記事タイトル:逆胴の考え方 


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お名前: Hide.    URL
To 颯流さん

少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。

昨今逆胴が一本になるケースが増えてきておりますので、上手に先生方にお話しになれる
といいですね。ご自身が審判にお立ちになられたときに逆胴を見落としてしまう危険性も
回避できますしね(^^)

下からの小手は…、刃筋が問題加奈と私は思っております。
刃筋さえ通っていれば(その他の有効打突の要件も満たしておれば)、OKだと考えます。
新しい技術に対しても、柔らかい頭を持って臨みたいですね(^_-)~☆

お名前: 颯流   
hide様 義様ありがとうございます。
だいぶ気が楽になりました。
私も全日本選手権の映像で下からの篭手が一本になるのをみました。
ただ自分の教えている子どもたちは不器用な子が多いので柔軟に竹刀を
扱えないのです。逆胴を打ってみたい気持ちが強いのも事実です。
一通り私が逆胴については教えてきましたので子供たちが迷わないように
うまく上の先生とも話をしてみようと思います。
本当はもっと面打ちを重視していきたいのですが、新しいことをやり始めると
子供たちも目が耀きます。逆胴に限らずですが自分の考えだけではなく
他の先生ともはなしをして子供の剣道がいい方向にと願うばかりです。
ありがとうございました。

お名前: 義   
颯流さま始めまして福岡の義と申します。

私も中学生の指導をさせてもらっています。私も逆胴を教えていますがあくまで
形であり、3ヶ所避けをするお相手にに対して逆胴が打てるのだと言う牽制的な
部分が大きいです。3ヶ所避けに対する対処法としましては、小手フェイント面
3ヶ所避けから打突してくる瞬間の出小手・出端面を主に教えています。
何れにしましても高校生になれば突きがあるのですから中学生の間は逆胴に対し
て形だけで良いのではと考えています。

逆胴を教えなくても良いのではとも思いましたが、憧れがあるのか子供達の目の
色が変わるものですから、お稽古中に中だるみしてきたなと思ったときに教えて
います。

下から打ち上げるような小手は私達の時代には無かったのですが鹿屋大出身の若
い先生に話を聞いてみると当たり前のように話してくれました。
実際、玉竜旗でもよく一本になる場面を見ていますが、私には無理ですね。

話がずれてしまいましたが、他の技でも十分対応出来ますので上位の先生と波風
立てる必要も無いのではと考えます。

ご参考まで

お名前: Hide.    URL
To 颯流さん

管理人のHide.です。
逆胴は邪道だとおっしゃる方っていらっしゃいますね。どうやら「左腰には鞘があるから
逆胴は斬れない」というのが根拠らしいのです。

だとしたなら、全剣連の試合審判規則の打突部位から左胴は省かれるべき。そうなていな
いのですから、当然、「打てば一本になる=邪道ではない」と考えられますね(^^)


左斜め下からの小手ですが、高校大学はおろか全日本選手権でもお目にかかります。で、
それが一本になっているケースも無きにしも非ず。
まぁ、古流などには「斬り上げる」という打ち方が多数ありますので、まったく刀法に逆
らっているとは申せませんが、竹刀剣道の面からいくといかがなものでしょうか。
刃筋も手首をきちんと返して打っているとは思えませんし、「当たればいい」という打ち
方はまずいですよね(>_<)

むしろ、左小手や体当たりをしてからの技の方がよろしいかと個人的には考えますが…。

お名前: 颯流   
逆胴のことで便乗してしまうようで申し訳ありませんが質問させてください。
いま私も中学生の指導をしていますが3所避けをした相手に対して、
私自身は逆胴が非常に有効だと思い、基本打ちの練習でも逆胴を取り入れています。
子供たちがやっと一本になるレベルにきてますが、私が教えないときに
もう一人の指導者に逆胴は邪道で打つべきではないと子供が怒られてしまいました。
子供達も「3所避けをした相手に対してどうすればいいのか」と
その先生に質問したところ
「篭手を打て」といわれ下からすくい上げるような篭手を打つようになってしまいました。
私が見てもあまり見栄えのいい篭手打ちとは思えませんし、ある試合で他の道場の
先生が「あんな横から打つような篭手は一本にならないと思うよ」と言っていました。
逆胴は邪道なのでしょうか?体制が横になるような下からの篭手を教えていくべき でしょうか。自分でも3所避けをした相手に篭手を打ってみましたがうまく打てません。
自分より立場が上の指導者なので意見ができないような状態です。
宜しくお願いします。

