記事タイトル:百回稽古 


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お名前: Hide.   
To himさん

ずいぶんたくさんの書籍を読んでおられるのですね。
『百回稽古』
もそうですが『師範室閑話』も雑誌の連載で目を通しただけに終わってしまいました
(^^; 今、単行本として読みたいのは『道の薫り』ですかねぇ。

川添先生とは、大学時代、中四国遠征で高知を訪れたときにお手合わせをしていただ
いたことがあります。同級生が高知学芸大付属の出身だったもので、わざわざ稽古に
駆けつけてくださったのです。
鼻っ柱が強く、対上段を得意としておりました私は、先生と40分ほどの長い時間お
稽古させていただき「立派な太刀筋だ」とお褒めの言葉を頂戴いたしました。まさか、
後年、事故でお亡くなりになるとは・・・。お教え願いたいことはまだまだたくさん
ありましたのに、残念なことです(合掌)

>話は戻りますが、「良いものを見ること」「良い本を読むこと」で、自分の剣道の
>方向性を確認しながら進んで行くことが必要だと、最近しみじみ思います。

おっしゃる通りです。
あ、あと、「インタネで仲間と剣道談義をすること」も付け加えたいですね(笑)
[2000/10/22 10:08:28]

お名前: him自宅   
「百回稽古」の宣伝マンです。

第一回目、読み終わりました。
心に残る個所は随所にありましたが、正直に言って理解するまでには到底至っておりません。

「上からざっぷりあびるとも突き破って勝て」というフレーズが随所に出てきます。
ニュアンスは何となく判るのですが、きっと非常に奥深い意味があるのでは?
と思います。

続けてもう一回読んで見ようと思います。

ここ数年で読んだ剣道関係の書籍の中で良かったと思うのは、「師範室閑話」です。
Hideさんの師匠でいらっしゃる渡辺敏雄先生のエピソードや、「浮木」「かすみの構え」の
ことを知ったのもこの本のおかげでした。これも何度も読み返しております。

また、「タイガーモリと呼ばれた男」も戦前戦後の激動の時代を生きた剣道家の姿を通して、
戦前の日本人の「生きる」ということに対するポリシーを見たような気がしました。

それから「永子大きく振りかぶれ」。これは敬愛する亡き川添哲夫先生の奥様を題材にした
小説ですが、やはり「子供に対する教育」というものを考えさせられました。

脱線しますが、川添先生の上段は凄かったですね。2回目に全日本を取られた時に間近で
見ておりましたが、攻めの気迫,忍耐強さ,技の切れ グーッと引き込まれるような剣道で
あったと記憶しております。
全剣連30周年記念大会で、鹿児島の末野先生との試合では、延長の末負けられましたが、
勝敗決着つくまでに振り下ろしたのは2回ほどではなかったでしょうか。それ以外はすべて
間合の攻防で、これも鮮烈に頭の中に残っております。
亡くなられた時は、ひとり泣いたことを覚えております。

話は戻りますが、「良いものを見ること」「良い本を読むこと」で、自分の剣道の方向性を
確認しながら進んで行くことが必要だと、最近しみじみ思います。
[2000/10/21 14:10:07]

お名前: Hide.   
To himさん

そうですね。下手に対する気分一杯は難しいですね。
まったく同じニュアンスではないと思いますが、私の師匠の渡辺敏雄先生(故人)は
私が大学を卒業し専門家を目指す折に、「稽古は誰とやってもちょっと強くを心がけ
なさい」とおっしゃりました。「圧倒的に強くではダメなんじゃ。ちょっと強くじゃ」
と。これは相手の技量を正確に推し量り、それと合気になって攻めよということなの
ではないでしょうか。むろんこれは今でも自分の稽古の重要課題になっております(^^)


>Hideさん、どうです?この本。
>ますます、読んで見たくはなりませんか?

himさん、あなた、この本の立派なセールスマンになれますよ(爆笑)
[2000/10/15 09:15:52]

お名前: him   
to Hideさん

あまりここで内容についてカキコすると、著作権の問題があるかな?と思いながらも
もう一つほど・・・

小川先生が持田先生に
「持田先生にお願いすると、気分が一杯に入り全力が出る。下手の相手の場合にも同じ人間
だから全力で出てよいのだが、気分が一杯に入らない。この点は心掛けているがまだ出来ない」
と話されたところ、持田先生は、
「下手に対して気分が一杯に入って使えるようになれば、もうしめたものだ」
とお答えになったそうです。

