記事タイトル:若人よ 


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お名前: だみ声   
リバ剣部員さん
>私の育った道場は、東京は北多摩地区に平成の初頭まであったと思われる、S武館道場です。
>館長は、だいぶ前にお亡くなりになり、道場も跡形もありません。
>(たまに跡地の近くをとおると、なんとなく涙が出そうになります。)
> 詩吟の師範の資格も持っていらっしゃる先生で、お手本として御見せになる、
>面うち、切り返しはとてもきれいな姿だったこと
>今でも鮮やかにまぶたにやきついております。
 北多摩地区と言うと、近藤勇、天然理心流? などと想像をたくましくしてしまいます。

米沢の道場ではなかったわけですが、剣道と詩吟はよく整合するので、受け入れやすく、しかも深
い意味をもつので、人間形成には大いに有効ですね。
こういう館長先生のもとで育った方は、自然と剣道にも「味」を感じさせる立ち会いをなさるのでは
ないかと想像しております。

さて、実はつい先日、出張の帰りに鹿児島県知覧町の「知覧特攻平和会館」に立ち寄って
来ました。
特攻隊員たちの遺品や出撃を見送った人からのメッセージ等と共に、特攻隊員たちの書置
き(遺書)が千点以上、原紙のまま読みやすく展示されております。

二十歳前後の若者たちが、当時ですから「少年老い易く…」も十分知りながら肉弾となっ
て「一機一艦」の号令のもと、体当たりを敢行した現実が、あまりにも生々しく、わが胸
に突き刺さって来ました。

死をもって祖国のために、無謀とも言うべき戦法に従った彼等の「決意」と「覚悟」が示
されております。 涙線全開で、ハンカチを絞れるほどに濡らしながら、何通かを読んで
来ましたが、改めて今の暮らしが出来る幸せを、ありがたく感じました。

つたない一剣道家ではありますが、「剣道修錬の心構え」にあるとおり、「・・・以って世
界平和に寄与せんとするもの」として更に研賛したいものだと、改めて感じました。

春休みも過ぎて、新学期が始まると中学生の外部指導者として剣道部にまいりますが、新
しい学年になっての部員たちに、「少年老い易く、学成り難し」をテーマに一言話してみよ
うと思います。
感動的なトピをいただきありがとうございました。
[2008/03/30 02:06:40]

お名前: Hide.    URL
To リバ剣部員さん

まぁ、無駄に時間を使えるのが若者の特権かもしれませんね(笑)
無駄をも大いなる糧にしてくれればそれでよし。
愚息にはそんな風に思っています。


>青春とは人生のある期間を言うのではなく心の若さである」
>なんて趣旨の言葉で始まる、詩もありますが、
>もはや中年に手が届く私もその気概で頑張ろうと日々思っております。

「夢(目標)を持って努力している人」は一生青春なんだと思います。
肉体的な衰えではなく精神的な衰えが老化なんじゃないですか(^_-)〜☆
[2008/03/28 08:01:13]

お名前: リバ剣部員   
Hide.さん
だみ声さん
 
 メッセージありがとうございました。
(書き込みすっかり遅れて申し訳ありません。年度末で
だいぶバタバタしておりました)

>そういうのって、その渦中にある時はわからないものなんじゃないですか。
>人間はいつでも、満ち足りている自分を実感できないものなのです。
>失って初めて「ああ」と気がつく。情けないことですが、こればかりはなかなか学習でき
>ないようで(>_<)

 そうなんですよね。
 「青春はなくして初めてわかるもの」なんて言われるとおり、
若者の時代に「少年老い易く」の本当の意味はなかなかわからないと思います。
無くしてしまった物だけに、「自由な時の何とありがたいものよ…」と
痛感するんですよね…
 人間の切なさ、哀しさを感ずるゆえんですが、いっぽうで、
そんな哀しみが、人生に微妙な陰影を描いて、その人間を味わいぶかいものに
するのかもしれないな…なんて風にも思います。(^^ゞ
(たとえば、オジサマ方の哀愁を帯びた後姿とか…)

>詩吟を取り入れてる道場って、確か山形県米沢の「三条かの」記念館で稽古しておられる
>ところではなかったでしょうか? 記憶がいささかあいまいですが、剣道J代か剣道N本
>で読んだ気がします。 間違いかも知れませんが・・・

 私の育った道場は、東京は北多摩地区に平成の初頭まであったと思われる
(はっきりした記憶でないのは、その時期私が剣道から離れていたもので…)
S武館道場です。
 館長は、だいぶ前にお亡くなりになり、道場も跡形もありません。
(たまに跡地の近くをとおると、なんとなく涙が出そうになります。)
 詩吟の師範の資格も持っていらっしゃる先生で、お手本として御見せになる、
面うち、切り返しはとてもきれいな姿だったこと
今でも鮮やかにまぶたにやきついております。 

 そして、詩吟… 漢詩を子供にもよめるようにかなをふった詩吟の譜を
みんなに配って(私は第二次ベビーブーマーゆえ、試合場1面とったらいっぱいの
狭い道場に子供があふれてにぎやかでした>^_^< )
 先生のあとについて、吟ずる…なんて時間がたまにあったのです。

 
 「少年老い易く」の詩を、誤字脱字を恐れずに、すべてかかせていただけば…
  (すみません。誤字脱字はどうかお許しください)


 少年老い易く 学成りがたし
 
 一寸の光陰軽んずべからず
 
 いまだ覚めず 池糖春草(ちとうしゅんそう)の夢
 
 階前(かいぜん)の御葉(ごよう) すでに秋声(しゅうせい)


