書き込み欄へ
ヘルプ
ここは「剣道 いちに会」という剣道専門の個人サイトです!
|
1.匿名であっても、剣道関係者として気品と礼節あるカキコをお願いします。
2.特定の個人や団体に対する誹謗中傷はおやめください。
3.個人情報の流出は厳禁です。
(進路などプライバシーに関わる書き込みは違法行為として罰せられます)
4.書かれた本人や関係者が不快にならないように留意してください。
5.意見と感情論は違います。
(根拠が明記されていないカキコは意見とは言えません)
6.カキコは書き捨てにしないで最後まで礼節をもってください。
7.ルールを逸脱したトピ・書き込みは、管理人Hide.により削除されることがあります。
|
お名前: Hide.
URL
To しーやんさん
不正を行なって起訴されている食肉加工メーカーの社長の暴言を思い出します。
「消費者が安いものを求めるから…」
「消費者の側も悪い…」
まさに、剣道具の世界もそうなりつつあるのではありませんか。
私も防具オンチですのででかいことは言えませんが、「いいものを見る目」「本物を見分
ける目」をうしなって、見てくれと価格だけで剣道具を選ぶ人が増えたがゆえ、「本物が
売れなくなった」ということなのでしょう。
いたずらに剣具店のせいにするのではなく、われわれ自身も反省すべきところは反省しな
ければいけないでしょうね(^^)
[2007/11/20 23:25:05]
お名前: しーやん
皆さんありがとうございます。
色んな話を聞くと、本当に職人さんが丹精込めて材料から吟味して防具を作ると、
数百万になるそうです。でも、3分の2が材料代なんだそうです。
職人さんの取り分は3分の1。そんな防具は10年に一度売れるか売れないかという
レベルです。
さすがにそれじゃあ、普通の人には手が届かない・・・となると、仕組みや縫製
の一部もしくは大部分は海外でとか、材料も安いものでとか、色々コストダウンの
努力をしても、結局数十万です。
でも、正直なところお金には代えられませんよね・・・。
最近はそれこそ手刺防具を10万ちょっとで売る店が現れ、そういう店が
「そんな、数十万の防具なんて駄目駄目。10万の防具を6回買ったほうがよっぽど
いいよ。」
という売り方をするもんだから、どうしようもない。
確かに、稽古で使えば打たれるし、ましてや新品ともなれば皆むきになって必死で叩
いてきます。
それこそガンガン使えば、最近のものならば2、3年でボロボロでしょうね・・・。
6回×2年として12年です。
でも、数十万円の防具は大事に使えば2、30年は平気で使えたとしましょう。
さて、どっちの方がよいかといえば当然後者だと思います。
そうなってくると、ただの道具ではなく、戦友ですから・・・。
そう思うと、その15年物の面は組み直して使いたい所なんですが、
こういう面倒な仕事をやってくれる良心的な職人さんが最近減ったような気がします。
どう考えたって新品のものを仕組むより手間かかりますからね。
ばらして、洗って塩抜いて、内輪と面金、アゴにふちまきを取り替えて、
更に長い面垂をカットして、手刺しの場合は玉止めしている糸を締めなおして、
そしてヘリ皮を張りなおして、とやっていくと、確かに新品より手間賃はかかるし、
確かに面倒くさい。
特に材料が悪ければ、修理代の方が高くついてしまうことすらありますから、
買う方も嫌がりますしね。
でも、なんか寂しいですよ。最近防具は見た目は昔のものよりかっこよくなりました。
胸のデザインなんかコンピューターグラフィックですぐ型紙興して、奇天烈なデザイン
の雲や松飾り、今じゃ龍飾りとでも言うんでしょうか、そんなものが簡単に作れる。
けど、仕組みとか、刺し方とか、布団の質とか、皮の質とか、昔のものより悪くなって
いて、特にヘリ皮は汗ですぐにボロボロになり、2、3年で皮が死んでしまう。
作るほうは意図的に材質を落として値段を下げているわけで、それはやはり我々
使う側がそれを望んでいるから、ということなのでしょうか・・・。
[2007/11/20 22:16:53]
お名前: Kaz
Kazです。
最近こんな話をほうぼうでよくしています……(^_^;)
僕の意見も、ほぼHide.さんと同意見です。
要するに、その人が何に重きを置いているかで、物の価値は変わってくると思うんですよね。
僕は今大学の稽古では高校卒業時に、「大学で一生懸命稽古するから、何が何でも4年間やりとおすから」という約束で、
叔母に買ってもらったミシン刺しの面を使っています。
汗抜けのいい織刺仕立てですが、それでも週11回の練習、年間300回近い稽古を1年続けると、さすがにあちこちボロボロです。
面帽子は裂けて中身が飛び出してきているし、塩でガチガチ。
さすがにそれで試合に出るわけにはいかないので、つい最近試合用にもう一個購入したんです。
