記事タイトル:剣道についてのまじめな質問 


書き込み欄へ  ヘルプ
お名前: Hide.    URL
To 百合ちゃん

中2で「武道の心」を研究だなんてすごいですね。
勉強面ではもちろんですが、ご自身の剣道にも、この研究成果を活かしていって下さい
ねヽ(^.^)ノ

お名前: 百合   
ご意見ありがとうございます。わたしも、書き込んだ後、いろいろと資料をみてがんばっています。剣道耳年増さん、ぐりさん、hideさん、ありがたく参考にさせていただきます。本当にありがとうございます。ちなみに、わたしは中学2年生です。剣道暦は4年です。             

お名前: 剣道耳年増   
訂正と追加です。
 6)のところ
  【誤】それを論理的に解り易く子供にも解り易く、教えて指導してい
     試合は面白くなると思いますよ。先ず、絶対に負けなくなると思います。

  【正】それを論理的に解り易く子供にも解り易く、教えて指導していくと剣道の試合は
         面白くなると思いますよ。先ず、絶対に負けなくなると思います。

     そうなると、まさしく武、つまり矛を止めるという事になるのではないかと思い
         ます。そして、矛を止めるという道の勉強、つまり武の道につながっていくのでは
         ないかと思います。でも、そうだからといって、矛の増強やその実行は嫌ですよね。
     矛がない方がイイに決まっています。
     でも、現在の世の中は物理的な矛の変わりに、口先でそれを矛のかわり使ったり、
     お金を矛の代りに使っているから滅茶苦茶な世の中になってしまっているんだと思
     います。

 失礼いたしました。

お名前: 剣道耳年増   
トピ立てから、時間が経過しておりますが、書き込みさせて戴きます。
まず、一つ質問させて戴きますが、百合さんは中学生ですか、それとも高校生でしょうか?

”武道の心”というテーマで研究なされる事はすごくいい事だと思います。
文部科学省の指導で、中学・高校でも「武道」についての取り組み(どの程度かは不明ですが)
がなされているように思いますし、また、映画の「ラスト・サムライ」の影響で海外や国内の
少年・少女たちにもある程度の影響や感心を呼んだという風に聞いております。

しかし、「武道の心」を誤って認識してしまうと困ってしまう事にもなる恐れもあるので、
百合さんで調べられた(人に聞いた事も含めて)他に、自分自身で考えて研究発表する事も
必要だと思います。

さて、私の考えですが(人によって様々な考え方や表現の仕方、受け止め方がありますので、
参考になるところや興味を持たれたところだけ聞いて戴ければ良いと思います)

1)剣道(武道)がなぜ"心を鍛えるスポーツ"といわれているのでしょうか。
  Hideさんや、ぐりさんが説明された通りかと思います。
  しかし、「心を鍛える」という事のために、様々な弊害が発生している事実も考慮して
  おかなければなりません(昭和初期の軍国主義教育への利用や最近では熊本県警剣道部
  員の自殺や東京の剣道少年が受けたアザ事件)など。

  剣道は、その近代の歴史から観てみると明らかなのですが、「心を鍛える」という名目の
  下でいろいろな点で、一部の有力者や権力者の方々に悪い方に利用されております。
  ちなにみ、心を鍛えるスポーツは考え方にもよりますが、剣道だけではありません。
  存在する全てのものが、心を鍛えるものですので、お忘れにならないように。。

  年代から判断して、解りにくいかもしれませんが、剣道のみならず格闘系のスポーツを
  長年していると、対峙している方(相手)の心の動きが何となく(感覚でしかないので
  すが)解るような時があります。
  私は、この部分をもっと強くする(鍛える)と、「人を見る目を肥やす」といいますか、
  「悪(邪ま)を見抜く」といいますか、そのような事ができてくるように思います。

  人を見るときは、現代において普通、見た目や概観で判断しがちですが、人は見かけに
  よらないものです。また、人は易きに流れやすいので、リップサービス(耳障りの良い
  言葉)は聞いていても気持ちは良いものですが、その人が本心で語っているかどうかは
  疑問です。自分を何かに利用する為なのかも知れません。

