マルクスさん、お役に立てて幸いです。
せっかくですので、私が最近読んだ雑誌の話を書いておきましょう。
8月には毎年テレビで、「原爆特集」や「戦争ドラマ」が盛んですけど、ある
雑誌に、「日本が戦争であれほどひどいことになったのには、武道が関係してい
るのではないか?」と書かれていました。
その方の主張はこうです。
>>戦争というは、そうほう血だらけ、泥だらけになっても、どちらかが完全に
倒れるまでやる。ところが武道はそうではない。たとえば、「一本勝負!」をや
るなら、相手の技が決まったら、どれほど自分の体力が残っていても「参りまし
た」と頭を下げて引き下がるのが正しい態度である。
戦前の人は柔道か剣道が必修であった。
つまり、戦前の人達が実際の戦争を武道とを混乱したところに悲劇があったの
ではないか?<<
ここまで読んでもぴんとこないかもしれませんので、もう少し補充します。
開戦時の連合艦隊司令長官の山本五十六は武道としては剣道をやってました(注
他に野球も好きだったとか)。山本が真珠湾を叩いたのは、開戦時に大きな一
撃をアメリカに与えて、アメリカ人の戦争意欲をそぐことが目的だったといわれ
てます。つまり、一本技を決めて、相手が「参りました」と言うことを期待して
いたわけです。
実際には、「リメンバーパールハーバー!」でアメリカ人の復讐心はたきつけ
れら、山本の意図とは正反対に歴史は動いていったのです。
さて、「日本人が武道をやっていたことが、日本の悲劇につながった」とする
著者の見方にみなさんは、どう反応するのでしょうか?
若い剣道人に、ぜひ意見を聞いてみたい気がします。
ところで、今回の選挙はなかなかおもしろいですね。
近頃テレビに登場する亀井さんは、「郵政民営化反対」だけでなく、「死刑制
度廃止運動」にかかわっていることでも有名なんですが、この点を、いまの若い
人はどう考えているのでしょうか?
郵政民営化は、若い人にはわかりにくいでしょうが、死刑制度なら若い方にも
ずいぶん意見があろうかと思います。
そのへんの意見もいつか聞かせてくれるとありがたいですね。