記事タイトル:雑巾絞りと茶巾絞り 


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お名前: Hide.    URL
To 為五郎さん

興味深いお話ありがとうございました。
たしかに、打突時の以下たちが崩れなければ、たとえこちらの剣先がお相手に当たらなか
ったとしても、打たれることもありませんよね。そういった意味から考えますれば、大切
なことと思います(^^)

私自身「手の内って何?」と質問されますと答えに窮してしまいます。如何に具現化でき
るかってことを、これからも考えていきたいと思いますm(_ _)m

お名前: 為五郎   
私の経験論ですが相手が私と同時に茶巾絞りを行って打突している場合には、どちらが二等辺三角形を最後まで堅持出来るかに勝敗の命運がかかってしま
います、ですので「内側に絞られすぎの状態」も納得いくと思います、上席の方達の茶巾絞りは確実で、私が少しでも手の内を緩めてしまうと二等辺三角
形が崩れて面を取られてしまいます、すると上席の方達から「最後まで手の内をしっかりと絞める様に」とのアドバイスを受ける事が有ります。「腕立て
伏せをした状態」での説明は、相手から私の手の内の状態を乞われて教える際に良く使ってる例えです、実際の打突時の状態は中段の構えから右手は床と
ほぼ水平な状態迄しか上げておりませんし、竹刀の先端は相手の面頂部より約30センチ程迄しか上がっておりません、この状態で茶巾絞りの最後の仕上げ
を行い打突するのです。茶巾絞りを皆さんが自力で見出した際の喜びを思うと茶巾絞りの最初と最後の事しか書けません、それほど剣術の技を見出した際
の喜びは大きいのです(私的意見)、ですので茶巾絞りの最初と最後の間の中間の手の内の所作を皆さんに見出して欲しいのです、自分に足りない部分を
自覚しているならば上席の方達に試合を挑まずに上席の方達とは稽古して観察して下さい、『打って反省打たれて感謝』の気持ちが理解出来ると思います。

お名前: Hide.    URL
To 為五郎さん

管理人のHide.です。
茶巾絞りに関しての詳細なカキコ、ありがとうございました(^0^)


>するとこの状態ですと両手の甲の部分は自分に向いてる事に成り、

実際に試してみたのですが、ちょっと内側に絞られすぎの状態になりはしませんか?(^^;
剣先が立った状態ならOKでしょうが、この形から剣先をお相手に向けるのは、かなりタイ
トに思えます。
私のやり方がよくないだけかな?(^_^ メ)

お名前: 為五郎   
剣道の稽古に基本と応用が有る様に「茶巾絞り」にも基本と応用の使い方が有ります、茶巾絞りが理解できれば自然と応用も理解出来ますので割愛します
。また剣術の技である「茶巾絞り」を皆さんが自力で見出した際の喜びを思うと、この場にて気安く一語一句手順を公開し答えを記載する事には躊躇を感
じます、ですのでこの問題解決には各自の技量と努力に委ねる事としますので各自で茶巾絞りの基本と応用を見出して下さい、どの様に茶巾絞りを行うか
は茶巾絞りを行ってると思われる上席の方達と稽古して相手の手の動きを観察して見出して下さい、この稽古以外に茶巾絞り解明の近道は有りません、決
して上席の方達に試合を挑んではいけません。基本的な茶巾絞りには下記の主な効果が有りますので参考にして下さい。

1. 竹刀の速度が速く成り自分より上席の方とでも互角に戦える。
2. 相面時に相手に確実に面が入る。
3. 竹刀の上げ下げ時に竹刀を握った自分の拳で自分の視界を塞がなくてすむ。

