今年の中学校の先生の移動はどんな感じだったんでしょうか。
こういうのはもう勘弁して欲しいですね。
大分市内の中学校の剣道部員五人が顧問教諭の指導を受ける目的で住民票を移し、
実際は通学区域外の親元から”越境通学”していたとして、大分市教委が是正を
指導していたことが七日分かった。小中学校の通学区域は市町村教委が定めており、
児童生徒の事情によって教委が許可すれば区域外に通えるが、
大分市教委は部活動を理由とした区域外通学を認めていない。
市教委によると、区域外から通っていたのは一年生四人と三年生一人。
いずれもことし三月末、現在通っている中学校の通学区域内にある知人や
親類などの家に住民票を移し、転校や入学の手続きをした。しかし、実際は
区域外の自宅から車や列車などで通学。市外から通っていた生徒もいる。
剣道部の顧問教諭は、ことし四月に別の中学校から転勤しており、
三年生の部員は前任校の剣道部員だった。一年生四人のうち三人は、
民間の道場で顧問教諭の指導を受けていた。顧問教諭は一年生四人の担任でもあり、
区域外から通っていることを知っていたが、学校や市教委には報告してなかった。
顧問教諭は「通学区域制について認識不足があった」としている。
顧問教諭は県中学校体育連盟の役員も務めている。
三年生の保護者は「剣道の専門的な指導を受けたいという子どもの希望もあり、
悪いと思ったが子どものためにやった」。一年生の保護者の一人は「子どもが
顧問教諭の指導を受けたいと望んだ。転校するには住所を変えるしかないと思ったが、
転居する気はなかった」と話した。
校長は「担任に認識の甘さがあった。保護者の熱意は分かるが、
ルールは守らなくてはならない。今後こういうことがないようにしたい」としている。
市教委教育指導課の三浦享二課長は「通学の安全性確保の問題もあり、
あってはならないこと」としており、住民票を移した現在の住所から通うか、
親が住む地域の中学校に通うよう指導したという。
大分市中学校体育連盟の志水覚会長(坂ノ市中学校長)は「中学校の部活動は、
生徒の人間形成を目的とする教育活動の一環。中学校に指導者がいないなどの
課題はあるが、今回のケースは行き過ぎでは」と指摘している。
[2007/03/28 18:44:07]