記事タイトル:昔の竹刀・今の竹刀 


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お名前: Hide.    URL
To 交剣知友さん

管理人のHide.です。
こうした情報をお求めになる場合は、「情報提供ボード」のほうがいいかもしれませんね(^^)

お名前: 交剣知友   
試合用の竹刀でよいものを探していますが、「大和」の竹刀が気になります。
どちらの剣道具屋で、いくらくらいか知りたいのですが・・・通販もできるの
でしょうか??ご指導御願いします。

お名前: Hide.    URL
to スマイルさん

>理由のひとつに刀や木刀より長い竹刀を使うことで技術を高めるのが目的だった
>ようです。

この話は私も小耳に挟んだことがありますね。
でも、長さの違いって、間合の違いに発展しますでしょ。でしたら長さは刀と同じにして
重い竹刀を作成するなどの方が実践的だったように感じるんですがねぇ(^^)


>当時はお店も使い手もそのような差を分かる人が多かったということみたいです。今
>はそういうことが分かるお店、使い手も少いです。だからあまり良くない剣道具が幅を
>利かせているのだと思います。

なるほど。
こういう言い方はふさわしくないかもしれませんが、金銭的にもそれほど裕福でなかった
分、剣道具屋竹刀を求める際にも、しっかりと吟味して購入したってこともあるんでしょ
うね。また、職人さんの側も「薄利多売」なんていうことをあまり考えてなかった。
情報過多の時代にもかかわらず、剣道具に関しては情報閉塞って気もいたしますが・・・。

お名前: スマイル   
To Hide.さん

遅レスすみません。

>なるほど、3.8という長さは、幕末に決まったものなんですか。なぜ、剣術の稽古を
>するのに、刀や木刀よりも長いものを用いたんでしょうねぇ??(^^;
理由のひとつに刀や木刀より長い竹刀を使うことで技術を高めるのが目的だった
ようです。でも確か上限が3.8ということでそれより短い分には問題なかった
はずです。長さを決めた先生も自分の使う竹刀は3.3だったそうです。



>>上物、並物と格があったとのこと
>なにをもって、そのような分け方がされていたのでしょうね?
気になります。

上物と並物を分ける基準ですが単純な経験、年季の積み重ねでは埋める事が
出来ない位の隔絶した違いがあるかないか、単純にいってしまえばセンス、才能
ということみたいです。当時はお店も使い手もそのような差を分かる人が多かった
ということみたいです。今はそういうことが分かるお店、使い手も少いです。
だからあまり良くない剣道具が幅を利かせているのだと思います。

お名前: Hide.    URL
To スマイルさん

>守国、玉利の竹刀を見せてくれたお店の店主もそう言っていました。
>これは幕末に定めた長さの基準がそうだったからみたいですが竹刀の規則等
>おおらかな時代だと思いますので少々長くてもお咎めはないと思います。

なるほど、3.8という長さは、幕末に決まったものなんですか。
なぜ、剣術の稽古をするのに、刀や木刀よりも長いものを用いたんでしょうねぇ??(^^;


>しかし実際どうなんでしょうね天覧試合改めて見てみようかな。

なんか、長く見えるんですよ(笑)


>あと昔と今で違うと思うのがかつては職人やその手がける道具に上物、並物と
>格があったとのこと

なにをもって、そのような分け方がされていたのでしょうね?
気になります。

お名前: スマイル   
>前の竹刀は39に1尺2寸(約36センチ)の柄が一般的なようです。
下の記事ではこう書いていましたが補足説明ということでここまで突っ込んで
書くとは思わなかったものですから(^_^ メ)

あと昔と今で違うと思うのがかつては職人やその手がける道具に上物、並物と
格があったとのこと実際には並物は駄物と言われていたようですが、、現在でも
道具屋さんの中ではあるみたいですがわれわれ消費者にはそのような話はなかなか
伝わってこないですね。

お名前: スマイル   
Hide. さん
戦線の竹刀は剣道読本にも書いてありましたが39より38が一般的だった様です。
守国、玉利の竹刀を見せてくれたお店の店主もそう言っていました。
これは幕末に定めた長さの基準がそうだったからみたいですが竹刀の規則等
おおらかな時代だと思いますので少々長くてもお咎めはないと思います。

若かりしころの高野佐三郎は4尺2寸の竹刀で片手上段を取っていたそうですから
実際昔の竹刀を見ると職人さんが余興で作ったという尺の長い竹刀も見かけます。
しかし実際どうなんでしょうね天覧試合改めて見てみようかな。

お名前: Hide.    URL
To スマイルさん

詳細なご説明ありがとうございました(^^)


別件ですが、昭和天覧試合などの映像を見ていると、竹刀が現在のものよりも長く見える
のですが、あれは気のせいでしょうか??(^^;
ご存知でしたらご教授くださいm(_ _)m

