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切り返しの体当たりについて
日時: 2014/11/21 15:28:59
名前: フォーム 

こんにちは。
同じような題があったかもしれませんが、よろしくお願いします。

最近、雑誌にも強豪校の稽古がDVDなどでのっていたりしますが、切り返しの最初の面の後は、体当たりをせずにそのまま腕を伸ばして、面の前あたりでこぶしが接触したら左右の面うちに入るという方法をとっているところが多いことに気づきます。

実は、私は中学で剣道を指導しているのですが、ここでも、小学校の道場によってはそのような指導をしているところがあります。

私は、面を打ったらしっかりと腰で体当たりと子供のころ教わりました。その後大学までもその指導でした。

昇段審査も基本的には腰での体当たりだと思いますが、なぜこのような形が増えてきたのでしょうか。

なにか意味があるならその効果?を教えていただきたく思います。そもそも切り返しに体当たりの定義がないよなどというアドバイスでも結構です。

今後、いかに指導していくか少し迷っています。
皆さんのアドバイスよろしくお願いします。
メンテ

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Re: 切り返しの体当たりについて ( No.1 )
日時: 2014/11/22 15:22:53
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です。

全日本剣道連盟の「剣道指導要綱」というのがあります。そこでは、お稽古する方を「初
心者」「初級者(三段以下)」「中級者(四・五段)」「上級者(六段以上)」と区分け
していまして、特に「初心者」の場合、切り返しで「体当たり」を入れると、伸び伸びと
した動作が出来ない状態になってしまうことを懸念して、「正面打ちは体当たりは行わせ
ず十分に身体を前進するようにする」としています。

これは、ゆっくりでもいいから正しくきちんと打つことを第一にしているからで、足捌き
や手や腕の動きや動作の順番や気合や姿勢など、先に身体で覚える必要があることを優先
しているためです。

「初級者」以上は錬度に応じて、指導者の判断で取り入れるか否かを判断してやっていく
ということになっています。
つまり、錬度に応じてということですから、出来る人は本来のあるべきお稽古法を積極的
にやっていくべきものだと思います。ただ、指導の要綱や要領には、『体当たり』という
表現は、切り返しの順番の中には入っていません(写真や図として体当たりは出ています)。

詳細は、全剣連の『剣道講習会資料』や『剣道指導要領』に細かく出ていますので、参考
にしたらいいかと思います。日本武道館で行われます全日本少年少女武道大会(全剣連主
催)で行われる切返しの課題も「体当たりをしない形」になっています。

体格差がある場合、体当たりによって転倒などが起こり「危険」のため「体当たりをしな
い形も可」という配慮が、錬度が高い人達にも体当たりをしない切返しの蔓延を引き起こ
してしまったようで、これは、由々しき問題です(-_-)


フォームさんが仰るとおり、私も子ども時代から切返しには体当たりが付いているものと
考えておりましたが元々の切返しには体当たりは含まれていなかったようです。
北辰一刀流の千葉周作の「打込十徳(=切返し十徳)」には、
 第一 業烈しく早くなる事
 第二 打ち強くなる事
 第三 息合ひ永くなる事
 第四 腕の働き自由になる事
 第五 身體輕く自在になる事
 第六 寸長の太刀自由に遣はる丶事
 第七 臍下納まり軆崩れざる事
 第八 眼明らかに成る事
 第九 打ち間明らかに成る事
 第十 手の内軽くさえ出る事
とありますが、体当たりに関するとみられる記述はありません。


高野佐三郎著『剣道』(1915)にも、「表裏の面を交互矢筈やはず掛けに、精神を込め一
心不乱に体力気息の続く限り、少しの休みなく大きく早く、手脚を共にし心気力一致にし
て烈しく撃込むべし。腕疲れ息尽きたる時は、上段に振り冠り正面に両腕を延ばし、両足
を進め‘面’と大声を発し充分に打込みて後、退きて休息すべし」とあります。
最初の「面体当たり」は示されていません。

どこかにこれに関する論文がありそうですが、ちょっと検索できませんでしたm(__)m
メンテ
Re: 切り返しの体当たりについて ( No.2 )
日時: 2014/11/22 15:55:51
名前: フォーム 

Hideさま、御返信ありがとうございます。

そうなんですか、そもそも体当たりは正式にはない可能性あり…というか、記載がないのですね。
でも、昇段審査ではこちらの地方では全員がやっているのは不思議ですね。

確かに基本の大会では、体当たり見ないかもしれません。当たり前と思っていたので驚きです。


体当たりが間違いではないと考えてもいいのでしょうか、なかなか難しいですね。
メンテ
Re: 切り返しの体当たりについて ( No.3 )
日時: 2014/11/23 07:05:29
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です。

私が昭和40年台に教わった時は、少なくとも戦前派の先生方も普通に面体当たりからの切
返しをされてました。
先生方にも「切返しは、心気力、打突、体当たり、左右面(手首の切返し=竹刀コント
ロール)を総合的に学ぶことができる優れた稽古法なんだ」と言われておりましたので少
なくとも戦後は、「面体当たりからの切返し」は定番だったものと推察されます。
東京中のいい先生方がお集まりの道場でしたので間違いありません

唯一現代の教えと違うのは、正面打ちを行う際は「遠間から二足一刀で大きく」と言われ
たことぐらいです。


中学高校大学と進んでも、切返しに体当たりはつきものでした。
体当たりを3回とか5回してから切返しにはいるなんていう方法もありました。警視庁(伝
通院)に朝稽古に行っても、面体当たりはしっかりと行われていました。


ゆえにこれまで、自分は「面体当たりはからの切返し」を実践しておりますし、指導者と
してもそれを指導しております。
昨今、大人でも体当たりが出来ない人が増えています。
また、カラダが大きくても当たり弱い選手も多いですね。

私は男性の中では小柄な方でしたので、かかり稽古の際に100kgを超えるような太めの
先輩たちから体当たりのみの洗礼を何度も受けてきました。お陰であたり強くなりました
し、ライン際も怖くなくなりましたから良かったと思います。

体当たりは剣道に認められた身体接触によってお相手を崩す唯一の手法です。昔は「足絡
み」「組討ち」という手法がありましたが、体当たりだけが剣道に残りました。その手法
は元立ちにせよかかり手にせよ、しっかりと後世に伝えていく必要があると考えています 〜☆
メンテ
Re: 切り返しの体当たりについて ( No.4 )
日時: 2014/11/27 13:44:38
名前: フォーム 

管理人様ありがとうございます。
これからも体当たりからの切り返しを伝えていこうかと思います。
また、何かありましたらアドバイスいただくかもしれませんが、よろしくお願いします。
メンテ
Re: 切り返しの体当たりについて ( No.5 )
日時: 2014/11/28 07:12:58
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。


元立ちも正しい体当たりをしないと子どもに怪我をさせることになります。
お互いに信頼関係があってこそ、全力でぶつかり合える。

「腹であたる」「指を挟まないコツ」なども教えていきましょう
メンテ

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