記事タイトル:荒稽古の功罪は? 


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お名前: Hide.    URL
to 剣太さん

いえいえ、なんかたいしてお役に立たないレスで申し訳ありません(^^;
また、何かありましたら、ご意見でもご相談でもなさってくださいね!
[2004/07/09 08:42:30]

お名前: 剣太   
Hideさんいろいろありがとうございました(^^)
[2004/07/08 18:10:42]

お名前: Hide.    URL
to 剣太さん

>一体どんな稽古やら・・・。なんだか自分が情けなくなってまいりました。

いやぁ、上司に恵まれなかっただけですって(^^;


>はずされた剣道部にはもう復帰されましたか?

他校に転出となりました(^^)
でも、後悔はしておりませんよ。精一杯頑張りましたから(^_-)〜☆
[2004/07/07 00:15:34]

お名前: 剣太   
To Hideさん

ぇぇ!2度はずされる!?(・□・;
一体どんな稽古やら・・・。なんだか自分が情けなくなってまいりました。
そのときの生徒さんはさぞ辛かった事でしょうね・・・。(=ー=)
はずされた剣道部にはもう復帰されましたか?

なんだかいろいろ書き込んでしまって申し訳ないです(^^;)
[2004/07/06 20:59:47]

お名前: Hide.    URL
to 剣太さん

>そうですね。確かに生徒のためにしたことと思います。
>皆がへばったときに「関東に行きたいんだろ!!」ってしきりに言ってましたから。

行った者にしかあの雰囲気は理解できませんし、それが高校時代の大きな宝物になること
も先生はご存知だったはずです。ご熱心な先生だったのでしょうから、たぶん家族や自分
の時間を振り捨ててお稽古に励まれておられたことでしょう(^^;
私も、高校時代には先生がどんなお気持ちで自分たちを鍛えてくださっておられたのかな
って微塵もわかりませんでした。でも、人間は立場が変われば見えなかったものも見えて
くるもんなんですね(^^)


>ところでHideさんは生徒にどのような稽古をさせたのですか??
>ちょっと聞きたいなぁ。(・o・;)

たぶん、剣太さんの先生と同じようなことです。いや、それ以上かも(^^;
それが原因で、剣道部の顧問を2度はずされるという羽目にも陥りました。
まぁ、すべては自分の不徳のいたすところですが(^_^ メ)
[2004/07/05 21:31:48]

お名前: 剣太   
To Hideさん

お返事ありがとうございます。
まさかかえしてくれるなんて(^^;)

そうですね。確かに生徒のためにしたことと思います。
皆がへばったときに「関東に行きたいんだろ!!」ってしきりに言ってましたから。

>やる方もけっこう大変
・・・ですかぁ。それを言われるとけっこう効きますね。(+□+)
私も実はまだ教わる立場にいるのですが、そこの練習も結構きついですから。
私達のため・・とわかっていてもたまにきつすぎると
「なんでこの人ここまでやるんだろぅ」と思ってしまいます。

ところでHideさんは生徒にどのような稽古をさせたのですか??
ちょっと聞きたいなぁ。(・o・;)
[2004/07/05 21:24:58]

お名前: Hide.    URL
To 剣太さん

管理人のHide.です。

そうですか、たいへんな剣道部生活を送られたようですね(^^;
でも、そうやって鍛えてくださったからこそ、今の剣太さんがあるのですから、やはり、
感謝するべきなのではないでしょうか。それだけの荒稽古を乗り越えてこられたのだから、
もう、何があってもびっくりしたりはしないでしょ(^_-)〜☆


ちなみに、私も高校で顧問をしていたころは、かなり過激な指導者でした。時間がいくら
あっても足りない気がしましたし、少しの妥協も許さない気構えで臨んでおりました。
言葉も・・・確かにきつくなりましたね。「死ね」はいいすぎでしょうが、本人を発奮さ
せようとして、かなり過激な言葉も飛ばしました。でも正当化するわけではありませんが、
全ては「生徒のため」にしたことです。

荒稽古と一言で言いましても、やるほうも結構大変なんです。
選手を怪我をさせて使い物にならなくしてしまってはなんら意味がありませんので、「本
気に見える」ようにしながらも、怪我をさせないように最大限気を配ってお稽古していた
んです。たぶん、剣太さんの先生も、そうだったのではありませんか(^^)
[2004/07/05 11:03:52]

