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To 趙翼さん
お、いよいよ勘助がデスピサロのもとに乗り込んできましたね。
どういう展開になるのか、実に興味深いですヽ(^.^)ノ
お名前: 趙翼
―続き―
さて、こちらはピサロ陣営のデスピサロ。
大阪湾に艦隊を展開したはいいが、四国水郡の予想以上の守りの堅さにどう攻めて
よいものか悩んでいると、外の方から伝令が慌しく駆け込んできた。
「申し上げます。只今、山本勘助と名乗る浪人が、副将軍様に拝謁したいと申し入れてきて
おりますが、如何取り計らいましょうか?」
「何!?あの「鳳雛」こと山本勘助か!!よし、すぐにここに通せ!」
「ははっ!」
しばらくすると、伝令兵に案内されて一人の異様な風采をした、色黒のぶおと・・もとい小男が
部屋に入ってきた。
男はピサロに向かって一礼すると、古びた銅鐘のような声で挨拶を始めた。
「これは副将軍様。お初にお目に掛かる。それがし、美濃の乞食で名を「山本勘助」と
申し間する。
「おお、そなたが勘助か。そなたの英名はかねがね伺っておったぞ。これからはどうか、
その神の如き智謀をもって、このピサロと、剣道の安寧の為に教えを授けて頂きたい。」
「いやいや、それがし如きには勿体無きお言葉。ならば、微力をつくしましょうか」
「うむうむ。よし、ならば今宵は歓待の宴じゃ!!わっはっは!!」
お名前: Hide.
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To 趙翼さん
ひさびさの登場ですね。
『連環の計』、果たしてうまくいくのでしょうか?
ちなみによくわからないのですが、「大艦隊を鎖で固定」っていうのは、何か益がある
ことなんですか??(゜_。)?(。_゜)?
お名前: 趙翼
―続き―
半兵衛が珍しく取り乱したのをみて、勘助は割れ鐘のような笑い声をあげつつ、
「まぁ、驚きなさんな。お前さんももう解っていると思うが、あのピサロの大艦隊を
打ち破るには何を差し置いても火計を成功させにゃならん。しかし、折角火計を成功させても、
各艦船が自由に散開・展開できる状況のままじゃ、それで決定的な打撃を与える事は
できんだろう。そこで、今からこのあっしがピサロの元に行って偽りの仕官をして、
やっこさんに献策してあの大艦隊を鎖で固定しに行く、って訳さ。そうすれば、鎖で
縛られ、ろくに身動きの出来ないやっこさんの艦隊、一面の業火と化すだろうて・・。」
「なるほど、『連環の計』ですな・・」「まぁ、そういうこった。それに、あの陣の中に
加わっているあっしらの仲間・姜望も救い出してやらんといかんしね・・」
「そうでしたね・・解りました。それではお気をつけて、勘助兄、御武運をお祈りして
おりますよ。」
その翌日、半兵衛と別れた勘助は港で水夫を雇い、やせこけた古船に乗って単身、ピサロの
陣に向かっていった。
お名前: 趙翼
―続き―
「おお、半兵衛か。久しぶりだな」と、半兵衛が宿舎の自室に入ると、一人の男が
割れ鐘のような声を発してきた。
半兵衛がその声の方を見ると、そこには、小柄で色黒な、龍のような目付きと鳳凰のような瞳を持ち、
熊の耳のような耳と虎の鼻に、チョウチンアンコウの如き口をした異様な風体の、しかしながら、とてつもない大賢者の雰囲気をもった男が一人、くつろいでいた。
「おお、誰かと思えば勘助兄ではありませんか。いや、お久しぶりです」
「いや何、そう堅苦しい挨拶は抜きにしようや、あっしとお前さんの仲じゃないかえ」
「ははは、そうでしたな。所で、どうしてここに私が滞在している事がわかったのですか?」
「いやね、話せば長くなってしまうのだが・・」と言って、勘助はにわかにここまでの
いきさつを話し始めた。
実は、この勘助こと、山本勘助こそは、かつて、大学者今川氏真が語っていた二人の天才、
伏龍鳳雛のうちの、「伏龍」竹中半兵衛に比する天才「鳳雛」であり、半兵衛と同じく、
優れた才能を持ちながらどこの大名にも仕官せず、尾張国の片田舎で晴耕雨読の、悠々自適な
生活を送っていたが、ピサロの大軍が押し寄せ、領主織田信雄があっさりとそれに降伏したという
報を聞いて尾張を離れて四国に落ち延び、そして今また、そこの地縁を頼って水軍奉行・佐竹親貞の
