このフォームからは投稿できません。
name
e-mail
url
subject
comment
トップページ > 記事閲覧
左足の跳ね足について
日時: 2020/08/08 13:47:57
名前: とび 

左足の跳ね足について教えて下さい。
跳ね上がると力が逃げてしまうとの事ですが、
本当にそうでしょうか?
確かに床を舐める様にスルッと跳ね上げては力がそもそも床に伝わっていないので問題外ですが確りと床を押した後の左足の引き付け方としては伸ばしたまま引き付けるのでは無く膝を曲げて足の裏を後ろ或いは上を向けた方が引き継けが早くなると思うのですが如何でしょうか?
私は陸上の経験があるのですが蹴った後の足の抜き方は剣道で言うところの跳ね足です。
恐らく剣道よりも推進力に対する考え方はより進んでいるものと思います。
左足が跳ねていないと言う高段者の先生方の動きを見ていると左足の膝にギプスをはめている様ななんとも言えない動きに見えます。
反対に全日本の選手達の面は跳ね足が多いのですがとても自然に見え打突後の一歩が早く見えます。
又、これは審査の話ではなくあくまでも試合の話でもっと言うと中学、高校生の試合を前提にした話が出来たらと思います。何卒ご教示下さい。よろしくお願いします。
メンテ

Page: 1 |

Re: 左足の跳ね足について ( No.1 )
日時: 2020/08/09 03:19:52
名前: だみ声  < >

とびさん こんばんは。
お尋ねの件、僕の見解を書いてみます。 僕もこの見解には、他の方からの異なる指摘も
あるかもしれないと思いつつ書いています。 更に的確な回答をお寄せになるHideさんよ
り先に投稿するのも不安でありますが、自分の修行も兼ねて書きます。

剣道における左足の跳ね足は、やはり避けるべきと思います。 理由1は、「次の打突」
の為の前進力を出すまでの時間がかかるからです。  理由2は、跳ね足の時上体が前傾
姿勢になる点です。
1回目の打突の直後、間髪入れずに2回目の打突をやるには、左足は出来るだけ早く右足
に追随しておかねばなりません。 そのために、軌道が長い跳ね足は右足に追随するまで
に時間がかかるのでNGだと考えています。

1回目の打突も、2回目の打突も素早くするためには、左足が素早く右足に追随する必要
があるため、その軌道を短くしたいのです。 その条件としては上体が垂直に立っている
必要があり、跳ね足にならない工夫が必要です。 剣道の打突に「冴え」を出すためには、
上体が垂直でなければならない事はご経験がおありだと思います。 これが打突姿勢は「へ
そから前」と言われるゆえんです。 逆の言い方をすると「へそから前」が出来ると跳ね
足は直るはずです。

「左足を引き付けろっ」と言うのもありますが、僕はこれより、「へそから前」で着地した
右足の「ひざ」は伸びておらず、少し折れ曲がっているはずだから、着地の瞬間「右ひざ
を伸ばせっ」と指導します。 「へそから前」で上体を垂直のまま前進し、着地した右ひ
ざを伸ばすと、左足は自然と素早く右足に追随して来るはずです。 もちろんこの時点で
跳ね足は直っているはずです。
と言うのが、僕の本件に関する見解です。

>私は陸上の経験があるのですが蹴った後の足の抜き方は剣道で言うところの跳ね足です。
   詳しい事は分かりませんが、陸上競技では「素早く走る」ためには「前傾姿勢」で
なければならないはずで、蹴った後の左足は、いったん跳ね足になるのではないかと思い
ますがいかがでしょう?  何しろその後左足は大きく右足を追い越すわけですし、前傾
姿勢のため、前に倒れこむ前に右、左と足を前に出す必要から、左右とも跳ね足でいいの
ではないでしょうか?  特に短距離レースのスタート直後など、前傾姿勢そのものです。

結論から言うと、剣道では常時上体を垂直に保って、正確に冴えた打突をするために、前
進移動速度をある程度犠牲にしてもいい、と言う理論ではないでしょうか?

