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オジンと中学生3
日時: 2011/10/29 00:04:48
名前: だみ声  < >

オジンと中学生、その3
なんでこんなシリーズのような話題が出て来るの?
その1では、大きく年の差のある指導者と、中学生剣道部員との「意識の疎通」をテーマにしました。

その2では、中学生の反抗期と剣道部指導者のすれ違いのような葛藤と、不登校剣道部員との二段構えの話題が展開しました。

その3は・・・ こんなの書くつもりじゃなかった、と言うか、こんな話題が起ころうとは思いもよりませんでした。 でも問題は現実に発生してしまいました。 以下の通りです。

1チーム3人制の団体戦に、学校、道場それぞれが男女2チームづつ出場できる大会に、7チーム体制(部員総数20名)で臨みました。 その内1回戦負けが6チーム、2回戦負けが1チームで全チームが敗退しました。
部長は、来年の中体連を見据えて、部全体のレベルアップの必要性を掲げました。 全部員の足並みがそろえばよかったのですが、女子の副部長が「自分なりに精いっぱいやった」から、それを維持するのでいい、と言う表現をしました。

部長はそれでは中体連が今年の「にのまえ」にしかならないから、「上を目指そう」という提案をしました。 でも、足並みがなかなかそろわず、ついに「切れた」部長は「やる気のある奴だけこっちへ来い」と部を二分してしまいました。

もう一方だってさぼっているわけではなく、彼らなりにやっているのですが、テンションを比較すると、差を感じます。 今現在部長派は、男9名、女5名の14名、副部長派は、女子6名と言う構成で、6名とも中学からの剣道部員です。初段1名、1級2名、2級3名(1年生)。
でも、双方とも、相手の様子をうかがいつつ、結束力はぜい弱な部分を含んでいます。

指導者の僕は、有無を言わせず「中体連の目標突破」を掲げてハッパをかける手もありますが、今は静観しています。 彼らがどんな方法で解決するのかを見守っています。
僕は、分裂した部活の指導は、公平性を欠くし、遺恨を残すから「やらないし、やれない」と冷たく突き放しています。

部員は中学生です。 まだ幼い部分もあり、感情が先走ると「もういい!」とばかりに物別れしてしまいます。 手を出すと言う事ではないので、真剣に見守っています。 もちろん学校の顧問先生も状況は分かっていますが、剣道経験が大変浅く、はっきり言って誘導的指導は出来ていません。

どのように展開するのかという関心と、大きく外させてはいけない「人間指導」の教材であるが、ベストな状態へと導くには、どのような介入がいいのか、微妙な状況であります。

何かアドバイスや、経験談をお持ちの方のご意見があれば参考にさせていただきたいです。
よろしくお願いするとともに、今後の展開を報告して行きたいと思います。
最悪の状況も場合によっては報告せねばなりません。 オジン指導者の正念場です。
メンテ

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Re: オジンと中学生3 ( No.1 )
日時: 2011/10/29 09:10:17
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です。

そうですねぇ、部が二つに割れてしまうというのはよくありませんね。

まずは、それぞれの代表者を呼んで、個人的に話をしてみてはどうでしょう?
それぞれが現状をどう考えているのか?
どう解決していったらいいと考えているのか?
それをリサーチするのです

まずそんなところが、考えうるアプローチかなぁ。
メンテ
Re: オジンと中学生3 ( No.2 )
日時: 2011/10/29 15:30:21
名前: だみ声  < >

Hideさんには、いつもご心配おかけします。
実はさすがに顧問先生が今朝の稽古前に全員を呼んで、道場で会議を開きました。
僕はずっと聞き役に徹しました。
結果は「満場一致」で元の鞘に収まりました。 顛末は以下の通りです。
事の起こりは先に書いたとおりです。

やる気の「ある奴、ない奴」という分類が不適切で、力と体力に応じて感じる「きつさ」の差を双方で理解する配慮がほしい。 と言う事に集約されました。
結局は売り言葉に買い言葉で感情が先に立って、双方落ち着いて順序立てて話している内に「言い過ぎた」、「感情的になり過ぎた」と言う言葉が出てきました。