お名前: 剣太   
私の通っていた学校もちょっと酷かった気がします。
私の学校はなかなか強くて関東出場もしょっちゅうでしたが、私達の代から
関東大会に出られなくなってしまいました。そのころから先生は練習メニュー
を変え、毎日かかり稽古20本、合いがかり20本をやり、追い討ちを、先生が
満足するまでやっていました。かかり稽古なんか、ちょっとでも下手な動きをすると
先生のけりがお見舞いされ生徒は毎回吹っ飛んでました。
最後のほうになると1年はへとへと、特に女子は
毎日泣いてました。その過酷な練習でいつもまもられていた下校時間を1時間以上
オーバーし、皆帰宅が9時から10時。でもテストの点が悪いと顧問に怒られるので
みんな毎日必死でした。一回だけ帰宅時間をもっと早くしてくれと言った友達の
保護者のおかげで翌日早く帰れました。しかしその友達は師範室で「お前の所為であ
いつらが稽古できないんだぞ!!」と散々罵られる日が続き、そのこはついにやめ
ていきました。
先生にかかりにいった子なんかその日で一番悲惨で、先生とのかかり稽古並に厳しい
地稽古を20分、そのあと本格的なかかり稽古を先生の気のすむまでやり、倒され、
蹴られ、竹刀を飛ばされその竹刀を拾いに行こうとすると先生が蹴り、本人と
竹刀とのおっかけっこも日常的でした。試合のときでも、他校の生徒の前で蹴られ倒
されみっともない姿をさらされ、延長戦が続いて動けなくなった先輩の面金をつかみ
「なんであんな相手に延長なんかしてんだ!!」
と廊下で引きずり回すというような光景も・・・。
しかし、探す所を探せば、そんな先生どこにでもいるでしょう。別に変わった事ではないと思います。(確かに厳しいですが・・)
しかしそんな先生の一番怖かったところはことばの暴力でした。
先生に迎え突きをおもいっきり食らわされた子がそれ以来怖くなって先生にかかれないようになったとき、「根性無し!いくじなし!!死んだ方がいい!!」
等暴言を吐かれ、大変辛く悲しい思いをしました。
剣道を、教える者として、稽古内容もそうですが、ことばにも気を
使ってほしいと思いました。
なんだか趣旨の分からない文章ですいません。
お邪魔いたしました。
[2004/07/04 16:16:14]

お名前: Hide.   
To 倉橋さん

ご意見、ありがとうございます。
そうですよね、愛情を持って育てていればいるほど、その子の甘えを許してしまうと「た
めにならない」と厳しくなってしまいますよね(^0^)
荒稽古にも、「痛めつけること」を目的にしているものとそうでないものとがあることを、
皆さんにご理解いただきたいですね(^^)
[2003/02/20 08:16:38]

お名前: 倉橋 仁   
雄大のおかあさんへ
 まず,剣道は乱暴なものです。乱暴がゆえに,指導者は礼儀を大事に考えます。相手を尊重します。自分の行動をふりかえるのです。子供たちに,そのことを大事だと教えていくのです.相手を大切にすることは,甘やかすことではありません。わがままを許すことでではありません.いいかげんにすることではありません。
 剣道は,人格形成の道であると、明言されていますし、わたしは,そう思います。厳しさは,体罰ではありません。休まず,自分に厳しく稽古することを求めることだと思います.稽古は,させられるものではありません.自分でするものです。厳しさを自分から求めていくように指導すべきです。これは,難しいことです。でも、それをするのが,指導者の務めです。うまくいくことは、そうないでしょうが、そうなることを、求めて自分に厳しく指導したいとかんがえています。
[2003/02/19 20:47:12]

お名前: Hide.   
to 雄大の母さん

はじめまして。管理人のHide.と申します。

そうですか、ご子息、ずいぶん可哀想なことになってしまいましたね。それが原因で剣道
をやめてしまったとしたら、ホントに心が傷みます。雄大の母さんのお気持ちも察してあ
まりあるものがございます。


>どこまでが、許される範囲の荒稽古なんでしょうか?

このトピでも再三カキコしてまいりましたが、荒稽古には指導者と生徒の信頼関係が不可
欠です。まず、この一番大事な部分が欠落していれば、それは単なる「暴力」にしか過ぎ
ません。
しかし、ご子息のケースでは、指導者の行き過ぎが読み取れます。たとえ荒稽古といって
いても、動機が「休んだことへの制裁」であり方法がたぶんに暴力的ですので、これは稽
古とはいえないと思います。また、そういう状態であっても謝罪の言葉を口にせず開き直
るとは、人間としても問題点があるように思われます。

また、剣道にかぎらず「生徒ー指導者ー親」が三位一体となってはじめて、その種目にお
ける教育的効果が発揮されるものですから、「父母会を潰した」こと自体に、この方の教
育的視点の欠落が感じられます。これでは、お辞めになるお子さんが多いのもムリはあり
ませんね。


ともあれ、ご子息が剣道を離れてしまわれたのはたいへん残念ですが、そこまでがんばっ
てこられたのなら、きっと再び竹刀を握りたくなるはずです。それまで、雄大の母さんも
おつらいとは思いますが、彼をしっかりと支え励ましてあげてほしいと思います。
むろん、再開するときは、別の団体にお世話になるのがいいと思いますよ。どうかガン
バってくださいね(^^)
[2002/12/27 08:01:20]