茶巾絞りの理論の説明
打突時の茶巾絞り完了時の感覚がどんなものなのかを感じてもらう為に次の事を試みて下さい、まず小手を付けて中段の構えのまま竹刀を持ち床の上で腕
立て伏せをした状態で両腕を突っ張って下さい、そうすると竹刀を握った両親指を除き残りの両手の指は竹刀と床に挟まれた状態に成ります、両手の親指
の付け根の掌の箇所は床に向く状態に成ります、するとこの状態ですと両手の甲の部分は自分に向いてる事に成り、左右の肩と両拳を結ぶ形が二等辺三角
形に成ります、この二等辺三角形が確実に保持されてる状態だと茶巾絞りを行った際の相面時に相手に面が入ります。例えとして餌と錘を付けた釣竿を後
方に振り上げた直後に前方の沖に向かって振り下げる反動の際の釣竿のしなる感覚を「茶巾絞り」を行った際に竹刀で感じる事が出来ます。

打突時に茶巾絞りをしていないと、二つの二等辺三角形の頂点同士が相対して、互いに竹刀で相手の中心を取る際の相面時の刹那に、自分の手首の怪我を
回避する為に自分の手の内の力を反射的に弱めてしまい、竹刀を握った自分の拳の甲の部分(表から攻めてれば左拳の甲部分から、裏から攻めてれば右拳
の甲部分から)が徐々に側面を向き始め、最後には竹刀を握った自分の拳の甲部分が相手方向に向いてしまいます、無意識に左右の肩と両拳を結ぶ二等辺
三角形の形が崩れて肘が曲がって四角形や五角形に変わってしまい、結果的に二等辺三角形を確実に保持してる相手の面が入ってしまいます、多分皆さん
も経験が有ると思いますが・・・。

雑巾を絞りの表現の件ですが「茶巾」と云う言葉が現在では一般的でない為に子供達にはそれが何なのか理解出来ないのでしょう、それで「雑巾を絞るよ
うに」と表現してるのかと思います。もし云い変えるなら「ガーゼを絞るように」の方が子供達には理解し易いかも知れません。ですので打突前の「茶巾
絞り」を開始する直前の竹刀の握り方は小指と薬指と親指の付け根の掌の箇所だけで竹刀を軽く握り他の指は軽く添えるだけで充分なのです。相手と対峙
して竹刀を中段に構えている時から、両手の掌と指で竹刀を強く握り過ぎると茶巾絞りの応用が出来なく成ります。最後に「力だけに頼る剣道」には限界
が有りますので剣術の技が必要に成ります、特に中年剣士には剣術の技の習得が剣道上達の鍵に成ります。

お名前: 為五郎   
>竹刀を握る手の内の感覚を表現するのに「雑巾を絞るように」ということを聞きますが、それは正しいのでしょうか?(^_^;
正しくは「茶巾絞りのように」です。

>だいたいそう教えられた方の打ち方を拝見すると、打った瞬間に手首を極端に内側に絞込み、肩にまで力が入ってしまっているように見えます。
だから相面時に確実に面が入るのです、しかし「茶巾絞り」時は通常の竹刀動作程の力は要りません、正に「茶巾絞り」は目から鱗の剣道の技です。「茶巾絞り」が分かれば自分より上段の方との試合でも互角に戦えます。

>単に、”小指の方できゅっと締める”位の事じゃないでしょうかね。
違います、「茶巾絞り」の握り方は小指と薬指と親指の付け根の掌の箇所だけで竹刀を軽く握り、他の指は軽く添えるだけです。

お名前: Hide.    URL
To 片腰さん

ご紹介、本当にありがとうございました(^0^)
多くの方に、お稽古の中で体感しながら学んでいっていただきたいですね!

お名前: 片腰   
窪田清音先生の件は、これ位にして。

実は、当初は、お話の展開を待っていて書かなかったのですが、
「雑巾絞り」ではない、「茶巾絞り」であると結論を書いている本があります。
直心影流の石垣先生の本の後書きだったと思います。

ただ、この辺りは、結論だけではなく稽古の中で考える過程が面白いですね。
そういう意味では、窪田先生の文章は、非常に丁寧だと思います。

お名前: 片腰   
三、
世人云うところの力は、法術に妨ありて業を助くるものに非ず。
然るにその分を知らずして妄りに力を恃むときは
自ら手裏に逆らうところを生じ勢気剣に渉らず。
小指をしむること中を得、大指の爪先に気を篭め手の裏、体と共に伸びる意あれば
自ら指先に気移りて全く調うが故に心気剣に移りて刀鋒まで気の至らざることなし。
其の調い偏るよりして意を露わし剣の良否も現わるるなり。
この意を知らず、妄りに試み学ぶときは過失少なからず。
手を天とし足を地とし体を人とし手の裏の調わざる猶天の晴れざるが如し。
此の事理を能く味わうべし。