2週間前、部長は、体育の時間に首筋を捻挫して、しばらく副部長が号令を出してきました。 この部分を休んでいた部長は知らなかったのですが、いざこざの中で他の部員達から副部長も決して「さぼって」いた訳じゃない事が解って来ていたのです。

ついに部長が立ちあがって、「僕が言い過ぎただけでなく、僕のいない間、号令かけていた事はありがとう」と「詫び」ではなく、「感謝」の言葉を述べたのです。
居合わせた部員から拍手があり、副部長もそういう「相互理解」がほしかったと言う事を述べて、めでたく「和解」が成立しました。

体力差から来る「きつさ」の受け取り方など、男女混合で回り稽古やる時など、つい気付かずにいましたが、多少は分けた稽古(本当の初心者と、上位者)も考えた方がいいのかなと感じた次第です。

顧問先生が、上手にこういう風に導いてくれたわけで「さすが顧問、やる時はやる」とプロの作業を垣間見させていただきました。

僕は、じっと成り行をそばで聞いていたわけですが、NHKの「中学生日記」を地で行ったような展開に感動してしまいました。 特に立ちあがって言った部長の言葉は「ドラマチック」でさえありました。 今回の成り行きから彼の部長として、更に人間としての成長もあったのだろうと思いました。 彼から稽古ノートが届いたら、この部分をしっかりと書いて褒めてやりたいと思います。

いささかあっけない早期決着かもしれませんが、安堵の胸をなでおろすと言う表現がぴったりはまったと言う展開でした。 お騒がせしましたが、ご意見などございましたら、お知らせいただきたく思います。
メンテ
Re: オジンと中学生3 ( No.3 )
日時: 2011/10/29 22:59:23
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

そうですか、それは良かったですねぇ!

学校の先生は教育のプロです。
大学でもそういうことを専門に勉強してこられたわけですから、対処の仕方が上手なので
しょう。いや、よかった&よかった(^0^)

部長君もいい男ですね。
株を上げて信頼も上がったんじゃありませんか。

今後のご指導、さらにさらにがんばってくださいp(^-^)q
メンテ
Re: オジンと中学生3 ( No.4 )
日時: 2011/10/31 18:56:54
名前: だみ声  < >

ついでと言ったらなんですが、関連事項だと思いますので報告させていただきます。

29日土曜日の稽古は、会議のため1時間程度遅れて始まり、いつものように12時に終了しました。
和解した後なのか、みんな心配ごとが一件落着したせいか、いい掛け声、良い動きの中で基本稽古かかり稽古と進みました。
険悪な状態であることを金曜日に知った指導者の一人も、少し遅れてやって来ました。 実は翌30日は、地元剣連が主催する秋の大会だったのです。

この指導者には、朝の会議で「和解」出来た事を伝えて、最後に試合に向けて「気を張った」地稽古を30分ほどやりました。 いつになく元気のある稽古が出来たのですが、中学生たちが「憂い」が晴れた状態が良く伝わってきました。
特に「前に出て」戦う稽古に重点を置かせました。

そして昨日の日曜日の大会。 みんないい試合をしてくれました。 当然勝利も予想以上に経験でき、父兄の間からも「いい試合ぶり」との賞賛の言葉も出ました。

上位入賞の寸前まで行けた選手もおり「勝つって楽しいですね」というセリフまで出てきました。 「だからいつも言っとるじゃろが!」と返しましたが、これでチームのテンションがぐんと上がったのではないでしょうか。

先のトラブルで意気消沈でしたが、たった一日での決着が、こんな効果となって表れたのではないかと思います。 少しレベルの高い大会だったのですが、選手たちみんな「結束」「団結」相互応援、相互理解などを感じさせてくれる行動があって、今後の指導にもさらに力を入れて、文武両方「強豪」と言われるチーム作りをしたいですね。
メンテ
Re: オジンと中学生3 ( No.5 )
日時: 2011/10/31 22:20:05
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