お名前: Hide.    URL
To 中年無名剣士さん

少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。
私も資料をあたって逆胴について調べてみようと思いますm(_ _)m

お名前: 中年無名剣士   
仕事で留守にしていたので、書き込み遅くなりました。
管理人様、福岡の義様、書き込みありがとうございました。
「刃筋正しく打突」の要件については、当トピのお陰で考えさせられました。
当地域での考え方の根底の部分に関わる話題であり、今更ながらという気も致
しますので、もっと時間をかけて情報を取り入れたうえで、確認いたします。
新しい情報・見解等ありましたら、また書き込みます。

お名前: 義   
中年無名剣士さま始めまして。
福岡の義と申します。

初めて伺うお話でしたので興味深く拝見させて頂きました。
実は私は大学に入るまで(20数年前)は逆胴を使う人は居ませんでしたし
大学で初めて教わりましたがやはりHide.さんと同様の内容です。

私が思いますに中年無名剣士さんの仰っている逆胴と現代の逆胴は違うも
のかもしれませんね。本来、鞘や脇差があるので刃では切れませんし鞘の
上のわずかな隙間をわざわざ狙って切ることも無かったと思いますので脇
差を奪う技があったと言うことでしょうか。
しかし、現代の剣道では下から切り上げると言う技は無かったと思います
(三ヶ所避けに対し若干下から打つ変な小手打ちはあるみたいですが・・)
のでやはり現代の逆胴とは違うものではと思いました。

有効打突の条件である「充実した気勢、適正な姿勢を持って、竹刀の打突
部で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるものをいい刃筋正しく打突し、
残心あるもの」から外れてしまいますので私も有効打突として一本には出
来ないでしょう。
しかし、剣道形の三本目のように打突せずに気位で勝敗を決める教えもあ
りますので、教え(考え方)と競技との違いもあるのかもしれませんね。

私も中学生に逆胴を教えていますが、あくまで三ヶ所避けするお相手だけ
にと教えています。最近小中学生でも良く旗が上がるのも三ヶ所避けを無
くしたいとの考えからだと思っています。
実際、福岡市の中体連では三ヶ所避けを反則に取るようになって来ています。

長文失礼致します、私の逆胴に関する考え方でした。

お名前: Hide.    URL
私は、三所よけなどが蔓延するよりも以前に、今の打ち方を師匠から教わっております。
「逆胴は引き切り。左脇をあけることなく、右斜め上から左斜め下まで一気に切り裂くこ
と」と教えていただいておりますので、このように指導させていただいております。

あくまでも私見ですが、中年無名剣士さんのおっしゃるような逆胴は、私は審判として有
効打突にとることができないでしょう。刃筋が通っていないようですのでm(_ _)m

お名前: 中年無名剣士   
しつこいようですが、追記いたします。
私自身の体験ですが、当初10年以上前に師匠や周りの方々に「逆胴はしゃくりあげるん
だ」と教わりました。その当時は「そういうものなんだ」と形だけを覚えており、あえ
ていうと「逆胴とはお相手の腹をえぐりとる技」と解釈しておりました。たぶん、しゃ
くりあげて打っている方はこう考えている人が多いと思います。
その意味(脇差を〜・・・・・)を知ったのは、何年か前から「腹を切る(剣先を左斜
め下まで振り抜く)」逆胴が多くみられるようになってからです。この時期に師匠に意
味を教えて頂きました。

これは、三所隠しによる防御が多用され、問題視され始めた時期です。
「三所隠し=悪」に対応する技として「逆胴=大いに結構」みたいな現状にみえます。
三所隠しをされると、左上へしゃくりあげるという行為が、お相手の竹刀に当たってし
まう確率が高く、きれいに決まったという印象が薄れるのです。
よって、「腹を切る(剣先を左斜め下まで振り抜く)」という打ち方が多く見られるよ
うになったと思います。
この現状から、私も師匠や周りの方々も、指導に際しては2つのパターンがあると説明す
るようになりました。
(ちなみに、当方の道場に所属していた子が、高校入学後に逆胴を多用するようにな
り、その指導法を聞いてみたところ、顧問からは打ち方のみ教えてもらい、その意味は
教わっていないと言っていました。)