お名前: Hide.    URL
to 片腰さん

なるほど、手の内にも「気力」が大切とは。
初心者指導の内から「気力を込める」っていう言い方はしたことがありませんでした。
小学生ではムリでしょうが、高校生以上には使えそうですね(^o^)

お名前: 片腰   
二、
手の裏は小指粛するを主とし次に気力を大指の本に篭め、気力の二字注意すべし。
気と力は大いに異なり、人皆力を篭めて気を篭めざる故に
己の力死物となり、力そこに止まりて用を為さず。
気より保つ力に非ざれば真の力と云うべからず。
其の気力の充ち伸ぶる所気より力に移るなり。
其の権衝を得るに至りて打込むに非ざれば全からず。
力を以て打つときは左右の粛まりに自ら優劣を生じ只管、
手の裏を握りしむれば一身の気ここに泥み偏りて調和し難し。
気にて柄を取る心にあらざれば調わず。力をたのむべからず。
例えば一条の縄を張るに撓むところなき意にして心と気を以って
柄を取るに非ざれば手裏の全く調いたるに非ず。
心ここに及ばざる者は小指をしめ、ただ大指の本に力を篭むるも益なし。
この如くなれば手裏に味なく活動も死物となり、
法術の別ちなく久しくこの充ちに志すと雖も其の極に至ることなし。

お名前: Hide.    URL
to 片腰さん

いやぁ、初心者への教え方は、昔も今も変わるところはないんですね(^o^)

お名前: 片腰   
順序は前後しますが、
先に此方を。
(同著)

手裏は左右ともに同じくすべきは人の常なり。
試みに手巾を絞るに左右とも中指より小指に至り、
次第に力強く締むべし。
この手裏即ち天性筋骨の順なればこの形を失わず肩に落とし臂を伸べ、
軽く食指を屈め中指より小指に至るまで次第にその力、強弱なく、
左右均等なるを自然の手裏という。
初学の時より柄はかくの如く握るべきものと定め、
これに違へば改むべく先入主となるものなれば必ず初めを慎むべし。

お名前: Hide.    URL
To 片腰さん

書き込みありがとうございます。
勉強になりますm(_ _)m

お名前: 片腰   
長いので少しずつ。

一、
手の裡の心。心とは握りたる手の内の緩急なるを言う。
手の裡の心は強からず弱からず、その中を得るに在り。
この中肝要なり。ゆるがせなるべからず。
左右の権衡共に均しく優劣なく朴直なるべし。
その朴直の中に粛する所の均衡あり。即ち中なり。
是即ち大指小指の粛する程度なり初学ならざるも只管力を拳に用うる者あり。
故に手の中滞り気力集りて小指を粛するを先とし
小指を粛せて整うべし。

お名前: Hide.    URL
To 片腰さん

資料の転載、ありがとうございました。

「縦に持し」は、もちろん、雑巾を絞るような持ち方ではないんですよね?(^^;

お名前: 片腰    URL
亀レスながら、
偶々、手の内の資料を拝見しましたので、書き込んでおきます。

窪田清音(江戸講武所師範<田宮神剣流>だったと思います。) 

柄を握ることは試みに手巾を水に浸し四折して
縦に持しこれを絞るに双手倶に中指より小指にて
次第に力の強く締まるものなり
この如くすれば手首自ら程度を得、臂延び肩臂らかにして
この時の手裏の容、即ち天性筋骨の順なれば柄を得るも、
この容を失わず肩を落とし臂を伸ばし、
食指を軽く屈め中指より小指に至るまで
次第に左右の力を斉しくし、聊か大指を押す意を用うるを
手裏の可なるものとす

お名前: Hide.    URL
to himさん

>私は「茶巾で何かを包んだ形」に見えるからだと思っていましたが・・・(^_^;