食客となっていたのである。
「・・・と、まあこういう訳さ。それで、お前さんがここに滞在している事がわかったので、
ちょっくら挨拶に寄ろうと思って参上したわけさね。」
「なるほど、そういう事でしたか。所で、どうでしょうか、もし、これからどこにも
身を寄せるつもりが無いのでしたら、一つどうでしょうか?我が主・宮崎正裕殿の元に
来られては?」
「なるほど、いいねぇ。でも、ちょっと考える時間をくれんかね。それにこれから、
ピサロ殿の本陣に出向かねばならんのでね」
「えっ、ピサロの!?」と、勘助の話しを聞いた半兵衛は、珍しく取り乱した。
お名前: Hide.
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To 趙翼さん
お久しぶりです。
久々に物語が動き出すのですね! さて、新しい登場人物たちが、どのようにストーリーに
絡んでくるのか・・・。楽しみにしておりますぞヽ(^.^)ノ
お名前: 趙翼
―続き―
「・・・?」と、半兵衛が怪訝に思っていると、史裕が「いや何、兄の元へと行きたいのは
山々なのじゃが、実は美作国の高田城からこのわしに城主になって欲しいという声がかかっての。
それで、近いうちにかの地に赴任するという旨を、先方にすでに送ってしまっておるのじゃ」
「なるほど、そうでしたか・・・ならば、矢むを得ませんね・・」
すると大塚も、申し訳なさそうな顔をしつつ、「実は私も、まだまだ己の修行が完成したとは
どうしても思えず、それ故に正裕様の元へはまだ、参じない方がよいと思うのです」
「と、仰いますと・・」「はい、実は私、この四国に渡る途中、ある人物の噂を耳にしたのです。
ここより海を渡った所にある、中国の安芸国に、日野山城という城があるのですが、そこの
城将に、森島健男という、もう齢七十にも達しようかという老人がいるのですが、この御仁、
剣術をさせれば中国一を誇って他の追随を許さぬ程の、文字通り万夫不当の豪傑らしいのです。
ですから私は、この噂が本当かどうか確かめに言って、もし、噂が本当であれば、その御仁の
薫陶を受けて、己が剣をより鍛え抜きたく思うのです。故に、真に勝手な理由ではありますが、
まだ、正裕様の元に馳せ参じたくはないのです」
「・・・なるほど、お二方とも左様な理由があるのでは、私としても強いて仕官を勧める訳には
参りませんね・・・」
こうして半兵衛は、二人を味方に引き入れる事をひとまず諦め、彼等と別れて宿泊先へと戻った。
すると、そこにはもう一人、意外な客が半兵衛の帰りを今や遅しと待ち構えていた。
お名前: 趙翼
―続き―
さて、そんなある日、宮崎正裕の使者として四国に滞在していた軍師・竹中半兵衛は、
たまたまその日は軍議に召集される事もなく、一日中暇を持て余していたので、
気分転換を兼ねて、二、三人の供を連れて、町へと繰り出していった。
一通り城下の町並みを見て回った後、町の中央にある集会所に来てみると、そこで、二人の
人物に目が止まった。
「おや、あの御仁達は・・・もし、あなた方は、我が殿、宮崎正裕の弟君・宮崎史裕殿と、
大塚殿ではありませんか」と、半兵衛が二人に声をかけると、彼等も半兵衛の姿を見て、
「おお、半兵衛殿か。いや、久しぶりよの、こんな所で再会するとは」「いえ、お初にお目に
かかりますが、何か・・・それはともかく。ご両人とも、このような所で一体何をなされていたのですか?」
「いや、わしは自分の気の向くままにこの四国に寄留しておったのじゃ。何しろ、ここの領主
・長宗我部元親殿は気前の良いお方でのう」
「なるほど、左様でしたか・・所で、大塚殿は以前、我が殿の使者を務めておられた事もあったと
聞きますが、それから以降はどうお過ごしでしたか?」
「はい、自分はあの後、気の向くままに諸国を行脚して、剣術の腕を磨いておりました。
そして、ここ最近、長宗我部家の噂を聞いてここに渡り、つい先ほど、ここで史裕様の姿を
お見かけし、こうしてお話をさせて頂いていたのです」
「そうでしたか・・所でお二方、どうでしょうか?ここで出会ったのも何かの縁、この機に、
我が殿・宮崎正裕の元に馳せ参じて、殿をお助け下さいませんか?」
すると両名、ためらう事無く声を合わせて一言「考えておきましょう」
お名前: Hide.