お名前: 雄太の母   
はじめまして。
私の息子(7歳=小2)は、「警察官になりたい」と、2年と9ヶ月、殆ど休まずに週4日の稽古に行っていました。
夕方6時半から8時まで稽古なのですが、「何も食べないで行くと、おなかがすいて動けなくなる、でもギリギリまで食べてるとと吐く」と言って、食後に休憩が取れるようにと、友達との遊びを自ら早く切り上げて帰ってきていました。
・・・好きで行っていたはずなのですが、ある出来事で、辞めてしまいました。
ある日の稽古で、体が小さい息子は、何度も後ろ向きにふっとばされ、床で後頭部を何度も強打、おまけに面紐を取って振り回されたので、面が半分はずれ、転んでうつ伏せに近い状態になり、息子は体制を整えようと、手を上げていたにも関わらず、先生は防具の無い後頭部や背中を竹刀でボコボコにして・・・
夜中に嘔吐し、病院に運びました。
たんこぶもひどかったですが、背中はあざだらけでした。
指導者に、このことを話しましたが、「試合が近いのに肝心なときに休んで!」と言い、謝罪の一言もありません。
道場の保護者会があれば、相談するところもあるかもしれませんが、6年前に崩壊してしまい、ありません。
先生は、「保護者に指導の仕方を口出しして欲しくない」と、「保護者会をつぶした」と言っていました。
道場のやり方に対して、不満のある人はどんどん辞めていきます。
例えば、小学校高学年の女の子を押し倒し、仰向けの状態の上に馬乗りになるなどのこともありますし・・・・。
私は武道をしないので、よくわかりませんが、小学生の子供にこんな稽古が本当に必要なんでしょうか?
どこまでが、許される範囲の荒稽古なんでしょうか?
初めて剣道を指導してもらった道場で、厳しいことを沢山言われましたが、よい先生に恵まれて、「こんな風になりたい」と頑張り、引越しても道場は替わりましたが、本人の意志で剣道を続けてきたのですが、
こんな形で辞めてしまうことになったのが残念です。
何より、子供が受けた心の傷を思うと、なんだかたまらなくなってしまいます。
殆ど休まずに行っていたものを「辞めたい」と言ったので、よほどの事かと・・・
ぼーやさんの書き込みを見て、なんだか心が痛み、私も同じような気持ちですと、書かせてもらいました。
ぼーやさん、お子様の御様子は、その後、いかがですか?
[2002/12/26 19:21:00]

お名前: 昔は子供   
小学生のとき先生によくやられました。体当たりで頭から後ろに何度も倒されました。
泣きました。いや泣いていたんではありません、ただ涙が勝手に流れていただけです。
無我夢中でかかっていきました。もう何十年も前の話ですが今でも覚えています。
荒稽古は、なくてならないものです。これなくして剣道とは言えないでしょう。
[2002/10/12 09:54:55]

お名前: Hide.   
うわぁ、しまった。しばらくここのカキコを見落としていたようです。申し訳あ
りません。しかも、私のカキコで「ぼうやさん」を呼び捨てにしてしまっていま
す。重ねておわび申し上げますm(_ _)m


to himさん
>剣道をやっている人=人格者という構図が暗黙の内に確立しているような感が
>ありますが、実態は決してそんなことはないと思うのですが。
>「おかしいな?」と思われる人は、何処にでもいると考えた方がいいのでしょう。
残念ながらおっしゃる通りですね。逆に「先生、先生」と奉られて人格崩壊おこ
しちゃう人もいますから(苦笑)

>親には子供を守る義務と権利があると思います。
>何処までが鍛練で、何処からが虐待か、親としてしっかりと見極める目を持つ
>ことが必要だと思います。
現代人には「欲求不満耐性」が欠如していると言われています。と言うのも、高
度経済成長を経て豊かになった日本人は、物質的・金銭的に「我慢」を強制され
ることが少なくなったんですね。それによって、子供ばかりでなく親にも我慢が
足りなくなった。himさんがおっしゃる「しっかりと見極める目」をもたないと、
いたずらに過干渉・過保護にもなりやすい。現代人への警鐘と言えるでしょう。

>そういう意味で、自分の子供を任せるに足るところかどうか?、またどういう
>目的で子供をそこへ任せるのか?を見極める目を、親として常に磨いておく必
>要があると考えます。
これはなかなか難しいです。親が剣道を知っていればそれも可能でしょうが、多
くの親にとって剣道は未知なる競技です。どこの指導者がよくてどこの指導が立
派かなんていうことは比較検討のしようがない。強いて言うなら、預けっぱなし
にしないで積極的に出ていき、指導者とのコミュニケーションを密にもつことく
らいじゃないでしょうか(^^;


to 案山子流剣法流祖さん
>それが過熱して暴力行為にまで及ぶこととなれば、もう、指導者としては失格
>でしょう。目的自体が「すり変わって」います。
指導者が「勝ち」に目がくらむと、もう、指導の本質が歪んできます。おおらか
さがなくなってきますね。とくに小学生の指導においては厳禁です!

>指導に名を借りた「暴力」には徹底糾弾すべきでしょう。
おっしゃる通りです。方法は色々あるでしょうが、とくに父母会の結束を固め、
指導者にキチンと意見を言える場を作っておくことが大切ではないでしょうか(^^)


to 信之丞さん
>私は子供に剣道を続けさせるのも、指導者の一つの義務だと思います。
>どんな荒稽古をしても子供たちが剣道を続ければ私はいいと思います。
その通りです。とくに初心者の指導においては「剣道のよろこび」「剣道の楽し
さ」「剣道の厳しさ(守るべきこと)」などをしっかりと教えていかなければな
りません。竹刀を振る技術だけに偏ることなく、子供には個性がありそれぞれの
発達度合が異なるということを十二分に認識して指導にあたらなければいけませ
んね(^^)


to よっちさん
>剣道のイメージが崩れるから、そのような指導者は剣道辞めてもらいたいで
>すね。はっきり言って。
傍から観ていると紙一重なんです。よっちさんの高校の先生もよく存じてますが、
やることは荒っぽいですよね。知らない人が見たら、「暴力」に見えるでしょう。
私も別のカキコで、いちに会の関係高の先生が「暴力を振るった」とされた件に
ついて弁解のカキコをしたことがありますが、師弟間の愛情や信頼関係が傍から
見えない(感じられない)のも事実です。指導者は、荒稽古や厳しい指導に臨む
場合、TPOをきちんとわきまえる必要があるでしょうね(^^)


to Hiroさん
>飴とムチですか。うまくバランスが必要ですね。
そうですね。いちに会のトップページの「七つの提言」の中にも「厳しさの中に
楽しさを求めていこう」と書かせていただいております。厳しいだけでもダメ、
楽しいだけでもダメ。元々は人を殺傷する技術として誕生した剣道ですから、そ
う「楽しい」っていうことは少ないでしょうから、より一層、現場の指導者の創
意工夫が求められますね(^^)
[2001/07/02 11:26:43]

