記事タイトル:試合剣道に辟易! 


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お名前: しーやん   
剣道って難しいですよね。

私も最近ある試合を体験してそう思いましたが、最近は稽古でも試合でもそうですが、
とにかく「打たれたくない、打ってやる。」というのが増えたかもしれません。

そう思ったのは、試合前にある人とアップをしていて思ったのですが、
アップの時に「地稽古お願いします。」と言ってきて、やることといえば、
気を張らずに勝手に間合いに入ってきて一方的に打ってくる。
こっちは気を詰めて一本に集中したいところなのに、簡単に出てくるもんだから
正直気分が萎えて辟易しました。
結局、その人は試合でも、自分のいい形を作って打突することが出来ず、
部位に当たっても1本と評価されずに負けていました。

まあ、剣道プロと呼ばれる方は勝つために剣道をやっていますが、
大半の愛好者は「ストレス解消」が最大の目的で、やはり打たなければストレスが
たまり、打たれるとさらにストレスが増幅する傾向にあるようです。
だから稽古でも試合でも何でも、「打たれないで打つ」ことをやるもんだから
おかしくなる。それで相手に打ち込まれるようならばもう頭がカーッとなって、
相手に無駄な突きや小手パンチなど、暴力まがいの挑発を仕掛けに行ったりする。
たまにそんな人を見かけます。

目的がストレス解消ならば仕方のないことかもしれませんが、一番怖いのは
怪我。それも相手に怪我をさせてしまうこと。剣道は防具に守られている為に、
安全と思い込んでいる節がありますが、どっこいやり方によってはとても危険な
格闘技です。
ストレス解消の為に安直に相手を殴りたければ、ボクシングでもやってくれと
言いたくなることが多々あります。

話があちこちに飛んでまとまらなくなりましたが、剣道の目的は何なのか?
それを教えられる先生が少なくなったことも一因では?と感じた次第です。

昔の先生は本当に打たなかったし、そんな先生を打っても、黙って首を横に振り、
「ハイハイハイ。」と軽くいなされて、そのまま掛かり稽古になってしまった。

しかし今は「当たっているんだからいいじゃん。」と打ったほうはその打ちが
正しいと思い込んで、己の悪い部分に全く目を当てようともしない。
アドバイスをしても聞き流すばかり。「当たっている、勝っているんだから、
それでいいんだ。それで正しいんだ。」と思い込んでるから悪い部分を直そうとも
しない。

時代の流れなのかもしれませんが、指導陣が楽しているのか、それとも人の資質が
退化してしまったからなのか、おそらくその両方ともあるのでしょう・・・。
[2007/06/19 22:41:10]

お名前: Hide.    URL
To 好月さん

少しでも拙サイトがお役に立ちますればうれしく存じます。
これからも、ご自信のためはもちろんのこと、お弟子さんたちのためにも、ますます立派
な剣道を表現されますことを念じております(^^)
[2007/06/19 00:01:25]

お名前: 鳳来の隆   
好月さん

> 田舎で人知れず(ヤケクソ)頑張ってみます。

私も愛知県奥三河(ど田舎)です(^_^;)
人間形成の道とか凄く偉そうな事申してますが・・・
現実問題、同剣友会隣学区の「スポ少」は2年生〜6年生あわせ
計8名しかいません。毎週土曜日午後7時〜の稽古ですが
子供達の都合上(病気又は私用)などで2名〜3名欠席の場合は
急遽稽古「中止」になりますく("0")>なんてこった!!
ここのスポ少の先導を勤め為さってる先生「5段」の方なんですが
この先生、まさに心底剣道を愛する方で「こんな苦境の中を平然とされてます」
先生曰く「たとえ子供が1人になったとしても子供が真剣に剣道にとりくむなら
心底、剣道の真髄を習得させる」ただし試合に出場して上位入賞する
目的ではなく「礼儀正しく」「言葉遣い」「我慢強い心と体」「あとしまつはきちっと
する」を基本として指導に当たられてます。
私的に、この4つの言葉の中に含まれてる意味は、逆に「心強気物は試合でも負けぬ」を示してる意味でもあると思います。
田舎の剣友会も捨てたもんじゃないですヽ( ´ ▽ ` )ノ ハーイ
[2007/06/18 23:17:19]

お名前: 好月   
 みなさん、ありがとうございます。週末、忙しくしていたもんで遅れて申し訳ありません。

To Hide.先生
>何よりの評価ですねヽ(^.^)ノ
 子どもたちにもいい勉強になったことでしょう!