けど、どっちが大事かって言われても、比べようがないですよね。
まず、価値の質が違うんです。
もちろん自分で一生懸命バイトして貯めたお金で買った試合用の面だって大事です。
でも、今練習用に使っているこの面には自分の想いだけでない、いろんな人の思いが詰まってるんですね。
叔母さんの想い、作っていただいた職人さんの思い(とてもよくしてもらっています)、
この面に打ち込んで教えていただいた先輩たちの想い、そしてこの面とともに1年間の激しい稽古を乗り越えた自分の想い。
それをたとえば、「もうそんなボロっちいの捨てて、練習用に安い面でも買えよ」と言われても、納得できるわけないわけで(^_^;)
もちろんそれが僕と違う価値の置き方をしてる人だったら、迷わず粗大ゴミにでもだしてしまうでしょうけど……
しーやんさんの言う、警察官の防具の使い捨て思想に関してですが、それはある意味仕方がない部分もあるとは思います。
正直な話、今の僕らが使っている防具で警察で稽古をしていたら、まず持たないでしょう(^_^;)
それはそれ、時代の流れとは関係なく、安全のためには仕方がないことです。
ただ、憂慮すべきなのは、防具を「防具としか見れない」ことなんじゃないでしょうかね。
単なる剣道というスポーツをやる上で必要な用具、お金を出せばなんぼでも手に入るもの……
そういった思想が最近端々に見える気がします。安売り路線に走る防具屋のセールなんかを見るとなおさら(^_^;)
あちこちでも書いているんですが、僕は防具を買うということは、それは単なる「モノ」としての価値だけじゃなく、
職人さんの「真心」を買っているんだと思うんです。
単なるモノとしての価値だけで考えるなら、防具(とりわけ手刺)の価格はあまりにも高すぎます。
この防具を使ってよりよい剣道を目指してほしい……
新しい防具を使って気持ちよく稽古をしてほしい……
そういった言葉にならない職人さんの想いがいっぱい詰まっているからこその防具の価値だと思うんですね。
僕らはそういった真心も買っているという思いを持って、防具を扱わなけりゃならんなぁ……とよく思います。
やや話が脱線しましたが、しーやんさんの手刺、もし余裕があるなら大切に、永く永く使い続けていただきたいと存じます(^-^)
[2007/11/20 13:10:54]
お名前: 紫電改
申し忘れました。
最初は長男に自分の「お古」を使わせるだけのつもりが・・・
復帰したので自分のを新調しました(^^;
1式10万円くらいです。週一回程度なのでまだそんなに傷んでません。
[2007/11/19 22:29:15]
お名前: 紫電改
私が高校入学(1982年)した時に買ってもらった道具を長男(中3)に使わせてます。
小手と道着と袴は新調しました。
面紐を組み替えたりしたくらいでマダ使えるかな?と思っていますが。
胴の胸や喉(黄色と緑です)はかなり色あせてます。
高校が決まったら・・・かな(^^;;
[2007/11/19 22:19:53]
お名前: しーやん
ありがとうございます。
確かに、愛着あるものは捨てられませんよね・・・。
私の15年ものというのは、実は学生時代にお金のないときに必死でバイトして
貯めたお金で、ようやく買うことができたものでして、それも、未熟な刺し子が
刺したから糸締めのバランスがずれていて、布団に若干のよれがある訳あり品で、
しかし心材は良い材料を使っていて、刺しも今では見られない点刺で、一分刺なのに
非常に柔らかい使い心地でして・・・。
しかし、仕組みが甘くてアゴがグラグラし始めましたので、買ったお店に持っていった
ら、「年代モンだよ。組み直して使ったほうがいい。」と言われたんです。
しかし、15年前といえば非常に長い面布団が流行った時期。
まず、組みなおす前に面布団をヘリから最低3センチはカットしなければなりません。
更に、ヘリ皮と、表面の張皮はあまりいい皮を使ってないので、頭頂部の皮が死んで、
ボロボロになってきているのでこれも張り直し。
そしてアゴを取り替えて組みなおすと、まあ、新品の面が1個買えますね・・・。
すると、別のお店では、「駄目だよ。直すんだったら修理代より安い面あるよ。」
しかし、現物見ると、明らかに布団は薄いし、ヘリ皮は質悪そうだし、色も合成藍を
塗ったような感じでなんか安っぽい・・・。
その店は安売りで有名な店で、どうも一つの物を大事に使うより、壊れたら買い換えろ
って感じで売りつけているようでして・・・。
最近は警察官がその傾向で、全日本選手権にでも出ない限りは、普段の試合は皆
安いミシン刺で、しかもなぜか皆新品・・・。
そういう傾向はどうかな・・・と思ったのも事実でして、プロの剣道家である警察官
がそういう防具の使い方をするもんだから、一般剣士も皆真似してしまって、