お名前: Hiro   
むくぞうさん、ぼうやさんのカキコ見ましてずいぶんひどい
話だと思いました。だいたい小学生は、剣道の面白さ、楽しさ
から教え、年齢にそってそれなりに厳しさを教えてけばいいと
思いますね。高校生くらいから武道としての剣道の入り口かと思いますね。
僕も高校時代毎日稽古、春、夏の合宿、練習試合・・・・・・・・・・
飴とムチですか。うまくバランスが必要ですね。
[2001/06/30 22:22:41]

お名前: よっち   
to むくぞう、ぼうや
私自身、小学生の時は、楽しくやっていました。
中学の頃は、良い指導者に恵まれ、対して強くもないのに、
盛んな学校をいくつか紹介していただきました。
結局、某高校に入りましたが、この決断は、自分自身で行い、
親にあたまを下げ(学費面で)入学致しました。
入学してからと言うものの、毎日が荒稽古です。時には、先生に面を横ずれさせられて、
上から乗られ窒息状態になったり、打てば、必ず竹刀がのどに入り・・・
しかし、1度も親には、愚痴を言ったことは有りません。
きっと、自分自身がめげたら途中で止めているからでしょう。
したら、学校にも居ずらくなってたけど・・・

話がそれてしまいましたが、むくぞうさんやぼうさんの道場にいた先生は、
とても「ひどい」です。
もし、私が親だったら、絶対にその道場には、通わせません。
なぜなら、怪我をさせといて、その状況を覚えていないのは、まず、考えられません。

私の高校の指導者も東京都でかなり厳しいそうですが、いまでも、
母校へ行くことにしています。お世話になった先生だから・・・

結局、何が書きたいのかというと、他の方が書いているように、師弟関係又は
信頼関係の元に、荒稽古は成り立つと思います。
万が一にも怪我をさせてしまった場合には、そのことは、鮮明に覚えているのが
指導者として当たり前の事だと思います。もちろん、報告もしに、行くでしょう。
それを、開き直っているのは・・・・とてもじゃないけど考えられません。

私も、小学生と稽古して、親の目の前で泣かしたことが有りますが、
次の稽古で合ったら「ケロ」っとしていて、いつもの様に話し掛けて来たり、稽古したり・・・
親も同様でした。

荒稽古と暴力は全然違います。

剣道のイメージが崩れるから、そのような指導者は剣道辞めてもらいたいですね。
はっきり言って。
[2000/10/14 19:24:25]

お名前: 信之丞   
世の中にはひどい指導者がいるものですね。
私は子供に剣道を続けさせるのも、指導者の一つの義務だと思います。
どんな荒稽古をしても子供たちが剣道を続ければ私はいいと思います。
また、途中長いブランクがあっても、もう一度竹刀を握ってみようかと
そういう気持ちを思い起こさせる指導を心がければ、少々きつい稽古も
いい思い出になると思います。
TO ぼうやさん
ぼうやさんのところの指導者のもとでは、ちょっと剣道を続けるのは
難しいのでは?
よけいなお世話かもしれませんが、大事に至る前に他の道場に変わられた方が
いいと思います。
私も小学生の息子に剣道をやらしているので、とても他人ごとのように思えません。
良い師に巡り会うのと巡り会わないとでは、長い剣道人生随分ちがったものになります。
ぼうやさんの息子さんにとって剣道が素晴らしい人生の友となるよう願っております。
[2000/10/12 18:35:27]

お名前: 案山子流剣法流祖   
私はHideさんのおっしゃられているとおり、稽古の根底には愛情が不可欠だと
考えています。子供たちに強くなってもらいたい・・という目的は指導者なら
誰しも抱く共通項目ですが、それが過熱して暴力行為にまで及ぶこととなれば、
もう、指導者としては失格でしょう。目的自体が「すり変わって」います。
確かに、指導者の指導法になじまない、思うとおりにならない子供たちも多い
かとは思います。しかし、そのことで感情的になったり、必要以上の強制を押
しつけたりすると、まったく逆効果になってしまうことを知っておかねばなり
ませんし、また、それを知らずに指導にあたることは危険です。
子供たちの人格を尊重しながら、欠点を矯正する趣旨を納得させる過程が必要
だと思います。
指導に名を借りた「暴力」には徹底糾弾すべきでしょう。だって、その人間は
指導者でもなんでもない只の剣道ゴロにしか過ぎないのですから・・・。
同じ剣道を愛好する者のなかに、こんな人物が存在するのを恥じるとともに、
剣道を愛するすべての人を守るために断固たる処置を講ずるべきだと考えます。
[2000/10/12 12:55:43]

お名前: him   
剣道をやっている人=人格者という構図が暗黙の内に確立しているような感がありますが、
実態は決してそんなことはないと思うのですが。

「おかしいな?」と思われる人は、何処にでもいると考えた方がいいのでしょう。

親には子供を守る義務と権利があると思います。
何処までが鍛練で、何処からが虐待か、親としてしっかりと見極める目を持つことが
必要だと思います。
その結果、「子供が過保護になった」というのは、親の価値判断の問題であって、
子供には罪はないことだと思います。