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お、久々ですねヽ(^.^)ノ
さて、デスピサロ軍の次なる手は??? このままじゃ終わらないでしょうから、どうな
るか楽しみですねぇ(^^)
お名前: 趙翼
―続き―
さて、奇襲部隊の将帥として、四国の地に赴いた劉曜であったが、その結果は惨憺たるものであった。
この奇襲部隊の接近は、密偵の手によって親貞の元に既に伝わっており、その為、劉曜の軍が
四国についた頃には、彼等、奇襲部隊は敵の不意をつくどころか、逆に、敵の罠によって散々に
痛めつけられてしまい、将帥の劉曜も憔悴しつつ、ほうぼうの態でようやく、本陣に逃げ戻って来る、という
有様の、誰の目からみても明かな完敗であった。
この奇襲策の失敗は兵士達にも微妙な心理的影響を与え、これ以後、本陣の士気はなんとなく
上がらなくなった。
お名前: 趙翼
―続き―
一方、こちらは攝津のデスピサロ。四国征伐の為に大軍を率いてやって来たはいいが、
迎え撃つ四国の水軍が海戦では無双の強さを誇っている事と、それを指揮する佐竹親貞も
相当の名軍師にして名将である事、更に悪い事には、正裕軍の軍師・竹中半兵衛が客分として
四国に滞在している事などを密偵から知り、迂闊に攻め込む事ができないまま、徒に日々を
過ごしていた。
しかし、いつまでもこうして無為に日々をすごしていては兵の士気に関わると判断した彼は、
ある日、軍師達を召集して対策会議を開くことにした。
「・・・と言う訳で、何か妙策は無い者かの?」
すると、暫くして、この会議に出席していた軍師の一人、劉曜が前に進み出てこう言った。
「殿、ここは一つ、軍勢の一部を割き、偵察攻撃を兼ねて敵陣に不意打ちをかけては如何でしょうか?
そうすれば、兵の士気を鈍らせる事もふせげますし、また、勢いのあがっている敵どもの出鼻を
くじく事もできます。もし宜しければ、この拙者がその奇襲部隊の指揮を直にとってもようござる。」
「ふむ・・」と、しばし考え込んでいたピサロであったが、やがて「その策、妙案である。ならば劉曜、
そなたが直に部隊の指揮を取り、四国の奴輩の肝を冷やして参れ」「御意」
お名前: Hide.
