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試合と稽古の違いの説明
日時: 2013/07/26 08:43:09
名前: さとし 

いつも楽しく拝見させて頂いています。
お伺いしたいのですが、剣道をしたことの無い第三者に試合に、勝ったものが一番強いのでは無いと説明したいのですが、うまく伝わりません。
例えば、全日本選手権で優勝した方が八段の先生に掛かると一本も打つ事が出来ない等々説明しても理解してもらえません。
こんな場合はみなさんどんな説明の仕方をされているのか教えて頂けないでしょうか?
メンテ

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Re: 試合と稽古の違いの説明 ( No.1 )
日時: 2013/07/26 11:08:24
名前: 長幼の序 

試合では、勝ったものが、一番強いんですよ。それと全日本優勝者と八段の先生への 上掛りの稽古を一緒に論じても 経験の無い方には理解できないでしょう。また単に試合としてなら 全日本優勝者の方が、勝つでしょう。これは、勝つ、強いが、そのまま素晴らしい人間形成への道とは ならないという事を説明したいのでは。
何よりも永年、剣道に携わり自己研鑽に努める姿、指導等による社会貢献等々、それと剣道の理念、目的を説明するしかありません。また試合は 目的でなく稽古の中の1つの手段でしかないという事も重ねて説くべきでしょう。
メンテ
Re: 試合と稽古の違いの説明 ( No.2 )
日時: 2013/07/26 13:07:06
名前: いもむし 

若いうちの剣道は、競技としての剣道ですから体力、瞬発力といった他のスポーツと同様の要件が大きなウエイトを占めていると思います。それもまた剣道でその道を通ってくることは必要だと思います。

 ですが、そういった剣道も他のスポーツと同様、30歳ぐらいまでが限度じゃないですか。要するに体力にまかせて多少無理な剣道をしているものと思います。それ以降は、だんだん無理がきかなくなってきますから、本当に剣の理法を追及して自然の理を体得する修行が始まる、いわば次のステップに移行しないといけないと思います。

 八段の先生方のお心は、私なんぞにはわかりませんが、長年の修行から自然の理にかなった剣の理法を体得しているものと思います。
未熟者は理法に関係なく無理して戦うので、自然の理に従って無理なく戦う先生にはかなわないのだと思います。

 私も八段の先生に稽古をお願いしますが、打ち込んでいけませんもんね。隙がないというかなんというか、で、我慢できなくて打ち込んでいってやられたり。攻めたりなんかしますけどまったく動じませんからね。フっと動いた瞬間に打たれます。
我々凡人には計り知れないお心の境地に至っているものと思われ、私なんぞは心の奥底まで読まれてしまっているような気がします。

 こんなことではないですか。きっと一般の人にはわかりませんね。説明しようってことが無理かもしれません。
メンテ
Re: 試合と稽古の違いの説明 ( No.3 )
日時: 2013/07/28 02:00:11
名前: だみ声  < >

そうですねえ…  これをどのように説明するか、説明出来るのか 大変難しいものがあります。
剣道以外の競技では、勝敗は得点によって決定し、それ以上でも以外でもありません。 大変明確なの
ですが、同じ視点で語らないのが剣道なのです。(詭弁と言われるかもしれません)
競技としての勝敗は、明らかなのですが、「でも…」と言う事を意識に置くのが達人の域に居る剣士た
ちなのです。

修業を積んで高度な技を身に付けた剣士でも、いつも思う事は、世の中「上には上がいる」と言う事で
しょうか? そしてそれは死ぬまで解明できない要素を含んでいるのです。
古めかしい発想だと言われそうですが、あらゆる競技に於いて「負け=死」と言う訳ではないですが、
こと、剣道における発想は、そこに視点をおいて自分の試合を振り返るのです。

こう言う事を考えるようになると、勝った試合でも、「その前に負けている」と言う展開をたくさん経
験しているのです。 単に「勝った勝った」と思えなくなるのです。
「その前に負けている」と言う事は、審判による「一本の旗」は上がらなかったけれど、自分の中でざっ
くり「切られた」と思う場面があれば、その時点で「負けている」と解釈し、次の稽古に励むと言う発
想があるのです。(この部分だけは、実際に修業を積まなければ至らない発想かもしれません)

つまり全日本選手権で優勝して、頂点に立ったとしても、本人にとってはいつも「修行の一場面」でし
かないのです。
だから、優勝の翌日(案外その日の夜)も、いつも通り稽古に励むのです。 稽古相手はある時は、熟
練の八段先生であったり、ある時はいつも稽古する道場だったりするのです。

これは、剣道の歴史が刀による「殺傷技術の修錬」を発端としているためだと解釈しております。「敗
者=死者」であり、その後の人生はないのです。
こんな発想に至ると、
>全日本選手権で優勝した方が、八段の先生に掛かると一本も打つ事が出来ない
  訳ではないのですが、長年鍛練して来た熟練先生から、「心を学ぶ」事の重要性におのずと気付い
  て来て、激しく掛り稽古をしているのでは…… ないか…? 
  と、ボンクラ剣士の僕なりに理由付けしておりますが、いかがでしょう?
メンテ
Re: 試合と稽古の違いの説明 ( No.4 )
日時: 2013/07/28 07:22:37
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です。

そうですねぇ、純粋に試合をしたら、たぶん全日本選手権で優勝した人のほうが八段の先
生に勝つと思われます。それは競っているレベルが違うからですね。

試合では、「合気を外して打つ」「虚を狙って打つ」ことも試合テクニックとしては「あ
り」ですが、お稽古となると違います。上位者に対してそのような「当たればいい」とい
うお稽古をしたとしても、自分を高めることはできません。
上位者が求める「理合」に則り「理合一致」を心がけた稽古をすることによって、剣道で
大切とされる「技前」や「品格、風格」といったものを身につけていくことができるので



しかしながら、全日本八段選抜などに出場されるような先生方でしたら、ガチで全日本選
手権者と勝負しても負けないと思いますよ。
剣道は単に、スピードやバネ、体力や技だけの世界ではありません。その奥深さ故、「死
ぬまでが修行」と言われるのでしょうねd(^-^)!
メンテ
Re: 試合と稽古の違いの説明 ( No.5 )
日時: 2013/07/29 16:21:12
名前: さとし 

長幼の序様
いもむし様
だみ声様
Hide様

本当にありがとうございます。
やはり中々説明しても理解してもらうには難しそうですね。
しかし、ご教示頂いたそれぞれの内容を私なりにしっかりと理解し、少しでも剣道の良さ、奥深さを伝えられる事が出来ればと思っております。
こんな愚問にお付き合い頂き本当にありがとうございました!
メンテ
Re: 試合と稽古の違いの説明 ( No.6 )
日時: 2013/07/29 22:00:08
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To さとしさん

少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。

剣道をご存知ない方にこうしたことを説明するのは本当に難しいことです。上手に説明で
きますよう頑張ってくださいねp(^-^)q
メンテ

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