そういう意味で、自分の子供を任せるに足るところかどうか?、またどういう目的で子供を
そこへ任せるのか?を見極める目を、親として常に磨いておく必要があると考えます。

toぼうやさん
ぼうやさんのカキコを拝見したところ、何か常軌を逸した感じがします。
私だったら、子供を通わせるのはやめますね。
当然、子供自身の意思を確認する必要はありますが・・・

また、ただ辞めさせるのではなく、代わりとなるところはないのか?
今回のことを教訓に探してあげて下さい。

ぼうやさんのご子息が、剣道嫌いにならないことを切に願っております。
[2000/10/12 12:44:36]

お名前: Hide.   
To ぼうや

むくぞうさんにしてもぼうやさんにしても、かなり極端な指導者に出会われたようで
す。ぼうやさんの例にしても、ちょっと考えられないような事態です。
大人に怒鳴られただけでもすくみ上がってしまう小学生に対して、殴る蹴るなどの暴
力が許されるはずがありません。荒稽古は稽古であって、けっして暴力ではないのです。

少なくとも私の場合、小学生の時に毎日稽古で泣かされてはいましたが、暴力を振る
われたという思いは微塵もありませんでした。泣きながらの稽古はけっして楽しいも
のではなかったはずですが、終ったあとの充実感や達成感は格別なものがありました。
先生方の深い愛情があったればこそだったのでしょう。ですから、私も子供達や生徒
達と接するとき、憎しみや感情の赴くままの稽古をしたことはありません。

おっしゃる通り、「きつい稽古」と「暴力的な稽古」は似て非なるものです。ぼうや
さんのところの指導者は、剣道というものを完全に履き違えて考えておられるとしか
考えられません。心が痛みます! どうか、これ以上、子供達の心やカラダに傷を付
けないでいて欲しいと願うしかありません・・・。
[2000/10/11 08:33:02]

お名前: ぼうや   
こんにちは。初めて書きこみをさせていただきます。
うちの息子は、小学校3年生の時に壁際に追い詰められ、壁の角ばったところに十数回後頭部を強打され、その晩嘔吐し救急に運ばれました。脳圧が上がり、指導者が呼ばれましたが、その状況を指導者は説明はおろか、覚えていませんでした。
今、高学年になってその時のことが思い出され、とても精神的に辛い戦いをしています。
先生は一時謹慎しましたが、復帰してまた、子供のお腹を蹴ったり、突きをしたりします。
辞めていく子供が多くいますが、それは全て子供に根性がなく、親に根性がなく
これから先、やっていけないだろうという、一言で終わりです。
息子は、先生に怒られるのは全て基本がなってないと思い、勇気をだして先生に「基本をやりたいのでもう一度初心者とやらせてください」と言いにいきました。
その日、先生に「楽をしたいとおもっているだろ!」と殴られました。
私は、先日保護者会で申し入れをしましたが、指導者は
「確かに蹴ったり、突きをしたりを小学生にしてはいけないとおもいますが、あの時あれは最良の方法でした」
「一生懸命やった結果、怪我をさせました。仕方なかったのです」とのことです。
小学生のとき、皆さんはこういう思いをされているのでしょうか?
高校、大学でなく、なんの抵抗もできない10歳前後の時に?
私は、この指導者はもう直らないと思っています。
きつい稽古と、暴力的な稽古は別物だと思っています。
それをいっしょにして「一生懸命指導した」という一言でおしまいにし、付いてこない親が悪い、と言われるのは、私としてはちょっと納得がいかない限りです。
長くなり、失礼いたしました。
[2000/10/10 19:10:27]

お名前: Hide.   
To むくぞうさん

>小学生の低学年の子に突きをしたり、ひっくり返して骨を折ったり
>頭を割って血を流したり、後頭部を打って脳圧が上がったりという状態を
>稽古と呼ぶのでしょうか?

私ども「肯定派」も、むくぞうさんが言われる上記のようなものを指して「荒稽古」
と言っているのではないことは、これまでのカキコをご覧になればおわかりいただ
けるものと思いますが・・・(^^)

怪我をさせるとか子供に恐怖心を植え付けるようなものは暴力以外の何ものでもあ
りません。私も、憤りを通り越して怒りすら覚えます。子供達の受ける心の傷は、
いかほどのものかと考えるだけで、胸が張り裂けそうです。そうした心無い行為が、
深遠なる剣の道を汚す行為であることは明白です。断固、そうした指導者は糾弾さ
れるべきです!!!

単に子供をやめさせるというだけでなく、指導者に申し入れを行なうなり、場合に
よっては傷害事件として警察に相談するなりということをされたのでしょうか?