>全日本の選手達の面は跳ね足が多いのですがとても自然に見え打突後の一歩が早く見えます。
   このクラスの選手になると、打突の瞬間は前傾姿勢で体は「空中」にいるのが多い
と思います。 打突はすでに終わっており、着地した時上体が垂直であり、打突後の一歩
も早いのだと思いますがいかがでしょう?
メンテ
Re: 左足の跳ね足について ( No.2 )
日時: 2020/08/09 07:37:32
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です。

だみ声さんの考察通り、推進力を優先すれば打突時の前傾した方が身体を素早く移動でき、
剣先も遠くへ到達させることができるはずです。
しかしそのままでは倒れ込んでしまうため、右足着地後左足を右足よりも前に着地させる
ことで、身体の前傾をリカバーするような打ち方になります。
ただ、体軸に対して肩のラインと骨盤のラインに「捻じれ」を生じますので姿勢は崩れま
すね。

しかしこれは「剣道の基本」ではありません。
剣道の基本の打突方法は「右足着地後、左足は右足の後ろに引き付ける」です。
これですと、体軸に対して肩のラインと骨盤のラインの捻じれがありません。
それが「構えた姿勢を崩さずに打つ」ために必須の方法であり、打突後にも二太刀目、三
太刀目へと変化ができる備えを作っています。
それゆえ、高段者の剣道は打突時・打突後とも姿勢の崩れが少なく、重厚で品のいいもの
になるわけです


ゆえにスピード勝負が必要になる若年層や全日本選手権クラスの選手は「跳ね足」のよう
な脚の使い方をして身体を前傾させ「剣先を早くお相手に到達させる」ことを主としてい
るのですd(^-^)!
メンテ
Re: 左足の跳ね足について ( No.3 )
日時: 2020/08/09 10:48:07
名前: とび 

だみ声先生、HIDE先生お忙しい中返信頂き有難う御座います。
書き方が足りない部分があった為補足と図々しくもお答えに対する質問もさせて頂ければとおもいます。
・補足
今回の打突は飛び込み面を想定しております。
近間での乱打戦で打突後に合気を切らずに2打目、3打目の必要がある間合いではそもそも左足の引き付け自体が命取りになる為、左足の移動距離としては恐らくその場で打つか、軽く数センチ前にジャンプする様な踏切型の左足の使い方になると思いますので今回の私の意味するところの引き付け自体がほぼ不要な打突と思います為、飛び込み面を基本に考えておりました。
・だみ声先生のお答えに関する質問
上記の補足から状況としては飛び込み面を想定、打突が外れた場合には都度合気を切る若年の試合をベースに考えておりますので、次の打突と言うよりは如何に体を素早くお相手に近づけて相手の返し技を潰すかを最優先している状況となります。
打突の冴えについて体が垂直になるのは確かに重要ですが私の考えとしては打突の瞬間までは体は前傾且つひかがみは伸びたままで地面に接するか伸びたまま空中にいる状態となっていると思います。垂直のままでの打突はスピードが重視される若年の試合では現実的には不可能でかなと思います。ただし打突後の踏込みを行う右足で前傾した体を急激に引き上げる事で打突のキレとしているのが現代の剣道かなと思います。その際の前傾を引き起こす際の左足の軌道が跳ね足が自然なのかなと思った次第です。
やはり現代剣道で勝つ為としては体の垂直性を維持するよりも前傾を伴うスピード重視となるのは必然かと思いますがいかがでしょうか?
追記として陸上競技でもスタート時は前傾ですがそれ以外は体を垂直としていると思います。
・HIDE先生
スピードを重視し2打目、3打目の重要性が薄く、自分の打突が終わったら合気を意図的に断ち切り低リスク低リターンな剣道が横行している中では相手の打突を消す為の推進力=跳ね足は不可欠かなと思いますが如何でしょうか?
8段戦などはスピードでは無く立ち合いから一つの物語の様な説得力や魅力があり全くの別物に見えてしまいます。
そちらこそを目指すべきと言うのはわかるのですがそこに至る道程として必要なのでは?と思います。
メンテ
Re: 左足の跳ね足について ( No.4 )
日時: 2020/08/10 00:39:52
名前: だみ声  < >

とび さん
ご質問を受けて、にわかに「飛び込み面」の動画を確認してみました。 インターハイや
玉竜旗の高校生の「飛び込み面」です。 「飛び込み面一本集」も参考にしました。
若い人の左右の足の前後幅は、結構広い子が多く、しかも左足は固定して打突動作してい
ますね。 その代わり竹刀が面をとらえた時、前傾姿勢となり、更にかなり上空(床から
30センチ程度上)で跳ね足になっている子が多かったです。 その後左足が右足を結構な
距離追い抜いて着地して前傾姿勢を調整しています。(全員ではないですが…)

旺盛な気勢、正しい姿勢… を求めるなら必ずしも「一本ではない」と言う見方もあるで
しょうが、審判は打突を見るのが精いっぱいで、傾きや跳ね足などは見ている暇がないと
いうぐらい早いですね。 しかも打突の機会の一瞬はきちんととらえています。 八段戦
の飛び込み面も見ましたが、やはり「跳ね足」は見当たりませんでした。

