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タメ
日時: 2012/03/25 15:41:48
名前: サラリーマン剣士 

サイト内検索をしても、いまいちピンと来なかったので、質問させて頂きます。

具体的にタメとは何者なんでしょうか。

また、攻めの中にタメと取り入れるにはどうしたらいいのでしょうか。

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Re: タメ ( No.1 )
日時: 2012/03/25 20:24:49
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

管理人のHide.です。

タメに関する記述は、拙サイトにいくつかあったと思うのですが見つかりませんでしたか
ぁ?(>_<)


タメとは、打つ(打とう)という気を、気の発露のまま技にせず、グッと堪える行為です。


攻めとの関係性は、

●攻める→お相手の崩れを感じる→タメを入れる→お相手の崩れが確固たるものになる

という感じです
タメが入ることによって、自分の打突の確率があがるのです。


パターンとしては

1.攻める→打つ
2.攻める→タメる→打つ
3.攻める→タメる→誘う(出を狙って)→引き出して打つ

の3つを、お相手の「打ち気」を伺いながら組み合わせて使っていきますd(^-^)!
ここでいう「攻める」とは、有形無形のプレッシャーをお相手にかけつつ「自分の打ち間
に入る行為」です。

これがいわゆる広義に(一般的に)「攻め」と言われているものの実態と考えていいでし
ょう。
Re: タメ ( No.2 )
日時: 2012/03/25 20:46:08
名前: サラリーマン剣士 

なるほど

では、1が飛び込み面、2が面フェイント小手、3が出頭小手のような感じでしょうか?

でも、なんでタメを取り入れると、打突の可能性が増えるのでしょうか。
Re: タメ ( No.3 )
日時: 2012/03/26 04:35:04
名前: だみ声  < >

>1.攻める→打つ=飛び込み面
>2.攻める→タメる→打つ=面フェイント小手
>3.攻める→タメる→誘う(出を狙って)→引き出して打つ=出頭小手

横合いから失礼しますが、上記は単にスピードに頼る打突に「虚実」を加えた感覚で、本来の「攻め」
「溜め」には至っていないと思います。
剣道における攻防には、それぞれのレベルにおいて、もっと深い所での心理戦が複雑に交錯しているは
ずですが、そういう感覚をお感じになった事はないのでしょうか?  いや、必ずそういう駆け引きが
あるはずですが、それが「攻め」「溜め」のなせる所であると言う気付きがないのだと思います。

もう少し稽古を積んでこられれば、必ず「これかっ!」と言う感覚に出会います。 それが攻めであり、
溜めになると思います。


>でも、なんでタメを取り入れると、打突の可能性が増えるのでしょうか。
  鋭い「攻め」を受けた時、一瞬の緊張があります。 そのまま打ち込まれた場合は、反射神経の支
  配の結果動く事が出来た時は、さばく事も、引く事も、出る事も出来るのですが、一瞬の緊張の後、
  相手の「溜め」が加わると、「蛇に睨まれたカエル」状態になり、「居つき」ます、と言うか「居つ
  かされ」ます。 そして一瞬後には打たれています。

攻め、溜めの感覚が未熟な時期は、実は高段者と言えども、却って打たれる事があるのです。 でもそ
れは「理合い」のない打ちであり、単に偶然「当たった」にすぎないのです。
でも当たったことには変わりないので、「打てた!」と思ってうれしいものですが、打たれた高段者にとっては、痛くもかゆくもないのです。

一例ですが、以下をお読みください。
  高校生が高段の先生との稽古で、しばしばうまく当たって、場合によっては稽古中自分では「いい
  面」が3本打てた。 と言う気になっていたとします。
  その彼もその後もずっと稽古を積み、昇段もしました。 10年ぐらいして同じその高段の先生と
  久しぶりに稽古したとしましょう。
  自分は上達したはずですし、先生は10年分、年を取られて衰えていると思うのに、今度は稽古中
  一本も打てないのです。 あのころのほうが「いいとこ」で打てていたのに…。

  そしてそのまま稽古は終わります。 打てなかった自分にしょんぼりしつつ、先生に挨拶に行くと、
 「お前、強くなったなぁー」「打たれそうな場面がたくさんあって、攻め返すのに苦労したぞ!」と言
  う事が起きるのです。
  上達したからこそ打てなくなるのです。 つまり上達したから、先生の「攻め、溜め」と自分の「攻
  め、溜め」がぶつかり合っている事を感じて、不用意に打ち込めなくなっているのです。

攻めと溜めを感じつつ、相手に「隙」を作らせて、結果として相手から「一本を奪う」と言うプロセス
があるから、剣道と言うのは一生研究し続けるものになってしまうのです。
ある程度上達してくると、まずはスピードとパワーで突っ走り、そこから「気」の作用に気付き、若さ
に頼るだけではない攻防を会得し、上達して「攻め、溜め」の運用を用いて行う稽古へと、進化して行
くのです。
以上僕の感覚で「攻め、溜め」を書かせていただきましたが、大きく外れた物ではないはずです。
Re: タメ ( No.4 )
日時: 2012/03/26 08:40:55
名前: Hide.◆vm9xYr4tCqk  < >
参照: http://ichinikai.com

To サラリーマン剣士さん

>では、1が飛び込み面、2が面フェイント小手、3が出頭小手のような感じでしょうか?

まぁ、簡単に言ってしまえばそんな感じですかね(^^ゞ

1は一気呵成に間詰めし、お相手の備えが不十分なところを打ち込みます。
2は、打つ気を発して、お相手の崩れたところを狙います。
3は、お相手が攻めに反応して飛び出してきたところを応ずる(出鼻を含む)訳ですね

もちろん、これは減少面の話であって、だみ声さんがお書きになっているようなディープ
な精神論な簡略化していますm(_ _)m


>でも、なんでタメを取り入れると、打突の可能性が増えるのでしょうか。

だみ声さんが事細かに説明してくださってますが、これは愚問でしょう。
なぜなら、1しか知らない人よりも23も使える人のほうが、はるかに打突チャンスが増え
ると思いませんか 〜☆

小中学生や初心者は、1のみで勝負を決しようとしますが、年齢と段位が上がるほど、2や
3が上手くなって多面的&複合的にお相手を攻める。

だみ声さんと同じ結びですが、剣道というのは奥深く「一生研究し続けるもの(=死ぬま
で修行)」ということになるわけですd(^-^)!

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