  例えば、犬は人を見る(犬を嫌いな人は、犬に嫌われる)というような事が実際には
  あるように感じます。
  また、人間が本来もっている第六感を呼び覚ます、というような事かと思います。

  このような事から、「心を鍛える」という考え方もあるのかも知れまない、と私は考え
  ます。

2)防具や道着には意味があるのでしょうか。
  防具は身を護る道具です。空手や柔道には身を護る道具はほとんどありません。
  空手などを行なってみると分りますが、防具がないと思い切った技は中々出せないもの
  です。思い切ってお互いに技を出し合って、竹刀という道具で打ったり、打たれたりす
  る事ができる事が、現代剣道の良いところかと思います。

  道衣は最近では、ほとんどの方がキチンとした袴と胴衣を身に着けて稽古なれています
  が、昔はトレパンにトレシャツで剣道の稽古をしていた時期もあったのです。
  かく言う私も、少年時代はトレパン、トレシャツで剣道をしておりました。

  剣道の稽古の中で、上半身に着る胴衣については、運動できるものであれば事は足りる
  ものですが、下半身に穿く袴は、足捌きなどを相手に見取られないように隠す意味合い
  がある、との文献もあります。しかし、室内で行なう剣道では足捌きなどを隠す必要性
  はないと思います。稽古の観点や教えてもらうという観点からすると、袴を穿いて足を
  隠すと指導の邪魔になる事の方が多いのにとも思いますね。

  つまり、道衣の合理的な必要性だけを考えてみると、道衣は意味のない事になりますね。
  でも、トレパン、トレシャツを着なくなった頃から、剣道をなされる皆さんは、剣道着
  を着衣していますから、その観点(見た目)のみからの道衣と言う事になるのでしょうか。

  袴や帯の結び方についても、現代の生活の中でその必要性は殆どなくなりつつありますね。
  強いていえば、お正月の着物やおじいさんやおばあさん、そしてお盆にしる浴衣程度で
  しょうか。

3)道着が紺や白、せいぜい桃色などの色なのはなぜでしょう。
  これも、今までの剣道着の色がそうだったという事にしか過ぎないとおもいます。
  実際の明治以前の時代の生活の中での袴や着物は、現在稽古で使われているものと同じで
  あった事はとても考えられません。しかし、剣術やその他の武術での稽古衣としては、丈
  夫さや衛生上、経済的な観点からすると、Hideさんや、ぐりさんが説明された通りかと思
  います。色染めという点からすると、近年は化学染料が多く使われていますが、昔は普段
  着や稽古着程度の物には藍染めくらいしかなかったはずですから。

  でも、剣道形を披露されるときは、居合にもつかわれるような色もの(藍や白以外の縦縞
  の入った袴なども着られていますから、昔において、ピンクや赤や黄色などが使われてい
  たとしたら、また藍草の色がそのような色だったら、その色が普通になっていたかも知れ
  ませんね。。

4)剣道をやっていて良かったこと
  少年時代は剣道をやっていて、良かったと思った事は一つもありませんでした。
  面白い事も、楽しい事もありませんでした。汗が出たら顔も拭えませんでしたから。
  大学時に体育時間の必要性から、1年間剣道をやりましたが、そのときもやって良かったと
  思った事はありませんでした。

  40歳になってから、子供が剣道を始めるにあたって、その子供と共通の話題作りにいいか
  なと思って、私も剣道を始めました(現在3段を戴き、4段への年期開けが来ていますが)。
  少年時代は柔道や相撲が好きでした。小学生の頃、家にあった刀(真剣)を木の枝に向かっ
  て振っていましたが、全く切れませんでした。木の枝の皮がめくれる程度でした。農作業に
  つかう鎌の方だとスパッと切れるのです。刀は突き刺すのなら役に立つかな、なんて。
  だから剣道をやって何の役に立つのかと思っていました。思春期以降の頃は、ケンカに役立
  つかなと思って、空手や少林寺拳法をやっておりました。
  
