記事タイトル:癖を矯正し、基本に忠実になりたい。 


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お名前: 風の剣士   
五段審査で...の時にも書き込みさせて頂いたものです。タイトル見ただけで、なんと
なく興味のわくトピというのはやはり人によって傾向があるのでしょうか。
役に立つかどうかわかりませんが、例えばどっしりと構えようとしてもどっしりとは
構えられないような気がするんです。私がどっしりしてるかは別として、私は構える
時っていうのはプリンみたいなものを意識しているんです。地面に接しているところは
しっかりしていて、あとは相手に触られても適当な反発力で応じてるみたいな感じで
す。打つ時も竹刀の重さを逃がさないようにとかっていう風に考えてやってます。
あんまり手がどうだ、足がどうだという風に考えないで、どんなイメージを持てばいい
んだろう?どこにコツがあるんだろう?って考えながらやるように心がけてます。

お名前: むささび   
 自分からは古流の視点で身体の基礎的質の転換に就いて
思い付く処を僭越乍ら幾つか〜

 肩に就いては他所でも述べましたが上腕二頭筋肉を使わず
肩甲骨まで含む肩全体が肋骨周りの筋肉群で駆動される境地
を目指されてはと思います.古来手で打たずと謂われるとおり
腕は剣を支えたり方向を制御する為に遣い.斬撃力は体幹筋と
重心によって発出するのが理想です.

 構えの美しさには正中線と丹田の養成が最良です.武道の根幹
に関わる要素ですが,別に神秘的なものではありません.

 常に重心を意識する癖や脱力がすすめば正中線は形成されます
が,チェックにはモデルさんなんかのなさる頭上に本を載せ歩行や
階段昇降なんかも効果が高いです.

 丹田は腹式呼吸と密接な関係にありますから,呼吸法や下腹を張
る習慣から取り組み,正中線で上下の重心を感知に通じたら今度は
下肚から前へ迫り出す重心の運用で前進にも重みと迫力が形成され
ると思います.
 
 この重心感覚が習得される程に,打突が筋力中心から重力運用系
に変化し,居着きや遅れに悩まされないものになると思います.

 いずれにしましても高段者の目指すべき境地には身体の武道的質の
転換が必要であり,この点で古流と剣道に大筋での差異はないものと
思います.〜御研鑽の参考になれば幸いです.

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。

う〜ん、それだけ自己分析できていれば、そこを意識したお稽古をすれば直りそうなもん
ですけどね(^^;
一般的に「どこが悪いかわからない」から悩んでしまうわけでして、わかってるなら、「そ
こを直すべく努力する」ってこと以外にないと思われますが・・・。


>●構えている時も打つ時も肩に力が入り、腰に重心を置いた、
> どっしりした構えと打ちができない。
>●手で相手の打突部位をたたいているような感じである。

握りが悪いっていうことはありませんか?
人差し指と親指側で握る、いわゆる「くそ握り」になっていると、こうした欠点が出やす
いですから(^^)


>●面打ちが常に刺し面であり、気剣体の一致による豪快な面が打てない。
>●攻めて面(表・裏両方)、小手-面、出小手、面返し胴しかできない。

これはさほど問題とは思えません。
問題があるとするならば「攻め」と「機会」なんじゃないでしょうかねd(^-^)!

お名前: 剣志郎   
こんばんは。ともさん。
私は五段受験の年季明けしていない四段の者です。 ともさんにもの申すのも気が
引けますが、単なる相談相手の戯言としてお聞き流して下さい。


●構えている時も打つ時も肩に力が入り、腰に重心を置いた、
 どっしりした構えと打ちができない。
●手で相手の打突部位をたたいているような感じである。
●面打ちが常に刺し面であり、気剣体の一致による豪快な面が打てない。

ともさんがご自分を分析されているように、「構え」が全ての原因なのかも知れま
せん。まずは昔から言われている「三角矩」の構えになるように、稽古中ず〜っと
意識してみるしかないと考えます。
ともさんが考えている「正しい剣道」「矯正したい剣道」とは、この三角矩を指し
ていると読み取りました。 いま私も心して構え直しを行っているところですので
確信をもってお答えすることはできませんが、私が推薦する本は「剣道は面一本(
小森園正雄範士著)」に出てくる構えと打ち方です。 この本はあまり経験則的に
書かれてはおらず、過去の「正しい動作(基本動作)」と呼ばれるものを簡潔にま
とめたものであると感じました。 ぜひ、ご一読をお勧めします。
これには人体の動作特性と関連付けて「正しい構え」が説かれており、「あごを引
き胸を張ると、自然と腰の位置が定まる」とか、なるほどと頷くものが書かれてい
ます。