 ホント嬉しく思いました。賛否両論ありましたが、後輩や、教え子たちが良い評価を
してくれたことで死闘?30分の疲れも吹っ飛びました。\(~o~)/

To 鳳来の隆 さん
> 「人間形成の道」に拘り日夜子供達共々頑張ってます。
  心底、好月さん同様剣道「愛してますから」ヽ( ´ ▽ ` )ノ ハーイ
  お互いに、頑張りましょうね。p(^-^)q

 はい、田舎で人知れず(ヤケクソ)頑張ってみます。しかしまぁ「人間形成の道」と
いうものは、どれだけ思い通りにならないことや辛く悲しい事、切ない思いをたくさん
経験して、それをどこまで胸の奥へしまいこんで、笑って胸張って新しい苦難に捨て身
で飛び込んで行ける自分を創れるかってことなんかなぁ〜と今回改めて感じました。

To おやじ さん
>正しい剣道は何れにしましても勝たねばならないと考えるのです。

 まったく同感です。と言いましてもこれは師事して来た先生方や先輩方から常日頃
いわれてきた事です。もちろんかなりの実力差が無ければ実行なんか出来やしません
でしたが・・・(T_T)
 
>強い事が正しいのではなく、正しい事が強いのだと、、、

 申し訳ありませんが、これを実現するだけの実力は備えておりませんし、死ぬまで修
行をしても到底かなわぬことでしょう。(ToT)/~~~涙 涙
 また、今回の相手の方は、教士七段ですしトータルでみればそんなに邪剣や変剣とま
では言い切れない方で・・・ただ、剣先を合わせない・右拳を軸に左拳を動かしてリズ
ムを取る(私は左拳は絶対に動かしてはならんと一番注意してるのに)・攻められた時
や竹刀を受ける、かわす時に三所避けをしたり姿勢が大きく崩れる(僅かの時間)・気
剣体が微妙にずれている(ずらしている?)くらいで、傍目からやりにくそうに見える
程度でして、実際に賛否両論あった様に、「私の方が正しい」というのは私の主観であ
り仲間内のひいき目だったのかも知れませんし・・・
 ただ、試合の引退は成り行きに任してみます。後輩たちにも頑張ってもらわないとい
けないし、連盟としても出場制限や逆に動員せざるを得ないときもありますしね。
 まぁ、考えたって試合も稽古も、相手が強かろうと弱かろうと、相手が小学生だろう
が八段範士の先生だろうが、全ておんなじ剣道しかできないんですよ。そりゃあ、多少
手加減はしますし気合の入り方は違ってきますけど・・・嘘がつけないんです。恩師に
も自分自身にも…と言いたいのですがただ不器用なんです。
 ともあれ、どこで誰と剣道をしようと、信じた正しい剣道を今後も貫く所存です。(*^^)v
 
[2007/06/18 10:49:52]

お名前: おやじ   
好月様

人間形成のトピックでのレスを拝見して素敵だなぁ〜っとファンになったカナダの東の端っこで今年から剣道を始めたド素人のおやじ47歳でございます。

Hide先生の掲示板で時折目にする、正しい剣道、心映えのよろしい剣道と勝利至上主義とでもいうべき剣道が混在する剣道界、、、。
よくわからないのですが、もし正しい剣道をして勝てないのであれば、それは本当は正しくないのか、間違った剣道が正しい剣道とされているのかのどちらかであると思うのです。
であれば、正しい剣道は何れにしましても勝たねばならないと考えるのです。
武道は相手の矛を止むを模索する道でもあり、剣道が剣理を会得し人間形成を謳うのであればなおさら「負ける」わけにはゆかないのではと考えるのです。
相手を邪剣、邪道であるとするならば、「正剣」をもって打ち砕かなければ正しい剣道は武道・剣道は廃れてしまうのではないでしょうか。