そこで…
>前傾を伴うスピード重視となるのは必然
   そして左足は跳ね足状態となったのち、右足を追い越して着地して姿勢を修正する。
そうしないと相手の竹刀が、先にこっちの面に届いてしまいますから、彼ら年代の選手が
こう言う時期(勝ってナンボの時期)を過ごすのは、悪い事ではないと思います。

ただし、これが「正当な勝ち方だ」と言う理屈で、基本稽古を怠る事はNGとしなければ
ならないと思います。

基本稽古では、「かかとを床につけるな」「左足は右足を追い越すな」「竹刀は正中線を
通せ」「上体は常に垂直を保て」「へそから前に出ろ」「つま先は床から離さない」「す
り足の時、竹刀をゆするな」等はしっかり意識して取り組むべきだと考えます。

説明として、例えば「実戦では、その場に応じた足さばきが必要で、足が跳ねてしまう事
はあるっ」「左足が右足を追い抜くことはあるっ!」「左手が中心を外れることもあるっ!」
という事ではないでしょうか?
そして年を経て、稽古を重ねるうちに、自己を見つめ、高段者の動きに気付き、工夫し始
める事になるのではないでしょうか?
メンテ
Re: 左足の跳ね足について ( No.5 )
日時: 2020/08/10 07:47:51
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To とびさん

>スピードを重視し2打目、3打目の重要性が薄く、自分の打突が終わったら合気を意図的
>に断ち切り低リスク低リターンな剣道が横行している中では相手の打突を消す為の推進
>力=跳ね足は不可欠かなと思いますが如何でしょうか?

必ずしも不可欠とは思いません。
國友錬太朗選手やなどは跳ね足で姿勢の崩れを起こすことのない打突で一線級の活躍を維
持しています。それゆえ彼の剣道の評価が高いわけですが


>そちらこそを目指すべきと言うのはわかるのですがそこに至る道程として必要なので
>は?と思います。

若い頃の競技(試合)が強くなかった方でも八段に合格している現状を鑑みれば、必要で
あるという意見には疑問が残ります。

しかし、若い頃に乱れた剣風で強かった選手でもそれを自ら修正して高段位に合格される
方がいらっしゃるのも事実。

山の登り方と一緒で剣道修行に正解のルートはなく、人それぞれなのではないかと愚考し
ます
メンテ
Re: 左足の跳ね足について ( No.6 )
日時: 2020/08/10 08:09:45
名前: とび 

だみ声先生返信ありがとうございます!
全くの同意見です。
私の周りでは、駄目なものは駄目と理論より先に否定され、若年層の創意工夫を全てはねつけてしまう考えが多く打突時におけるスピードの重要性に伴う前傾、更にそれに伴う跳ね足など全て頭から否定される事が多くこちらにて質問させて頂きました。
本来はスピードにそれ程意味は無く、十分に攻め勝っていればそれこそ大きく振りかぶっての面ですら有効打突をとっている場面を見ます。
ただしそれは若年層の剣道、こと試合に関しては中々当てはまる事は難しいのかなと思います。(攻め勝ってはいますがそう判断するまでの時間が早く頻度も多い、且つ深度が浅い。)正しい剣道に至るまでには有っても良い考え、動きであると言って頂き心が落ち着きました。
子供達には自信を持って正しい動きを伝える中であくまでも創意工夫から生まれた亜種な動きがある事、またそれらは悪ではなく進化の道程として受け入れても良いものと伝えます。但し行き着く先は同じになる様になる様に導いていけたらと思います。だみ声先生ありがとう御座いました!
メンテ
Re: 左足の跳ね足について ( No.7 )
日時: 2020/08/10 08:32:19
名前: とび 

HIDE先生返信ありがとうございます!
國友選手カッコいいですよね。安易に構えを崩さず打突後も綺麗な彼の剣道に憧れる方は私を含めてとても多いと思います。確かにそれで選手権をとっているのであれば勝負の面に於いて勝負に徹する様な動きは必ずしも必要では無く、正剣で貫けるロマンがあります。
一方で松崎選手の推進力のある素晴らしい飛び込み面にもエネルギーがありとても魅力を感じる事も事実です。私はあくまでも若年層の試合の中では創意工夫の余地があっても良いのではないか?と思う次第です。
ただ、HIDE先生がおっしゃる様に山登りの道は一つでは無いとは言え國友選手の様に登るのは困難と思われる正規なルートから登ってくる選手が出た事で子供達の剣道も変わって来るかもしれません。やっぱり剣道は面白いですね。
メンテ
Re: 左足の跳ね足について ( No.8 )
日時: 2020/08/11 07:47:27
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To とびさん

