このフォームからは投稿できません。
name
e-mail
url
subject
comment
トップページ > 記事閲覧
剣道の打ち方で物は斬れるのか?
日時: 2013/08/03 21:38:15
名前: 出雲 

こんばんわ。
いちに会さんの掲示板サイトにはいつもお世話になります。
今回は、剣道の打ち方で「斬る」ということは可能なのか?ということが気になり質問致しました。
私の勝手な見解なのですが、正面打ちにおいて、一刀両断は困難かと思いますが、ある程度の物量を斬る、もしくは割る事は可能なのかな?と考えます。
メンテ

Page: 1 |

Re: 剣道の打ち方で物は斬れるのか? ( No.1 )
日時: 2013/08/04 00:55:59
名前: ん〜 

切れると思いますよ

ただそれは、例えて言うなら「包丁で切る」よりも「斧で切る」に近いかもしれません
日本刀が湾曲しているのは「引き切り」する為です
つまり、引く事で切れます

剣道の打ち方はどちらかというと「押し切り」に近く、しかも当った瞬間に脱力するので、刃を「擦るように切る」というより「鋭利な刃で叩く」感じでしょうか?

居合の打ち方(切り方?)だと脳まで切れるかもしれませんが、剣道の打ち方なら頭蓋骨までは切れないと思います
メンテ
Re: 剣道の打ち方で物は斬れるのか? ( No.2 )
日時: 2013/08/04 08:08:34
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です。

アハハ、剣道家に刀を持たせてもものは斬れません。
剣道の打ち方と刀の振り方は全く別物です。

故に、昔から「剣居一如」と言われ、両方を嗜むように言われてきたわけですd(^-^)!
メンテ
Re: 剣道の打ち方で物は斬れるのか? ( No.3 )
日時: 2013/08/04 19:56:33
名前: 出雲 

貴重なご意見、ご回答ありがとうございます。
自分自身、居合いをしたこともないし、木刀での日本剣道形でしかイメージ出来なかったので分からなかったです。
メンテ
Re: 剣道の打ち方で物は斬れるのか? ( No.4 )
日時: 2013/08/04 20:30:59
名前: もやしん 

剣道の打ち方でものが切れないなら、
なぜ刃筋や、押し切り、引き切りの概念がそんざいするのでしょうか?

竹刀を刀と捉えて考えているからではありませんか?
有効打突を見極めるとき、その打ち方で、
斬ったか斬れないかと議論に上がるのはなぜなのでしょうか?

私自身これから、こどもたちに教えるときに参考にしたいので、
剣道の歴史についてまなべる書物などあれば教えていただけないでしょうか?
メンテ
Re: 剣道の打ち方で物は斬れるのか? ( No.5 )
日時: 2013/08/04 23:23:28
名前: だみ声  < >

剣道の打突動作で、切れるか切れないかを論ずる前に、実際に切って見る経験が大切だと思います。
居合ではなく、「試斬(ためしぎり)」を経験する機会はないでしょうか?

僕の経験では、剣道の打突動作では、まず「切れない」です。 「試斬」会場では、切る対象物は大抵
が、巻き藁(古い畳表を濡らして、しっかり巻いて直径10センチ程度にしたもの)で、土台の上に突
き出たとがった杭(直径2センチ、長さ15センチ程度)に、垂直に突き立てて固定してあります。

対象物が動かないのですから、剣道の打突で言う「刃筋」は簡単に通す事が出来る… はずですが、こ
れが始めの内は難しかったです。 気付いたのは、我々が剣道でお互いが動き回る場面での、刃筋をと
おす事の難しさは、据物切りよりはるかに難しいはずと言う点でした。

垂直に立っている巻き藁を、最も簡単に切る動作は、右上からの袈裟切りですが、この切り口が湾曲し
ます。 つまり一直線に刃筋が通らないのです。 袈裟切りが比較的簡単なのは、普通の袈裟切り動作
は、引き切りを伴うから、切れやすいですが、それでも切断面が湾曲せず「平面」に成るには、かなり
意識して刃の向きと、切り下ろし角度を一致させ、一直線に振らないと出来ません。
左上からの袈裟切りは、更に両断できずに終わる事も起こります。つまり切断エネルギーが不足するの
です。
まして、水平に置いた巻き藁を、上段に構えて、すっぱり両断するのは、十分引き切りを伴なわなけれ
ば、刀は食い込んだだけで止まってしまいます。
同じく垂直に立っている巻き藁を、刀を水平に払って両断するのも、大変難しいし、その切断面が水平
に通ると言うのも至難の業です。
この試斬会を経験した時、八段先生が2人おられましたが、試斬会のメンバーの方が上手に切れており
ました。

そこで気付くのですが、普通にやっている剣道の動作では、切る事(両断)は出来ない(傷を負わす事
は出来るでしょうが…)と言う事です。

ではなぜ刀での切り合いを、竹刀での打突に置き換えて剣道をやるのでしょう?
真剣で切り合いの稽古など出来ないし、命がいくつあっても足りない、と言うかそれゆえに竹刀剣道が
起こった筈です。 それまでは木刀による「形稽古」が主であったと理解しております。

従って、僕の解釈ですが、剣道は相手との攻防の中で「切るべき機会」を作り、その瞬間を「見切る」
ための訓練であり、切る動作そのものは、別途「訓練しろ」であり、「剣居一如」となる… のではな
いか?