お名前: 元立ちマシーン   
To スマイルさん

確かにそんな先の重い竹刀なら柄が長くないと使えるシロモノではありませんね。
打たれた衝撃もハンパでないでしょうね・・・(怖)。

ありがとうございました。

お名前: スマイル   
レス遅くなりました。

戦前の竹刀は39に1尺2寸(約36センチ)の柄が一般的なようです。
野間恒の剣道読本にも38の長さに1尺2寸の柄と出ています。
昔の職人さんにも聞いてみましたがやはり柄の長い竹刀が多かったようです。
最近見た「守国」や玉利作の竹刀も柄が長かったです。

柄の長さの基準は昔だと腕を曲げて肘の外側に柄尻を合わせて右手を握った位置だった
とのこと。また竹刀の形状も違い鍔元の胴の張ったところから先まで太さがあまり
変わらない形になっています。現在出ている直刀や古刀とも違う形です。
これは言葉ではうまく表現できません。

このような戦前の形をした竹刀で長さが39もあったらやはり柄を長くせざる
得ないでしょう。現在の竹刀でも39ならある程度の長さは必要に思います。
39の長さに柄だけ短いと竹刀の重心と右手の位置に距離ができ竹刀操作が不十分
になるからです。最近では短い柄に合わせた重心をずらした竹刀も出ていますので
柄の短い方にはそちらをお勧めします。

生干しの件で言うと「大和」の竹刀を持っていますが私には分からないです。
ただ使い心地はいいですよ。四国産の竹で削ったと思われるTさんの細身の
竹刀も持っていますがなかなか良いです。

最近の竹刀はワックスをかけているのか磨いているのか知りませんがやたらと
ピカピカ光っていて気持ち悪いです。よい質の竹なら竹自体がよい色合いを
していると感じるのでそのような竹刀は使いたくないですね。

お名前: 元立ちマシーン   
To スマイルさん

情報ありがとうございます。
柄の長さについては技術的な側面で、短くしたんでしょうか?
それとも製造過程の便宜上?
お解りでしたら情報お願いします。

自分でトビ立てておいて教えてもらうばかりですいません。(泣)

お名前: Hide.    URL
To スマイルさん

へ〜、そういうもんですか。それは気がつきませんでしたね。
ってことは、重心も手前にきたっていうことなのですかねぇ??(^^)

お名前: スマイル   
元立ちマシーン さん
今と昔の違いはいろいろとありますが柄の長さもあります。総じて昔の竹刀の方が
柄が長いです。

お名前: 元立ちマシーン   
To 最近は・・・さん

私の愚問に丁寧にお答え頂き有難う御座いますm(_ _)m
大変勉強になりました(^_^)

お名前: Hide.    URL
To 最近は・・・さん

情報のご提供、ありがとうございました!
ひょっとして、竹刀職人さんなのでしょうか? あまりにお詳しいので驚かされました(^^)
ホント勉強させていただきましたヽ(^.^)ノ

お名前: 剣道ファン   
最近は・・・ さん
興味ある内容だったものですから、横から失礼します。

> 竹は真っ直ぐなイメージがありますが実は相当曲がっています。
そうですね。節毎に曲がっている感じです。

> 竹刀にするには、この曲がりを直してから削るのです。
> これが真っ直ぐでないと、カンナをかけた時に、うまく削れないのです。
竹材をあぶりながらバールのようなもので曲げていますね。あれですね!

> ところが、中国の大量生産の工程の中で、非常に精度のよいカッターを
> 使って、多少曲がっている竹を真っ直ぐに加工してしますのです。
> (カンナは手作業だけど、カッターは完全な機械。)
> この時に竹の繊維を切ってしまうのです。その為に割れやすいという
> 事態を起こすことにもなります。
表皮の残り具合から見て、表と裏の関係は問題ないですね!
すると、大きく影響しているのは左右の削り具合ですか?
左右の削り面を見て、繊維が多く切断されている竹刀は弱いと言う事ですね!
今まで、このような見方は全くしていませんでした。
大変勉強になりました!

お名前: 最近は・・・   
ついでに竹刀の歴史についても補足します。
私が確認できたのは、明治初期に東京の両国で職人が集まって竹刀を製作
していました。大きい工房は2軒あり、この2つの工房から職人は独立して
いきました。剣道が解禁になってからは、竹刀職人として十分やっていけたようです。
(竹刀だけでなく、防具職人も同じ)
その後、東京にいた職人が何人か集まって京都で工房を開いたりもしました。
中国で竹刀が大量生産されるようになり、後継者がいなくなり、今や東京にも
京都にも職人はいなくなりました。今、こういう流れの職人はほんの数名残って
いるだけです。一方、我流の職人もいます。“大和”も我流の職人さんです。
東京で製作されていた頃は材料は京都産が多くまた職人の腕も非常によかった為
素晴らしい竹刀が多かったようです。江戸川を使って船で材料を運んでいました。
現在は京都産はごくわずかで最近は偽物もあります。
規制したりチェックする機関がないので、偽物や粗悪品が横行しています。
非常に残念だなと思います。