好月様にはいかに試合剣道に辟易されようとも、機会あるごとに試合に出て頂きたいのです。見事な試合をこれでもかこれでもかと見せて欲しいのです。
そうでなければ、正しい剣道を信じて稽古に励むこれからの世代に伝え残す事が出来ないのではと考えるのです。

強い事が正しいのではなく、正しい事が強いのだと、、、

春風駘蕩として、その剣鬼神の意にかなうような、、、どうか、面白き事も無き世を面白く、、、、試合引退はいましばらく、いましばらくお待ち下さいとお願い申し上げます。

書き込みに失礼多々有りとは存知ますが、ファンのひとりとして書かせて頂きました。
[2007/06/17 05:46:03]

お名前: 鳳来の隆   
好月さん

「野球、サッカー」などのミーハーなスポーツ(若干言い方が悪いが)
年々、減少しつつあるこの地味な「剣道の世界」
子供達に少しでも正しい剣の世界を、
自身その見本になるよう「試合出場」!が、
現実は思ったよりかなり「ずれてる」く("0")>なんてこった!!
前回のトピ内容!
しかしながら、その思いがあるからこそあなた様は「1つ」上にあがられてる。
それは、あなた様がすすんで、「講習会、実技会」など進んで参加され
知識の習得など努力なされてる。
裏返せばそのイメージと違うから、なおさら悔しいし虚しいって事ですよね!
Hide先生、「良い事仰ってますよ!」さすが・・・p(^-^)q
「よしあし」を感じるって・・・
好月さんしっかり感じてるじゃないのヽ( ´ ▽ ` )ノ ハーイ
理不尽上等、一部の不愉快高段者上等、周りに左右されず行きましょうよ!
自分の意思を貫き通しましょうよ!
私は、リバイバル剣士(46歳)勿論低段です(^_^;)
しかしながら、「人間形成の道」に拘り日夜子供達共々頑張ってます。
心底、好月さん同様剣道「愛してますから」ヽ( ´ ▽ ` )ノ ハーイ
お互いに、頑張りましょうね。p(^-^)q
[2007/06/15 22:07:06]

お名前: Hide.    URL
To 好月さん

>しかし、気になるのは有効とみなした二人の審判には、私の方が「押されている」と判
>断したからではないか?という疑念がわいています。

試合を拝見していないのでなんとも申し上げようがありませんが、旗が揚がるからには何
らかの原因があったはずと考えることは悪いことではありません。剣が合わないこともあ
りましょうし、体勢の崩れもあったかもしれませんしね(^^)


>でもね、敗戦後後輩や教え子たちが言ってくれました。「先生の方が押してました
>よ」「僕らにいつも言ってることを実践して下さったんですね」「先生の会場だけ、空
>気が違ったよ。稽古をつけてあげてるみたいだった・・・」

何よりの評価ですねヽ(^.^)ノ
子どもたちにもいい勉強になったことでしょう!
[2007/06/15 21:10:49]

お名前: 好月   
 前のレスで若干触れたのですが、今春より剣道に関して私の立場や環境が大きく変わ
ってしまいました。
 まず剣友会では、立場と言うか地位は変わらず指導員のままですが、他の人の仕事の
都合でお手伝いからメインで指導に当たるようになりました。連盟でも端役ですが役員
の肩書きが付き、また県の昇段審査の審査員名簿に登録されることになり、これに伴い
月例稽古会でも元立ちを許されるようになりました。つまり、知らぬ間に年を取りいつ
しか指導的立場となってしまったんですね。当然これらには研修会や講習会等の参加が
義務化あるいは強く求められるわけで、私も毎回参加し指導法や審判法などの知識の習得と、実技についても指導者としての剣道を体現すべく指導を受けました。
 講師の先生方が仰るには、やはり剣道の競技化・勝利至上主義を憂い、正しい剣道の
普及に努めて欲しいという事。受講者全員真剣な面持ちで聞いているんですが、稽古に
なると地がでちゃうんですね、変な剣道する人を散見しました。若い頃は憧れていた先
生もおられチョッとショックでした。