>私はあくまでも若年層の試合の中では創意工夫の余地があっても良いのではないか?と
>思う次第です。

指導者としては、基本から外れたものを「いいよ」とは言いにくいでしょうね。
よけ方にしても、やはり「三所よけ」を良しとはできませんし、「回転胴」や「片手で抜
き上げる胴」を見れば注意をいたします。

もちろん頭ごなしに「ダメ」と決めつけるのではなく「なぜダメなのか」をきちんと説明
は致しますが。
「跳ね足」にしても同様です


>ただ、HIDE先生がおっしゃる様に山登りの道は一つでは無いとは言え國友選手の様に登
>るのは困難と思われる正規なルートから登ってくる選手が出た事で子供達の剣道も変わ
>って来るかもしれません。やっぱり剣道は面白いですね。

松崎選手にしても姿勢の崩れは少ないですよね。
三所よけはあまりしませんで「足でさばく」剣道です。
こうした剣道が選手権で上位に上がってくることによって、競技を志す青少年にいい影響
が出るだろうことは容易に予想できます。

いいにせよ悪いにせよ、子どもたちは有名選手の真似をいたします。
過去を遡ると某超有名選手が三所よけを多用して全日本選手権で大活躍しました。
それ以降、三所よけが全国にまん延してしまうことになりました。

みんなが國友選手のような「いわゆる正剣(基本に忠実な剣風)」を真似してくれるよう
になるといいですね
メンテ
Re: 左足の跳ね足について ( No.9 )
日時: 2020/08/11 16:32:37
名前: とび 

HIDE先生返信ありがとう御座いました。
私の理論からすると確かに三所隠し、回転胴なども推奨しなければいけなくなってしまいますね、、
松崎選手程度の跳ね足であれば特に問題無く、むしろ躍動感があるのでは?と思っておりましたが個人の倫理観でこれは良しあれは駄目と言っていては確かに伝統を継承すると言う観点ではまとまらなそうです。
やはり原則跳ねない打突の方法を突き詰めていこうと思います。
私自身、現在は勝利の為という大義名分でリスクを極力避ける為に合気を避けた打ち逃げ、臭いところで三所隠しで距離を詰めてしまう様な剣道になっていると思います。
國友選手達の活躍で正剣こそが強いと子供達にもバレてしまったので私も目先の勝利から卒業して正剣を突き詰めます!
いつも迷った時、先生に中々相談できない時にこちらを覗いて勉強させて頂いています。
今回もモヤが晴れました!これからも私の様な迷える剣士の為にも運営頑張って下さい。いつも応援しております。
この度は有難う御座いました。
メンテ
Re: 左足の跳ね足について ( No.10 )
日時: 2020/08/12 07:25:55
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To とびさん

少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。


>私自身、現在は勝利の為という大義名分でリスクを極力避ける為に合気を避けた打ち逃
>げ、臭いところで三所隠しで距離を詰めてしまう様な剣道になっていると思います。
>國友選手達の活躍で正剣こそが強いと子供達にもバレてしまったので私も目先の勝利か
>ら卒業して正剣を突き詰めます!

はい、とびさんさんがおっしゃるような「現代流の試合剣道」は加齢とともに難しくなっ
てくるはずです。もちろん剣道は息の長い競技ですから、徐々に理想形に修正していく形
でいいのだと思います。
かく言う私も、少しずつ「試合剣道」から脱却してきた経緯がありますし(^^ゞ

今は60を超えておりますが、剣道の醍醐味は「合気」にこそあると考えています。
お相手と合気になり剣線でお相手の心術を探り、心の隙にズバッと打ち込む。
あるいはお相手を攻めて誘い出しそこを応じる。
そんな剣道ができればいいなと考えています


>いつも迷った時、先生に中々相談できない時にこちらを覗いて勉強させて頂いています。
>今回もモヤが晴れました!これからも私の様な迷える剣士の為にも運営頑張って下さい。
>いつも応援しております。

身に余るお言葉痛み入ります。
このサイトを立ち上げて20年。剣道をめぐる状況は目覚ましく進歩し、拙サイトもそろそ
ろその役目を終える時期かなと考える昨今ですが、まだお役に立てるのであれば、もう少
し頑張ってみようかなという気になります。
ありがとうございました
メンテ

Page: 1 |

Subject 入力禁止
Title 入力禁止
Theme 入力禁止
題名 スレッドをトップへソート
名前
E-Mail
URL
URL
コメント中には上記URLと同じURLを書き込まないで下さい
パスワード (記事メンテ時に使用)
コメント

クッキー保存