  これまで、そのような経験をしてきた上で、剣道を始めた訳ですが、子供に負けまいと論理
  的な方面で剣道に関する本を片っ端から読みながら、剣道をしてきたのです。
  空手などもしてきた関係上、古武術にも興味がありましたので、その辺と関連性を考えなが
  ら剣道をしていると、剣道の無駄な事や大切な事が割りと早く(1〜2年)に解ってきました。
  
  車の両輪と同じで、剣道の実践のみでなく、剣道の論理的なところ〔(精神面=心法や考え方、
  足捌きを含めた体裁き、間合い(距離的及びタイミング的なもの)、竹刀捌き(刀法)など〕
  の両面で剣道を行なう必要があり、それを両面で実践していく事によって、剣道においても人
  間的にも成長していくのではと思っております。

  私の場合は、1)の「心を鍛える」ところにも相通じている事という事が、感じられている事
  が良かった事かな、と思っています。

5)剣道をやっていて嫌なこと
  4)のところにもふれましたが。。。
  思春期以降、剣道をやろうかななんて思って事がありました。そして、道衣とか防具とか竹刀
  とかの値段を見てみると、なんと高価だった事か。。。先ずその値段で嫌になりましたね。
  自分で用意しなければいけない環境でしたから。。

  1)や4)のところにも書いたように感じたり、考えていますので、そのような立場で近くの
  教室や学校の剣道の部活を観察していると、剣道を通した教育の中で、間違いがなければいい
  なぁ、とか高圧的なものの言い方で子供に接している指導者を見ると嫌だなぁ、剣道ではない
  なぁ、私の子供の時のように嫌にならなければ良いがなぁ、と感じます。

6)剣道について(豆知識や、剣道について思っていること)
  現代の日本の武道(剣道だけではありません)は色々なものと融合され、そして排除されて現
  在の形になっています。剣道や柔道においても然りです。それらを考えていく時には、その歴
  史を紐解いてみたり、関連のある物と融合させながら考えて見ると、理解や上達が早いと確信
  しています。剣道においても「黙想」を行なうのが普通ですが、黙想(もくそう)の原点や何
  故、黙想が取り入れられたのかを調べたり考えたりするのも、剣道を通しての人間形成の道の
  理念が明確に理解できるかと思います。

  剣道の構造上の理屈を理解し、それを論理的に解り易く子供にも解り易く、教えて指導してい
  試合は面白くなると思いますよ。先ず、絶対に負けなくなると思います。
  また、その事を少年時代から10年20年と行なえば、宮崎正裕選手のような選手が、それも
  体の故障もなく、沢山出てくると思います。

  追記として、「稽古」という言葉も合わせて考えられても面白いかも知れません。
  野球とか陸上などは練習という言葉が使われています。

  私の実質的な剣道暦は、小学生時2年、大学生時1年、社会人になってから5年の計8年かな?

以上、私の考えている事です。長くなりましたが、参考になれば、幸いです。

お名前: ぐり   
1)思うに、夏の暑いなか冷房もつけず、わざわざむれるような格好で竹刀で打ち合ったり、
  寒い冬、それも最も寒い早朝、暖房もつけず、わざわざ裸足で稽古をする、といった
  ある意味「不合理」なことを身をもって経験する中で、精神が鍛えられるのだと思います。

2)昔の武士の服や甲冑にならい、伝統として残っているのではないでしょうか。

3)藍については、Hide.さんの仰るとおり防虫・抗菌・殺菌効果があります。
  また白の稽古着や袴は、かの中山博道先生が「汚れがすぐ目立つから頻繁に洗うようになり、清潔である」
  との理由から使われだしたそうです。
  まあそれほどの理由はないとしても、あまり華美なものはどうかと・・・藍や白は落ち着いた印象を与えますから。