 ともあれ、今回は剣道を正しく伝えたり表現するために、私に何ができるのだろうか
と考えていたところへ(国体予選の)試合の話、剣友会の後輩やOBの教え子たちも出る
って言うんで、「これだっ!」と思いエントリー。内心は勝てる気などあるはずもなく、ダサダサの責任感と使命感に燃え、鼻息も荒く臨んだ試合でした。

 しかしまぁ、相手の方も地域では指導的立場のはず。もう少しいい試合になれば、
見られている、評価をされているという意識も心の片隅に置いといてもらえたら・・・

 でもね、敗戦後後輩や教え子たちが言ってくれました。「先生の方が押してました
よ」「僕らにいつも言ってることを実践して下さったんですね」「先生の会場だけ、空
気が違ったよ。稽古をつけてあげてるみたいだった・・・」
 なんとなく、ダサダサの思いは伝わったのかなぁ・・・(●^o^●)
みなさんスミマセン!  なんか自慢になっちゃった (^^ゞ
[2007/06/15 19:58:47]

お名前: 好月   
 皆さんありがとうございます。実はもっと「お前が甘い!」的な苦言を覚悟していま
した。現に試合後「所詮愛好家のお遊びだなぁ。勝負に対して甘いよ!考えが・・」と
仰った審判がおられました。そんなに懇意ではないんで聞き流しちゃいましたが・・。

To  しーやん さん
  しーやんのカキコには、いつも深い洞察と高い理想とあるべき姿を追い求める謙虚
ながらも強い意志を感じ、勉強させていただいております。

>今の世の中は何でも「結果」が最大の目的で、「結果」が得られなければ意味がない
という風潮。剣道に限らず、ビジネスでも、他のスポーツでも、何でもそう。
 
 ホントにそう思います。市場原理が人心の多くを支配し、より良い「結果」を求める
ためには手段を選ばない。コストダウンのために質を落とし、下請けを泣かす・・・や
はりこういう時代だからこそ、剣道を正しく体現し伝えて行かなければならないと感じ
ています。もちろん、自分だけのマスターベーションにならないように・・・

To  鳳来の隆 さん
>剣道はやはり「日本の文化であり武道の一貫」
>あくまでも、「剣の理法の修錬による、人間形成の道」

 あとで詳しく書きますが、今春から私の剣道における立場と言うか環境が変わり、
特にこの事について、剣道を正しく伝えたり表現するために、私に何ができるのだろ
うかと考えてエントリーした試合だけに、くやしさ倍増でした。でも、負けたほうが
より「人間形成」になったんじゃないかと、今ではいいように解釈しています。

To 悩める中年剣士さん
 立派な先輩に恵まれましたね。拝読して、私も得難い感動を頂きました。
 私も、試合で立派な成績をあげる事も無く、技を覚えるにも不器用で感覚的に捉え
られず、いちいち意味を考え動きを分解してわざわざ遠回りしていた青春期(今も)
を思い出します。決して“武神から招待されたエリート”にはなれませんが、“剣術
を術でなく、道として味わう境界”というのは、私も垣間見れるスキルを得たと思って
います。これが分かる(と感じた)人と稽古したときは、とても楽しく清々しい気持ち
になれ、稽古後の余韻に幸せになれるような気がします。私も、相手の方にこのように
感じていただける稽古をしたいと常々思っています。

To Hide.先生
>表面に現れた勝敗よりも、内容に「よしあし」を感じるのが、修行を
 積んできた剣士の成すべき事ではないでしょうかねぇ

 ホントそうですね。私も負けた事はなんとも思っていません。まして、見ていた人が
みんな<誤審>と判った判定だったんで内心ホッとしました。しかし、気になるのは有効
とみなした二人の審判には、私の方が「押されている」と判断したからではないか?
という疑念がわいています。周りの感想も私の実感も、私の方が「押している」と感じ
ていましたし、相手の方が明らかに息が上がっていたんですが・・・そう考えると、や
はり内容的に改善点があったとおもいます。そういえば、後半タイミングが合わずに
二.三度首で避けたかなぁ?<m(__)m>
[2007/06/15 18:33:40]