おお、それは良かった。
やはり剣道ってメンタル競技ですねぇ(^_^ メ)

生徒たちのその今の気持ちを持続させられるよう、ご指導がんばってくださいねp(^-^)q
メンテ
Re: オジンと中学生3 ( No.6 )
日時: 2011/11/28 03:59:57
名前: だみ声  < >

話題は変わりますが…

今日は今年最後の試合でした。 隣の市で行われるローカル大会ですが、わが県東部の各剣道教室が参加する個人戦大会です。 小学生1年〜6年の男女混合、中学1、2年生の男女別で、各学年中学生は男女それぞれ2名ずつです。

今回僕が指導する中学生は、各学年男女ともフル出場させました。 全部で16名。
1年生男子、1年生女子それぞれ1名がベスト8に入りましたが、2年生が惨敗でした。
この結果を来年中体連にどうつなぐかが、今後の課題でしょう。

でも今回初めて選手たちが「大声」が出せた事が、一つの収穫です。 今まで「声出せ」はさんざん言って来たのですが、うまく出してくれませんでした。

3日前、女子全員に「金切り声(かなきりごえ)」を出してみろ! と注文をつけたのです。
「どんな声ですか?」と質問があり、「男に出せない高音の声だ!」、女の子が「キャーー」という「あれだ!」と言う事で、出させてみたのですが、始めは出ないのです。
「腹の下に力を込めて出せ!」と言っている内に、全員が乗って来て、初めて体育館が振動したように感じました。
中には声変わり前の男の子も、出せる子もいました。

こういう事があって、稽古終わりに、「叫びながらどれだけ走れるか」と言うのを取り入れてみたのです。
けっこう大声でしかも楽しそうに、体育館を縦に使って走る稽古になりました。

そして迎えた今日の試合。 異なるコートにいましたが、我が中学生の「金切り声」が何回か聞こえたのです。 そして出せた子は今までより勝ち上がりがあったのです。 
彼らも初めて「声と勝率」の相関関係も多少は実感し、理解したのではないでしょうか?
今後もあの声が出れば上達につながると思うので、しっかり指導しようと思った次第です。

ここまでなら普通の話題なのですが、「笑い話」が以下の通りです。
さいしょ彼等は「カマキリ声」って何ですか? と尋ねて来たのです。 ぼくも「だから金切り声だ」と言っても通じません。 あくまで彼等は「カマキリ声」と聞きちがえていたそうです。(なんでカマキリが鳴くの? と言う感じ)
つまり「金切り声」と言う表現を知らなかった訳ですが、それぐらい彼等はこういう声を張り上げて来た経験がないと言う事のようです。 

これもオジンと中学生の年の差のなせる所でしょうか? もう少し勝てる指導も続けて行こうと思います。
メンテ
Re: オジンと中学生3 ( No.7 )
日時: 2011/11/28 07:29:24
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

アハハ、楽しいアプローチですね。


確かに最近の子どもって、大声をだすってことがないんでしょうね。
核家族で、家もさほど大きくなく、また、隣近所と接していたり集合住宅だったりしたら、
大声って迷惑ですから(>_<)
「静かにしなさい」って言われることはあっても、「大きな声で」なんてことは、ほとん
どないでしょ。

以前、息子が小学生だったときのことですが、運動会を見に行きましたら、学年が小さい
子ほど大きな声で校歌を歌っていました。高学年になればなるほど「恥ずかしい」という
気持ちもあってどんどん声が出なくなる。
これは、けっこう、剣友会でもあることですね(-_-)


でも、大きな声を出して体を動かすって、本来人間の持っている本能に根ざした活動に近
いものがあるはずですから、たぶん「快体験」なんだと思います。
それが「勝ちにつながる」という実感を伴えば、さらにいい方向に進めそうですね


なお、「金切り声」っていう表現ですが、ボクも中学生の頃はそんな言葉知らなかったよ
うな気がいたします(^_^ メ)
メンテ

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