これじゃあ職人が育たないよと嘆く声が色んなところから聞こえてくるんです。
ちなみに、その15年物は、コテは当時の稽古が体当たりがやたら多くて、
元々壊れることを前提にミシン刺で我慢して、予想通り1年で頭から破壊しましたが、
胴と垂は、まだ十分使用に耐え、胴は打たれ傷が目立つようになったとはいえ、
その年式に似合わぬ光沢を放ち、防具屋さんに「いい竹と漆を使ってる。」と
拝まれ、垂も今にはない、固いけど、丈夫で厚みがあってしっかりしているもので、
今は実家の倉庫に転がってますが、絶対に捨てるつもりはありません。
これだけはリフォームしてでも死ぬまで取っておくでしょうね・・・。
[2007/11/19 21:20:08]
お名前: mad mac
防具屋さん(製作者)にきいたのですが、良い布団は
古代毛氈(長年踏みつけられて脂分や余分な繊維がとんで
向うが透けるくらい薄く軽くなったもの)を使用して
いるのだそうです。今はそういう毛氈が少なくなって
フェルトで代用している防具も多いらしいです。年代物だと
毛氈を使っている可能性が高いのではないでしょうか。
従って、捨ててしまうのはもったいないかと、、、
[2007/11/19 21:11:38]
お名前: 元2.5段
そうですね、自分もミシン刺しの防具を10年使っています。
中級品で決して豪華ではありません。
もう片方は試合・審査用の物で、こちらもはや4年。
チョット奮発したんで物も良いです。
書き込む前に両方を見比べたんですけど、愛着があるのは10年ものですね。
稽古に使い込んでるから好い加減疲れてますが、「新品がここまで・・・」
と考え一入です。
服に例えると「スーツ:礼服」みたいな物ですかねぇ。
自分は元々永く使う性分なんですよ、買い換えるのは殆ど修理が効かなく
成った物ですね。
我が師の面は洋銀の相当年代物です。師の師から譲り受けたと聞きました。
今じゃ、使い回すなんて事は無いんじゃないでしょうか。
[2007/11/19 01:48:15]
お名前: Hide.
URL
管理人のHide.です。
そうですねぇ、私は剣道具の価値には3通りあると考えています。
一つは美術品としての価値。もう一つは道具としての価値、そしてその人の思い出と直結
した価値です。
ひとつ目は、年に一度か二度、「ここぞ」という時に着るいわば「よそいき」の剣道具で
すね。二つ目は、「普段着」です。最後のはその人にしかわからない価値です。
いずれにしても、価値は自分が決めるもの。剣道具屋ではないと考えますが(^_-)〜☆
ちなみに私が一番大事にしている防具は、親父が35年前に買ったすごく重たい1分5厘の手
刺です。ここ十数年、使ったことがありません。
たいしたことない物なんだと思いますが、私にとってはなによろ大切な親父の形見です。
親父との思い出が染みついている剣道具ですから。
剣道具の価値って、物の良し悪しだけではないと思いますけど…(^^)
[2007/11/18 23:44:12]
お名前: しーやん
最近、ある防具屋で、「防具の良さが出るのは、10年ぐらい使い込んだ
布団を再度組みなおした時だ」と聞きました。
なるほど、ガンガン稽古で使って叩かれた防具は、布団の凝りがなくなり、
非常に柔らかさが出ていますよね。
しかし最近は布や皮や心材の質が悪いので、そんなに布団が持ちません。
多くの方は、古くなって色落ちしてきたら捨てて新しいのに買い換えているようで、
「20万の防具買うんだったら、10万円のを買って、古くなったらもう1回買いに来た方が
いいよ。」という防具屋もあります。
さて、皆さんはどちらを支持しますか?
私はどちらもありだとは思うのですが、いいものを長く使って大事にするのは
昔の日本人の美徳の一つだったと思いますが、今ではインスタントに見てくれが
大事な時代なので、ファッションと同じで次々と防具を買い換えるのも、これも
仕方のない流れなのかもしれませんので、文句は言いません。ただ、エコには逆行
しますが・・・。
P.S.最近の防具は余り布団が良くないと感じます。だって、10年経って比べると
確かに全く違います。
昔のは、柔らかくて腰があり、今のバリバリカチカチとは全く違います。
私の持っている15年物は、面が壊れたので、捨てようと思ったら
防具屋に「年代物だから捨てちゃ駄目。組み直して使いなさい。」といわれました。
でも、別の防具屋では、「直すんだったら安いのあるからこっち買いなさい」
と薦められたのも事実で、馬鹿馬鹿しくなって倉庫で埃を被って寝ています。
[2007/11/18 22:24:49]
このテーマについての発言をどうぞ。
※半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る