記事タイトル:極限状態をこえて・・・ 


書き込み欄へ  ヘルプ
お名前: Hide.   
To あいめんのりお

脳内麻薬のドーパミンは、ここ数年注目されつつある神経伝達物質だね。よく
「火事場のばか力」なんていう言葉に代表されるように、ある、極限状態に達
すると脳内に活発に分泌され、様々な範囲で能力を越えたパワーを発揮するこ
とが可能になる。

ドーパミン自体は脳の奥に小指の先ぐらいの大きさの「黒質」と呼ばれる部分
で作られており、通常でも分泌されてるんだ。最近の研究では、ドーパミンが
正常値の20%を切るとパーキンソン病といわれ、半分に減っただけでも運動
障害が起きることが報告されてるんだよ。


おっと、極限状態の話に戻そう。
シドニーオリンピックも近いが、「一流の運動選手はコンセントレーション
(集中力)の高め方(作り方)がうまい」っていう話を聞いたことがあるだろ?
気持ちを高め競技に集中することによって「雑念」を払い、練習でやって来た
もの以上を引き出すことが可能になるんだ。オリンピックという世界の晴れ舞
台に上がっているという緊張感が、さらにその意識に拍車をかけられたとき、
自己ベストを大きく上回る「世界新」なんかが生まれたりするんだね(^^)
この時、脳の中には通常以上のドーパミンが分泌されてるって寸法さ。

一流選手は、こうした集中力によって、ドーパミンを意識的に分泌させ、
実力以上のものを発揮できるってわけなんだ。


さて、それでは、どうやったらこうしたことが可能になるのだろう?
それが、「自分の極限に挑戦する練習(稽古)」「自分の極限を越える練習
(稽古)」ってことになるんだ。
人間はね「もうダメだ!」って思ったとき、だいたい能力の20%〜30%
しか使ってないんだね(^^; だから、まだ、もう少し頑張れる。
練習の中で「ダメだ」って思ったところから「もう少し」、「もうダメだ!」
って思ったころから「もう少し!」っていう具合に『限界を伸ばす』ように練
習(稽古)していくことによってその人の能力は高まっていくし、大会におい
て集中力を働かせて、その極限状態の精神状態を作りだし、ドーパミンの分泌
を促進させることが可能になるんだヽ(^.^)ノ

剣道の場で「稽古は試合のように」と言われるのも、試合のような極限状態
を作りだして稽古することによって、ふだん以上に力を容易に出せるように
するための意味もあるんだよ(^^)


「テンションが低い」とか「テンションを高めろ」なんていう言い方もある
けど、アレも同じだね。緊張し集中力を喚起することでドーパミンの分泌を
高めろってことなんだ(^^)


だから、苦しくなったときにもう一踏ん張りすることが、稽古の中では大切。
「極限を越えろ」は単なる精神論ではなくて科学的に裏付けされたことなんだ
よ。ゆえに、試合(本番)に強くなりたければ「限界を越える(伸ばす)稽古
をせよ!」ってことだね(^_-)〜☆

お名前: あいめんのりお   
今日の稽古の初めに偉大なるS先生から極限状態についてのお話を聞きました。
脳内麻薬のドーパミンが分泌されるのは極限状態になった時だと聞きました。
だから先生自身は稽古の時には早く極限状態を超えるのだとおっしゃっていました。
でもそんな事をすると持たない気がしてしまいます。
こう思うのは僕が極限状態を味わっていないからでしょうか?
またぜひHide.さんの意見をお聞きしたいです。

このテーマについての発言をどうぞ。
氏名
E-mail URL


半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る