実際、こうした行為が「荒稽古」そのものの誤った認識を植え付けてしまうことに
も危惧を覚えますね。「荒稽古」には、指導者の「弟子を育てよう」という温かい
愛情の裏打ちがあるものなんですから(^^)
[2000/10/06 08:33:25]

お名前: むくぞう   
荒稽古とは、何を指すのでしょう。
きつい、苦しい稽古は酒井さんの言うように他のスポーツにも見られるでしょうが
小学生の低学年の子に突きをしたり、ひっくり返して骨を折ったり
頭を割って血を流したり、後頭部を打って脳圧が上がったりという状態を
稽古と呼ぶのでしょうか?
全国を目指してそういう稽古をしていると知って道場に入ったのならしかたありませんが
たまたま近所にある少年団に入ったら、こんな指導だったというのなら
退部するお子さんが出てしまっても無理もないと思いませんか?
親が過保護だと決め付けられるのには納得いきません。
あまりの怖さによるストレスにさらされている子供を見る親の気持ちは
いかばかりかと、お考えになったことはありませんか?
いろいろな考え方の人がいるのだと、歩み寄ろうとはお考えになりませんか?
息子はすでに中学生となり、(この中学の稽古も半端じゃありません)
自分で選んで剣道部に入りました。
自分で納得した上での荒稽古は耐えていけるのでしょう。
しかし、小学生のまだ剣道の楽しさも知らない子供たちに
耐えさせねばならないことなのか、疑問に思います。
[2000/10/05 19:24:45]

お名前: Hide.   
To よっち

意見をありがとう!
君の母校の稽古も激しそうだものなぁ・・・(^^;
[2000/10/04 08:34:24]

お名前: よっち   
荒稽古は必要です。
しかし、自分の理念の薄い、小学生等にはちょっと、難しいかもしれません。
っていうかぁ、最近の親共は甘い。
「過保護」っというかぁ、なんというかぁ・・・
荒稽古で、得る最大の目的は「自分自身に勝つ」って言う事でしょう。

特に、高校生ぐらいは、ぎりぎりまで、やったほうが良いです。
私は、今思えば、まだまだ、足りなかったなぁ・・・っと、思いますよ。

技術を身につけるには、「気持ち」が無いと、身につかないっと思います。
[2000/10/03 22:10:00]

お名前: Hide.   
剣道の学び方、指導法も変化してきているんですね。

過去、剣道は「一子相伝」といって、師匠が一対一で弟子を指導していました。むろ
ん、数人の弟子がいたとしても、見込のあるヤツは「内弟子」として寝食を共にして
術理の伝承に努めたわけです。そして、その中で最も優秀な弟子ひとりを「免許皆伝」
とし奥義の巻物を託して世代交代していったわけです。
こうした学び方を「分習法」といいます。

一方、現代の学校教育に代表されるような、一対多。あるいは、師匠と弟子という
ような形態をとらず、多くの先生対多くの生徒という形は「全習法」という学び方
です。
「全習法」の利点は、同時に多くの人に教えられるということですが、反面、結び付
きは希薄になり、内容も均一化してくるであろう事は想像に難くありませんね。

「荒稽古」は、元々、「分習法」の時代に「修業」の一環として存在していたわけです。
弟子は師匠の持つ全てを吸収するべく、死に物狂いで稽古したことでしょう。まぁ、
「趣味のための剣道」「生き甲斐を求める剣道」「健康増進のための剣道」などとい
うものはそこには存在しなかったわけです(^^;

ですから、案山子さんもおっしゃる通り、「誰にでも荒稽古をしてよい」ということ
ではないのでしょうね。相手の求めるところを知り、合意を経て、初めて成り立つ
のでしょう。全否定もできませんし全肯定も危険という判断がよさそうですね(^^)
[2000/09/30 06:56:55]

お名前: 案山子   
To:荒稽古(反)さま

問題提起者として、一言私のスタンスを申し上げておきます。
実は、私の知っているある所で熱心な指導者が、これをやった訳です。
結果として二人を残して全員が辞めてしまいました。
私も当事者達をよく知ってる関係で、その事実関係を調べたんです。

その結果、公平な目で見て、その指導者のコンセンサスの不足という
結論に達しました。
ただ、強くしたいがための指導者のエゴであっては、絶対になりません。

そのためには、鍛えられる立場の方々とも、よく話し合い「なぜ我々に
荒稽古が必要か?」ということを、納得してもらった上で実践せねばなら
なかったか・・・と思います。これは、子供たちにも当てはまります。

で・・「私はなんと言ってもキツイ稽古はいや」という人がいれば、一律
に荒稽古を課すのではなく、その方をはずしてやってもいいじゃないですか。
ただし、その方は、人数が少なければ少ないほど、疎外感を感じるでしょうけど・・

私は「荒稽古」には、指導者と掛かる人との合意がなにより必要だと思いますし、
それが成されないなら、最初から荒稽古なんかするな・・と言いたいですね。
[2000/09/29 22:05:03]

お名前: him   
私も荒稽古は必要だと思います。特に若い時は。

自分にはそういう稽古が「足りなかったな」と感じることがよくあります。
それは技術的な問題ではなく、精神的というのともちょっと違って
「体が覚えている」という無意識の動きの中に、厳しい稽古をくぐって来た人と
そうでない人の違いを感じることがあります。

技術的には「自分の方が上だな 」と思っても、最後の粘り腰みたいなもので
違いが出るのではないでしょうか。

「鉄は熱いうちに打て!」ですね。
もうやろうと思っても、身体の方が壊れてしまうでしょうね。
アキレス腱も一回切っていますし・・・
[2000/09/29 10:03:30]

お名前: Hide.   
そうですね。相手の望むレベルによっては荒稽古は無意味というよりも害悪にすら
なってしまうでしょうね。

でも、 荒稽古(反) さんが言われるように「肯定派が必ずしもそれに耐えて成功
してきた人」とは限りませんよ。結果は残せなかったけど、先生の熱い魂を感じて、
剣道の奥深さを知ったり指導者との結びつきがさらに強くなったって事象もたくさ
んあるんです(^^)