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。

私も他人に判定してもらう「試合」に辟易している一人として好月さんのカキコはよくわか
ります。お相手と剣が合わなければ、勝負にはおのずと限界がありますからね。

でも、試合ほど自分を磨いてくれる場もありません。
結果として「勝ち」と「負け」に分かれるわけですが、「天知る、地知る、われが知る」な
んじゃないですか。表面に現れた勝敗よりも、内容に「よしあし」を感じるのが、修行を
積んできた剣士の成すべき事ではないでしょうかねぇ(^^)
[2007/06/14 23:10:54]

お名前: 悩める中年剣士   
好月さんへ

そうですね。試合はあくまでも稽古の一環、手段であって目的ではないというのが本来あるべき
姿なんでしょうが、悲しいかな人間の心は弱いもので、試合となるとついつい勝ちたいという
欲が出てしまうものですよね。それは強い人もそうでない人も同じことだと思います。
私は最近試合に出る時は来るべき昇段審査を意識して、試合であっても昇段審査のイメージで
臨むようにしていますが、先日とある大会(団体戦)で奇跡的に決勝戦まで進出した時は
やっぱり勝ちたいという気持ちが出て、非常にみっともない試合をしてしまいました。それが
人間というものだと思います。もし事情が許すなら、もう試合には出ないというのもありかな
と思います。
ここで、参考になればと思い、私の大学の先輩(故人)が剣道部誌に寄稿した文章を紹介
します。もう20年くらい前の文ですが、当時はお年を召されていたし、弱っちいせんぱいだなと
思っていましたが、今になって読み返すと剣道で何を目指すべきか考えさせられる文章だと
思っています。では・・・
「私は剣術の実技が下手なるが故に、又試合の勝敗にかかずらう立場にないが故に、剣術を術
でなく、道として味わう境界に多少でもなり得た。下手なる為に剣道の枝葉でなく本幹に手を
かけ得たとも言える。筆がすべって、自画自賛の嫌いとなるが、之は私同様、桧舞台で踊りを
踊らぬ部員への提言である。○大道場に稽古に行く度に、あの広い体育館一杯にいる部員を
見守りながら、私の過去を省み、剣の天分のなさに泣き、不遇の人に一菊の涙を私は注ぎたい。
一番私には気心配な事であり、激励をしてやりたいのだ。実は君らこそ、武道の真髄をつかむ
べく、武神から招待されたエリートなのだと」

ちょっと長くなってスミマセン。私が紹介したかったのは“実は君らこそ、武道の真髄を
つかむべく、武神から招待されたエリートなのだと”というところなのですが、それだけだと
意味不明になるので、敢えてその前文とともに紹介させて頂きました。
試合に強い人は、ひょっとしたら剣道の本質に近づくには遠回りをしているのかもしれません。
人は人、自分は自分で、自分の求めるところを追及すれば良いのではないでしょうか。

長文・駄文で失礼致しました。参考になれば幸いです。
[2007/06/14 23:03:55]

お名前: 鳳来の隆   
「お相手の打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるものとする。」
有効打突の「意」ですね!
近年、全日本選手権にしても「上記内容ともし、スピード&タイミング」
重視、打突強弱ともし、タイミングをずらし相手の打突部位に竹刀を「置く」
または「触れる」・・・が1本「疑問が生じます」たしかに。
私なりにもっと疑問を感じるのは指導する先生の中に
「昇段試験用の剣道」と「試合に勝つための剣道」と違うから
それに対応出きる為の剣道をとか・・・?
剣道はやはり「日本の文化であり武道の一貫」
オリンピックでもないし勝てば国のヒーローにじゃなく
あくまでも、自分との戦い!
あくまでも、「剣の理法の修錬による、人間形成の道」
何故故にあの「宮元武蔵が吉田藩の若大将の首を、刎ねれたか」
そこに真の剣道の「意」があると思います。
7段8段の先生にいただく「面」は本当に膝まできて切られた〜完璧に
「これがまさに1本だ」ってしっかり認識できるし又納得できます。
しかしなんか中途半端な打突で「審判の旗」が・・・
「納得いかない時」確かにありますよね。
時より私も「審判依頼」を受け各種剣道の大会のお手伝いをさせて頂いてます。
その際、私はあくまでも「しっかりとした打突、残心」を意識して
判定するようにしてます。
今春の審判講習会の時でもやはりこの内容の話題が「盛ん」でした。
その為かやはり、昇級昇段審査の合格率が又厳しくなりそうです。
[2007/06/14 23:03:18]

