になってしまいましたが、自分の場合はかなり恵まれていると思います
稽古をつけていただける先生もいれば、稽古をする場所もある。
それだけでも、幸せだと思わなければいけないということは、自覚しています。
船橋の旦那さんの言われるとおり、皆さんが少ない時間を工夫して稽古に励んで
いるというのも、おっしゃられるとおりです。

HIDE.サンのおっしゃられるように、できるだけ水曜日金曜日は係り稽古を中心
とした稽古内容にしています。もちろん大学では、恐縮ながら指導者という立場
ですが、地稽古のときは、いかに姿勢を崩さずに、相手の出頭を捕らえること
ができるか、ということを目標にここ一ヶ月は稽古をしております。
(これは加藤先生からご指導をいただきました)
たとえ初心者といっても結構出頭を捕らえるのは難しいものです。
たとえば、段が上がるにつれてふとしたことから、自分の先生の剣先の強さに
気づくことってありますよねぇ?あれの逆で、それを感じない人たちに対して
どういう攻めをすればいいのかとか・・・・
いろいろ考えていることは考えているのですが・・・なかなか難しいです。
指導をしながら学んでいく。指導している時間と自分の稽古の時間の両立。
皆さんも同じような悩みを過去にしていらしたのではないかと思い、
ご指導していただくために、トピを立ち上げました。
もし誤解を招いてしまうような文章がありましたら、それは自分の文才の問題
であります。どうかご容赦ください。
[2002/02/08 04:15:52]

お名前: 船橋の旦那   
しんやさんと同じ悩みは、少年剣道の指導者、特にバリバリやってきて、これからも剣道を
突き詰めていきたいという指導者(大体学生時代にしっかりやってきた人ですね)も同じ
悩みを抱えています。同志葉多いですよ。あなた一人ではありません。みんな工夫して、少ない
時間の中で自分の稽古をしているんだと思います。すいません、定性的なコメントになって。
[2002/02/07 12:34:07]

お名前: Hide.   
ほんと、しんやさんのここに至るまでのご努力には敬服いたします。でも、おっ
しゃっておられる通り、まだまだご自身の剣道に打ち込まなければならない年代で
もありますよね。たしかにおっしゃるような悩みが出てくるのは当然と思います。

さて、私が考えますに、まずご自身おお稽古は、水曜と金曜の志道学院で積む以外
に方法はないでしょう。こちらでは、できるだけカラダを使って打ち込むお稽古を
中心にされてはいかがでしょうか。
そして、ご自身の大学では、指導の傍ら元立ちとなり、足さばきや間合い、返し技
など「引きだす」お稽古をされるよう心がけられてはいかがでしょうか(^^)

剣道は習うだけでは上達しません。教えるようになってはじめて、自己の技術の具
現化が達成されるわけです。しんやさんはお若くしてそうしたフィールドを持つ機
会を与えられているわけですから、それを「利点」と考え前向きに取り組まれるの
がいいと考えます。そうしたしんやさんのご経験が、かならずや剣道以外の面にも
大きく活かされるはずです。
どうぞ、ガンバってくださいヽ(^.^)ノ
[2002/02/07 10:39:43]

お名前: しんや   
指導者研究室に載せるべきかどうか迷いましたが、一応こちらに
載せておきました。

自分は今アメリカのジョージワシントン大学というところで剣道を教えています。
年齢は二十一、段位は現在三段です(この十二月に四段受審可となりました)。
二年半前にアメリカに来て、剣道部を創立し今で二年目になります。
生徒の数も増え、面をつけているのが10人、初心者を含めると二十人にのぼる
大所帯となりました。現在、稽古が水金土の三回、それに月曜日の居合道と
大学の体育の授業で二回火木一時間ずつ、これも居合と形を中心とした稽古を
行っています(居合は自分が教えているわけではありません)。

最初のうちは本当に試行錯誤で(文化や言葉の面でも)悪戦苦闘の毎日でした。
どうやって初心者を教えればいいのか、どうやって本当の日本の剣道を
彼らに伝えていけるのかということに頭を抱えていました。
高校を卒業したばかりの自分にとっては、もうすべてが新しく(アメリカということ
自体が新しかったです。)、自分より年上の人が剣道を習いたいというときには
自分はこの人にどうやって接すればいいんだろうとか真剣に悩んだりしました。

時がたつというのはすばらしいもので指導にもなれ、新しい生徒が来ても
どういう風に教えていけばいいか、また、最近では自分以外にも指導をしてくれる
仲間もできて、だんだんと自分が教えなくてはいけない時間も減ってきました。

教えるということはすごいということも実感しました。と、同時に非常に怖い
ものであるということもです。悪癖は教えた人に似るもので自分の生徒を見ると
まるで自分の剣道を見ているようで・・・生徒のふり見て我がふり直せと言った
複雑な心境であります。

そこで最近の悩みが、これを自分の剣道とどう両立していくかということです。
教えれば教えるほど、生徒以上に自分が成長していかなければとあせります。
初心者は怖くなるほどすぐに剣道を学び強くなっていきます。いつかこいつに
僕も打ち込まれるようになるんだろうなぁと思うと、また、自分の先生も自分に
対しておんなじ心境だったのかなぁと思うと(T川先生すみません)複雑です。
剣道部を作る前から行っていた剣道場にも通い続けています。
志道学院といいますが、稽古が水金のため、水曜日は大学の稽古を休んで
金曜日は大学の稽古が終わったそのすぐ後に稽古に行くようにしています。
この道場には僕の師匠であるクリス・ヤン先輩(全米代表チームの一人です)も
来て、稽古をサボるとどやされるので、休むこともできません(いいことですが)

長くなりましたが、今悩んでいます。大学の剣道部と自分の剣道を
どうやって両立させていくか。自分の生徒のことに時間を使えば使うほど
自分の稽古がおろそかになっているような気がします。でも、生徒のことを
思うと、もっともっと稽古しなくてはと思う。そして何よりも自分の剣道のこと
が気にかかってなりません。高校時代の師範に「スランプというのは強いやつだけの
ものだ」と言われましたが、自分の剣道が伸び悩んでいるような気がします。
クリス先輩からも「教えてばっかりいるから弱いんだよ」とどやされる毎日です。
まぁ、実際まったく打ち込めない自分が悪いんですが。

皆さんは指導者という立場として、どのように稽古なさっていますか?
もしよろしければ御一筆アドバイスを下さればと思います。
[2002/02/06 13:43:31]

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