4)剣道を始める前より、精神が少しは強くなったかな、という気はします。
  また、剣道部には同じ目標を持つ仲間がたくさんおり、剣道以外でも仲良くやっています。
  さらに大学では、いろいろな学部の学生が一緒にいるので、自分の知らない世界についても多少触れることができ、
  またマナーなども勉強することが(その気になれば)できると思います。

5)稽古後に電車に乗るのが怖いです・・・汗臭くないかと気を使うので(笑)
  あとは学業やバイトとの両立、スケジュール管理などが難しいと思います。

6)剣道には、ただ単にスポーツ的(?)な、技術的な要素のほかに、1)で述べたように精神的な要素もあり、
  これは剣道においてのみならず、道場の外の社会一般においても普遍的に通用する何かがあるのではないかと
  感じています。4)で述べたマナーのこともまたしかりです。
  技術の習得がもちろん第一ですが、そういったことも身に着けたいと思います。

  剣道暦は8年目です。大学生ですので年齢はご想像にお任せします(笑)

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。
やっとこちらに転載していただけましたね(^^)

1)剣道(武道)がなぜ"心を鍛えるスポーツ"といわれているのでしょうか。

自分を律することを要求される協議だからです。
剣道は元々、刀でお相手を殺傷する技術として発生しました。お相手に勝つとはお相手の
死を意味しておりました。ゆえに、勝っても喜ばず、敗者に対するいたわりの気持を持つ
ことが必要でした。江戸時代になってからは、武士の表芸として、武士の生き方・作法に
まで昇華されていきます。単に競技性を高めるのみならず、それを学ぶ中から人間性をも
高めていくことを目的としてきたため、「心を鍛える」ことが不可欠だったわけです。


2)防具や道着には意味があるのでしょうか。

前述のとおりそうした歴史性を持っておりますので、それに見合った胴着や防具を着用す
ることを伝統的に行なっております。


3)道着が紺や白、せいぜい桃色などの色なのはなぜでしょう。

もともとは藍染めしかありませんでした。
藍は、防虫や殺菌作用があり、線上で傷ついたときに破いて包帯代わりにすると、可能を
防ぐことができるため重宝されたのです。その名残ですね(^^)
白のものは、藍で染めるものよりは廉価で、稽古用として使われてきました。
その他の色のものは近年になってから取り入れられてきました。やはり稽古用で、公式戦
ではあまり用いられませんね(^^;


4)剣道をやっていて良かったこと

多くの仲間と知り合うことができましたヽ(^.^)ノ


5)剣道をやっていて嫌なこと

嫌っていうのはありませんでしたが、やはり苦しい稽古はつらかったですね(^^;


6)剣道について(豆知識や、剣道について思っていること)

先生や先輩方から指導してきていただいたことを、少しでも高めて後世に伝えたいと考え
ております(^0^)


ちなみに剣道歴は今年で35年目になります(^_-)~☆

お名前: 百合   
私は学校の総合の時間に"武道の心"とはなにか、調べています。
非常にあいまいな題なのですが、剣道をはじめとする"武道"
が一般的に"心を鍛えるスポーツ"と言われているのはなぜなのかと疑問に思ったのです。
それで、いくつか質問がありますので皆様のお考えを
答えて頂ければ幸いです。

答え頂ける方はよろしくお願いします。
どなたでも結構です。


1)剣道(武道)がなぜ"心を鍛えるスポーツ"といわれているのでしょうか。
2)防具や道着には意味があるのでしょうか。
3)道着が紺や白、せいぜい桃色などの色なのはなぜでしょう。
4)剣道をやっていて良かったこと
5)剣道をやっていて嫌なこと
6)剣道について(豆知識や、剣道について思っていること)


もし差しつかえなければ年齢と剣道の経験暦も教えて下さい。
様々な年齢層の方々のお考えが知りたいからです。
私も個人的に剣道をやっているので、ぜひ理解を深めたいと考えています。
※答えは資料として使わせていただくことを御了承下さい。

このテーマについての発言をどうぞ。
氏名
E-mail URL


半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る