お名前: しーやん   
仕方のない話でしょう・・・。現代剣道は「勝つ」ことが最大の目的ですから。
「剣道の特性を通じて・・・」なんていう高尚な理念はもう過去のもの。
剣道は結果を得るためのツールで、結果を得るためのノウハウでしかない。

試合に勝つためなら汚いことでも何でもやるし、審査に受かる為なら、審査員の目に
格好よく映る借り物の剣道で挑む。他人のプロセスは平気で拝借する。

彼らは「剣道がやりたい」のではなく、「国体に出たい」「審査に受かりたい」
「試合に勝ちたい」が剣道をやる最大の目的。

だから昔の先生は弟子に試合などやらせなかった。天覧試合に反対する先生方も
いたというのは、剣道を単なる勝敗を競うだけの道具にしたくないという思いが
あったからでしょう。

しかし今の試合と審査方法では、結局結果が欲しいだけの人間しか育たないのでは?
と危惧しています。
「それでいいんだ。時代の流れだから・・・。」そういう方もいらっしゃると思います
ので、余り強制はしませんが・・・。

今の世の中は何でも「結果」が最大の目的で、「結果」が得られなければ意味がない
という風潮。剣道に限らず、ビジネスでも、他のスポーツでも、何でもそう。
過程を楽しむということがなくなり、何でも最短距離で結果にたどり着こうとする。
車の運転がまさにいい例で、警察が見ていなければ、スピード違反はするわ、
割り込みはするわ、信号無視はするわで、マナーもルールもあったものではない。
それでも警察に捕まらなければ、やったもん勝ち。そうやって1分でも早く
目的地に着こうとする。

別スレでも答えるつもりですが、あと50年もすれば今の日本からは本物の「天才」は
消滅します。
「結果」を得る為のサイボーグと化した「人工天才」が大量生産される時代が
やってくるでしょう。
これって何かに似ていません?そうです。競走馬の世界と全く同じです。
[2007/06/14 22:27:00]

お名前: 好月   
いつも楽しく拝見させていただいてます。
 過日、国体予選に出場した時に表題のように感じ、Hide.先生や皆さんのご意見が
聞きたくてカキコしました。

 私は副将の部(46歳〜55歳)でエントリー、相手は以前都道府県対抗の大将の経験
もある自営業の方でした。始めの内は年齢・段位に相応しく、気攻めや剣先でのやり
取りがあって楽しくやっていました。が、初太刀の私の面、惜しくも審判の旗は一本、
その後は竹刀を開き気味にして合わせてももらえません。たぶん、ココからが本気モ
ードだったんでしょうねえ。やや遠目から行けば三所避け、近間に入って打とうとす
れば、胴突き&首振り、ならばと応じてみるも気剣体が微妙にずれていてタイミング
が取りづらい事ったらありゃしない。(>_<)
 結局30分近く死闘?を繰り広げ、最後は私の小手返し面が、鍔元に近かったために
「小手あり!」。。。一番見える位置の審判が旗を下で振ってくれたので気分は晴れ
ましたが・・・
 その後も相手の方は、警察官や刑務官らもそのままの剣風でなぎ倒し、県の国体強
化選手となられました。
 
 私は敗戦後、副将の部以外にも中堅・次鋒の部を観戦しましたが、やはり若くなる
に連れ<竹刀すら合わせない剣法>が横行していると感じました。
 私の周りでは、「試合では仕方ないだろうなぁ」というのが大方の意見でしたが、
皆さんはどうお考えですか?  私は・・やっぱり・・剣道の文化的価値というか、
精神的な部分で・・・やはり乱されていて考えがまとまらずうまく言えませんが、と
にかく釈然とせず面白くありません。(T_T)
 もう試合は引退しようと思ってます。試合剣道に辟易しています。(T_T)/~~~
[2007/06/14 19:23:50]

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