元立ちは実施者の求めるところを知り、それに併せて稽古をつけるわけです。「こ
の生徒には、今、荒稽古が必要だ」と感じれば、それに踏み切るでしょう(^^) そ
れによって、トラウマが残ったり剣道嫌いになるとするならば、それは、元立ちの
判断ミスであり、両者にとって不幸な結末です。しかし、それとて、指導者の慈愛
の行為なのです(^^)

荒稽古を恐れたり否定するのは、荒稽古の本質を知らないからではないでしょうか?
今でも、毎年各地で「たちきり」が行われていますが、これも荒稽古のひとつですね。
なぜ、「たちきり」の志願者が後を絶たないのでしょう? 「たちきり」を経験する
ことによって、これまでとはまったく違った世界が見えるからなんですよヽ(^.^)ノ

剣道を志すからには、荒稽古すらも楽しんでできるくらいのタフネスさを持ちたい
ものですですね(^_-)〜☆
[2000/09/29 08:01:59]

お名前: 匿名希望   
To 荒稽古(反)さん
楽しく強くなれれば誰も苦労はしないでしょう。
やっぱり強くなるには必要不可欠だろうと思います。

しかし以前に一度ただ感情に流されて指導者側がむちゃくちゃな稽古をしたのを見たことがあります。
やはり指導する側がキレて感情に流されるならやるべきではないと思います。
なんにせよきちんとした指導者があってはじめて成立するのでは?
[2000/09/28 23:51:04]

お名前: 酒井弓絵   
荒稽古という中身にもよるでしょうが
剣道の目標を何に置いているかでしょう。
剣道を続けている人の中には学生時代に日本一を目指したり
全国大会を目指したりしている人もいて、そのあたりに目標を
持っている人たちは競技としての限界的能力を競う訳ですから
日頃の稽古で自分を追い込む所まで厳しい稽古なしに
勝ち進むことはできないでしょう。
これは、野球でも千本ノックやバレーボールでもワンマンとか
厳しいトレーニングはあるし、マラソンで優勝した高橋尚子の
高地トレーニングも荒稽古でしょう。
しかし、マラソンだって自分のペースで趣味として取り組む人や
剣道でも試合は程々に段位を自分のペースで目指す人には
荒稽古を経験しなくても剣道を楽しんでいる人はいます。
稽古方法を工夫しても高校ぐらいでは荒稽古なしで
全国大会というのは極めて例は少ないと思われます。
[2000/09/28 22:50:07]

お名前: 荒稽古(反)   
得るものが少なかったりとか、それが何のためとかわかってなかったりとか、
以後なにかのトラウマになったりとか、剣道を嫌いになったり、荒稽古は、子供
達にとって嫌なものであってもしょうがないと思います。荒稽古は必要だと考
えるのは、それを耐えてきた人たちばかり。世の中はそうでない人のほうが多い
のだから、反対派のほうがおおいとおもいます。荒稽古をうけても、荒稽古を受けてない
人達に試合でまけたり、いい剣道ができなかったときの屈辱感。自分はだめなんじゃない
かとおもう。このときにつく心の傷はおおきいとおもいます。また傷つきた人間にも、かなり
の罪があるでしょう。
荒稽古に賛成するのは荒稽古をうけて成功して、失敗や屈辱を知らない人達ばかりだとおも
います。そんなひとたちに荒稽古で失敗した人達の気持ちがわかるでしょうか?
これは、自分から逃げているとおもわれるかもしれませんが、わたしは反対派です。
楽しく強くなれるほうほうが一番だとおもいます。
[2000/09/28 18:35:28]

お名前: 案山子   
To、P爺さん、Hideさん

実は私も荒稽古肯定論者です。あえて曖昧な問題提起の仕方をしたのは、反対意見が出難い
ことを予想したからでした。確かに親御さんの考え方が変わってきている傾向があります。
突然、稽古に来なくなった子供さんがあり、理由を聞くと「行きたくない」というから止め
させた・・ということです。親に掛かり稽古をさせてやりたい気分です。

私どもの少年剣道会では寒稽古で「名物」1時間の掛かり稽古を実施しています。
小学生・中学生もゴチャ混ぜで20秒きざみ、元立ちは指導者とOB約10名です。
掛る子供を5名ぐらいのグループにして、1人の元立ちに全員が掛かったら次の元立ち
へと移動しますが、中学生には3回分(1分)ぐらい連続で掛からせることもあります。
元立ちは、Hideさんのおっしゃる5か条を認識しており、掛かってくる子供に
よって使い分け?しています。それでも随所で「体当り」「転倒」「面はぎとり」など
が出現しています。

さらに、中学生はこの寒稽古のあと、大阪体育大学の寒稽古に1日だけですが、参加
させています。厳寒2月の早朝5時30分から8時まで壮絶な稽古が展開され、現役学生が
面をはぎとられて素面のままOBの先生から迎え突きをくらうのを、目を丸くして
見ています。「こんな世界もあるんだな」ということを認識してもらいたい訳です。