アハハ、そうですよね、やっぱ(^^;

お名前: him   
to Hide.さん

>ちなみに、「茶巾寿司」ってのは茶巾で作るもんなんですか??(^_^ メ)

私は「茶巾で何かを包んだ形」に見えるからだと思っていましたが・・・(^_^;

お名前: Hide.    URL
To himさん

拙サイトが少しでもお役に立ちますればうれしく存じます。


>私も「茶巾」を最初に知ったのは「茶巾寿司」でしたから・・・(^_^;

ちなみに、「茶巾寿司」ってのは茶巾で作るもんなんですか??(^_^ メ)

お名前: him   
私も「茶巾」を最初に知ったのは「茶巾寿司」でしたから・・・(^_^;

いやあ、大変勉強になりました。
皆様、有難うございましたm(_ _)m

お名前: Hide.    URL
To 片腰さん

>私も剣道を始めた中学生の頃は、茶碗、茶筅はわかっても茶巾は知りませんでした。

私も、布巾、台布巾、雑巾程度しか知りませんから(^^;オハズカシイ

お名前: 片腰   
小兵衛さま
いつも、某掲示板でお名前拝見しております。
レス、有難うございます。
先に柳に風さまもレスいただき、ホッとしております。

Hide.さま
お茶のたしなみのない子供の指導には、向かないでしょうね。
少なくとも茶巾の何たるかを知っているのは、ほんの一部でしょう。
私も剣道を始めた中学生の頃は、茶碗、茶筅はわかっても茶巾は知りませんでした。

お名前: Hide.    URL
私も「文化としての剣道を伝承していこう」とこのHPの「七つの提言」の中で述べさせていた
だいておりますが、作動からお借りしてきた用語で、しかも多くの日本人がイメージしにく
い教えであるならば、あえてそれに固執する必要もないのかな・・とも考えます(^^;

まぁ、難しいところですが・・・。

お名前: 小兵衛   
To 片腰さん
初めまして、小兵衛でございます。含蓄あるお言葉を、いつも拝見致しております。

>勝ち負けの土俵から一歩離れて俯瞰して文化の一形態として剣道を捉える

剣道をどのように捉えるか?ただ単に、身体運動のひとつとしてか、あるいは
文化として捉えるか・・・。お一人お一人の感性と人生観にもよるかも知れません。

To Hideさん
文化という切り口で関連するかと思い、少々カキコいたします。
本日、年一回の、業界剣道大会が開催されました。会場は、上野のG大学でした。
G大学のT先生には、毎年お世話になっております。小生も度々お稽古を頂戴致し、
感謝致しております。

大会後の懇親会での、T先生のお話及び、これまでに伺ったお話の一部の要旨です。

1.このG大の近くには、色々な文化に接する施設がありますから、剣道大会だけでは
  なく、そこを訪れてみることも、良いことだと思います。

2.藝術を志す若人の中には、我々とはまた異なる感性を持った人々も多いですね。
  剣道オンリーでは無く、色々な方と接する事が、必要ではないでしょうか。

3.かたちにこだわってばかりでは、機会を逃すことになってしまいますね。

4.表裏上下とあれこれ攻め口に迷わない方が良いです。表からなら表で、大胆に
  攻め込みましょう。

5.合格、不合格?そんな事は頭から忘れて、目の前のお相手に集中しましょう。
  そんな時に、意外とうまくいくものですヨ(笑)

すみません!上記の3〜5は、審査に落ちて私が超〜落ち込んでいた時に、T先生から
勇気づけて頂いた時のお話です(感謝)

このお話は、テーマ「雑巾絞りと茶巾絞り」から、かなり外れてしまいましたね(汗)
どうか、寛大なお心でお許しくださいm(_ _)m

お名前: 片腰    URL
勝ち負けの土俵から一歩離れて俯瞰して
文化の一形態として剣道を捉えるならば、
茶巾の絞り方も研究してみると云うのは、
非常に面白い方向だと思います。

