ヒントになるか如何か解らないのですが、言語能力に於いての
面白い事例を紹介します。或子供が幼少の砌より英吉利で生活
して居り、当然英語を喋るのですが、其子供が親の都合で日本
に来る事になりました。当然日本では英語を使う機会が無いの
で英語力には一定期間のブランクが生じて来ますが、其人はズ
ブの初心者(日本生、日本育ちの日本人)よりも早く其感覚を
取り戻した様です。又、運動に於いての話ですが、人間には筋
線維と云う物が在りますが、一定の運動をする事に因り、筋線
維は肥大するのではなく、数が殖えますが、数量に限っては減
る事は在りません。ブランクの在った人には美味しい話です。
ブランクの在った人は丸っきりの初心者よりも肥大率(回復率
)が高いそうです。是は恐らく遺伝子レヴェルに迄達していた
物が、運動を行らなくなった為に一時的に潜在化し、再び其れ
に触れる事に因り再顕在化した様です。然し、遺伝子レヴェル
に迄有って行く(所謂自動化)には恐らく相当の努力が必要だ
と意われます。又、遺伝子レヴェルでは確かに習得(『学習』
と混同して居る人が居るので注意。『習得』=体得、『学習』
=会得←頭で理解する。)出来て居たとしても、急な激しい動
きでは故障は免れません。スタミナ等に不安が在ります。故に
、先ずは筋肥大や筋力アップで補強をしても十分に元のレヴェ
ルに迄達するのではと存じます。因みに運動選手によく在る事
ですが、日常レヴェルで在れば、或程度は無意識的に対処出来
ますが、是も遺伝子レヴェルに迄動きが入って居る一例なので
は無いかと意って居ります。経験からですが、仏蘭西へ言った
折、粗無意識的に英語が出て来ました。不思議な物です。言語
に関しても、学会では『遺伝』か『環境』かに意見が二分され
て居る様です。後最近は、『脳科学』なる分野が顕在です。此
の脳科学の凄い所は、凡ての分野に相通ずる所でしょう。当に
21世紀を代表する学問ですね。
[2005/08/25 11:32:56]