ということで、大体大の寒稽古から戻ってきたら、もう少々の荒稽古を課しても「稽古
に行きたくない」という子供はいなくなりますし、親御さんも納得してくれています。

過保護で親が何でも言うことを聞いてくれる現代、実際は子供たちは何かを求めている
んじゃないか・・・と思うのです。その「何か」は刺激を求めるための非行であったり、
権威であるべき親への反抗であったりするのではないでしょうか?
私はそれに「荒稽古」が立派にとって代われるものだと確信しています。
問題はそれに至る導入の過程と意識づけの方法でしょう。それさえうまくできることを
条件に、荒稽古を肯定し、支持したいと思います。
[2000/09/28 11:44:02]

お名前: Hide.   
「荒稽古」については、『Hide.剣道研究室』でもいずれ書こうと思っていたのです
が、こちらで機会を得ましたので、簡単に述べてみたいと思います。


私が最近「もう、今の時代に剣道を指導するのは限界なのではないか」「剣道の指
導法を根本から考え直す時期(必要)に来ているのではないか」と考えている原因
になっているのが、実はこの「荒稽古」なんです。

私自身は、小学校の高学年のころから厳しい稽古をつけられる毎日でした。毎日の
ように羽目板や壁に激突させられ、先生方から泣かされてばかりでした。そうした
稽古が「荒稽古」と呼ばれる類いのものであったことは、ずーっと後になって知る
わけですが、当時の私は、「これがあたりまえなんだ」という認識で稽古をしてい
ました(^^;
「荒稽古」を受けながらも、小学生の私は、常に先生方の暖かい視点を感じていま
した。「ホーラ、井上の目から涙が流れてきたぞぉ」「なんだ、もう立ち上がれな
いのかぁ?」先生方の言葉には、私を励まし鍛えてくれている慈愛が満ちておりま
した。
ですから私は、小学生の指導を始めた当初からなんら抵抗なく「荒稽古」を子供達
に課しました。高校の指導者になってからも一緒です。

ところが、この10年ほど、剣道を学ばせる親の意識に変化が生じてきました。
以前の親は、「殺しさえしなければどんなに厳しくしていただいてもかまいません。
先生に全てお任せいたします」と言っていたものですが、最近はそうおっしゃる親
御さんはまずおりません。時代が優しくなってるんですね(^^;
こういう時代に「荒稽古」をすると、「暴力だ」とか「しごきだ」という誤解を招
くことがあり、非常にやりにくくなってきているのが現状です。


私は、剣道というものは競技的に見ると「殴り合いをする格闘技」であり、その修
業段階で「競技」というものを経験することが必要不可欠だと思っております関係
上、「克己心」と「闘争心」を養うには「荒稽古」が有効な稽古の手段だと考えて
います。「限界を超える」「限界に挑戦する」「もうダメだと思ったところから、
さらに頑張る」などは、通常の稽古だけでは学ぶことの不可能な感覚だと考えるか
らです(^^)


荒稽古をするにあたって留意しなければならない点ですが、
---------------------------------------------------------------------------
 1.実施者と元立ちの間に信頼関係が成立していること
 2.感情的な「しごき」ではなく「伸ばす」という視点を失わないこと
 3.倒す、ぶつける、叩く、突くなどは、実施者の体力と精神力の許容範囲を十
   二分に考慮する
 4.体力的な限界点の見極めをしっかりする
 5.事故・ケガなど全ての責任は元立ちにあることを自覚しつつ行なう
---------------------------------------------------------------------------
です。

やはり、「荒稽古」の経験のない人が元立ちに立つのは危険ですね(^^)
[2000/09/28 09:01:53]

お名前: P爺    URL
>案山子さん
私のお手伝いしている道場では、小学校を卒業する時には
「六年生を送る会」なるものが在ります。
6年生は、小学生・中学生・高校生の順に全員にまず1本の切り返しを2本。
30秒の打ち込み、最後に親御さんとの3本勝負。
親御さんは剣道をした事の有無、父、母を問わず3分間にて行われます。
我家の息子が今年体験しましたが、人数は小学生25名・中学生10名・高校生8名でした。
大人の立ち切り稽古に匹敵する稽古だと思います。
小学生の内からこの様な荒稽古をしてもとの声もご父兄からありますが、普段から館長が
「自分に負けない事!つらい事や、苦しい事から逃げては駄目だ!あと少し、もう少しガンバロー。そう言う気持ちでどんな事にも取り組もう。」とお話をしているので卒業生は、今まで
一人の欠席者も無く、やり遂げています。
それでも最近は、少し優しく成ったようです、姉の時は切り返しが2本X2回でしたから。
普段の稽古を気を抜いてやっていると、荒稽古には体力・気力とも付いて行きませんね。
[2000/09/27 22:08:51]

お名前: 案山子   
まず、荒稽古という言葉から皆さんはどういうことを想像されますか?
例えば、長い時間の「掛かり稽古」など、キツい・苦しい稽古をイメージ
されるでしょう。では、その功罪は?・・と聞かれたらどのように答えますか?
小・中学校は論外としても、高校ぐらいからは自己練磨のためには有効な
手段だと容認されますか?
昔は山岡鉄舟の春風館「立ちきり稽古」や武道専門学校の稽古など荒稽古は
枚挙にいとまがなかったと聞いています。現在でも、一部に荒稽古で有名な
高校、大学があるのもご存知でしょう。
私も学生時代には青あざや桜マーク(突きはずれで喉や胸に先皮の跡がつく)
は剣士の勲章みたいに、むしろ誇りに思っていました。
現代の過保護時代にこそ、この荒稽古の功罪を問いたいと思いました。
もちろん、相手の技術・体力等はキチンと考慮した上が前提ですが・・。
[2000/09/27 18:03:11]

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