身近にお茶のたしなみを持つ方は結構居るはずです。
流派によっては本も沢山出ています。

又、地域によっては野点で一般者を受け入れるお茶会も偶にあるので、
御手伝いをされている方は、その社中の方でしょうから、
少し閑な時にお茶を一杯頂いて、尋ねてみるのも良いかもしれません。
場合によっては、お茶の先生が対応されるでしょう。

お名前: Hide.    URL
to 小兵衛さん

>これから、解釈いたしますと、剣の先人が「茶道」から応用したものなのでしょうネ。
>左右の違いは、その良い例でしょうか。とっても勉強になりました。

私も大方そんなところではないかと考えます。
昔の人にとりましては「茶巾を絞る」は日常行っていた動作だったんでしょうね(^^)
ですから、今の指導の中で引用するには、あまりにも具体性をなくしているように考えま
すがねぇ(^^;

お名前: 小兵衛   
おはようございます、小兵衛です。私も、このトビに大変興味を持ちつつROMして
おりました。

To 剣道未経験母さん
ほぼ同様の趣旨の、お話をお聞きしました。貴重なカキコありがとうございます。

To Hideさん
これは、ぐにょさんとご一緒させて頂いている一刀流のお稽古会でのアドバイスです。
頂いたプリントによりますとこう書かれております。

「雑巾絞り(両手を同時に絞ること)ではなく、刃筋がぶれないように、左手で保持し
ながら、右手を茶巾絞りに絞る。(茶巾絞りとは、片手のみにて絞ること)」

これから、解釈いたしますと、剣の先人が「茶道」から応用したものなのでしょうネ。
左右の違いは、その良い例でしょうか。とっても勉強になりました。

お名前: Hide.    URL
To 未経験母さん

管理人のHide.です。
いやぁ、茶道を教える立場の方からのカキコ、ありがたいですね。
茶巾絞りの具体的なイメージが見えてきました。
情報のご提供に感謝いたします(^0^)

お名前: 未経験母   
剣道は未経験なのですが、茶道は教える立場にある者です。
茶巾絞りについては、流派によって違いがあるかもしれませんが、
私の流派では、
1,右手は親指を上にして茶巾を持ったまま固定
2,左手で絞る
というようになっております。
茶巾自体が小さいものですので、手で絞るというよりは
指で絞る感じになりますが、雑巾絞りとの一番の違いは
右手では絞らない、という所にあると思います。
ご参考になりましたでしょうか・・・。

お名前: 片腰   
なんか、誤解を生みそうな書き込みでしたね。

後ろに倒れた時の為に横にずらして結ぶって云うのは、
悪くないなと思っていたのです。
学生時代、
昇段には、まずいといわれて、真ん中に戻しましたけど。

お名前: むささび   
 茶巾,雑巾の何れにしても手の内を絞る肝要を教えて
いますが,出自が直心影流であるならば〜肘を能く伸ば
す構え,斬り手に通じる新陰全般の基本’位五大事’訓
からはじまる話かもしれません.
 古流に於いては肘のヒンジに頼らず,肩口から大きく
太刀を振るいますから,それを作す為にも肘から先を一体
化させる遣い手が要ります(浮世絵や錦絵なんかの所作
が肘の完全伸展動作のお手本です.今日との差異の大きさ
には驚くばかりです)その肘伸展の留意として手の内を
絞るべしの訓がうまれたやにも感じます.
 亦た一刀流でもヒンジで斬らないのは同じでしょうか
ら今日でもやはり剣道の普遍的な真理だと思います.
 自分の現在の感触からしますと正眼に構えを取る際に
手筋を絞ると確かに雑巾でも絞れる位にぐっと極まりま
すが,これが上腕の一体感をつくる結果であって決して
掌や手許の問題でないことを教えるのは,仲々難しいか
なとも感じます.

お名前: 柳に風   
うろ覚えですが、何かで怪我防止のためにそういう風に面紐を結ぶべきだと
書いている先生がいらしたのを記憶しています。もう亡くなった先生だった
かな。
どこで見たか、どなただったか覚えていないのですが、そういうやり方もあ
るんだなと思った記憶があります。

お名前: him   
to 片腰さん

>面布団ギリギリに結んでいたので注意した所、
>直心影流の先生に指導を頂いたので、これで良いのですと云われ、
>そんなものかと思っておりました。
・
・
・
>その後輩も私も剣道からは、現在離れていますのでわかりませんが
>こう云う結び方で、昇段審査等での評価は、どうなるのでしょうか?