これはよく判りますね。
最近、道場でも元に立つことが多いのですが、下手の相手の時には上手の先生に掛かる時の
ような気の充実が保てないと感じることがよくあります。

ひとつは前にカキコしたように、自分の気が相手と合気とならずに「すれ違ってしまう」という
ことが原因なのだろうと考えています。

大先生になればなるほど、常にそういう状態に晒されている訳ですから、これを打破して
誰に対しても気の充実を持続するということは、大変な課題であったのですね。

Hideさん、どうです?この本。
ますます、読んで見たくはなりませんか?
[2000/10/14 12:16:26]

お名前: Hide.   
To himさん

>たぶん、今読んで理解したと感じた個所を何年かして再び読んだら、また違った理
>解になる そんな気がします。

そうですね。技術面でも修業段階によって、理解の程度や深さ、感じ取れる意味合いが異なることは、日頃の稽古でも頻繁に体験していることですから・・・。まして、それが理合や心法のレベルであればなおさらでしょう(^^)


>下手の人には「自分の気が通じなかった(相手が自分の気を感じるレベルに達してい
>なかった)」ということでぽこぽこ打たれたというような内容が書かれてありました。
>下手の相手には「気」ではなく、「切先」を殺さなくてはだめだ・・・と。

昨晩の稽古では、まさにそんな体験をしました。
ある剣友会で高校3年生の女の子と稽古したのですが、普通の高校生に通じるはずの
気攻めをまったく感じ取ってくれないようでした。彼女の学校は都内ではそこそこの
伝統校なのですが、たいしてうまいとは思われないそのチームに、我がチームだけで
はなくよく上位も食われるのを目にしてきました。しかし、昨晩の稽古で「これは、
高校生同士だったらやりにくいんだろうなぁ」と実感することができました。
剣道において高校生レベルでも「合気」というものが重要であるという認識を得た次
第です(^^)


>今のところ、断片的にしか頭に入って来ませんが、
>これはバイブルと言えるのではないでしょうか。

うわぁ、ますます購入して読んでみたい衝動に駆られます(笑)
[2000/10/13 07:50:12]

お名前: him   
to Hideさん

「百回稽古」 4分の1ほど読みました。
う〜ん やっぱり凄い本ですね これは。

確かに難しいです。一度読んだだけでは判りません。
しかし、ところどころ「あっ!」と引っ掛かる言葉が散りばめられています。

たぶん、今読んで理解したと感じた個所を何年かして再び読んだら、また違った理解になる
そんな気がします。

ひとつ気に入ったエピソードが・・・

ある道場で、若手の人達が「小川先生は弱い。ぽんぽん打ち込める。」といった話をしていたのを
耳にはさまれた持田先生が「小川さんほど気を練った剣道をする人は見たことない。」と戒め
られたそうです。
そのことを裏付けるように、小川先生が同じ日に持田先生と下手の人と稽古した時のことが
書かれてありましたが、持田先生とは「気の練り合い」となるため互角であったが、
下手の人には「自分の気が通じなかった(相手が自分の気を感じるレベルに達していなかった)」
ということでぽこぽこ打たれたというような内容が書かれてありました。下手の相手には「気」
ではなく、「切先」を殺さなくてはだめだ・・・と。

なるほど、そういうことってありますよね。

今のところ、断片的にしか頭に入って来ませんが、
これはバイブルと言えるのではないでしょうか。
[2000/10/12 22:17:12]

お名前: Hide.   
To himさん

実は、雑誌に連載されていたものを拾い読みした程度で、購入もしていないんです(^^;
忙しいってこともありますが、それ以上にhimiさんと同じように、「ちょっと難しい
かなぁ」っていうのが理由です。

でも、himさんがそうおっしゃるなら買おうかなぁ・・・。でも、読まなきゃいけない本
も溜まってるし・・・(^^;
心が千々に乱れてしまうHide.でありました(笑)
[2000/10/07 07:24:21]

お名前: him   
昨日 神保町の書店で、小川忠太郎範士の「百回稽古」を購入しました。

ビニールで封印されていたので立ち読みが出来ず、自分のレベルで理解できるかな?
と不安に思いましたが、思い切って「これください」としてしまいました。

帰宅後 早々開封し読み始めましたが、う〜む やはり難しい。
しかし、内容はなかなか理解出来ないとしても、持田先生と小川先生の師弟関係の
機微に接することが出来、読んでいて非常に暖かな気持ちになれます。
良師に巡り合えることが如何に大切か、また良師に受け止めてもらえるよう日々精進が
必要であることを改めて教えられました。

もちろん、この本は一回読んで終りという類のものではなく、ことあるごとに何度でも
読み返し、理解を深めて行くべきものでしょう。

この本が、遥か先に垣間見れる山の頂きのような存在になりそうな予感がします。
[2000/10/06 09:32:44]

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