●攻めて面(表・裏両方)、小手-面、出小手、面返し胴しかできない。
 攻撃パターンが単調である。いろんな動きを繰り広げ、もっと多彩な攻撃を
 仕掛けたい。
これは、地稽古ばかりの社会人の世界ではなかなか難しいことですが、これは地道
にそれぞれの技を反復練習し、自分のものにしなくてはならないと考えます。 そ
して仕上げに懸り稽古で反射力を身につけるしかないと愚考します。 レパートリ
ーの多さは経験値であり、熟練度は反復練習しかないのだと思うからです。

●間合いの攻防では、打突の機会(四戒、出ばな、居ついたところ、引いたところ)を
 しっかり認識して打ち込みたい(無論、頭で考えてするものではなく、稽古の積み重
 ねで自然に攻撃は出るものと思いますが)
これも永遠の課題ですが、まずは「常に打ち出せる体勢を保ち続ける技量を取得す
る」ことから始めるしかないと考えます。 常に打ち出す体勢ができて、初めてお
相手の動向に注視できるのだと考えるからです。 そうでないと「自分の打てる間
合、重心…」などに気をとられるし、打つべき機会を捉えても、自分が打ち込める
体勢でなければ、次の瞬間には攻防が入れ替わってしまいます。 お相手の動向を
観察した結果を成果につなげるには、「常に瞬時に打ち出せること」が必須なのだ
と考えるからです。
その為に大概の若い選手達は「スピード」や「(自分の)タイミング」にこだわる
わけで、結果「前傾姿勢で、チャカチャカ落ち着き無く動き回り、小さく早く打ち
込もうとする」訳です。 しかしそれでは体力の衰えと共に技量の衰えをもたらし
ます。 短期間の学生の剣道の試合では効果を発揮するものの、そういった剣道の
技は熟練味と言うものがまるで無い、これからの発展性に期待できない、ことから
段審査では受からないのだと愚考します。 かつ、竹刀稽古の最終目的(当然なが
ら剣道の最終目的ではないですが…)である、刀法に適っていない技がいくら上手
でも意味が無いためだとも愚考します。

したがって、まずは「構えを直すこと」、そして「正しく打つための構えから無理
なく打てる打突を稽古する(改良する)こと」。 その結果が「基本に忠実な動作」
につながり、相手を見る余裕も生まれ、打突機会を誤らないようになるのだと考え
ます。

そして今、私も五段に向け、地稽古で一本獲るよりも、その練習に明け暮れていま
す(苦笑)。 まぁ、一度付いた癖は、気づかなかった剣歴の分だけ矯正にも時間
が掛かるそうです…。 …地味に地道に、一緒に頑張りましょう☆ (゜∇^;A

お名前: とも   
「五段審査で七回不合格 [11] [2005/06/04 15:21:45] 」で相談させて頂いた
ともです。多くの方からのご意見、アドバイスに感謝しております。
ありがとうございます。

また相談させていただきます。昨日(6/5)も所属する道場の社会人対象の稽古会で、
以下のメニューをこなしました。(時間がなかったため、わりと軽めでした。)

・切り返し          ×3回
・面打ち         3本×5回
・小手打ち        3本×5回
・胴打ち         3本×5回
・小手-面打ち       3本×5回
・面に対する応じ技   3本×5回
・小手に対する応じ技 3本×5回
・地稽古       3分×4人

これらを終始一貫ビデオ撮影して、帰宅してから自分の剣道を分析・反省しました。

練習中は絶えず基本に忠実にと自分に言い聞かせながら取り組んでいるのですが、
どうも自分の意識とは裏腹に、長年の癖が抜け切れず、それが基本の確立による
技術の向上に対する阻害要因になっているように思えてなりません。自分が認識
している長年の癖とは、下記のようなものと考えています。

●構えている時も打つ時も肩に力が入り、腰に重心を置いた、
 どっしりした構えと打ちができない。
●手で相手の打突部位をたたいているような感じである。
●面打ちが常に刺し面であり、気剣体の一致による豪快な面が打てない。
●攻めて面(表・裏両方)、小手-面、出小手、面返し胴しかできない。
 攻撃パターンが単調である。いろんな動きを繰り広げ、もっと多彩な攻撃を
 仕掛けたい。
●間合いの攻防では、打突の機会(四戒、出ばな、居ついたところ、引いたところ)を
 しっかり認識して打ち込みたい(無論、頭で考えてするものではなく、稽古の積み重
 ねで自然に攻撃は出るものと思いますが)

成長の阻害要因となっている癖を矯正し、しっかりとした基本動作と打突を確かにし、
多彩な技・攻撃を展開するにはどうしたら良いでしょうか?
是非、多くの方からのご意見を承りたく思います。宜しくお願いします。

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