すいません。まったく知りませんでしたので、どうなのか分かりません(^_^;
どなたかお分かりになる方はおられますでしょうか?

お名前: 片腰    URL
himさん

himさんのトピだから安心して書いたのです。(笑)
直心影流について誰かが触れておられましたが、
それが直心影流だけのお話かどうかはともかく、
確かに石垣先生のご本にもどこかで書いておられたような気がします。
また、講武所奉行であった男谷精一郎は、直心影流ですね。
竹刀の長さを三尺八寸を定寸と定めた先生です。
さて
茶巾絞りは、私にとっては、既に解答が出ていた事ですので、
少し脱線です。(himさん、是非ご協力お願いします。m(_ _)m)

面紐の結ぶ場所についてです。
中学生の頃、後輩が真ん中ではなく、
面布団ギリギリに結んでいたので注意した所、
直心影流の先生に指導を頂いたので、これで良いのですと云われ、
そんなものかと思っておりました。
が
何年か前読んだ、先に書いた石垣先生のご本に同じ旨が書いてあり、
仰向きに倒れた時に頭を強打しない為とあり、後輩と同じ説明で納得しました。

ところで、
その後輩も私も剣道からは、現在離れていますのでわかりませんが
こう云う結び方で、昇段審査等での評価は、どうなるのでしょうか?

お名前: てら   
 何の本だったか忘れてしまったのですが、

茶巾絞りは、小指と薬指ですこし引く感じで柔らかく絞る

雑巾絞りは、親指と人差し指でぎゅっと絞るとありました。

 これを見て、どんなふうに絞ればいいのかやっとわかりました。

剣道の握りは小指と薬指を締めるわけですから、茶巾絞りが正解と思います。

お名前: him   
おお、片腰さんにまでご登場頂き、恐縮です(^_^)

>単に、”小指の方できゅっと締める”位の事じゃないでしょうかね。

この「きゅっと締める」と「ギューッと絞る」・・・表現は微妙かも知れませんが、やってみると明らかに違う・・・(^_^;
難しいもんですね(笑)

お名前: マックス   
たしかにですね
お茶にくわしいひとに意見が聞きたいですね

>共通点は、
>単に、”小指の方できゅっと締める”位の事じゃないでしょうかね。
>でも、両方が分っている人には良い表現だと思います

私もこれに賛成です

お名前: 片腰   
共通点は、
単に、”小指の方できゅっと締める”位の事じゃないでしょうかね。
でも、両方が分っている人には良い表現だと思います。

ついでに書くと
茶巾は、水分を残しぎみにキュッと締めます。
(茶巾は、お点前で茶碗を拭く時などに使います。
茶巾絞りは、水屋でお手前の準備の時、行うはずです。)
雑巾は、水分を残さない様にギュッと絞ります。

お茶も剣も日本文化の一端を担いでいます。
もっと詳しい人が読むだけじゃなく、書いていただけると幸いです。

お名前: マックス   
片腰さんの言う通りですね
私も下のレス説明不足でしたね。
友人の茶道をやっているひとは上下につまんでましたが
流派によっては本当に最初に書いたように

>茶巾絞りは握って絞るような感じでやや引っ張るような感じだそうです。

もあるのでしょう。
この握って絞るもねじるのではなく
絞るはあくまで水分をきるってことですが・・

茶巾絞りは片手の押し手引き手ではないですかね?
親指あたりで押し、小指あたりで引く
親馬鹿さんのいう、
絞るではなく締めるっていうのも
これにあてはまりませんか?

