記事タイトル:引き技どう思います? 


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お名前: 剣志郎   
引き技…
最近の中高生の試合の大半がこの引き技で勝負が決しているようですね。
あまり良い傾向ではないと考えます。
これに関してもいくつか問題があると感じます。
しかし、先に私の考えを述べておきますが、私は「引き技も大切な一本」と考えています。
その谷口範士のような意見よく耳にしますが、単なる年寄りの僻みと思います(笑)。
範士のような老人にはとても引き技は打てません。
引き技は上半身の動きのみならず、素早い足技が要求させます。
その素早さは互いに鍔元を合わせている分(相手の反応が早くなるから)、前に出る数倍の早さが必要です。
さらに一般成人男子の竹刀の長さは3尺9寸…何を言いたいかお判りでしょう(笑)。
つまり、中高生の打間より、更に後方に下がらなければ、物打(切先3寸)で打突部位を捉えられないのです。
つまり、打ちたくても打てない距離になるのです。
しかし、そした高段者の方に対処法がないのか?と言えば、否です。
相手の呼吸を捉える修練を研鑚されてこられた高段者の方々ならば、相手が下がる瞬間を捉えればよい訳です。
相手の力を利用した、合気道のようなもんですね☆
しかし、そう考えると、高段者同士の勝負(審査を含む)の場合、お互いにそのタイミングを計っている訳ですから、「膠着」と言う状態が発生してくる訳です。
そこで谷口範士の言を振り返ってみると「審査で…」という言葉が引っかかってきます。
そう、短時間に行われる審査に措いて「膠着」なんていう事態は避けなければなりません。
また、互いに技を極めた同士の戦い…容易に引き技を決められるようではお話にならない訳です。
まあ、そういう訳で「(引き技に拘った処で無意味だよ)引き技なんか打つもんじゃない」となったのではないでしょうか?

それと、昔の鍔競りについてですが、よく肩に竹刀が触る反則なんて目にしますが、刀ならその時点で大出血です(笑)。
互いに鍔元を支点に、相手に刃部を押し当てれば、互いに傷つく事でしょう。
ですから恐らく、互いに承諾して下がったか、肩口を相手の胸元に押しつける形で刃を抑えつけた(剣道形10本目に近いかな?笑)
かして、攻撃の機会を窺いながら下がったと思われます。
古流に則れば、引き技の成功率は皆無(交差時の技は別)に等しいと考えます。

最後に中高生の引き技についてですが、引き技によってしか一本を取れないというのは嘆かわしい現実と私は考えます。
私が学生時代を過ごした宮城県では、殆ど引き技を一本として認めてはもらえませんでした。
理由は何点かあると考えますが、対峙した状態からの打ち合いを重視した県連の考え方があったと思います。
確かにその方が将来の剣道に大いに役に立つと考えます。体力重視の剣道ではなく、不老の剣を目指す
者にとっては、試合に勝つことによって自分の剣道の正しさを認識するわけですから、教育上意図的な審判は間違えでないと考えます。
もうひとつ…一本にならない理由は私自身の技量の無さですね(笑)。
しかし、当時の私の試合での打ちを考えると、今の中高生の引き技の一本はそれより劣ると考えます。
技術的無効の一本とは例えば打った後の手元です。
本来、正しい面打ちを行えば、打ち終わった後、上半身に直角〜前方45度のはずです。
しかし、実際は刃部は後ろを向き、腕が引き上げっている状態が目立ちます。
これはいわゆる「当て剣」で斬るという動作をしていない証拠です。
斬るという動作をすれば刃は相手側に向かって90度以内に収まるはずです。
実際、竹刀なので跳ね上がる訳ですが、打突によって頭の後ろまで跳ね上がる訳はありません(笑)。
引き小手も同様で、打ち終わった後、担ぎながら下がるのは「当て剣」に他なりません。
竹刀を引き上げなければ、相手から離れられないというのは、単に足さばき、体さばきが悪いだけで、
「…だから、引き技の時は手首を返してもいいんだ」とはならないのです。
しかし、現状はそんな「当て剣」に対して引き技の場合は寛容です。
あれだけ前に出て打突際の当て剣は無効であるのに、引き技には寛容なのは到底納得がいきませんね。
だから、私の場合、中高生のデタラメな引き技に対しては、無効の理由を告げ、絶対に認めません。
指導者、審判員がしっかりとした打突の「見極め」「指導」をして欲しいものです。
[2002/11/17 21:08:12]

お名前: Hide.   
管理人のHide.です。すっかり登場が遅くなってしまいまして申し訳ありませんm(_ _)m

私はよく、剣道の醍醐味ってなんだろうって考えます。
で、導き出した答えは、「剣先での会話」なんじゃないかな・・・って考えてます(^^) 「打
った、打たれた」は現象面でして、実は、剣先あるいは剣線の攻防の段階で「心を動かされた」
ら負けなんじゃないかな・・・と考えているんです。
だから、「剣先で会話」のできるお相手とのお稽古は楽しいですねヽ(^.^)ノ もう、何十分
対峙していても苦しさを感じません。
そういった視点からいきますと、つばぜり合いは面白味に欠けますね(^^;

私のこれまでの経験からいきますと、つばぜり合いは、体が大きくて腕力の強い人のほうが
有利な傾向にあるようです。身体接触が行われているため、比較的そういった部分に左右さ
れやすいのかもしれませんね(^^)