お名前: 最近は・・・   
To元立ちマシーンさんへ
お返事遅れてすいません。竹は自然の状態で、繊維がまっすぐではありません。
竹は真っ直ぐなイメージがありますが実は相当曲がっています。
竹刀にするには、この曲がりを直してから削るのです。
これが真っ直ぐでないと、カンナをかけた時に、うまく削れないのです。
ところが、中国の大量生産の工程の中で、非常に精度のよいカッターを
使って、多少曲がっている竹を真っ直ぐに加工してしますのです。
(カンナは手作業だけど、カッターは完全な機械。)
この時に竹の繊維を切ってしまうのです。その為に割れやすいという
事態を起こすことにもなります。
中国産の竹刀が多いと思っている方が多くいらしゃいますが、実は台湾産です。
中国にも竹はたくさんありますが、殆ど、竹刀には向きません。
あったとしても、輸送コストが高いため、中国産は少ないです。
桂竹は中国にはほとんどない。真竹は少しあります。
強度自体は台湾産の竹の方が日本産より強いです。
使いやすさは全く逆で、日本産に勝る物はありません。
日本といっても広いですから、その産地によってもかなり違いがでます。
おすすめは四国産です。
最近は、真竹といって日本産でない中国産の真竹が出回っています。
注意しましょう。中国産の真竹は日本産の真竹に比べ強度が劣るものが多いです。
これは風土、環境だけでなく、伐採のしかたも関係しています。

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。

私なんかは、竹刀を大量に買い込んで、使わずに車に放置しておきますので、1年くらい
は乾燥させてるかもしれませんが、製品になった後での乾燥も、割れに関係してくるんで
すかねぇ??(^_^ メ)

お名前: 元立ちマシーン   
To 最近は・・・さん

とても勉強になるカキコ有難う御座います。

少し気になる事があるのですが、お答え頂ければ幸いと存じます。
私の少年時代に折れにくかったのは事実と認識しております。
乾燥の方法ではないとしたら何が原因なのか?

現在の竹は、ほとんどが中国産と聞いていますが、やはり国外産であることが
選定しにくい状況になり切断技術に「妥協」せざる得なくなっているのでしょうか?

「知りたい」との気持ちで質問させて頂きました。
解る範囲でお答え頂ければ幸いと存じます。

お名前: 最近は・・・   
生干しと書いてある偽物が出回ってますので、気をつけて下さい。
今現在、確実に生干しである事が確認できるのは竹刀の銘が“大和”
だけです。
機械乾燥も自然乾燥と組み合わせて行われていますので、機械乾燥が
悪いわけではありません。機械乾燥だから割れやすいとういうは誤解です。
生干しでも割れます。割れる割れないの差は竹そのものの丈夫さにあります。
竹の生育した土壌や、環境、生育期間にあります。
竹刀を製作するときに、繊維を切らない事も重要です。
竹刀の職人さんは日本には数える程しかいません。

お名前: 元京都人@長崎   
乾燥のさせ方もそうですが、今の竹刀は機械削りで昔は手で削ってたそうです。
私が使用している竹刀には『生干し(日に当てずに自然乾燥させたもの)』と
銘柄の横に彫られてます

お名前: 元立ちマシーン   
う〜ん?
自分も聞いた話なので何とも・・・。

自然に乾燥させるには、1年位必要なようです。

野球のバットも昔は「青ダモの木」を自然乾燥させていたらしいのですが、
今は機械的に乾燥してるので折れ易いらしいですよ。

お名前: ナッシュ   
元立ちマシーンさん、わざわざ新しくトピを立ててまで教えてくださり、ありがとうございます。
機械的に乾燥させたものと、自然に乾燥させたものでは自然に乾燥させたものの方が良いのですね。
では、一度機械的に乾燥させたもの(市販の竹刀)の竹を自然に乾燥させた場合(自然の風にさらさせた場合)、
自然に乾燥させた竹刀のように丈夫になるのでしょうか?

お名前: まんぽー   
こんにちは。久々の書き込みです。
なるほど!そういう違いがあるのですか・・・

では今の竹刀を、使用前に一度ヒタヒタになるくらいに油を塗って自然乾燥させたら
(一度、あるいは数回)丈夫になりますかね?

お名前: 元立ちマシーン   
申し訳ない続きを書きます。

昔は竹刀の竹は自然乾燥させていたので、今の竹刀のように直ぐに折れたりしなかった
そうです。
確かに私の学生時代はこんなに折れたり、ささくれたりしなかった様に思います。

今はかなり高価な竹刀以外は、機械的に乾燥させているのでどうしても折れ易いそうです。

お名前: 元立ちマシーン   
これは地元の剣道具屋さんに聞いた話しです。
今昔なにが違うか?
それは自然乾燥と機械的に乾燥した違いの様です。

すいません・・・眠さの限界が来たので明日詳しくお話しさせて頂きます。
お、おやすみなさい(_ _)zzzzzzzz

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