お名前: 片腰    URL
「茶巾しぼり」という言葉で何を表現したかったか
と云う事を考える方が近道ではありませんか。

某国営放送で、
ここ最近、茶道も取り上げられていましたが、
数年前のテキストにも茶巾の写真がありました。

お名前: マックス    URL
やっぱり茶巾がなんなのかってのが問題ですよね。
私の友人には茶道をやっている方がいるので実際に見ましたけど
雑巾とは程遠いですね
ハンカチのような感じでしょうか?
言ってみれば片手で握れば絞れて(乾くって意味で)しまうようなものです。
しかし、茶道をやっている友人は上下に指でつまんで絞ってました。
その絞りかたは竹刀および真剣を持つ形とは違っていました。
柄を上下につまむことは刃部がありますから出来ませんからねぇ。

お名前: GEN   
to himさん
剣道の大家でも茶道に詳しい人は稀ですね。
茶巾に馴染みがないと、絞るの連想で茶巾が雑巾に化けてしまったのでしょうね。

雑誌のバックナンバーか、本か忘れてしまったのですが、
「ある手の内のすばらしい先生の竹刀は、柄革の縫い目によじれが無く、いつも真っ直ぐだった。」
という一文が印象に残っています。
このエピソード、茶巾と雑巾の違いを示しているかもしれませんね。

お名前: Hide.    URL
to himさん

>茶巾って何だ?・・・たぶんこれが原因なのかな?・・・と思っていますが(^_^;
>やっぱり子供たちに早い時期に日本の伝統文化に触れさせる必要があるかも知れませんね。

40半ばのオヤヂにして茶巾を絞ったことがありませんので。お恥ずかしい(^_^ メ) 


>私が中学で剣道を始めた時、当時の先輩が茶巾を持って来て「こう持つんだ」と教えて
>くれました・・・あの先輩は茶道をやられていたのかな?(^_^;

へ〜、そんないい先輩がおられたのですか。
私には、しごく先輩、説教する先輩、エ●本をくれる先輩しかおりませんでしたが(^^;

お名前: him   
to マックスさん,親馬鹿一刀流さん,Hide.さん

明解なご説明、ありがとうございました。
茶巾って何だ?・・・たぶんこれが原因なのかな?・・・と思っていますが(^_^;
やっぱり子供たちに早い時期に日本の伝統文化に触れさせる必要があるかも知れませんね。
Hide.さん、私が中学で剣道を始めた時、当時の先輩が茶巾を持って来て「こう持つんだ」と教えて
くれました・・・あの先輩は茶道をやられていたのかな?(^_^;


to はなさん

はなさんのカキコであるとは認識しておりませんでしたが、結構聞きますよね(^_^;
ただ、私は打突の瞬間に雑巾を絞るようにするのは間違いだと思っています。
それが上腕から肩への力みに繋がる・・・特に大人の遅剣の方々を指導する際には厳禁かと(^_^;

皆様、ありがとうございました。
スッキリ致しました(^_^)v

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。

実は私は茶巾を絞ったことがありません。ゆえに「茶巾絞り」という用語及び説明は使
わないことにしております(笑)

それに親馬鹿一刀流さんも書かれてますが「絞る」というと力を入れすぎてしまう傾向に
ありますので、私も「締める」といってますね(^^)

お名前: 親馬鹿一刀流   
こんばんは親馬鹿です。

himさん
結論を言いますと「雑巾を絞るように」は正しくないと思います。

私も最近の書き込みで雑巾を絞るようにという表現が気になっていました。
私は少年指導で絞るという表現は使わず締めると指導します。

剣道●●紙などでも実際の茶巾の絞り方など紹介されていますし、雑巾絞り
と茶巾絞りの違いは理解されていると思っていますが、なかなか浸透してい
ないようですね。

それは茶巾に触れた事がない方に茶巾を絞るようにと表現しても理解されない
事が原因ではないかと。

私があえて使う表現は、
1.小学生向け
雑巾を軽く絞る。軽く絞るので雑巾には水が充分含まれていて、ダラダラと
水が垂れる。
雑巾を顔の前に掲げて軽く絞りながら、垂れる水を切るように下に振り下げて
水をパッと切る。
振り下げる勢いと軽く絞る事の組み合わせで水を切る。