ただ、現行の試合規則でつばぜり合いからの技も認められているわけですし、むしろ積極的
に奨励されているわけですから、これを全否定してしまうのは問題があると思います。
「俺はつばぜり合いからの技は認めん」とばかり、高校生たちにそこをいくら打たれても認め
ようとしない高段者がおられますが、こういう稽古姿勢は傲慢なんじゃないでしょうか(^^;
「つばぜり合いからも打てる」さらに「つばぜり合いからの技にも対処できる」ということが
あって初めて「認めん」ならいいんですがね(^^)

私も詳しいことは知らないんですが、警察官の大会では、「10秒ルール」なるものが存在す
るようです。つまり、10秒以上つばぜり合いをしていると反則になるようなのです。
これなどは実質、「つばぜり合い」と「つばぜり合いからの技」を封じる方向にある施策でしょ
う(^0^)


To 剣童さん
>でも、大昔の「分かれ!」があった時代が懐かしい今日この頃
あれ? 今のルールに「わかれ」があるのをご存知じゃないんですか?(^^;
[2002/09/20 12:01:59]

お名前: 剣童   
また おじゃまします、

引き技は鍔迫りをしっかりやると、技が出せなくなる(相手も自分も)と思うのですが、
もちろん体当たり直後とか、相手が動いたり、居着いたりした場合ではありません。
あくまで 鍔迫りの形が出来上がってしまってからですが、

 要領ですが
  唾を合わせる位置を 臍のあたりにして
  (今は大体の選手が胸のあたりでやっていますが 高過ぎると思います。)
  相手の鍔元を 上から押さえつけるようにします。
  つまり 中段の構えでそのまま前進し お互いの唾が接した状態ですね、
  実は 全剣連でも正しい鍔迫りを このように解説しています。
  ただし これをやると 相手の肩に竹刀が触りやすくなり 反則を取られる危険も
  出てきますから 注意が必要です。

で、上記のような形を取ると、私の感じでは、相手の動きを抑えられる半面で、
こちらもちょっとも動けなくなるのです。
つまり、技を出そうにも出せない、膠着の状態になってしまいます。

パオ 様
八段の先生にも、積極的に引き技を指導されている先生がおられます。
試合で求められるのは有効打突で、昇段審査とは趣を異にすると思うのですが、

昇段審査 特に別世界の八段審査は、一足一刀の間で、いかに相手の心を動かすか、
(八段の先生のいろいろなお話も、突き詰めると、この1点に集約されるようです。)
が重要であるようで、谷口先生も、有効打突ではなく そのような心を打つ稽古が大事だ 
という意味から、ご注意されたのではなかったかと拝察するのですが

私のまったくの私見ですが、引き技というよりは、現行の試合・審判規則、細則の
鍔迫り(唾競り)の扱いが 問題ではないかと思うのです。
(試合時間の 2/3が鍔迫り は異常です。)

なんかバラバラな文書ですみません。

でも、大昔の「分かれ!」があった時代が懐かしい今日この頃




  
[2002/08/29 17:15:22]

お名前: Oga   
引き技に限らず、多彩な技があってこそ剣道の面白さがあるのだと思います。「しっかりと
した打ちでなければ一本にしない」を徹底すれば、引き技大いに結構ではありませんか?
真剣を用いる刀法に適っていないとダメということについては、疑問が残ります。それだと
現在上段をとっている人の片手技は、どの程度合格点がとれるものなのか分かりませんしね。
結局、真剣による刀法にある程度の根拠を求めながらも、「竹刀の遣い方としては十分理に
適っている」というレベルでわれわれは合意しているのではないでしょうか。それなら、引
き技を否定する必要はあまりないはずですが・・・。

これはもちろん、「前に出て打つ」ことが基本であり、大切であることを認識した上での話
です。
[2002/08/29 15:38:35]

お名前: 竹坊   
自分の信じる剣を学び切磋琢磨し、その延長で試合に勝つのが重要だと思います。
試合に勝つ為だけにテクニックを学ぶのではなく、引き技についても自分自身の
剣に対する考えがあれば良いと思います。
私は真剣勝負にも鍔競り合いからの引き技を使っていたと思いますよ。
[2002/08/29 10:59:18]

お名前: 竹   
スポーツ剣道は引き技OKってのは?
試合に出ている間を現役って言ってるようだが
試合に出なくなるともう剣道も終わり?
ほんとは剣道の修行はそれからだ。
スポーツではそんなことはしない。
[2002/08/29 06:47:05]

お名前: 勝   
それは引き技を得意とする人たちにとって致命的な気がします
[2002/08/28 23:41:44]

お名前: パオ   
剣道の引き技を奨励してきましたが、今の剣道は引き技で
おかしくなってきてるように感じます。昇段審査でも、高段
になればなるほど、打ちませんし、京都大会でほとんど見た
ことがないと思います。私はある講習会で、九州剣道連盟の
会長である谷口先生が、7段の方に「8段を受けようとする
者が、引き技なんか打つものではない。」と注意されました。
そのことに、私も同感ですし、攻めて打った技の勢いで、引き
技は打つべきだと思います。実際、刀でやる真剣勝負に引き技
があったのだろうかと考えると、鍔競りあいからの引き技に
ある程度の歯止めがかからないと、全日本選手権の魅力も半減
したままです。以前の熊本の山田先生、高知の川添先生、東京の
千葉先生、大阪の小川先生や有馬先生たちの試合の内容が再現
されることを希望しますが、みなさんはどうですか?
[2002/08/28 21:04:29]

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