  さらに私なりにものすごく意訳して
    語釈してみると(つたなさを恐れずに…(^^ゞ)

 若者は、若い若いと思っているうちに、知らず知らず歳を重ね
いつしか、壮年となっていく
 そしてその頃、その割には、学問(自らの目指すところ)は成就しないものなのだ…

 さればこそ、ちょっとした時間を無駄にせず、大いに学ばなければ(努力しなければ)
ならないものだ…

 
 若き青春の日に、池のほとりの萌え出ずる草の上に寝転んで見た人生への夢
その夢にまどろんで、まだ、どこかのほほんとしていると…

 ほら、季節は移ろってきたんだ… 君も若いばかりではないよ…
いつしか風も秋の趣となって、庭の木も秋を告げるように色づいて来ているよ…
  (君の学問の、あるいは夢はどの程度育ったのだろうか…)
 
  私の知る限り、「少年老い易く」は、上述のような意訳で解されず、
 文字通り「少年」に時の大切さを説く漢詩のようです。

 しかし、今の私の境涯では上のようにも訳して見たく思います(^^)

さらに言えば

 春に見た夢は、決してまだ捨てていない… 熱く熱くわが心に宿っている
 
 秋風が吹き、木々が色づく頃になり、私も歳を重ねてきたが、

 まだまだ頑張りつづけるんだ。

 少年よ、私も頑張るから、君も頑張ってください!

 などと、自分勝手に解釈してみるのも悪くないかな…と>^_^<


  「青春とは人生のある期間を言うのではなく心の若さである」
なんて趣旨の言葉で始まる、詩もありますが、

 もはや中年に手が届く私もその気概で頑張ろうと日々思っております。

  (ずいぶん長くなりすみません。)
 

 




 
[2008/03/28 01:38:40]

お名前: だみ声   
リバ剣部員さん
深みのあるトピをありがとうございます。 HN「だみ声」、還暦+2歳と7が月です。
「老人死に易く人物成り難し、一寸の凸凹、転ぶべからず・・・」です。

詩吟を取り入れてる道場って、確か山形県米沢の「三条かの」記念館で稽古しておられる
ところではなかったでしょうか? 記憶がいささかあいまいですが、剣道J代か剣道N本
で読んだ気がします。 間違いかも知れませんが・・・

いずれにしろ、若い頃はやたらとおなかが空いており、お金がなく、暇であったと思うの
ですが、もっと勉強しておれば… と反省するのが凡人と言うところでしょうか?
だから反省を込めて「若者よ、体を鍛えておけ!! 貪欲に知識を吸収しろ!!」と叫び
続けておりますが、若者もあと20年すると「少年老い易く・・ 」の意味が分かるので
しょうか?

このよなトピを立てて、若者よ――「少年老い易く・・」と書いておられますが、社会
的にはそれこそ働き盛り。
国を背負って頑張っていただいている年代でもあります。 いささか古いかも知れません
が、「企業戦士」であり、好きな剣道の稽古時間の確保も、ままならないぐらいの毎日では
ないでしょうか?

そういった方のトピだけに、「若人よ、書かれた意味をよく考えて、努力してくれ――」
と側面からも叫んでみたくなりました。
[2008/03/12 23:27:46]

お名前: Hide.    URL
管理人のHide.です。

「若人には時間は十部あるが金がない。大人には金はあるが時間がない」なんていわれま
すね。若くて時間が無限にあるって思っていたころ、もっと貪欲に生きればよかったと今
になって思います(^^;

でも、そういうのって、その渦中にある時はわからないものなんじゃないですか。
人間はいつでも、満ち足りている自分を実感できないものなのです。
失って初めて「ああ」と気がつく。情けないことですが、こればかりはなかなか学習でき
ないようで(>_<)

私も30代半ばの頃、「人生の折り返し点」を感じいろいろ考えました。今年50になります
が、もう、3分の2は来たのかな。残りの人生をしっかり考え、時間を無駄にしないように
していきませんと。


改めて考えるきっかけを作ってくださいましたリバ剣部員さんには感謝&感謝です(^0^)
[2008/03/11 07:51:18]

お名前: リバ剣部員   
 30代後半になり、最近ちょっぴり我が来し方を振り返ることがあります。
(まだ全然早いんですがね…(笑))
もちろん、私自身人生も剣も修行の途上であり前向きに頑張るのが肝要なのですが、
それでも、元気いっぱいの高校生、大学生、会社のフレッシュマンを見ていると
 「少年老い易く、学(剣?)成り難し。一寸の光陰軽んずべからず」
ということをよくかみ締めて、熱い日々、練磨の日々を過ごして欲しいな…
(私自身は、ずいぶん自分を甘やかしてきてしまったと後悔の念を禁じえない)と
強く思うのです。

 少年時代教えを受けた道場では、たまに詩吟の指導もあり、
「少年老い易く」の漢詩を吟じさせられたものでした。
 当時は、何となくしかわからなかった詩文も、今になれば、痛いほどに
その意味がわかります。
 もっと言えば20代のころに感じていた意味よりも、天と地ほどの差で
その意味を痛感するようになったようです。

 なにやらまとまりの文章を綴ってしまいました。(ごめんなさい)
四捨五入すれば40のオジサンも
 「青年(中年?)なお老い易く、剣成り難し(「学」?「道」?なりがたし?)」という
ことを肝に銘じて熱く生きる所存ゆえ、
 青少年諸君もぜひ、熱くアツク、ひたむきに学であれ、剣であれ、仕事であれ、人生の修行
であれ励んで欲しいなあなどと、ちょっと思った次第です。
  
 (余計なお節介失礼しました。)  
 
 
[2008/03/11 00:40:24]

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