お名前: 中年無名剣士   
<竹刀の「平」で打っているように読み取れます。>
基本的には竹刀の「平」で胴を打つことをイメージしています。
理論的には脇差を抜き取るという行為に対する形ではありますが、実際に打突後に右手
首を内側に絞り込むためには、胴への打突の瞬間では「平」の状態でないときれいに絞
り込むことはできません。(この場合の絞り込むとは、竹刀を握っている右手首を自分
の身体の方向に巻き込むような形です。このことを、しゃくりあげると表現しております)
「刃」で胴に打突すると、すでに右手首が返えっているために、打突後に過剰に巻き込
む形となり右腕がいびつな格好となります。
まあ、実際のところは、この辺りの動作は各自きれいに見えるように、また、より強く
打っているようにみせるために上手く工夫しているようです。(「刃」で打つ→すんな
りとしゃくりあげてみせる、等)

<「刃筋が通っていない」ということで有効打突の要件から外れるよう思えますが>
うーん・・・・・、確かにそうですよね。
「打突=切る=お相手の身体を傷つける=殺す(・・・表現正しいかな?)」という視点からすると、その通りですよね。
「打突=脇差を抜き取る=お相手の最終手段を取り上げる(武士の命を獲る)=降参」
という視点でみると、その行為のための刃筋とみるべきでしょうか?(竹刀の「平」が
正しい物打ちの位置か?ということも含めて)
この行為の意味を知らないと判断できませんよね。
「知っている人は知っている」という方々が、現時点においては少数であったというべきですか・・・。

実のところ私は、大きな大会(特に高校生以上の試合)での審判経験が少なく、逆胴で
の判定を行った記憶はありません。段位の関係上、小中学生の試合での審判は数多くし
ていますが、きれいな逆胴を判定したという経験がないのです。
しかしながら、身近に観戦しその判定について知りあいの先生に聞いたり、審判講習会
等で質問したりして、その判定基準を理解したうえで、子供達や同僚達へ指導していま
した。今後、もっと意見を聞いてみます。

決してここでは何が悪いとか問題視している訳ではありませんので、ご理解ください。

お名前: Hide.    URL
うーん、どうも動作がよく理解できませんね。

カキコを拝読いたしますと、竹刀の「平」で打っているように読み取れます。
だとすると「刃筋が通っていない」ということで有効打突の要件から外れるように思えま
すが(>_<)

お名前: 中年無名剣士   
管理人さま、ご返答ありがとうございます。

<えっとぉ、4で逆胴を打っているのですよね? 
→ 竹刀の左鎬であたっています。このときは峰の部分で脇差を捉えていますので、胴を
切るという行為はでません。

<そのあと、切り抜かないのでしょうか?
→脇差を取るためであり、刃も胴に対し平行な状態なので、強い当たりではありますが
胴を切り抜くという形ではないです。あくまでも脇差を抜き取るように手前斜め上方向に引っこ抜くようにします。(実際には切り抜いているように見えますが、抜いてすぐにしゃくり上げます)

<「切った後、左斜め上方向に剣先を跳ね上げる」ってことなのでしょうか打突の終末
はどこですかねぇ?? 
→ 自分の刀にお相手の脇差をひっかけて腰より抜いてしまうことです。当然脇差は上から斜めに腰に刺していますので、これを自分のほうに引っ張りだすために手首の返し
でしゃくり飛ばすのです。その飛ばす方向はよくわかりませんが、前述した通リお相手から最終手段を奪うという行為です。当然お相手の身体にダメージを与える技では有りません。

<4で逆胴を打っているのですよねそのあと、切り抜かないのでしょうか?
打突の終末はどこですかねぇ??
→ 前述した通リお相手を切るという行為はでません。脇差に引っ掛けた刀を手首でしゃくることにより脇差を抜くことです。打突の終末は「脇差をしゃくり取ったぞ」という
状態(剣先が自分の左上を指している)を示してから残心として中断をとることとなります。

確かに切り落とす方法と比べ、横で打っている分打突の威力は小さくなります。しかし、以前全日本選手権で出した選手もいましたこともありますし、何年か前の大きな大
会でもこちらのほうが主流でした。試合においても、以前はこのしゃくりあげの有無がポイントとされていました。近年若い人たちが、その威力があることと、三所隠しの多
様化に対抗するたに多く切りおろす方法が使われているように感じます。

