これには色々なニュアンスがありますから、一概には言えませんが、たとえば、面を
打つときに素直に「面を打ちますよ」という感じで間合いに入っていったのでは誰も
打たせてくれませんよね。相手の手元(小手)をしっかりと攻めておいて、相手の注
意を小手に引きつけるようにして間合いに入れば面が打ちやすくなりますね(^^) こ
れも「誤魔化して入る」という考え方のひとつです。
もうひとつは、「相手に入られた」ということを気づかせない間合いの詰め方です。
右足から送り足で前に入れば、相手に「来るな」と気づかれてしまいますね。右足の
位置はそのままで左足をそっと送る「継ぎ足」や、右足の指先を尺取り虫のように動
かしながらジワジワ進む「含み足」などが、「相手に気取られない」「間合いを盗む」
というやり方で、「誤魔化して入る」方法の一つです。
それから、もう少し単純なのが、「右回り」あるいは「左回り」をしながら間合いを
詰めるやり方です。相手に対してまっすぐ入っていけば、これも気づかれやすいもの
ですが、左右に動きのながら「間合いを詰める」と意外なほど相手はわからないもの
です。中高生なら、こっちの方がポピュラーかな(笑) これも、「誤魔化して間合7いに入る」ということです(^^)
一流選手になると、これらを色々組みあわせて、また、相手に応じて使い分けをしな
がら攻めているんです。でも、最終的な目標は「面を攻めて面を打つ」なんていうと
ころにあるかもしれませんが、我々にははるか遠い話しでしょう(^^;
[2000/12/17 09:12:43]