一方、刀の持ち方と、振り方を教えられたら、小学生でも、袈裟切りでまっすぐ切り落とす事は比較的
上手です。 なまじ剣道をかじっている我々の方が「かく有るはず」等と言う邪念を持っており、すっ
ぱり切り下ろすのが下手なのではないでしょうか?

もとより真剣で切り合うなんて事の無い現代社会に居て、「切ったはった」をいくら論じてもせいぜい
巻き藁切りに終始します。 生身の「人を切る」という不幸な場面など、あってはならないと堅く意識
しております。
メンテ
Re: 剣道の打ち方で物は斬れるのか? ( No.6 )
日時: 2013/08/05 07:27:42
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To 出雲さん

少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。

偉そうな言い方をしましたが、私も居合を学んだことはありません。
日本剣道形の演武をする可能性を考え、抜刀と納刀を居合の先生に教えていただいた程度
です(^^ゞ

現代剣道は、ものを斬ることを学ぶ競技ではありません。
お互いに同じ基本コンセプトの上で対峙し、お互いの精神性を高めていく行為です。それ
が全剣連が対象する「剣道の理念」の精神ですね



To もやしんさん

管理人のHide.です。

戦前の試合の動画等を見ますと、今よりも「斬る」感じの打ち方をしています。あんな風
に打たれたら「かなり痛かったのではないか」という感じです(^_^ メ)

終戦後、GHQによって武道禁止令が出され、統括していた第日本武徳会は解散、剣道を含
むすべての武道が禁止されてしまいます。その中から先達が苦労して剣道を復活させるの
ですが、剣道を「学校教育にとって有用なスポーツである」という位置づけを捻出。「撓
競技(しないきょうぎ)」が考案され、後年、剣道も「スポーツ」として復活されます。

そこには「斬る」という概念はなく、誰でも安全に剣道を学べる工夫が施されていたわけ
で、それによって、子どもたちに爆発的に広まり、さらに女性剣士へと裾野を広げていき
ます。

この辺の苦労話は、原園 光憲 著『剣道の復活』に詳しいですので、ご一読をおすすめし
ますd(^-^)!


私は現代剣道は「斬れなくていい」「斬る必要がない」と考えています。斬るように打っ
たら、けが人続出。危険です(>_<)
ただ、「押し切り」「引き切り」や「刃筋」という考え方は文化的な意味があると考えて
います。「有効打突の概念」はそこからスタートしているわけですから
メンテ
Re: 剣道の打ち方で物は斬れるのか? ( No.7 )
日時: 2013/08/06 11:03:28
名前: もやしん 

ありがとうございます。
私も何かの本で読みましたが、
戦前は、撃剣や剣術と呼ばれていた物が、
剣道として再興したと記憶しております。

刀での斬り合いが原点である以上、
刃筋などの概念は、
なくてはならないものなのですね。
それをなくしてしまうと、
もはや、剣道ではないのかもしれません。

メンテ
Re: 剣道の打ち方で物は斬れるのか? ( No.8 )
日時: 2013/08/06 14:12:43
名前: ずんべらぼん 

私個人の感覚としてですが。

まずは合理的な体の使い方、
つまり、重力に逆らわず、
筋力に頼らない体の動かし方が
まず第一で、そこが出発点であると
思います。

そこから、道具の使い方を考えるべきと思っています。
切るための刀の使い方はどうあるべきか。
現代剣道競技のルールで1本とる竹刀の使い方は
どうあるべきか。
自ずと答えが出てこないようでは
普段の体の使い方が合理的でないという
ことだと思ってます。

もし仮に宮本武蔵が現代剣道ルールで試合を
するとなれば刀のようには竹刀を使わないと
思うのです。
刀のように使えば
現代剣道競技で一本を取るための竹刀の使い方
としては合理的ではないでしょうから。

刀と竹刀は別物です。

しかし、それを操る体の使い方の
原理は同じであって、
技の出現の仕方だけが自然に変わって当然
だということです。

刀は刀として使い
竹刀は竹刀として使い
ボールはボールとして使い
船は船として使える
合理的な体の使い方ができるように
なるべしと思っています。


普段の立ち方、歩き方が
合理的でなければ
全てが同じ原理であることは
感じられず
道具が変わる毎に
特殊な動き方を身につけないといけない
ということになるでしょう。
それは理に適っていないと思っております。

メンテ
Re: 剣道の打ち方で物は斬れるのか? ( No.9 )
日時: 2013/08/06 20:59:55
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To もやしんさん

少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。

刃筋を無視して当てることに固執したり、打突部位だけを守ろうとする三所よけは、こう
した観点から望ましい行為(考え方)とは言えません。

「斬る」こと目的としていない以上、「今の打ちは斬れない」などの表現は、現代剣道に
おいてはふさわしいとは思えません。
「打ちが軽い」「冴えがない」「気剣体が一致してない」などの表現に改めるべきでしょ
うd(^-^)!
メンテ

Page: 1 |

Subject 入力禁止
Title 入力禁止
Theme 入力禁止
題名 スレッドをトップへソート
名前
E-Mail
URL
URL
コメント中には上記URLと同じURLを書き込まないで下さい
パスワード (記事メンテ時に使用)
コメント

クッキー保存