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入れ突きとは?
日時: 2012/01/06 00:21:33
名前: 親馬鹿一刀流 

いつも偉そうな事を書いている親馬鹿一刀流です。

さて今回は今更ながら確認できていなかった事を質問させて頂きます。

剣道形三本目の「入れ突きに萎やす」の「入れ突き」とは何ぞやがテーマです。

剣道形三本目では仕太刀は打太刀の突きに対して一歩引きながら突きを萎やした後、突き返す事になっています。
という事は萎やしを使わなかった場合、入れ突きという動作(技)が残ると思うのです。

では入れ突きとは?
過去には本来の迎え突きではないかと考察して書かせて頂いた事もあります。
これは面に対する面切り落としを、突きに対する切り落とし突きの観点です。

私が考えた、もうひとつの技は相手の技を引き込む動作、「見切り」の動作もあるかと。
お相手に面を打たせる、小手を打たせる、間合いの見切りで空振りさせた後、すかさず打ち返す動作。
突きを打たせて、間合いで見切った後に突き返す動作。
何しろ三本目は、一太刀も切りつける(突き切る)事なしにお相手を押さえ込む(観念させる)技と思いますので。

剣道形に戻ります。
入れ突きが迎え突き(切り落とし)であるならば下がらずに萎やしながら突く事も可能でしょう。
下がる動作があるという事は、萎やすには間合いを取る為に下がる必要があるから下がるのか?
いやいや、入れ突きとはお相手を引き込んで(余して)突き返す技だから下がるのが正解なのか?

改めて整理
入れ突きとは?
1.切り落としの技の一つ?
2.入れ突き単独の技ではなく、萎やす事(余す、見切る、払う、抑える等々)を伴った一連の技の事?
3.入れ突きとはお相手の突きに対して余す、見切る事?
これらのどれかか?あるいは全く別の技か?

もう一つの考察:入れ突きに萎やすのアレンジ
・入れ突きに払う
・入れ突きに抑える
・入れ突きに張る
・入れ突きに打ち落とす
・入れ突きに巻く・・・
言葉上の考察なるかもしれませんが入れ突き単独の動作があるように思えます。

突き技は、振りかぶり振り下ろしの少ない、あるいは全くない技です。
突き技独自の技術要素があるのかもしれません。
でもでも入れ突きの技の解説を見た事が無いのです。

皆様のご意見をお待ちします。
メンテ

Page: 1 |

Re: 入れ突きとは? ( No.1 )
日時: 2012/01/06 11:51:05
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です。

一刀流の極意技である「切落」は一本目に出てきまして、これは打方の太刀を仕方が鎬で
切り落として「切落突」に入ります。
その二本目に「迎突」があるのですが、それは打方が突き来る上太刀をとって鎬で擦り込
みながら前にでながら突きます。

ゆえに、突きに対する「切り落とし突き」ではないと思われます。


>お相手に面を打たせる、小手を打たせる、間合いの見切りで空振りさせた後、すかさず
>打ち返す動作。
>突きを打たせて、間合いで見切った後に突き返す動作。

はい、これでいいと思います。
私も師匠からそのように習ってまいりました


入れ突きの解説としては、『日本剣道形の理論と実際』(井上正孝著、体育とスポーツ社、
1999)の47pに「入れ突き」として「打太刀が突くところを、仕太刀はこれをなやし入れ
て突き返す」とあります。

また、『技と心の道標』(石渡康二著、ふくだ企画、2008)の87pにも、「入れ突きとは、
相手の太刀を手元に引き込んで、すかさず突き返すこと。萎やすとき、左拳が正中線から
外れないように」と説明されております。


>下がる動作があるという事は、萎やすには間合いを取る為に下がる必要があるから下が>るのか?
>いやいや、入れ突きとはお相手を引き込んで(余して)突き返す技だから下がるのが正
>解なのか?

一刀流の三本目は「鍔割」という形ですが、ここには「手繰り打ち」という説明がついて
おります。
この形は、お相手が打ち掛かってくるのを、鍔を割らせる間尺で見切って引き、空振りし
た打方に正眼にて突き掛かる…という技です。

おそらく入れ突きも、萎やすためにお相手を手繰り込んで突き返すところに「技の妙」が
あるものと考えられますd(^-^)!


>もう一つの考察:入れ突きに萎やすのアレンジ

入れ突きが「手繰って突き返す」ことだとすると、「萎やす」の部分を別の操作に置き換
えることは出来るかもしれませんね


正月早々、難しい書き込み、ありがとうございました(^_^ メ)
メンテ
Re: 入れ突きとは? ( No.2 )
日時: 2012/01/07 12:22:42
名前: 親馬鹿一刀流 

Hide.さん

取り留めのない質問に、一刀流の解説を交えた丁寧なご回答を頂きありがとう御座います。
Hide.さんの引き出しの多さに改めて感心しております。

入れ突きとは引き込んで突き返す技であると理解はしているのです。
Hide.さんの一刀流の解説を読ませて頂き更に確信しました。

今回の恥ずかしい質問は
日本剣道形解説書の文面を読めば読むほど迷いが出てしまいまして、解説書の表現が悪いか、私の読み方が悪いかと思っています。
と言いますのは、解説書には
・仕太刀は、左足から一歩大きく体を引きながら、打太刀の刀身を物打の鎬で軽く入れ突きに萎やすと同時に打太刀の胸部へ突き返す。
原文では
・仕太刀ハ之ヲ入レ突キニ流スト同時ニ打太刀ノ胸部ヲ突ク
と書かれています。

(1)入れ突き(2)に萎やす(3)と同時に打太刀の胸部へ突き返す。
入れ突きの動作(引き込む見切りの技)が一つ、萎やす動作が一つ、更に胸部へ突き返す動作が一つと読み取れてしまうのです。
「胸部へ突き返す。」は何処を突くか示す為の表現で、萎やした後に更に突く事では無いとします。
しかし「と同時に」の表現は二つの事を同時に行うという事と読み取れます。
これも入れ突きの突きと萎やしは別の動作ではなく同時に行う繋がった動作であるとすれば納得できます。

解説書の表現を変えるとしたら
・入れ突きの突きの動作に萎やしを加えて突き返す。突く場所は胸部である。
となりましょうか。

もう迷わない事にします。ありがとう御座いました。
メンテ
Re: 入れ突きとは? ( No.3 )
日時: 2012/01/08 15:32:27
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

>(1)入れ突き(2)に萎やす(3)と同時に打太刀の胸部へ突き返す。
>入れ突きの動作(引き込む見切りの技)が一つ、萎やす動作が一つ、更に胸部へ突き返
>す動作が一つと読み取れてしまうのです。

まさにおっしゃるとおりですね(-_-)


>解説書の表現を変えるとしたら
>・入れ突きの突きの動作に萎やしを加えて突き返す。突く場所は胸部である。
>となりましょうか。

ううむ…、No.1のレスにも書きましたとおり、入れ突きが「手繰って突き返す」ことだと
すると、

「胸部への入れ突きは、打太刀の突きを手繰り寄せる時、萎やすよう木刀を操作した後、
突き返す」

こんな表現ではないでしょうか(^_^ メ)
メンテ

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