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剣道って何で試合するんですか?
日時: 2018/11/05 20:21:22
名前: 素朴な疑問 

剣道(武道)は剣道の理念とか何とかで勝ち負けにはこだわらないと言いますが何故試合するんですか?
それなのに試合に勝てば嬉しいし、負ければ悔しい!
結局は修行の成果を形にしないと駄目なんですか?
それじゃスポーツと一緒ですよね!
武道とスポーツの違いが理解できません…
武道とスポーツ言葉が違うだけでやってることは一緒ですよね?
礼儀作法という面でも考えてみましたが、他のスポーツでも挨拶や感謝などはどこでも教えています。
日本古来の正座や座禅、礼の角度などが重要ということなのでしょうか?
メンテ

Page: 1 |

Re: 剣道って何で試合するんですか? ( No.1 )
日時: 2018/11/06 04:03:42
名前: だみ声  < >

このご意見は、大変ごもっともなもので、修行の途中で程度差はあるものの、だれもが抱
く疑問なのではないでしょうか?
そしてその解釈の仕方も、納得の仕方も、その後の取り組み方もそれぞれであり、答えは
一つに集約できるものではないのだと思います。 以下は僕の個人的な解釈ですが、お読
みいただいて納得されるのも、反論されるのも修行の一環になるのではないでしょうか?

まず
>勝ち負けにはこだわらないと言いますが
   本当の剣道の試合は、「生者と死者」と言う概念があって、今の社会では現実にはあ
り得ない事なのだと思ってください。  この概念でいると、勝って喜び、負けて悔
しいなんて生易しい感覚では片付かないと思いませんか?
本当にこだわっているのは「生か死」だという観点なのです。
つまり、剣道の試合結果は常に「模擬」でしかなく、真剣勝負では、負けて悔しい
なんて思う前に死んでいるのです。 だから勝ったからと言って「ガッツポーズ」
などして浮かれていてはいけないよ、と言う教えがあるのです。 明日は負けて死
んでいるかもしれないのだから…

こう考えると単なるスポーツとは「ちょっと違う」と言う事がなんとなく分かって来ませ
んか?

>結局は修行の成果を形にしないと駄目なんですか?
   形にした時点で「生者と死者」がいることを思えば、形にすること自体「模擬」で
しかない事も解っていただけると思います。

「模擬」だから勝者も敗者も生き残っています。(良かったですねっ!)
勝者は、「俺は本当に勝ったのか?」と思い、「偶然勝てただけ」かも知れない、と思うと
喜んではおれません。 これが「勝(打)って反省」に繋がります。
敗者は、打たれ(切られ)て「これまでかっ」なのですが、生きています(良かったっ!)。
「もっと修行して強くなろう!」と言う考えが生じると、「負けて(打たれて)感謝」に繋
がります。

>武道とスポーツの違い
   勝者=生者   敗者=死者  と言う感覚をもって修行するのが「武道」だと思
えば理解しやすいのではないでしょうか?
勝者=勝った人 敗者=負けた人 と言うのが一般的なスポーツでの感覚だと思い
ます。 だから勝てば大喜びできるのです。

スポーツの世界にも武道に通ずる考え方も存在しています。
グッド・ルーザー(良い敗者)と言う言葉があります。 猛烈な争奪戦を展開し、辛うじ
て勝った側が、惜しくも敗れた側に「お互いいい試合が出来てありがとう」と言うメッセ
ージを送ることがあります。 敗れた側も潔く「負け」を認め、「次は勝てるよう頑張るっ!」
と言うやり取りがあると思います。

>礼儀作法
   多少形は変わっていますが、どこにでも普通に存在するものではないでしょうか?
   ゲームの始めと終わりには、どこにでもあるものだと思っていいと思います。
   ただし、その「丁寧さ」においてはそのゲームの生い立ちや歴史が物語るものを包
含しているのが普通で、剣道では「礼」にも種類があり、回数が多いのも事実だと
思います。
メンテ
Re: 剣道って何で試合するんですか? ( No.2 )
日時: 2018/11/06 07:17:01
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照:

管理人のHide.です。

自身の修行の結果を試しあうのが試合です。
他人との比較の中でお稽古の成果を試し、その結果をまたお稽古に反映させる。
昇段審査も同じですね。

もちろん、そんなことをせずとも自身の修行を継続させることができる剣道愛好家は多数
おりますが、若年層にとりましては興味関心をつなぐために「ゲーム性」という部分も必
要と考えます。


試合のお相手は「敵」ではなく、共に剣道を学ぶ同志です。
勝利偏重に傾くことなく「打って反省、打たれて感謝」という気持ちで試合に臨むことが
剣道の理念に合致する姿勢だと愚考いたしております
メンテ
Re: 剣道って何で試合するんですか? ( No.3 )
日時: 2018/11/06 19:22:43
名前: 素朴な疑問 

だみ声さま

わたしも剣道において生者と死者、模擬の概念。
打って反省打たれて感謝等々、十分理解してるつもりですので、だみ声さんの言いたいことはわかります。
ただ、質問に対しての答えにはなっていない様な気がします。
でも一生懸命さは伝わってきたので嬉しかったです。
ありがとうございました。
メンテ
Re: 剣道って何で試合するんですか? ( No.4 )
日時: 2018/11/06 19:40:34
名前: 素朴な疑問 

Hideさま

剣道の試合は勝者敗者(強者弱者)を決めるためのものと思っていましたが、修行の成果を試す場と言われ納得しました。なぜ試合をするのか謎が解けた気がします。

確かに若年層に興味関心を持たせるにはゲーム性が必要ですね!

ありがとうございました!
メンテ
Re: 剣道って何で試合するんですか? ( No.5 )
日時: 2018/11/07 00:38:24
名前: 三七式ヨシ 

素朴な疑問さんへ

三七式ヨシと申します。

大方、結論も出たようですが。

私は、学生時代も社会人になってからも大きな試合には出ていないので分からないことも多々あり、回答に
なるのか心配しながら書き込んでいます。

まず、試合は修行の一環であると思っています。

トーナメントのある試合には出ていませんが、地方大会の最後にエキシビションの紅白戦には毎年のように
出させていただいています。

中学や高校などの強豪校では、遠征などで他校との交流をところ有りますが、通常、道場や部活では概ね決
まったお相手との行っているも稽古が一般的です。

そんななか、試合ではいつもと対戦できない方と技を比べることが出来、自分の技を審判に評価していただ
くこと出来がます。

また、普段は顔見知りばかりの中で稽古をするわけですが、試合になれば観客もいらっしゃるし、通常の状
態とは環境の異なる状況となります。

イベント的(目標という意味)なこともあるでしょうが、観衆や審判などの視線を感じながらというのは、
いつもと違う緊張感も加わります。

精神力の鍛錬にもなるわけです。

また、極端なことを言うと、宮本武蔵や塚原卜伝が回国修行として回り、試合(今と違って命がけですが)さ
れています。

では、全日本選手権での優勝が最終目標で、優勝すれば日本一強いわけですが、そこで終わるわけではありま
せん。

今年の優勝者、西村先生は至上3人目の連覇をされましたが、宮崎先生、内村先生も1回の優勝では満足されず、
何度も挑戦をされています。

試合に勝つことが最終目的ではなく、自分を高めていくことのんばかに試合という稽古法があるのではないで
しょうか。


武道とスポーツの最大の違いは、「残心」だと思います。

だみ声先生も、Hide先生も言葉は違いますが、同様のことを書き込んでおられます。

オリンピック種目になり、ガッツポーズをする○○もありますが、弓道にも残心はあるようです。

深く勉強をしていないので詳しく解説はは出来ませんが。

昔見て、はっとさせられたニュウジーランドから来られた、関西大学教授のアレック・ベネット先生の動画を紹
介します。

hhttps://www.youtube.com/watch?v=SXrlZ_PH4X8
メンテ
Re: 剣道って何で試合するんですか? ( No.6 )
日時: 2018/11/07 06:05:31
名前: 素朴な疑問 

三七式ヨシ さま

ご回答ありがとうございます。
「試合は修行の一環」
「武道とスポーツの大きな違いは残心」
本当にそうですね!
勉強になります!
メンテ
Re: 剣道って何で試合するんですか? ( No.7 )
日時: 2018/11/07 08:36:40
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照:

To 素朴な疑問さん

少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。

試合を剣道修行のよきスパイスとして使えるといいですね
メンテ
Re: 剣道って何で試合するんですか? ( No.8 )
日時: 2018/11/07 09:10:19
名前: だみ声  < >

素朴な疑問 さん
>、質問に対しての答えにはなっていない様な気がします。
   確かにご質問に対する答えになってませんねえ〜。

他人任せで恐縮ですが、幸いにもHideさんが答えてくださっていますので、そのようにご理解ください。
メンテ
Re: 剣道って何で試合するんですか? ( No.9 )
日時: 2018/11/09 16:47:33
名前: 三七式ヨシ 

三七式ヨシです。

ノートパソコンで文章を入力したのですが、タッチパドに触ってしまい、非常に読みにくくなっていました。

素朴な疑問さんには文章の概要が伝わったようですが、次回より、気を付けます。
メンテ
Re: 剣道って何で試合するんですか? ( No.10 )
日時: 2018/11/10 18:13:17
名前: ジャスミン 

もう終わってしまった感がありますが、
私も同じようなことを考えたことがあります。

私の考えは、だみ声さんはと似たような答えになりますが、

剣道は、刀で人を殺す剣術の稽古のためにできたものです。
試合は、昔で言えば、真剣での切り合いです。
ですので、剣道に試合がなければ、
剣道そのものが成り立たなくなってしまいます。
(切り合いがないわけですから)

生きるか死ぬかのときに、相手を殺したからといって、
喜んでいられるでしょうか?
スポーツは、殺し合いがもとになっておらず、
喜びを素直に表現できる。
武道は殺し合いがもとのために、相手を殺したあとは、
こちらもぐったりと疲れきっているはずです。
どんなに弱い相手でも、真剣では、触れられたら、斬られてしまいますから。

そういう緊張感がかけ離れたものがスポーツと武道の違いだと思っています。



メンテ
Re: 剣道って何で試合するんですか? ( No.11 )
日時: 2018/11/11 10:10:42
名前: 三七式ヨシ 

ジャスミンさんへ

三七式ヨシと申します。

剣道という名称になったのは、明治以降だそうです。

前にも書き込みましたが、剣道も元は剣術の稽古法の一つで、防具と竹刀による直接打撃の稽古法が
進化したものであると思います。

元の剣術は、命のやり取りを優位に運ぶため技術を身に付ける目的だと思います。

明治期になり、廃刀となり刀での命のやり取りは、一部の反社会的団体に属する人などをを除いてな
くなりました。

そして、学校教育と相まって「道」という思想を取り込み武道や茶道、華道、書道など芸事に「道」の
字が付くようになったそうです。

また、武徳会の中から全日本剣道連盟が発足し、今の形が定まりました。

そして、皆さんがご存知の通り「剣道の理念」が示されています。


よく、武道では「礼に始まって、礼に終わる」と言われます。

「礼」の字は、もともと神様に豊作を報告する、感謝の気持ちが示されるという意味があったそうです。

従って、頭を下げる行為が「礼」ではなく、感謝の気持ちが入る必要があると思います。

中学、高校、大学等で数をこなすために時間短縮のせいか、頭を下げながら歩みだすのを見かけますが、
本来であれば間違った行為と言えるのではないでしょうか。

では、剣道では「礼に始まって、礼に終わる」のか。

Hide先生も、

>試合のお相手は「敵」ではなく、共に剣道を学ぶ同志です。
 勝利偏重に傾くことなく「打って反省、打たれて感謝」という気持ちで試合に臨むことが
 剣道の理念に合致する姿勢だと愚考いたしております 。

と、書き込んでおられますが、基本打ち、切り返し、打ち込み、掛かり稽古に元立ちがいて、自分の技
量向上に手助けして下さいます。

それは、互角稽古や試合も同じで、対戦者は自分の技量向上に協力してくださっているので、感謝の意を
表するために「礼」をするのだと思います。


お相手に勝つことだけを優先すると、過ちを犯した全日本選手権者と同じ道を歩むことにもなりかねません。

厳しい稽古だけでは、中々人間形成は出来ないと思います。

修練の中には、先人の書かれた本を読み、剣を交えて知り合う方々との会話などを通じて自己研鑽をする
必要があると、道半ばの私は考えています。
メンテ

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