2.大人の方向け
赤ちゃんの顔を抜くためのガーゼのハンカチの絞り方。
水が垂れない程度に調節するために、瞬間的にガーゼを握りこみながら腕を
振って水を切る。
垂れない程度に切るために、

どちらも手の内の冴えを意識させるための表現です。

お名前: マックス   
himさん
ご無沙汰しております
himさんに私ごときが何か言うのもなんなんですが・・
教わった事をそのまま伝達いたします。

本来は茶巾絞りだそうです。茶巾絞りという言葉は直心影流系に伝えられた言葉だそうです。
雑巾絞りは茶巾というものを見なくなった現代の人達のために生まれたそうです。

ただ茶巾は薄く小さいので、
茶巾絞りは握って絞るような感じでやや引っ張るような感じだそうです。

雑巾絞りは右手、左手を反対方向にねじって絞るので違うと言えます。
ただ親指を前に向けると言う点では良いのでしょうが
ねじりすぎは力の入り過ぎでしょうね。

どこかの本に手のうちは
『茶巾絞りに唐傘握り』
と書いてあったのを覚えてます

最後に個人的意見ですが上段をかじっている者として・・
片手で雑巾絞りだと刃筋が立ちませんよね。
諸手でも右手で刃筋を右外へ左手で刃筋を左外へとしてしまうのは
間違っている気がします。

お名前: はな   
つい最近、別のトピで「雑巾を絞るように・・・」と書き込みました、はなです。
茶巾絞りと雑巾絞りの違い。私の個人的解釈では、構えている時には茶巾絞りのように
柔らかく、打つ瞬間には雑巾を絞るようにキュッ、と思っています。もちろん構えてい
る状態でギューっと肘から肩まで力を入れてしまって

お名前: him   
to GENさん

有難うございます。

>ウチの大学の師範も茶巾と雑巾の絞り方は違うと指導しています。

そうですね。もちろん茶巾と雑巾の絞り方は違うのですが、じゃあ「雑巾絞り」というのはどういう時に
そういう表現が出て来るのでしょうかね?
結構、複数の箇所で「雑巾を絞るように・・・」という表現を見聞き致します。
このいちに会のいくつかのトピにも「雑巾絞り」という表現をお見受けしましたが、どうも釈然としないんですよ(^_^;

お名前: GEN   
内側に力込めてギューって絞ったら刃筋が狂いますよね。
竹刀だと分かりにくいですが、ひの入った模擬刀を振ってみると分かると思います。
ウチの大学の師範も茶巾と雑巾の絞り方は違うと指導しています。

>だいたいそう教えられた方の打ち方を拝見すると、打った瞬間に手首を極端に内側に絞込み、肩にまで力が入ってしまっているように見えます。

棒状のエモノでガツンと叩いて打ち込むならいいんでしょうけど、刀法の観点からすると問題ありますね。

お名前: him   
トピを立てるのはとんでもなく久し振りです(^_^;

最近気になることがありまして・・・
竹刀を握る手の内の感覚を表現するのに「雑巾を絞るように」ということを聞きますが、それは正しいのでしょうか?(^_^;
私が剣道を習い始めた頃は「茶巾絞り」というように教わりましたが、茶道を嗜まなければ「茶巾絞りのように」
などと教えられてもピンと来ない・・・ということはあります。
しかし、「雑巾を絞る」って、ギューッと力を込めて絞る訳ですが、それって竹刀を打つ瞬間の手の内とは
違うように思います。
私らが習った時は「茶道で茶巾を持つように、柔らかく握りなさい」という意味で「茶巾絞り」と習ったと
記憶しておりますが、最近私の周辺でも初心者に「雑巾を絞るように」と教えておられるのを見るにつけ、
「それは変だな・・・」と思うことがしばしば(^_^;
だいたいそう教えられた方の打ち方を拝見すると、打った瞬間に手首を極端に内側に絞込み、肩にまで
力が入ってしまっているように見えます。

そもそも「雑巾絞り」と「茶巾絞り」は、比喩として同じことを言っているのか?違うことを言っているのか?
はたまた、どこかで表現が取り違えられたものか?
お分かりの方がおられましたら、お教え下さい。

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