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管理人のHide.です。合宿&遠征で10日ほど留守にしておりましてレスが遅くなりましたこ
とをお詫びいたしますm(_ _)m
いやぁ、久々に拝読しましたが、黒田官兵衛、おお暴れですね! 朝鮮半島のみならず、中国
大陸まで制圧しちゃったんですか?(^_^ メ)
広大な領土ではありますが、人心をうまく納めることは可能なのでしょうか???(^^;
お名前: 趙翼
―続き―
この戦によって華北一帯を制圧した官兵衛は、かつて敵であった明軍の将兵の残党の中から優秀
な者をその幕下に組み込み、また、人種や出身地を問わず、自らの軍に馳せ参じる者達を次々と
取り込んだ為に、その軍勢はますますその精強さを増し、華北平定から一ヶ月もする頃には、
黒田官兵衛の軍は、それまでの胡彪軍に加えて、日本の北陸軍・漢族軍・女真族軍・蒙古族軍・
ウイグル族軍・吐蕃族軍、そして、数は僅かであったが、他にもインド人・ペルシア人・ギリシア人や
ローマ人の兵士がその指揮下に加わり、神族、魔族、そして様々な人種・民族からなる国際性豊かな
大軍勢へと成長していた。
この遠征で、始め納得がいかなかった成政も、官兵衛の卓越した指揮と、胡彪軍の獅子奮迅の
働きにより、華北一帯を制圧し、明国を滅亡させたという現実を見るにつけ、すっかり官兵衛の
半神的な軍略と武勇を畏れ、また感服し、官兵衛の前で地にひれ伏して己の非を詫びた。
「黒田の親爺様。この成政は無学文盲である為に、親爺様の考えに気付く事が出来ませんでした。
どうか、先の無礼、お許し下され・・」
「いや何、気にする事はない。もう済んだ事じゃ。それより、もうしばらく兵に休養を取らせて、
兵の士気を回復させた後、また、次の策に移ろうと思う。お主等、諸大将は軍勢を女真の地に
ある丸都に集結させ、待機させておくのじゃ。頼んだぞ」
「はい、お任せ下さい!」
成政が官兵衛の部屋を去ってしばらくすると、どこからとも無く声が聞こえてきた。
「さすがでしたな官兵衛様。卓抜した指揮と智勇でこの広大な版図を手にしたばかりか、
かような大軍を完全に掌握なされるとは・・」
「おお、航空か、そういうそなたも、この戦いに目覚しい武勇を以って、わしの勝利に著しく
貢献したではないか。実に見事であったぞ」
「はっ、恐れ入ります」
「ふふ・・所で航空よ、明の残党の鎮圧の方は、方がついたか?」
「その事ならご心配なく・・それよりも、もっと重要な事がございます。ピサロ殿の動静ですが
・・・」
と、航空がそこまで言うと、官兵衛は何事でもないような顔をしつつ、「心配するでない。奴は既に
我が手中にある。何も心配する事はない。」
「御意・・」
夜は更けていった・・。
お名前: 趙翼
―続き―
その頃、朝鮮半島を制圧し、その後もしばらくそこに留まっていた黒田官兵衛は、
兵のつかれも癒え、天地の運気も頃合であるのを見て、次の策に移ろうとしていた。
そこで、諸大将を呼び寄せてこう言った。
「皆、よく集まってくれた。昨夜、星の運行を見るに、今こそ、行動を起こすに良い機会で
あるという、星のお告げを見、又、兵士達の疲れも充分癒えたようなので、わしはそろそろ、
次の策に移りたく思う。何か意見があれば申してみよ。」
すると、先に官兵衛に誅殺された北陸方面軍の司令官・前田利家の仇敵で、その死後、
北陸方面軍の指揮官となっていた佐々成政が、質問をした。
「恐れながら黒田の親爺様(官兵衛)、『次の策』というのは何ですか?ピサロ様の救援にでも
赴かれるのですか?」
すると官兵衛、不適な笑みをこぼしつつ、「ふふふ、そなたもまだ若いのう。よいか、今こそ、
大陸に根をおろす好機、故に、その好機を逸せずに行動を起こすと言う訳だよ」
「・・・??・・と、申しますと・・」
「うむ、わしはそろそろ、大陸への遠征軍を起こし、女真の地に割拠する後金、そして、明を
征討しようと思うのじゃ。」
「ええっ!!し、しかし、明も後金も、裕に十万の兵を起こす事が出来る大国。いくら何でも、