本題に戻りますが、私共の考えが多くの人に知られていなかったのか?一般的に認識されていることではなかったのか?ということに戸惑いを感じているところであります。
さらなる皆様からのご意見お待ちいたしております。

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。
たいへん興味深いカキコありがとうございました。


> 6.右手首をしゃくり上げる(剣先が自分から見て左斜め上となる)
>という形です。これは、お相手の(最終手段である命とされる)脇差を取ってしまうと
>いう考え方だそうです。剣道においては脇差を携帯していませんが、もし脇差があるの
>であれば胴を切ることはできません。よって、自分の刀に損傷がでぬように、脇差の鍔
>元に刀の刃をひっかけてしゃくり飛ばすのです。

えっとぉ、4で逆胴を打っているのですよね?
そのあと、切り抜かないのでしょうか?
打突の終末はどこですかねぇ??


「右手首をしゃくりあげる」という記述も謎です。剣先が自分から見て左斜め上にあるっ
てことは、「切った後、左斜め上方向に剣先を跳ね上げる」ってことなのでしょうか?

でも脇差ってお相手の左腰につけられているものですよね。
剣先を自分から見て「右斜め上」に跳ね上げなければ、脇差を峰で引っ掛けることは不可
能なはず。


さらに、「抜ききらず、脇差を奪う」ということに主眼を置くとするならば、有効打突と
なりえるかどうか疑問ですが、私の解釈が間違っているのでしょうか(>_<)

お名前: 中年無名剣士   
下の書き込みの文章に誤りがありました。

・脇差の鍔元に「刀の刃」をひっかけて → 「刀の峰」をひっかけて
 でした。

すみませんでした。

お名前: 中年無名剣士   
今更ながらの表題ですが、逆胴について書き込みます。
逆胴についてサイト内に沢山のご意見・ご指導があり、拝見させていただきましたが、
どれをみてもこの技に関する考え方は、斜めに逆胴を切りおろす方法のことばかりで。
管理人様の書き込みから引用いたしますと、
1.元立ちと一足一刀で構えあう
  2.右足から前に進みつつ、剣線で相手の構を封じ込める
  3.大きく振りかぶり
  4.右足をさらに前に送りながら斜めに逆胴を切りおろし
  5.左足を左斜め後ろに引きながら
  6.剣先を(自分から見て)左斜め下まで振り抜く
留意点として、
・刃筋と切り下ろす方向を一致させる
  ・左下に振り抜くとき、左脇を絶対に空けない
  ・打突後は右腕をしっかり伸ばして、ツルの反対側で打ったことを示す
  ・6のあと、送り足で間合をとり、素早く中段残心に戻る
という打ち方(切り方)です。最近よく見る傾向でもあり、有効打突としても認められ
ていることも承知しております。

さて本題ですが、私の師匠に教わった逆胴の打ち方と考え方についてですが、そもそも
逆胴は切るものではないと教わっております。形としては、上記の1.2.3.までは
同じですが、
 4.右足をさらに前に送りながら竹刀の左側で打突(腰のあたり)
 5.左足を左斜め後ろに引きながら
 6.右手首をしゃくり上げる(剣先が自分から見て左斜め上となる)
という形です。これは、お相手の(最終手段である命とされる)脇差を取ってしまうと
いう考え方だそうです。剣道においては脇差を携帯していませんが、もし脇差があるの
であれば胴を切ることはできません。よって、自分の刀に損傷がでぬように、脇差の鍔
元に刀の刃をひっかけてしゃくり飛ばすのです。
(10年以上前に全剣連から派遣された講師による講習会にて説明されたそうです)
当方の地区では、これによる打突が基本とされてきましたが、管理人様の説明通りの打
突が大きな大会などで多用されていることから、指導に際しては、
  ・切る方法としては、お相手の脇元からきりおろす(脇差に当たらない)
  ・脇差を取り上げるように、しゃくりあげる
という2通りがあるんだと教えております。

長い文章になりましたが、私共の考えが他の地区でも「知っている人は知っている」と
思っていたのですが、当いちに会のサイト内には見当たらなかったので書き込みさせて
頂きました。(すでに、同意見が掲載されていたのであればご容赦ください)
ご意見聞かせて頂ければ幸いでございます。

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