そう簡単にはいかないかと・・」
「ふふふ、だからそなたは若いのだよ。まぁ、見ておれ」
こうして、その一週間後、大陸への遠征軍が起こされた。最初の頃、成政はこの遠征軍について
全く納得が行かず、不満を抱いていたが、戦が始まるにつれて、官兵衛の策が的確な策であった
事を確信していった。
それというのも、人界・神界・魔界の三界からなる精鋭で編成され、それに加えて、これまた
卓絶せる武勇と智謀、そして指揮能力を持つ黒田官兵衛の指揮下にある胡彪軍の前では、後金や
明の大軍でさえも「大人の前の赤子」程度でしかなかったのである。胡彪軍は破竹の勢いで後金の
大軍を殲滅し、開戦から僅か一週間で後金は滅亡し、女真の地は黒田官兵衛の統治下となった。
更に官兵衛はその勢いを駆って明国にも攻め込み、至る所で明の大軍を殲滅しつつ、凄まじい勢い
と速さで首都の北京を占領し、更に、それに留まらず各地に侵攻し、さすがに名うての佐々成政
も度肝を抜かれるような速さで、あっという間に華北一体を平定したのである。
その領土の広さたるや実に、東は遼東半島から、西は玉門関を始めとした甘粛一帯、南西を見ると、
漢中・梓憧を越えて実に成都の都までがその統治に帰し、南東見れば、寿春・江夏を越えて金陵、(南京の事)
呉の地までもをその武威の元平定し、荊襄の地を見れば実に、新野・襄陽そして沙市までがその
版図に入るほどの広大なものであった。
お名前: Hide.
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さぁて、いったい残りの二つの条件はクリアされるのでしょうか???(^^)
お名前: 趙翼
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一方、四国の元親は、半兵衛達が風の秘法を手に入れて無事、四国に戻ってきたという
報告を受けると、大喜びして盛大な祝宴を設けさせ、半兵衛を自分と同じ上座につかせ、
自ら酒を振舞って一行の労をねぎらった。
「さあさあ、今日は半兵衛どの達が無事、ここにお戻りになった事を記念しての無礼講じゃ。
半兵衛殿達も、長旅の労を心行くまでいやしてくれ。皆も思う存分楽しむがよいぞ。」
「おお―っ!!」
こうして、いつ果てるとも無く祝賀の大宴会は続いた。元親も皆と一緒にこの宴を楽しんで
いたが、酒の酔いを覚ます為に中座し、縁側で風にあたっていると、突然、何かを
思い出したかのように暗い表情を見せていった。
しばらくして、やはり、酒の酔いを覚ます為に、長宗我部家の水軍奉行・佐竹親貞が縁側に出ると
、何やら主君が暗い表情をしていたので不信に思ってこう尋ねた。
「殿、何やら思い詰められたお顔をなされておいでですが、如何なさいましたか?」
すると、元親は暗い表情を少し和らげて、「おお、親貞か。実はのう、少し考え事をしておった
のじゃ」
「我が四国が、関東方に打ち勝つ為に必要な、残り二つの条件、〈百万本の矢〉と、〈景頼の
首〉の事ですな」
「うむ、例え風がこちらの意のままになろうとも、更にこの二つが揃わねば、関東勢と開戦しても、
こちらに勝ち目は無い。どうしたらよかろうかの・・」
すると親貞、申し訳なさそうな顔をしつつ、「・・・今、ピサロめは三十万の大軍を擁し、
しかも、景頼以下、精鋭なる旧織田水軍を配下に組み込みながら、未だ我々に打ちかかって
来ないのは、ひとえに、先代・国親様の御武徳と、殿の御威徳の賜物である、精強を誇る水軍の
為であります。
ピサロとしても、「乱世の奸雄」と称される程の兵法家であり、策略家です。
我が四国水軍が健全な状態にあるうちは決して、攻め寄せる事はないでしょう。ですから、もう
しばらく時を待つのです。そうすれば、きっと、好機がやって参るでしょう・・」「うむ・・」
一方、宴会場では、そんな二人を尻目にするが如く、盛大な祝宴がいつ果てるともなく盛り上がっていた・・。
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